- サハリンの五日目、7/6は休養日だった。午前中は市内の博物館を回り、午後はスキー場の最上部にある「山の空気展望台」から市街地の展望を楽しんだ。
- 六日目の7/7はアドレナリンツアー社の団体ツアーでエフスタフィア岬に行くことにした。8時半にホテルにセルゲイさんが迎えに来てくれた。ユジノサハリンスク駅前でツアーのスタッフ4名、日本語通訳1名、他の参加者13名(全員ロシア人)、我々4名の合計22名が集合し、4台の車に分乗して出発した。通訳のガーリャさんは日本の会社に勤めている明るい感じの小柄な女性で、2週間前に一人で東京に遊びに行ったとの事だった。我々の車にはセルゲイさん、ガーリャさんの他、地元の病院に勤めている女性看護師二人の合計8人が乗り込んだ。
- プリゴドノエ村の海岸に着くと最初の休憩になった。丘の上には日露戦争の日本軍上陸記念碑が有った。記念碑は台座から落ちて横倒しになっていた。周囲は花がたくさん咲いてきれいだった。横の浜には液化天然ガスの工場が見えた。
- プリゴドノエ村からは未舗装の道になった。オゼルスキー村で次の休憩が有った。村の脇で湖を眺めた後、集落にある日本時代の忠霊碑を見学した。碑は台座から離れ文字を上面にして地面に横倒しになっていた。
- ノヴィコヴォ村の売店前で次の休憩が有った。売店にはスプートニク(衛星との意味)との名前が付いていた。ピロシキ55ルーブル(約99円)を買って4人で分けて食べた。セルゲイさんはアイスクリームを買っていた。
- 海辺を離れて山に入っていった。ソ連時代の廃鉱が有った。ゲルマニウムを採っていたとのことだった。ロシア時代になって倒産したとの事だった。廃鉱の穴には水がたまり湖になっていた。薄緑色の水がきれいだった。岸の斜面にはたくさんのコウリンタンポポが咲いてた。更に進んだ見晴らしの良い場所で、もう一度小休止した。点在する湖がきれいに見えた。
- 廃鉱跡からは道が悪くなり、車は船のように揺れた。通訳のガーリャさんは少し気持ちが悪くなったとの事だった。海岸に出るとエフスタフィア岬が見えた。少し海岸を走ったところで車を駐車した。
- 昼食を準備するセルゲイさんと女性スタッフを置いて、フョードルさんともう一人のスタッフに連れられて散策に出発した。海岸を少し歩くとエフスタフィア岬の丘への登り口に着いた。砂浜では家族連れがバーベキューをしていた。挨拶をして登り始めた。道はハイキングコースにもなっていてしっかりしていた。登り初めではエゾスカシユリが咲いていた。登って行くとニッコウキスゲが多くなった。岬の最高点では花が一面に咲いていた。フョードルさんが岬の由来を説明してくれた。結構早口だったので途中でガーリャさんも「ああ、ごめんなさい。間に合わない」と言いながら一生懸命通訳してくれた。
- 海岸に戻り海沿いに岬を一周した。途中で沖合50mほどの所を泳ぐアザラシ3頭ほどを見た。海岸の草むらにはキツネも一匹いた。
- 車の所に戻ると、大型テントとトイレ用の小型テントが張られていた。大型テントには椅子とテーブルが設置されセルゲイさんと女性スタッフが白衣を着て食事の準備をしていた。テーブルを囲んで昼食を食べた。鮭のスープ(ウハーと呼ぶらしい)をおいしくいただいた。昼食後は車で往路を戻った。
- 今回の費用は4500ルーブル(約8100円)/一人で地元のロシア人参加者と同じ金額だった。通訳の費用はサービスしてくれたようだった。