- 甲府からのバスは4台に増発されていた。座席数約25のバスに47人乗車し、更に途中の夜叉神峠入口でも5人ほど乗車したので立錐の余地も無くなってしまった。
- 今回は7名のグループだった。広河原で小休止してから歩き始めた。霧雨が降っていた。沢沿いの登山道は所々で水が増水して流れていた。木道も少し水がかぶっていた。本降りになったので白根御池小屋への分岐を過ぎたところでレインウェアを着た。
- この日は20~30歳代の若い登山者が多かった。連休中だけ開かれる昭和大学北岳診療所の学生達にも抜かされた。二俣近くではナナカマドが少し紅葉していた。
- 二俣で昼食休憩にした。雨が降っているので肩ノ小屋泊まりに変更することも考えたが、予定通り北岳山荘に向かうことにした。
- 今回はヘルメットを持参していた。大樺沢の登り途中でヘルメットを付けた。大樺沢を離れて最初の梯子を登ったところが少し広くなっていたので小休止した。小休止後は梯子の登りが続いた。次第に紅葉がきれいになってきた。
- 梯子が終わると八本歯のコルに着いた。コルからは大岩の多い登りになった。巻道に入ると鎖や梯子が有って険しい道になった。
- 北岳山荘に着く直前に霧が晴れてきた。16時頃になるとすっかり晴れ、北岳山頂や富士山が見えてきた。夕食は2回目の17:45からだった。夕食前に外のベンチで焼酎のお湯割りで乾杯した。
- 二日目は晴れだった。朝食を食べない人が多いらしく、2回目の5:45からの朝食は9人だけだった。
- まぶしい朝日の中を登り始めた。風が強かった。フリース、ウールの帽子、ウールの手袋を付けて登った。東側には雲海に富士山が浮かんでいた。山頂から下山してくる多くの登山者とすれ違った。
- 北岳山頂には約50人の登山者が休んでいた。風はほとんど無かった。お湯を沸かしてコーヒーを飲んだ。360度の展望を楽しんだ。
- 肩ノ小屋へは岩の急坂の下りだった。正面に甲斐駒が見えた。肩ノ小屋から小太郎尾根分岐まではウラシマツツジの紅葉がきれいだった。草スベリに入るとダケカンバの黄葉がきれいになった。ダケカンバの木陰で一休みした。
- しばらくダケカンバ帯のジグザグの道を下っていった。やがて草地になると200m程下にある御池とテント場を見ながらの下りになった。白根御池小屋では暑さを避けて木陰で休んだ。
- 白根御池小屋からは横に進むだけで標高の下がらない道をしばらく進んだ後、階段や木の根の段の有る急な下りになった。周囲は針葉樹林帯だった。大樺沢に出る手前では登山道が枝分かれしていた。分岐点より少し上流側に下りてしまった。
- 少し水の流れる登山道を下っていくと広河原に着いた。バスターミナルまで進み2階のテーブルで缶ビールを飲んで一休みした。
- 遅れていたMさんとSさんの到着を待ってバスに乗り込んだ。帰りの最終バスは3台に増発されていた。芦安の駐車場までは超満員だった。