- バスを終点の岡野で下車し、車道を歩き始めた。道脇の桑の木には実が実っていた。途中からヘアピンカーブの連続する登りになった。磯之辺集落を過ぎると棚田が広がっていた。田植えの終わったばかりの田んぼに少し霞のかかった刈羽黒姫山が映っていた。田んぼの土手には芝桜が少し植えられていた。
- 棚田を過ぎて少し登るとキャンプ場に着いた。芝生状に草の生えた広い場所だった。テントを張り、天ぷらを作って宴会をした。ホトトギスが鳴いていた。珍しくアカショウビンも2回ほど鳴いた。長いこと外にいたため、いつの間にかブヨにたくさん腕を刺されてしまった。
- 翌朝、盛んに鳴くホトトギスに起こされた。ゆっくり朝食を食べて出発した。キツツキのドラミングが聞こえた。キャンプ場のすぐ上には古いキャンプ場跡が有った。ブナの森の登りだった。足元にはイワカガミやチゴユリ、ナルコユリが咲いていた。やがて霧が出てきた。
- 手前の短い階段を登ると鵜川神社に着いた。社殿は雨戸が閉まっていた。終わりかけのタムシバを見て一登りするとアンテナピークがあり、更に進むと避難小屋と小さな祠がある山頂に着いた。霧で展望は無かった。タニウツギが咲き、足元には一株ギンリョウソウが咲いていた。
- 鵜川神社まで戻った後、黒姫峠へ向かった。よく踏まれた稜線の道だった。ブナも生えていた。ヤマツツジが咲いていた。黒姫峠からの下りはところどころで急でロープが張られていた。ヤマボウシがあちこちで咲いていた。カタクリはすっかり実になっていた。標高550m付近で少し霧雨が降った。エゴノキのたくさん咲く山道を下っていくと林道終点の清水谷登山口に着いた。池が有り黒姫山が見えた。
- 林道を下っていくと芦の生えた湿地がありオオヨシキリが盛んに鳴いていた。小尾根を越えるところにホテイ様の像があり、地形図では清水谷への近道の点線が書いてあった。進んでみたが途中で行き止まりになってしまい引返した。15分ほどロスした。
- シャガの咲く清水谷集落を過ぎ、田んぼの広がる集落をいくつか抜けていった。田んぼの間の湿原ではオオヨシキリが盛んに鳴いていた。家々の庭先にはきれいな花が植えられていた。野田バス停付近にはお店も無いので集落中心部の野田農協前のバス停まで歩いた。残念ながら集落中心にも酒屋が無く、自動販売機で買ったソフトドリンクを飲みながらバスを待った。