王様 |
やっぱりエジプトの地底は 雰囲気が違うねぇ。 |
大臣 |
さすがに王様は お目が高くいらっしゃいます。 |
タイゾウ | おーい!青色でヒゲの王様ー! |
王様 |
おや、地上人ではないか… めずらしい。さすがエジプト。 |
タイゾウ |
いやいやいや、暑くて最悪。ここ。 ラクダもいないし。 えーと、何だっけ。 ああ、ブロックのことだ。 地上のみんなが困っているんだとさ。 クリっと止めてやってくれんかね。あれ。 |
王様 |
えーと、何のことかな。 今、観光旅行中で忙しいんだけどな。 |
タイゾウ |
ふーん。誤魔化すつもりだな。 まあ、クドクド言うつもりはないよ。 それであんたのチッポケなプライドが 満たされるというのなら、 好きにするがいいさ。 |
王様 |
…すまない。 どうも私は、 どうしようもないウッカリものらしい。 ブロックはすぐに止めるようにします。 私の不幸は、 あなたのように私を心から叱ってくれる人が いないことかも知れないな… |
こうして、タイゾウの活躍により、 世界には平和が訪れた。 王様も、決してうっかりしないと誓ってくれた。 タイゾウは、そんな王様の反省も 大して気に留めた風もなく、 庭先にでも出るように、 新たな冒険へと旅立っていったのだった。 おしまい |