- 初日、バスを降りたときは雨だった。神社の軒下で雨宿りしながら昼食を食べた。山田駅までは海側に防潮堤が続いていた。バスで「道の駅やまだ」に行き食料を調達した。そのまま浦の浜の船越家族旅行村まで歩きケビンハウスに宿泊した。夕食はアカザラガイをおいしくいただいた。
- 二日目、山田駅にバスで戻り続きを歩き出した。龍泉寺付近は桜が満開だった。海岸沿いの国道に出たところで雨が降り出しレインウェアを着た。道の駅で磯ラーメンを食べると、小柄な女性従業員に「みちのく潮風トレイルですか」と声をかけられた。「雨だから気をつけてください」と言われた。
- 鯨と海の科学館を見学後、船越家族旅行村に戻った。余分な食料を置いた後、大浦漁港の近くの霞露ヶ岳神社まで歩き、バスで引き返した。夕食にはアカザラガイの残りとナメタガレイを食べた。
- 三日目、前日に予約したタクシーで霞露ヶ岳神社に戻り続きを歩いた。クロモジの若葉やミズナラ、ブナの木を楽しみながら登った。霞露ヶ岳参道口からはよく整備された山道になった。木の間に海が見えてくると霞露ヶ岳山頂に着いた。大きな山頂標識が有った。山田湾がきれいだった。
- 409m三角点付近まで下ると「とどヶ崎」の灯台が小さく見えた。芽吹きの森を見ながら白い砂浜のきれいな漉磯(すくいそ)海岸まで下り昼食休憩にした。大きなフェリーがゆっくりと進んでいた。
- 大釜崎(おおかまさき)自然歩道では、いくつもの小さな谷が有りエンレイソウやヒトリシズカが咲いていた。歩道終点手前で男女4人組がやって来た。「逆コースを歩く人よ」とうれしそうな声がした。仙台の人達で今日は船越からとのことだった。「頑張りましょう」とお互いに声を掛け合った。
- 小谷鳥(こやどり)海岸近くの分岐でトレイルを離れ大浦漁港に戻った。翌日の食料を入手するため小さなお店に入った。愛想の良い女性店主は我々が船越家族旅行村で自炊していることを知ると「手作り味噌汁の素」と「昆布シイタケ煮」をおまけにつけてくれた。夕食は牡蠣鍋を食べた。
- 四日目、小谷鳥に戻り前日の続きを歩いた。牛転(うしころばし)峠からの稜線は展望が良かった。クロモジの花が咲き、ワラビが生えていた。対岸に船越大島が見える静かな海岸で昼食休憩にした。
- 林道で岬を回り込むと荒神海水浴場に着いた。きれいな海岸の対岸に鯨山が見えていた。工事中の船越漁港の迂回路を通り、道の駅に寄ってソフトクリームを食べてから船越家族旅行村に戻った。
- 最終日は雨だった。芽吹きの森とイワウチワを楽しみながら鯨山に登った。山頂ではブロック造りの小屋で雨宿りした。下山した浪板海岸駅近くで「生栗ーム(なまくりーむ)大福」を購入した。
- 今回歩いた距離は約55kmだった。これで全行程の約1/3、350kmを歩くことができた。