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4-(6).読者の皆さんによる事例(投稿その6)

「評価損」 を勝ち取った具体例(読者の皆さんによる投稿)の紹介ページ・その6です。

初年度登録から 2年4ヶ月が経過した 中古車を購入し、その納車から2日めで事故
に遭った車両に対し、評価損として修理費の約2割が認められた、というケースです。

●2004-03-28:新製、 ●2004-04-07:投稿者様チェック、 ●2004-04-08:校正&公開

事例6.初年度登録から 2年4ヶ月 経過した中古車の評価損

ご報告:「ぴろ」 さん   


以下、「ぴろ」 さん からいただいた事例の紹介です。当初、この投稿は 「スバル掲示板(※)」 の方
に書き込みいただいたものでしたが、内容的に参考になる点がありましたので、私 (調布市のKAZ)
が後日 「ぴろ」 さん ご本人の了解を得まして、この評価損のページに転載させていただくものです。

(※元発言は、「No.1831 評価損について争いました。 2004/03/14(Sun)」 です。
掲示板の過去ログをさかのぼると、直接元発言を見ることができます。)


【 事 故 の 概 要 】

東京在住 車は ホンダ ストリーム 2年4ヶ月オチの中古車で購入。
走行距離 6500キロ 納車から2日で事故に。事故の過失割合は100対0です。

<↓同型式のホンダ・ストリーム>      
同型のホンダ・ストリーム

昨年(2003年)の9月22日、
信号無視して交差点に進入し出会い頭にぶつかった大型トラックが、
駐車場に停車中の私の車にぶつかり、左の後方がぐしゃりとなってしまい、
40万円の修理代になる事故が発生しました。


【事故後の保険会社の対応】

すぐに保険会社から電話があり、私は修理の手配をし保険会社には即座に
代車(レガシー)を用意させて1回目の電話が終わりました。

2週間程で修理が終わり保険会社が代車の引き上げと、車の修理代を精算するため
書類にサインして送り返して欲しいとの連絡があり、それで終わり?と思い
KAZさんのホームページにたどりつき、評価損の話をするが、一向に応じようとしません。

めげずに加害者と保険会社に請求書を送り (査定協会の減額証明書、修理代金
の明細書、修理する前の写真を同封)
1週間以内に解答をするよう要求しました。
そうしたところ保険会社からの解答は2年おちで走行距離 6500キロ の車は
評価損の対象外とらちがあかなく、1銭も払えないとの解答でした。


【簡易裁判から地裁へ】

私はどうしても納得がいかず、日弁連の30分の無料相談へと足を運び、相談した所
これだけ書類が揃っていれば (査定協会の減額証明書、修理代金の明細書、
修理する前の写真、事故証明書) 勝てるかも
、と勇気づけられ、修理代を含む
55万円の支払いを求める裁判を 東京簡易裁判所におこしました

裁判で争っている際、KAZさんのホームページでの判例も裁判所に提出させて頂き
感謝しております。
相手は最初から和解にも全く応じる様子も見せませんでした。3回目に行った時に、
簡易裁判所では難しいとの事で、東京地裁の交通事故の方に。


【 地裁での経緯と結果】

4回目(2004年3月8日)に地裁に行った時に、判事が、このケースでは3割の評価損の請求が
難しいと言われ、「2割なら私が保険会社を説得しましょう。」 と言う事になり、
相手も判事に脅されたのか、しぶしぶ認め、和解しました。

約半年かかって最終結論に達しました。
3/31保険会社(損保ジャパン)から全額(評価損+修理代)支払がありました。
2割になったのは私の車が中古車だったからで新車だと3割になったかもしれません。
この裁判でわかりましたが、判事は素人には親切丁寧に進行を教えてくれます


 
<「ぴろ」 さん ご本人談>

KAZさんのホームページの掲示板(No.1831)に
書き込みさせてもらいました 「ぴろ」 です。

評価損のページに書き加えて頂けることになり、私の事例を参考に、評価損について私のように悩んでる人に対して少しでもお役に立てるのであれば、こんなにうれしい事はありません。

KAZさんのホームページにたどりついていなかったら、評価損の請求ができなかったと思い、ただただ感謝です。もし私と同じような方がおられたら、負けずに頑張って欲しいと思います。私もいい経験をしたと思っています。
 

 

 〜 サイト管理人より ひとこと 〜

大変ご苦労さまでした。当事者にしか分からないご苦労がいろいろとあったかと思います。
心中お察し申し上げます。それにしても、「納車から2日で事故」 に遭うとは不運でした。

> 書類にサインして送り返して欲しいとの連絡があり、それで終わり?
> と思い (〜中略〜) 評価損の話をするが、一向に応じようとしません。

他の方々の事例を拝見すると、どれもハンを押したように、そのような事務的な態度に終始するようです。
保険会社はボランティア団体ではなく ”営利企業” でしょうし、また他の複数の物件を同時進行で抱えて
いるでしょうから、事務的 (かつ自社に不利にならないように話をもっていく) 態度になってしまうのでしょう。
ただ、私は素人ですが、素人なりにも、保険会社に対しては 「そういった対応がその後のトラブルの原因
にもなりかねないのだと認識し、企業方針を より ”被害者寄り” へと変革する」 よう、求めたいところです。

> 私はどうしても納得がいかず、日弁連の30分の無料相談へと足を運び、相談した所
> これだけ書類が揃っていれば (〜中略〜) 勝てるかもと勇気つけられ、

今回の場合、決してあきらめず、解決への第一歩として、ご自分の足で無料相談へと向かわれた
ことが素晴らしいと思います。通常、事故慣れしている人はいませんし、図式も 「相手は保険会社
で自分は個人」、思うように事が進まないと精神的にも凹んでしまうところですが、そのような状況
でも、次なる行動 (無料相談所に出向く) に移られたことは、なかなかできることではないです。

> 4回目に地裁に行った時に判事が、このケースでは3割の評価損の請求が難しいと言われ、
> 2割なら私が保険会社を説得しましょうと言う事になり (〜中略〜)、和解しました。

長い道のり、本当にご苦労さまでした。営利企業である保険会社から2割の評価損を勝ち取られ
ましたので、決して負け裁判では無く、十分に勝った判例だと言えると思いますよ!! 相手側は
当初はまったく認めていなかったのですから、そう考えると、その差(結果)は大きいですよね。

> この裁判でわかりましたが、判事は素人には親切丁寧に進行を教えてくれます。

この点は救いでしたね。素人でも、しっかりと信念を持ち、事前準備(資料作成など)を怠らなければ
結果を出せるのだ・・・という例を示していただきました。こうして 評価損サイト に貴重な事例として
追加紹介させていただけましたので、当初の掲示板読者の方々に対してだけでなく、より多くの方々
にも読んでいただけるようになったと考えます。ありがとうございました。改めてお礼申し上げます。

記:調布市のKAZ 
 

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