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OSSAN'S INC

コーナートップヘ

2005/1/19

・私が在住する県でちょっと前、幼児を連れ去り殺害した中学生が補導されました。
・その少し前にも、20代男性が女児を攫い殺害した事件が起こっております。
・東南アジアの津波による被災の影で、子供の人身売買が行われているとのこと。多くは児童売春や臓器
 売買の為だという話。
・奈良県で起こった女児誘拐殺人事件によって、性犯罪に対する取り締まり強化が叫ばれ始めております。

人の嗜好性というのは多種多様で、時にはそれが他人を傷つけたり、死に至らしめることでしか満たされな
いものであったりもします。
・・・こう表現したからと言って、性犯罪者を弁護しようというのではありません。
責められるべきは犯罪者本人の理性を失した行為であって、嗜好性そのものではない、ということです。

「犯人の自宅の捜索により、雑誌やビデオ、ゲーム、下着類などが押収された」
お定まりのニュースですが、その事実を私達が知ることに、どれほどの意味があるのでしょう?

下着はともかくそのテの出版物は、男性であれば多かれ少なかれ所持しているものだと思います。
そして犯罪に至らないまでも、人には言えないような嗜好性や性癖を有している人がいることも事実です。

男なのに、普段から当たり前のように、ブラジャーを身に付けて生活する人たちがいらっしゃいます。
そんなニュースを目にしました。
普通に結婚している人もおり、家族に対してカミングアウトした人もいれば、言い出せずに黙っている人も。
どちらにしても、家族以外に大っぴらに言えるようなことではありません。
そんなものを、人は大なり小なり抱えているのだと思います。

出版物や下着を持つことによって、実際の女児をどうにかしようと思い至ったのか。
女児をどうにかしようと思っていたから、出版物や下着を持つようになったのか。

前者と後者では、犯人の所有物の持つ意味が大きく違ってきます。
過激な表現の出版物が、性犯罪を助長しているとある人は言います。前述の家宅捜索のニュースを目に
した多くの方は、そう捉えがちだと思われます。
他方で、そうした出版物が犯罪の代用となる、あるいは抑止力となる、と語る人もいます。
両者の意見が二律背反を成して、現在の状況があります。

絵を描いて他人に見せる以上は、自分の絵は後者であって欲しい、と願います。
しかしながら、私の場合は抑止になるどころか、絵が暴力そのものになってしまうこともしばしばです。
自分の嗜好を充足しながら他者に配慮し、実行されれば犯罪となって誰かに実害を及ぼすような、特異な
嗜好や性癖の、代用や抑止となるようなもの・・・
限りなく難しいことですが、ものを創るということは、それだけの重要な責任を負わなければならない。
また、そうして社会に少なからず貢献が出来れば、これほど幸せなことはないですよね。

まずはそのために、私のこの短絡思考をどうにか直していきたいです。






※本文の内容に配慮して、ラフ絵の掲載は省略いたしました。また、本文中で「萌え」という言葉を使うことも
 控えました。「嗜好性」「性癖」を読み替えて頂ければ宜しいかと。