- 三連休の中日とあって、福島からのバスは大勢の登山者で2台に増発されていた。浄土平まであと4kmあまりのところで渋滞に巻き込まれ、歩くほどの速度になってしまった。予定の兎平の手前、鳥子平で下車して歩く事にした。鳥子平バス停で確認すると定刻より40分遅れていた。
- 鳥子平湿原は草紅葉と低潅木の紅葉がきれいだった。一休みして腹ごしらえした。
- 兎平までの道は前日までの雨でぬかるんでいた。兎平の浄土平野営場はA,B,Cの三列になっていた。真ん中のB列は森の中に有った。周囲は紅葉がきれいだった。炊事場の隣のB-4にテントを張った。
- テントに荷物を置いて、浄土平へ向かった。途中では吾妻小富士の斜面の紅葉がきれいに見えた。
- 浄土平は駐車場に入りきれない車で相変わらず渋滞していた。女性トイレは混雑して10分待ちだった。一部の女性は男子トイレに入って用を足していた。
- 大勢の観光客と一緒に吾妻小富士に向かった。日差しが強かったのでサングラスを付け帽子をかぶった。火口に出た所からは登りが急坂になる時計回りで山頂に向かった。山頂からは安達太良山の斜面が紅葉で赤くなって見えた。
- 浄土平に戻り、湿原の木道を歩いた。逆光の中にススキの穂が白く輝いていた。時間が有ったので桶沼にも行ってみた。沼に紅葉が映ってきれいだった。
- 二日目も晴れだった。室温は12度であまり冷え込まなかった。テントに余分な荷物を置き浄土平を経由して一切経山へ向かった。浄土平で登山届を記載した。浄土平から一切経山へ直登する道は火山ガスのため通行止めになっていた。酸ヶ平へ向かう道はナナカマドなどの紅葉がきれいだった。
- 酸ヶ平では小潅木の紅葉がきれいだった。ホシガラスが飛び回っていた。避難小屋の先の小さい流れを越すと一切経山への登りになった。赤い岩が多かった。
- 緩やかに登って行くと一切経山の山頂に着いた。登山者が約15人いた。東側の福島盆地は雲海で覆われていた。朝日がまぶしかった。先に少し進むと五色沼が眼下に見えた。風が強かったので石積みの風下に入って休んだ。
- 下りでは次々と登山者とすれ違った。酸ヶ平が近づくと風が弱まり暖かくなってきた。
- 鎌沼では、ナナカマドの紅葉がきれいだった。三脚を使って写真を撮っている60歳位の男性がいた。姥ヶ原は平坦でマツが少し生えていた。小潅木の紅葉がきれいだった。
- 東吾妻山へはシラビソの樹林の登りだった。赤い岩が多かった。残りの標高差20mになって森林限界を超え視界が開けてきた。眺めが良かった。山頂には10人ほど登山者がいた。360度の展望だった。磐梯山は雲の中だった。
- 山頂直下の展望台付近の小湿原を過ぎると、景場平への下りになった。ぬかるみと岩の段差で歩きにくかった。景場平に着くと木道になり歩きやすくなった。池があちこちに有った。草紅葉がきれいだった。
- 鳥子平への下りになると刈払いしたばかりの笹がぬかるみの上に被さって歩きやすくなった。鳥子平から兎平までは前日に通った道だった。ぬかるみは前日よりも乾いていて歩きやすくなっていた。
- 兎平の浄土平野営場でテントを回収した。テントはすっかり乾いていた。浄土平では、この日は渋滞はほとんど無かった。
- 浄土平からの満員のバスは渋滞に巻き込まれずに定刻に福島駅に着いた。