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2006年4月9日
- 五味沢の大自然館を出発したときは雪だった。林道の登りはシールに雪がくっつき足が重たかった。ネズモチ平からは尾根を高いところへ向かって登った。植林からブナの森にに変わって行った。風が強かった。
- 早坂尾根に出ると木立が無くなり目標物が無くなって平坦になった。尾根の両側がかろうじて見える程度だった。高い方向に登って行ったが、そのうちに本当に平らになってしまった。1150mで天候の回復をしばらく待ったが、結局あきらめて引返すことにした。すでに行きのトレースは消え、かすかにストックの穴が残っている程度だった。ブナ森へ降りる箇所ではトレースが分からなくなり15分ほどうろうろした。
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2011年4月3日
- 今回は、ムジナ沢を登ることにした。曇り空の中、浅草山荘前からスキーにシールをつけて登り始めた。尾根伝いに少し登った後、標高700m付近をトラバースしてムジナ沢に出た。ムジナ沢はところどころ左右から小さななだれの跡が落ちていた。
- 1080mの滝が見えたところでいったん沢を外れ、左岸の尾根を登って滝を巻いた。滝のすぐ上で沢に再び下り、今度は反対側の右岸の斜面を登り始めた。雪が硬く、斜面もやや急だったのでスキーアイゼンを付けた。
- 斜面を標高1200m付近まで登るとブナの森になった。薄日が差し霧氷がきれいだった。稜線に出て嘉平与ボッチの下まで登った。青空が広がってきた。休んでいる間に稜線伝いに登ってきたスキーヤーとボーダーに抜かれた。
- 雪庇の発達した嘉平与ボッチの脇を登り、前岳への登りになった。前岳直下で先ほどのスキーヤーが早くも滑り降りてきた。前岳から浅草岳山頂まで真っ白な稜線だった。山頂直下で下山してきた先ほどのボーダーとすれ違った。
- 山頂は風が強かった。大急ぎで服を重ね着する間にも手がかじかみそうだった。シールを外そうとしていたら、誤ってシールを入れる袋を田子倉湖側に吹き飛ばされてしまった。探しに10m程下りると雪庇が有り、急に風が無くなった。シールの袋は見つからなかったものの、雪庇の下は風が少なくで暖かだった。雪庇の下で大休止した。
- 下りは北側の早坂尾根へ向かった。山頂直下は雪の硬いところと軟らかいところがあり少し滑りにくかった。少し下ると一様な硬さの雪になり滑りやすくなった。大雪原を自由自在に久々の会心の滑りだった。
- 尾根の下部になるとは平坦になったので歩いて進んだ。地形図と地形を慎重に見比べながら無事目指すブナの尾根に乗ることができた。後は5年前に通ったルートを滑り降りた。林道はスキーが良く滑り、風を切って快適だった。
- 大自然館前で荷物の番をしている間に同行のO氏に浅草山荘まで車を取りに行ってもらった。待つ間にスキーヤー4人とワカンの登山者7-8人が下山してきた。