- 長柄交差点バス停から住宅地を歩き始めた。川久保交差点から森戸川沿い進むと林道になった。車両通行止めのゲートが有った。林道脇には少し倒木が有った。風の音がさわやかだった。上に県道217号線の橋が通る所で入渓する事にした。渓流タビに履きかえて準備している時に年配の単独ハイカーが林道を上流へと登って行った。
- 沢は緩やかに蛇行していた。ゴツゴツしたナメや水たまりが多かった。水たまりは膝上位の深さだった。小さな魚がたくさんいて、思いの外素早い動きで逃げ回っていた。脇の林道を4人組のハイカーが登って行った。「あんな所歩いている。すごい」との声が聞こえてきた。
- 橋の所では先ほどの年配の単独行がいた。橋の上から我々を覗き込み「まむしがいるから気をつけて」と注意してくれた。(幸い、この日は魚と蛙以外に生き物には会わなかった。)しばらく進むと倒木帯が有った。横の斜面から根こそぎ落ちてきたみたいに倒れた木が密集していて、沢の上流が見えないほどだった。倒れたばかりなのか葉っぱの着いた枝も多かった。枝をかき分け、乗り越えながら進んだ。突破するの5分程かかった。
- 堰堤で右手の林道にいったん上がって一休みした。休んでいる間に若者がマウンテンバイクを押しながら林道を登って行った。堰堤を巻いて沢に戻る所は竹ヤブになっていた。しばらく沢を登って行くと先ほどの若者がマウンテンバイクに乗って林道を下って行くのが見えた。
- やがて二俣に着いた。右手の南沢へと向かった。水量が減り少し伏流になっている所も有った。前後が伏流になった長さ5mほどの水たまりにも小さな魚がいてびっくりした。川幅は狭まり、蜘蛛の巣がたびたび顔にかかった。しばらく登ると再び倒木帯が有った。こちらも上流が分からないほど密集していて通るのに5分程かかった。
- 1mのナメを過ぎると上流の二俣に着いた。真ん中の尾根の踏み跡にはロープが付いて上に向かっていた。右の沢に入った。右の沢もやがて水が無くなった。草をかき分けで進んで行くと右岸に乳頭山(にゅうとうさん)を示す小さな標識が有った。標識に導かれ木の階段も少し設置された尾根の踏み跡を標高差50mほど登ると登山道に出た。
- 左手に急坂を一登りすると乳頭山山頂に着いた。空気の澄んだ日だった。対岸の千葉県が三浦半島の一部かと思うほど近くに見えた。渓流タビを登山靴に履き替えた。休んでいる間に測量作業の作業者4人が通っていった。
- 下りは登山道を田浦駅へと向かった。最初の下りは岩場で急だった。ロープも付いていた。台風被害か倒れたばかりの木が多かった。広々した田浦梅林からはのんびりと田浦駅まで歩いた。