- 前日、休暇村に着いてから翌日通る道の下見で曽原湖まで散歩した。曽原湖は氷がはり雪が積もっていて雪原になっていた。雪原の向こうに翌日登る甚九郎山が見えた。
- 当日は休暇村から車道を歩き出した。曇り空だった。道は半ば凍っていて滑りやすかった。曽原湖の横を過ぎると少しだけ登り下りが有った。道がY字に分岐したところで正面の尾根に取付くことにした。少し左手に進み、1m程の除雪の山を乗り越えてから平らな所でワカンを履いた。雪の上に足跡は無かった。 雪は硬めでワカンを付けると5cmほどもぐるだけだった。
- 最初の急坂を登るとすぐ雪の積もった車道に出た。車道を渡り民家の脇を登って行った。やがて林道に出た。少し左手に進んで緩いところを探して更に上へと登った。
- 尾根が少し緩くなった標高990m地点で小休止した。晴れてきてそよ風が吹いていた。更に登って行くと次第に雪が柔らかくなり足が15cmほどもぐるようなった。先頭を交代しながら登る事にした。所々に兎や鹿の足跡があった。
- 山頂は樹林に囲まれていた。リボンの印が付くだけで標識は無かった。木の間からは周囲の白い山々と麓の小さな湖がいくつか見えた。シートを敷いて座り昼食休憩にした。ポットのお湯を飲みながらゆっくりとくつろいだ。
- 帰りは往路を戻った。最初のうちは足が適度にもぐり快適だった。天気はどんどん良くなり青空が広がってきた。木の間に磐梯山がきれいに見えてきた。左手には霧氷の付いた山がきれいに見えた。下るにつれて雪は硬くなり次第に歩きにくくなった。尾根取付きに戻ったところでワカンを外した。
- 帰りの車道は雪が溶けて水が少し流れていた。予定より早く下山できたので、休暇村近くのサイトステーションに寄り道した。翌日より雪まつりが開かれるとの事でステーションの外には雪の灯籠ができていた。中に入ってコーヒーを飲み、青空の中の磐梯山を眺めながら、ゆっくりと体を休めた