- 二周続けて春日沢ノ頭に行く事にした。石和温泉駅からのバスには他に40歳位の夫婦の登山者が乗っているだけだった。標高が上がるにつれて路面に雪が目立つようなってきた。鳥坂トンネルで我々が下車すると、二人だけになった乗客を乗せてバスは走り去って行った。
- スパッツを付けて歩き出した。旧道は積雪1-2cmだった。旧トンネル手前から山道に入った。積雪は5-10cmになった。鳥坂峠まで登ると雪から出ている倒木が有ったので腰を下ろして一休みした。
- ストックを出して稜線を歩き始めた。5-10cmの積雪だった。しばらく有った足跡は、やがて無くなり、動物の足跡だけが頻繁に稜線を横切っていた。標高1190m地点に倒木が有ったので腰を下ろして一休みした。だいぶ歩いたので暑くなってきた。周囲はアカマツとミズナラの森だった。
- 積雪5-10cmの稜線を登って行った。山頂までミズナラの森が続いていた。山頂は5-10cmの積雪だった。一週間前に来た時よりも雪解けが進んでいた。
- 春日沢ノ頭からの下りの積雪は1cm位で雪が解けて地面が出ているところも多かった。少し滑りやすかった。登り返しになると5cm位の積雪が有った。登りつめるた所が春日山で、アンテナが建ち、作業道が登ってきていた。山梨百名山の標識が有った。山頂付近は植林に囲まれていた。
- 黒坂峠までの下りでは雪の無いところが多かった。黒坂峠からは防火帯の急な登りになった。積雪は15cm位だった。少し風が強くなってきた。振り返ると奥秩父の山々が見えた。滑り落ちそうな感覚になったので左手の木の間を登った。防火帯を登りつめたところが今回の最高点で、「トヤンハチ」と消えそうな字で山名が表示されていた。
- トヤンハチからも防火帯が続いていた。急な下りで積雪は約20cmだった。少し登り返すと境川方面への分岐点が有った。分岐の先に倒木が有ったので腰掛けて休んだ。
- 分岐のピークからの下りで正面に南アルプスが見えた。やがて防火帯が終わると、稜線を横切っている林道跡に出た。林道跡を右に進むと林道に出た。林道の積雪は約20cmで、二人分の足跡が有った。しばらく林道を進むと10m程左手に入ったところに鶯宿(おうしゅく)峠が有った。リョウメンヒノキの大木が有った。
- 鶯宿峠からは林道を下って行った。途中では富士山の頂上部が見えた。林道の積雪は下るに従い少なくなっていった。
- 芦川支所前まで歩きベンチに座ってバスを待った。風が強くなり寒くなってきた。ちょうど西日が沈んでいくところだった。この日、山中では登山者には会わなかった。