■ 異種ウィンドウフィルムを重ね貼りする ■ |
自分でフィルムを貼るので、色も形も異なるものを自由に重ね貼りしました。
(スモーク系を「背景」にミラー系で「ウェストラインの流れ」を表現。)
●1999-04-09:新製、●1999-06-22:更新(レイアウト変更、加筆)、●2001-5-16:簡素化、●2002-02-16:デザイン変更、校正
【図1】 「スモークフィルム」+「ミラーフィルム」
の重ね貼り状態。こんな感じ。
<車両左側の風景> <車両右側の風景>
1.は じ め に |
|
フィルムは
「自分で貼る」 派 私は、自分のクルマのウィンドウフィルムは 「自分で貼る」 派です。プロの手によるきれいな仕上がりも良いですが、やはり自分のクルマには自分の手で貼りたい、と考えるのです。もちろん、ちまたでは 「プロが使う専用フィルムは、一般量販店向けのフィルムとは品質が異なる」 と言い伝えられていることも知っていますし、本当にそうなのかも知れません。 しかし、・・・。レガシィの場合、張り付け作業はそんなに難しくはありませんし、過去に私が自分でフィルムを貼ったクルマの中で、すぐに張り替えが必要なほど劣化したという例もありませんから、やはり自分でトライしてみたいのです。もちろん、自分で作業しますので、高額な作業工賃の支払いを心配する必要もありません。そう、私は基本的に自分で作業する方が安心し、落ち着く性格なのです。単に貧乏性(?)なだけかも知れませんが、この性格はDIYをする上では大切な要素であるような気がします。 |
2.フィルムを
「重ね貼りする」 という発想 |
|
「ウィンドウ」
にも保安基準 もし「プロに」作業を依頼する場合、そのショップで取り扱っているフィルムの中から候補を選ばなければ ならないことでしょう。もしかすると、自分であらかじめ選んだフィルムを 「持ち込みで」 張り付けてくれるような、親切ショップもあるかも知れませんが、やはり基本的には好き勝手なフィルムを選べないのではないかと思います。これに対し、自分で作業する場合は、フィルムの選定からその形状まで、基本的に「何でもあり」 なのです。ただ、ここで 「基本的」 と書いたのはフィルムにも適用されるべき法律があるからで、「定められた場所に、定められた方法で」 貼る場合には、自由にフィルムを用いることが出来るという意味です。 「保安基準(車検)に通る」 ことから仕様を考えていくと、結局は後部座席の左右、荷室の左右、リヤゲート、の合計5枚の窓がフィルムを貼るべき対象となります。ここで 「透過率」 というのは、フィルムを張り付けたあとの最終的な状態( 例:「純正濃色ガラス+フィルム」 など )を規定しているわけですから、たとえば 「淡色ガラス+淡色フィルム+淡色フィルム」 というように、フィルムをいくつか組み合わせた状態であっても、最終的に要件をちゃんと満たしていればOKとなるわけですよね。 「重ね貼り」 で個性を出す そこで私は考えた・・・。ふだん街で見るクルマたちには、ボディカラーがツートーンだったり、ストライプテープやグラフィックストライプが鮮やかだったりしますよね。一部のワゴン乗りの中には、サイドロッカーパネルをステンレスミラー調に変えて いる場合だってありますよね。それぞれが好きな色合いを使って自分のスタイルを表現しているわけですね。 しかし、視点を
「ウィンドウ」 に向けてみると、みんな画一的で貧相
なような気がします。もちろん、窓は安全確保が第一の道義であることには疑いの余地を持たないですが、それにしてもバニング系のクルマまでもが、ウィンドウに手を加えたとしても、せいぜい
「フルスモーク+好きな歌手名の文字ステッカー(?)」
という程度でとどまっているようなのです。
つまり、ウィンドウ自体はドレスアップの対象や素材としては見なされていないのではないか、と思うのです。そこで私がウィンドウフィルムを使って
”個性” を引き出してみることにしました。 |
3.自分の個性を引き出す |
|
フィルムのパターンを
「デザインする」
と書いてしまうと、ちょっと大げさで恥ずかしい気もしますが、要は各ウィンドウに貼るべきフィルムの
種類・形・大きさ・重ねあわせる順番などを自分で考える、という点では決して誇張ではありません。広い意味での「オリジナルデザイン」
になる、と言っても良いのではないでしょうか。 【図2】 「後方に流れて跳ね上がる」キャラクターラインをデザインしました。 <車両左側・フィルムを合計4片使用> <車両右側・フィルムを合計4片使用> レガシィの場合、サッシュレスウィンドウのため窓枠がありません。とすると、後部座席のサイドウィンドウと荷室のサイドウィンドウとを、連続した一つの面としてとらえた上で、フィルムの構成を考えることができるのです。そこで私は、ウェストラインが後方に流れていく にしたがって、次第に跳ね上がっていくように見える デザインを考えてみたわけです(図2)。 元々は、そのようなキャラクターラインではなく、「流れ星がきらきら輝くさま」
を表現したかったのだが(例えば、文字で表すとこんな→ 「☆三
」 とか 「☆ミ」 とか 「☆三・・・」
という感じのもの)、さすがにそれはちょと目立つので、やめておきました(・・・と書くと、「それじゃ今のデザインは
”目立っていない” とでも言うのかい?」
