- 今回のザックの重さは水を除いた状態でテント、食料、ストックを含めて10.4kgだった。扇沢でバスを下りた時は晴れていて、稜線が良く見えた。登山口で登山届けを記載して山道を登り始めた。
- 30分も歩くと、早くも玉の汗になった。八ツ見ベンチまでに15人の女子高生グループを含め二十数人とすれ違った。平日とあって下の沢で工事をしている重機の音が聞こえてきた。登山道には所々水抜きのためのプラスチック製半円筒の樋が敷設されていた。
- ケルンまでに更に三人とすれ違った。ケルン前後の岩場は見晴らしよく、針ノ木岳やこれから向かう種池山荘が良く見えた。ケルンで休んでいる間に軽装の30歳位の少し太めの男性が下りてきた。爺ヶ岳まで往復してきたとの事だった。
- 時折ウグイスの鳴く斜面の道を登っていった。駅見岬までに約10人とすれ違った。駅見岬を過ぎるとダケカンバが増えてきた。林床は笹だった。更に一枚岩まで約10人とすれ違った。メボソムシクイが鳴き蝶が舞っていた。
- 石畳まで5-6人とすれ違った。稜線には雲がかかり始めてきた。メボソムシクイが盛んに鳴いていた。石畳の道から次第に岩の道になっていった。
- 石ベンチから先では頻繁に地名標識が出てきた。大勢とすれ違った。すれ違いに注意しながら沢のガレ場を通過した。すぐ下には雪が少し残っていた。ガレ場の先は急斜面を横切る道で鎖の手すりが付いてた。小屋手前ではハクサンフウロが咲いていた。
- 種池山荘で幕営手続きをしてテントを張った。この日のテントは20張りだった。設営後、少し雨が降った。
- 二日目は曇りだった。爺ヶ岳が雲の中に見え隠れしていた。フライシートは濡れて少し重くなっていた。歩き始めのお花畑ではチングルマが咲いていた。お花畑の先には雷鳥がいた。空身で爺ヶ岳を往復する60歳代の男性とすれ違った。
- 爺ヶ岳南峰は少し風が有った。霧の中に朝日が見えた。休んでいると中学生位の姉弟を連れたお父さんが登ってきた。一昨日は冷池山荘、昨日は種池山荘でテント泊したとの事だった。
- 中央峰との鞍部付近にはコマクサが咲いていた。ミヤマダイコンソウもあちこちで咲いていた。中央峰への登りではストック先端の滑り止めを紛失してしまった。中央峰は霧に包まれていた。すぐ下のトラバース道を鹿島槍から戻ってきた登山者が大勢通っていった。
- 中央峰から2分ほど下ったところで手袋を山頂に置き忘れたことに気付き、取りに戻った。中央峰からの下りでストック先端の滑り止めを拾ったので代わりに付けた。冷乗越の手前はダケカンバとシラビソの樹林帯でメボソムシクイが盛んに鳴いていた。
- 冷池山荘でテントの受付をした。番号札は1番だった。テント場には鹿島槍往復と思われる人のテントが5張残っていた。見晴らしが良かった。途中で出会った60代の単独行者が「ここはロケーション良いですね~」と言いながら鹿島槍に向かっていった。テント設営後、余分な荷物を置いて鹿島槍に向かった。