- 登山口でタクシーを下り、カラマツ林の中を歩き始めた。キツツキの木をたたく音が聞こえていた。
- 脇道にそれて古沼に寄ってみた。シーズン中にはモリアオガエルの卵が見られるとのことだが、この日は水がわずかに残るだけだった。
- 大峰沼は人気がなく静まり返っていた。風も無く、沼は鏡のように山の影を映していた。奥の方には浮島が見えた。キャンプ場のバンガローのそばにはカタクリが咲いていた。大沼越への登りにもカタクリのつぼみがたくさんあった。
- 大沼越からは落ち葉の敷きつめられたミズナラの雑木林を登っていった。右下には木の幹の間に大峰沼が見えた。先程は浮島が奥に見えたが、上から見ると割と沼の中央に浮島が有ることが分かった。
- 大峰山の手前の展望台には、ちょうど昼食中の登山者がいた。すぐ隣りで休むのも気が引けたので大峰山山頂まで行き、昼食にした。木に覆われて展望がなく、落ち着かない雰囲気だった。
- 赤谷越峠を過ぎ、吾妻耶山山頂へと向かった。山頂近くは、地形が少し入り組んでいた。浅い谷間には雪が少し残っていた。少し左の方に回っていく感じに進んでいくと山頂に着いた。北側の展望が開けていた。仙ノ倉山から谷川岳への稜線には、まだ雪がたくさんあった。
- 山頂から少し戻り、分岐から谷間へと下りていった。残雪が少しあった。途中で、通行止めになって久しい稜線通しの道と合流し、仏岩へと向かった。途中には茶色の落ち葉が敷きつめられた美しい斜面が有った。
- 仏岩には鎖が2本付いていた。鎖の終点まで登ると仏岩の途中まで登ることができた。谷川連峰前衛の小出俣山が見えた。
- 仏岩峠から杉植林を下っていくと登山口に着いた。ここからタクシーを呼ぼうか、それとも途中の温泉まで歩こうか迷っていたら、山菜採りの夫婦に「ちょうど下りるところなので良かったら水上駅まで車に乗って行かないか。」と声をかけられた。おかげで予定より早い列車に乗ることができた。