- 宝慶寺(ほうきょうじ)いこいの森の駐車場で前泊した。明け方、トラツグミが鳴いていた。
- 荷物を車に積み込み、林道を車で入った。すぐに積雪で通れなくなり車を駐車して林道を歩き始めた。
- ミソサザイが鳴いていた。林道は所々雪が積もっていた。場所によっては雪解け水が流れていて、そこだけ融けていた。標高850m地点が近づくと雪が続くようなった。カーブ手前の緩い尾根からワカンを履いて斜面を登り始めた。
- すぐにカーブしてきた林道に出た。上の法面は3m位の崖になっていた。前後200mほどを探して1箇所だけ上に登りやすい場所を見つけた。崩れやすい斜面を木に捕まりながら登り、上の雪面に出た。降り口がわかりやすいように木に目印のハンカチを結びつけた。
- 藪気味の斜面を登っていった。下りルートを見失わないよう見通しがきく場所にツエルトの袋をぶら下げた。更に斜面を登ったところで次の目印にできそうなものを探した。同行者がテーピング用の肌色のテープを持っていたので20cmくらいの長さで木にぶら下げた。以後、明瞭な尾根に出るまで7-8箇所にテープで目印を付けた。
- 藪気味の尾根を登り続け、ようやく稜線に出て歩きやすくなった。稜線に出たところにも目印のテープを付けた。
- 稜線も少し木の枝が邪魔になるところが有った。同行者が水を吸うためにザックから出していたチューブが何度も引っかかった。結局、チューブはザックの中にしまうことにした。
- 稜線を登るに従い霧氷が見られるようなった。晴れてきて白山が見えた。電波反射板ピークが近づいた1400m地点で小休止した。
- 電波反射板を横に見ながら登ったピークからは部子山の山頂が見えた。小鞍部への下りは少し急だった。小鞍部からは、霧氷が青い空にますますきれいになった。登る切ると鳥居と壊れかけた昔の避難小屋の有るピークに着いた。鳥居は下の1mほどが雪の下だった。
- 鳥居のピークを下ったところが夏の駐車場のところで新しい避難小屋が建っていた。駐車場の平坦地を過ぎると最後の登りになった。霧氷がきれいだった。
- 山頂には反対側の銀杏峰から縦走してきた登山者が6人いた。快晴で白山や御岳山、乗鞍岳が見えた。ゆっくり休みたいところだったが、予定より遅れていたので、他の登山者に挨拶して早々に出発した。
- 下りは往路を戻った。下りも霧氷がきれいだった。足跡に従って下った。降りるにつれて雪が緩んできて足跡が分かりにくくなってきた。足跡を見失わないよう下った。尾根への降り口を示すテープのところで小休止した。テープを回収した。
- 藪尾根の下りは枝の向きが順方向になったため登りより歩きやすかった。尾根の下部では行きに付けたテープを回収しながら下った。最後にツエルトの袋とハンカチを回収して無事林道に降り立った。
- 登りに通った林道ショートカット箇所は通らずそのまま林道を下った。我々が斜面を登り始めたところは足跡がすっかり融けて分からなくなっていた。林道の雪が無くなったところでワカンを脱いだ。後は林道を車のところまでゆっくり下った。車を置いたところの近くではフキノトウが少し出ていたので採った。
- この日は山頂以外には登山者に会わなかった。