MACHIDA PC NEWS――――1998.7.26

[価格調査(町田)]Windows98編(7/25)


 まず、説明。「抜き打ち価格調査」というコンテンツは、皆様になんのお知らせもなく「休載」ということにさせていただきました。あのコンテンツは、個人が趣味・道楽で調査するのには非常に時間がかかる。24日に調査したモノを1日遅れでアップしなければならない私には、この苦しみが絶えきれなくなった、と。まあ、それでも反響が多いころはやる気が出てたものの、その反響には「価格調査反対」という趣旨も「もちろん」含まれていたわけで、例の件も心のレベルで片付かなかったので、価格調査は「やめ」としました。一部、価格調査に反対しているかたも、いらっしゃるわけで、御丁寧に流通経路の問題にまで踏みこんで御説明くだすった方もいらっしゃいますが、当方はそんなことは重々承知なので、例によって一言。
ここに載せてある結果は、私が個人的に調べたもので、そのデータを使用するに当たっては、各自の責任として下さい。また、店頭表示価格を載せているので、実際にはこれ以下の値引きや、「他店より高い場合はその値段まで引き下げます」というショップがほとんどである事を承知して下さい。
 でもさー、「他店より高い場合はその値段まで引き下げます」というのは、最早「当たり前」であって、それで他店より価格が高いのを表示したままで許してもらおうだなんて、甘い気がするんだが。
 今回調査したのは、Windows98の通常版とアップグレード版の一般販売形態と、アカデミック版。それと、「PLus!98」。調査は、おそらくは他店の価格調査もして、価格競争の真っ最中であると思われる、24日の夕方に行いました。ちなみに調査したショップはいずれも0時販売を決行したショップ。どのくらい並んでたんでしょーか?


価格調査結果
調査実施日:1998年7月25日土曜日夕方
  メディアバレー  パルテック    J&P    ソフマップ 
Windows98通常版 21500 22500 23800 22500
Windows98アップグレード版 10780 11800 11800 11800
Win98通常版 アカデミック 12500 12500 13800  
Win98アップグレード アカデミック 5780 6500 6980 6560
Plus!98 4480 4800 4800 4800


■表の見方
 左に商品名、上にショップ名。
 一番安かったショップを水色で塗りつぶしています。

■解説
「メディアバレー、町田のWin98販売戦争を制す」
 兎に角、メディアバレーは強かった。ひとつの商品だけ、パルテックと同等だが、あとは全部圧勝した。メディアバレーの値札には、あとで付け替えたあともあり、販売当初はこれより高かったものと考えられる。が、価格調査を行って、値下げを行ったのであろう。
 他の店舗も、頑張りを見せてはいるが、横並びといった感がある。メディアバレーだけが、ぽつんと離れていることもあるのだろうか。ソフマップでは、アカデミック通常版は品切れだったようである。
 J&Pだけは、いつものように「会員様特価」となっているものの、「Win98とPlus98」のセットで、少し割安になる価格設定もなされていた。こちらの価格もメモしようと思っていたのだが、下記の「調査手帳」にあるような理由から諦めてしまった。
 また、各店舗とも購入時に特典を用意しているところも多かった。J&Pでは周辺機器の1000円割引券。メディアバレーではデジカメやオリジナルグッズがあたる抽選券を用意していた。また、ソフマップやJ&Pのポイントカード、パルテックの「5000円以上買うと会員になれる『ポイントカード』」、メディアバレーの割引券なども有効になる、ということも忘れてはならないだろう。

調査手帳:1998.7.25
 「MACHIDA PC NEWS」の皮をかぶりつつも、価格は相変わらず、ショップの都合なぞお構いなしに、無断且つ勝手に、しかも抜き打ちで調べられた。いずれも、「公平に価格を調査する」という主旨の下、である。
 今日もパルテックから価格調査開始。うん、店舗入ってすぐに山積されている。やっぱ、Win98一色なんだなあ、と思いつつJ&Pへ。この店舗では、レジの前に商品が積み上げられていたため、価格がメモしにくくて困った。もっと価格が調べられやすい店舗を!って、それは無理か。入口近くには、「深夜販売で夜なべインストールの方のために食料を」という主旨で、0時販売で購入者にプレゼントしたらしいブツがまだあった。並んだ人が少なかったのか、どうか。本当に用意してあったのにはびっくりした。ちなみに、インスタント食品や500ミリペットボトルが中心。
 Win98販売に一番力が入っていたのはJ&Pのような気もするが、いちばんWin98効果が大きかったのはソフマップだろう。西友3階の入口がWin98一色というのに驚く。よく、西友がこんなの許したな、ってほどである。もちろん、パソコン販売自体に力を入れている店舗が多い西友のこと、Win98で客を引き入れ、他のフロアに客を回す作戦に違いない。ソフマップ自体はいつもの2倍くらい人が入っていたのではあるまいか。Win98を買っていく客の姿も多く見られた。また、ソフマップが一番Win98が揃っていなかった、という感じを受ける。深夜販売で多く売れてしまったのか、クールな目で仕入れを程々にしていたら思いのほか売れ行きが好調だったのかは不明。西友の他のフロアに比べても、5階のソフマップの人の入りは大きかった。
 最後にメディアバレー。入口のWin98関連の(ものと思われる)ビラを配っていた店員に無視されたため、好感度が一気に10ポイント下がる。そのまま3階に。くじ引きが目を惹いていたが、客の入りはいつもと同じといった感じ。それでも、Win98を買っていく人は多かった。4階で、ゆっくりWindows98を試してみる。どーもあの「するするっ」っていう感じのスタートメニューの出方に慣れない。タイトルバーのグラデーションとか、目新しいものは多かったか。95の時のMS-PLUSが含まれている感じなのがGOODかな。
 なんだかんだいって盛り上がる所では盛り上がっていたWindows98。Win95の時と違って給料日後だったからだろうか。まあ、「起爆剤になる」のは無理かもしれないが、「起爆剤にならない」こともないだろう。低迷するパソコン需要が食い止められるところまでは行くかもしれない。


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