- 白沢登山口には車が4台駐車してあった。曇り空の中、出発した。歩き始めは林道跡だった。5分もたたないうちに雨が降りだし、レインウェアを着た。
- 白沢は花崗岩が多く、崩れた白砂を登るところが多かった。最初の梯子あたりから魚止ノ滝にかけていったん雨がやんだのでレインウェアを脱いだ。魚止ノ滝を過ぎると再び雨が降り出しレインウェアを着た。やがて雨は本降りになった。最終水場で水を補給した。
- 急坂のガレ場を過ぎるとやがて稜線に出た。大凪山の標識が有った。大凪山を過ぎた下りでは、登山道を水が流れて沢のようになっていた。百曲りに入ると美しいダケカンバの森になった。クルマユリやエゾシオガマが咲いていた。小屋まで10分の標識あたりから雨がやんできた。
- 餓鬼岳小屋の宿泊は13人だった。日が暮れるまで霧は晴れなかった。
- 翌朝、小屋で朝食を食べてから出発した。餓鬼岳山頂で霧が晴れ出して、薄日が差してきた。やがて槍ヶ岳まで見えて来た。
- 西餓鬼分岐の展望台にはコマクサがたくさん咲いていた。目指す唐沢岳が見えた。餓鬼のコブへの下りになるとハイマツ帯からシラビソの森へと変わって行った。足元にはゴゼンタチバナが咲き、メボソムシクイが鳴いていた。
- 餓鬼のコブにもコマクサが咲いていた。餓鬼のコブ直下はハクサンシャクナゲが多かった。いったんサングラスをつけたが、やがて霧が出てきた。唐沢岳への登りになると雨が降りだした。レインウェアを着た。花崗岩の岩場の登りになり、場所によっては三点確保が必要だった。
- 唐沢岳山頂直下もコマクサがたくさん咲いていた。唐沢岳山頂は霧で展望は得られなかった。
- 霧の中、餓鬼岳小屋に戻った。餓鬼岳は山頂を通らず巻道を通った。巻道にはハクサンシャクナゲが多かった。小屋には燕岳へ向かうのをやめて停滞しているパーティがいた。雨がやんだのでレインウェアを脱いだ。
- 百曲りの下りは霧の中のダケカンバがきれいだった。大凪山付近はぬかるみが多かった。大凪山からの下りのガレ場はゆっくり下った。最終水場まで急な下りが多かった。魚止ノ滝付近で雷が光り、紅葉ノ滝で雨が降り出して再びレインウェアを着た。登山口に着いたときは他の車はなくなっていた。二日間の雨の歩きで靴の中はずぶ濡れだった。
- 二日目は小屋に停滞していた登山者以外には誰にも会わなかった。