ホーム > サイトマップ > 映像 > 風景 > 大阪市内環状クルーズ |
2010.04.11. 掲載
このページの最後へ |
目次
はじめに
環状クルーズ
湊町船着場で乗船
木津川に入り北上
堂島川に入り、右舷に中之島を眺めながら、東へ進む
大川に入り、北上、Uターンして南下
土佐堀川に入り、すぐ東横堀川に入る
道頓堀川に入る
まとめ
結婚以来、大阪府に40年以上住んでいる。大阪市内に転居してからも5年近くが過ぎた。梅田近辺、中之島周辺はかなり分かっているつもりだが、道頓堀と中之島が、今も川で連なっていることを実体験したことはなかった。マンションからは堂島川、土佐堀川、大川を行き来する観光船が数多く見える。その中のわずかの船が、道路の下に隠れて行くのを見かける。そこが道頓堀川に連なる水路の入り口らしいと思い、一度その船に乗ってみたいと思ってきた。
3日前(4月8日)は天候も良く、学校が始まったので乗る人も少ないだろうと船会社に電話をして、空席のあった16:00発のクルーズ船に乗った。クルーズの名は、「落語家と行く なにわ探検クルーズ」で、運良く、3月21日〜4月18日期間限定の「川の環状線桜スペシャルクルーズ」だった。所要時間は約105分、予想していたよりも見るところが多く、一回は乗ってみる値打ちがあるクルーズだった。
そのクルーズを地図と写真をふんだんに使って記録しておいた。
なにわ八百八橋と呼ばれていたころには、このクルーズの通り路も盛んに使われていたことだろう。
下のクルーズの航程地図で、クルーズの全航程を示す。
左下の●1から、時計回りに、●2→●7まで行き、そこから●8→●9と進み、Uターンして●9→●8→●7→●10に戻る。●10から時計回りで、●11→●12→●13→●1と1周する。
この航程をより分かりやすくするために模式図を作った。これを使って説明すると、下図のように、湊町船着場から乗船して道頓堀川を西に進み、木津川と交わったところで、木津川を北上し、堂島川を東に進み、大川を東に進み、途中から北へ進む。ここでUターンして大川を南下し、途中から西へ進み、土佐堀川を西に進み、途中で東横堀川を南に下り、西に回って道頓堀川を西に進んで、湊町船着場で下船する。
クルーズ船の「ほたる号」は、大阪の低い橋を通過できるように、船体に川の水を取り込み、船ごと沈めて運航する仕組になっている。天井は景観をオープンで楽しむことができる自動開閉型となっている。
長さ 21.16m、幅 4.6m、総トン数 19t、乗客定員 48名(座席数40名)、自動昇降式客室、自動バラスト調整による喫水調整、トイレ1基で、座席は右舷側2列。左舷側3列となっている。
このクルーズ船は、大江橋などの低い橋の下を航行する際は、乗客の目線が水面近くになるまで船を沈める。これは川の水を取り込むことで行うとの説明を受けたので、そのメカニズムを模式図で図解してみた。実際はもっと複雑なのだろうが、原理的にはこのようなものではなかろうか?
船を沈めている時は、横の窓ガラスが上がってくるように感じるが、実際は窓ガラスの位置は変わらず、床が下がって、目の高さが窓ガラスの位置になったということである。これを窓ガラスが上がってきたと感じるのは錯覚である。
今回の大阪市内環状クルーズは、期待して以上に面白く、知らなかったことをたくさん体験できた。それを、数え上げておく。
1.なにわ八百八橋の時代の水路を体験できた
2.船が航行できる東横堀川や道頓堀川を知ることができた
3.パナマ運河で見た水門による水位調整のミニチュア版を、大阪市内の河川で見た
4.大阪の低い橋の下を航行するための船舶の工夫を知り、そのメカニズムを考えた
5.川の上から眺める大阪の景観は、地上で見るのと異なるところがあった
6.桜の名所である大川の両岸の桜並木を船上から眺めることができた
7.クルーズで回った大阪市内の地理が、お陰でよく理解できるようになった
季節良く、快晴で、桜は満開、船の右舷の最後の席(優先座席)という幸運が重なったため、きれいな写真をたくさん撮ることができたことに感謝している。座席から移動することはできないので、景観は右舷側から見る方が良い。
ホーム > サイトマップ > 映像 > 風景 > 大阪市内環状クルーズ このページのトップへ |