ってつっこまれそうですが、そこはソレ、私の基準ではそういうものだと理解してやって下さい)。 |
4.どんなフィルムを使うか |
|
上記のキャラクターライン(=ウェストラインが後方に流れていくにしたがって、次第に跳ね上がっていくように見えるデザイン)を実現させるため、この部分についてはシルバーのミラータイプフィルムを使用することにしました。ミラーフィルムにも赤や青、緑などのものが市販されていますし、またあらかじめグラデーション状に加工処理されているものもあります。でも今回は、そのどちらも使用しませんでした。カラーミラーにしなかった理由は、(私なりに)派手になりすぎるのを避けるためです。グラデーションタイプにしなかった理由もほぼ同様ですが、こちらの場合は単に適当なサイズのものが入手できなかったという理由もあります。 今回は車両後端でフィルムを 「Jライン化」 するので、前後方向だけでなく上下方向にも、ある程度の長さが必要となります。 つまりサイドのウィンドウに貼るフィルムはそれ単独でつなぎ目のない1枚モノとしておきたかったのです。もしグラデーションタイプにすると、「つなぎ貼り」 ではつなぎ目の部分で模様が不連続になってしまうことが多いと想像されるので、避けたというわけです。 【図3】 Cピラーをはさみ、後席と荷室で
「窓が連続するように」 上記は装飾のためのフィルム選びですが、フィルム本来の効果を最低限でも得るため、透過率は70%程度の 「薄いスモーク」 を選択しました。あまり 「濃い」 ものになると、夜間の視界確保が困難になってしまいますし、私の好みでもありません。ひとくちに スモーク とは言っても、フィルムメーカーによって少しずつ色合いが異なるので、売場で色々な見本を見ては 「見た目に優しく飽きのこない」 ようなものを今回は選択したつもりです。といっても、結局はあくまで感覚的なモノではありますが・・・。 張り付ける順序については、まずミラーフィルムを先にガラスに(部分的に)貼ります。その次に、スモークフィルムを(先に貼ったミラーフィルムもろとも全体的に)覆い被せるように貼っていきます。外から見たときに
「背景のスモークの中にキャラクターラインが浮かんでいる」
ようにすれば良いわけです。 |
5.仕上がり具合の感想 |
|
仕上がり具合には
ほぼ満足 私がウィンドウフィルムに多少なりとも期待する効果や機能は、次のものです。 <昼間> そのほかにも、「他人がやっていないドレスアップ効果」 というのもあります。実際に街中で 「すみません、これどうやって作ったんですか?」 と聞かれたことも実はあります。別にカラクリなんて無く、ただ単に重ねて貼っただけなんですけどね。仕上がり具合については、ほぼ満足しています。ただ、透過率の高いフィルムを用いたせいか、盛夏ではもう少しフィルムの遮断効果がほしいのが正直なところです。後部座席に幼児を乗せるためです。子供の肌は思いのほか、外乱に敏感です。ただ、透過率を低めても効果はあまり変わらないかも知れませんが・・・。 リヤウィンドウについて リヤウィンドウについては、すぐ上の画像にあるように、ミラーフィルムを「┏┓」の形状に一体カットしたものを貼り、 その上から上下3分割したスモークフィルムを張り付けました。が、これは少々失敗した(?)と思っています。理由は、パッと見た場合、ミラーフィルム部分が単にガラス素地に見えてしまうからです。つまり、そうなってしまっては全然 「重ね貼り」 に見えないのです。いや、それどころか大きさの中途半端なスモークフィルムを、間に合わせでウィンドウ下部に貼っただけ・・・ にしか見えなくなってしまうのです。 リヤウィンドウは、すでに貼ってあるサイドウィンドウの
「Jライン」
部分とデザイン上でつながりを持つようにしなければ(=融合させなければ
)ならないので、新規にデザインを考えるのは非常に難しいと思っていますが、何とかトライしてみます。ささいな事ですが、こんなところにも私なりのこだわりがあるのです。結局、'99/4月現在、いったんリヤガラスのフィルムはすべて剥がし、サイド面のキャラクターラインと連続性
を持ちながら、リヤ単独でも独自性のある新しいデザインを目下模索中です。 |
6.フィルムワークについてのまとめ |
|
アイディアは無限 今回取り上げたのウィンドウフィルムワークについてですが、デザインのアイディア自体は無限に広がると言えます。たとえば、ウィンドウ全体を海中に見立てて魚が泳ぐさまを表現してみるもの良いでしょう。あるいは前述のように、ウィンドウ全体を満天の星空として見立てて表現するのもよいでしょう。 他にも、ガラスとフィルムの間に、自分のイニシャル文字やショップのステッカーなどを挿入してみるのも 「アリ」だと思います。こう考えていくと、アイディアは無限に広がっていきますね。 以上をまとめると、保安基準に適合させながらも、ウィンドウフィルムワークにより十分に個性的なエクステリアを演出できると考えます。「我こそは」
と思う方々も、フィルムワークにチャレンジしてはいかがでしょうか。費用も安くつくし、アイディア次第でご自分の愛車を
「世界でただ1台の」 個性車に仕立てられますよ。 |
|
BACK ← 異種ウィンドウフィルムを重ね貼りする → NEXT
(インプレッサグリルをスワップ) (サイドモールをリペイント)