- 駅前のコンビニで食料を調達して出発した。柳井の町並を通り抜け、畑が目立つようなると金剛寺に着いた。金剛寺の裏手から大師山へと登り始めた。四国88箇所霊場を模した石の祠が次々並んでいた。市民の朝の散歩道らしく、下ってきた60歳位の女性に「滑らんようにせんさいよ」と声をかけられた。大師山の裏手が一番最後の石の祠で「第三十二番禅師峰寺」と書かれていた。祠は更に別の道を通って金剛寺の方に戻って続いている様子だった。三ガ岳の稜線がよく見えた。
- 大師山からしばらくはアカマツの潅木林が続いていた。林床はシダに覆われていた。鳥のさえずりが多かった。林道に出る手前は若い桧の植林帯で展望が良く柳井の市街地がよく見えた。
- 林道からしばらく登ると岩が多くなり部分的には手も使っての登りが有った。岩場を登るつめるとすぐに最初のピーク、三ガ岳西峰に着いた。南側の展望が良く、柳井港がよく見えた。東にはこれから行く琴石山も見えた。
- 小さなピークの中央峰を通り三ガ岳最高点の東峰に着いた。東峰には展望板が有った。東峰からは植林帯の木の階段で下った。やがて林道に出た。林道を少し下ると鞍部に出た。鞍部には「三ヶ嶽峠一願地蔵尊」が有った。ここで初めて登山者に会った。
- 鞍部からは階段の照葉樹林帯を登っていった。501m峰にはベンチがあり琴石山が見えた。日差しが暖かだった。
- ところどころ芝生状になった心地よい山道を登っていくと琴石山山頂に着いた。広々とした山頂で南寄りからは海が見えた。周防大島との間にかかる大島大橋が見えた。橋のところは白波が立ち、東から西への潮の流れが速いのが見ていて分かった。山頂には登山者が入れ替わりで2人ほど登ってきた。行き交う船を眺めているうちに予定の時間を過ぎてしまった。
- 山頂からは南に行く登山道を通る予定だったが、間違えて東寄りに行く登山道を途中まで下ってしまった。気が付いて、分岐から中腹にあるあまり歩かれていない登山道を経由して、予定のルートに戻った。更に下っていくと満開のツバキが咲いていた。これほど密度濃く咲いているツバキを見たのは初めてだった。
- 標高180mくらいまで下ると車道に出た。後は車道を下るだけだった。国道に出る手前でため池が有り、ため池越しに琴石山がよく見えた。