- 都留市駅からの平日だけ運行のバスを終点の宝鉱山(たからこうざん)で下車した。車道を少し進み、橋の手前から送電線の巡視路に入った。入口には標識は無く、数字の書かれた小さな柱が建っているだけだった。
- プラスチック製の階段が作られていて歩きやすい道だった。周囲は桧植林帯だった。一つ目の送電鉄塔に着くまでに分岐が1箇所あり、「登山道」と書かれた標識が右手の尾根方向を示していた。標識に導かれて登って行くと一つ目の鉄塔に着いた。左右両側に赤テープが有った。少し迷ったが左側が正しい道だった。
- 少しアカマツの混ざる桧の植林帯を登って行った。松の落ち葉がたくさん有った。猪が2頭走って行った。二つ目の送電鉄塔からしばらくは上り下りの有る尾根になった。やがて急な登りになるとアカマツとコメツガの森になった。標高1200m付近まで登ると左側がカラマツ林、右側はブナなどの混ざる雑木林になった。葉はすっかり落ちていた。ブナの落ち葉がたくさん積もる急坂を登って行った。
- からかさ岩は7-8mの高さの三角形の岩だった。岩の前は広くなっていて休むのにちょうど良かった。
- からかさ岩からは左側へ斜面を横切って進む道になった。桧の植林帯だった。尾根に出ると再び急な登りになった。左側はカラマツ林、右側は桧の植林だった。桧の植林が終わると両側ともカラマツ林になった。稜線に出るとブナも混ざる雑木林になった。
- 一つピークを越えて登り返すと山頂に着いた。東側以外良い展望が得られた。あいにく富士山は山頂部が雲の中で裾野が見えるだけだった。河口湖が日の光に輝いて見えた。時々吹き付ける風が冷たかった。山頂出発間際に清八峠方面から六十歳代の単独行がやってきた。お互いに登山道の情報交換をした。
- 山頂からしばらくは岩の多い尾根だった。数段の短い梯子が有った。短いロープが付いていた。清八峠から登り返すと清八山に着いた。こちらも良い展望だった。
- 清八峠まで戻り分岐を北側の笹子駅へ向かった。最初の雑木林が終わるとカラマツ林になった。道はジグザグにつけられていて急なところが少なく歩きやすかった。登山口までの中間地点にベンチが有ったので一休みした。
- 登山口の手前は高さ2-3mの若い桧の植林帯だった。少し枝が登山道にかぶさって歩きにくかった。登山口からしばらくは落ち葉の積もった林道歩きになった。脇の沢で靴の汚れを洗おうとしたときにイバラで頬を傷つけてしまった。変電所からは車道歩きになった。笹子駅に着いたときは暗くなっていた。30分待って電車に乗り込んだ時は、すっかり体が冷え切ってしまった。
- この日、山中にいた登山者は山頂で会った一人だけだった。