アメリカン・ショート・ショート・フィルム

フェスティバル2001inサッポロ

ポスター画像です

「おはぎ(ビーン・ケーキ)」の緊急上映決定!!

開催予定

 開催間近!!。第2回アメリカン・ショート・ショート・フィルム フェスティバル2000inサッポロが、6月8日から6月12日まで、アーバンホール(札幌市中央区南3西5、アーバン札幌7階)で開かれる。今回は、東京と同じ6プログラム51作品を上映する。内訳はアメリカン・ショート・ショート34作品、インターナショナル・ショート・ショート7か国7作品、ジャパン・ショート・ショート8作品。ティム・バートン2作品。今年から始まったジャパン・ショート・ショートは、公募した作品からセレクトしたもので、札幌からの参加が3作品ある。札幌の活気を示す嬉しい結果だ。そのほか、札幌独自の企画も用意している。第五十四回カンヌ国際映画祭で、短編映画部門の最高賞を受賞したアメリカ映画「おはぎ(ビーン・ケーキ)」(デイビッド・グリーンスパンDavid Greenspan監督)の緊急上映、トークライブが決定した。

 4月19日に行われたプレス試写会では、アメリカン・ショート・ショート・チーフプロデューサーの別所哲也さんは「今回から映画の国際交流に向けて日本のショートフイルムも紹介する。北海道から送られてきた優れた作品が3作品ある。ショート・ショートを楽しむことが、日本中、北海道中に広がることを夢見ている」と挨拶した。

別所哲也さん
別所哲也さんの挨拶(音声ストリーミング)

アラキ君の画像です島田君の画像です小野寺君の画像です
札幌からジャパンショートに選ばれた3人
(アラキマサヒト、島田英二、小野寺圭介)


4月19日・試写会報告

 昨年度のアワード受賞作「The Light of Darkness」からスタート。何度観ても、計算された運びに感動する。ことしの作品は9作が紹介された。今回も多彩な内容、多様な表現の作品に出会えそうだ。「ALIEN SONG」は、歌うエイリアンが微妙な表情を見せるものの、今では驚きは少ない。「Indescribable Nth」は、自在な線画によるアニメ。ガラスドールの持ち味を生かしたメルヘンに仕上がっている。「Oregon」は、画一的で機械的な近未来を冷たく描いているが、ユーモアも感じられる。

Georg Lucas in Love 「Pillowfight」は、妻のいびき、歯ぎしり、寝相の悪さに悩まされる夫の姿をコミカルにほのぼのとまとめた。結構リアル。「Delusions in Modern Primitivism」は、ドキュメンタリー・タッチ。社会への反抗の印としてのタトゥ、ピアスを追求してきた男は、究極のボディアートを実行する。衝撃的な結末よりも、「モデルになりたい」という一言でそれまでの美辞麗句を無効にする場面が忘れがたい。「Georg Lucas in Love」は、スターウオーズのパロディを詰め込んだルーカスへのユーモアあふれるオマージュだ。ルーカス・フアンにとっては、抱腹絶倒のシーン満載。そして、悩める若きルーカスの姿は、これから映画を作ろうとしている人々への勇気づけにもなっている。

 ジャパンショートは、「サイの芽」と「hands」。ともに札幌の作品。「サイの芽」は、チープなようで、なかなか小道具のセンスがいい。そして見事なオチ。似たようなアイデアはありそうだが、ばっちり決まっている。「hands」は、銃社会に対する明確なメッセージを、単純な発想を思いっきり膨らませることで、豊かな表現へと転化している。車椅子のシーンは切れのいい才能を感じさせる。有名監督のショートとして、今回はティム・バートンの「Vincent」を取り上げた。うまいなあ。すでに独自のマイナー世界を作り上げている。その彼が「猿の惑星」をリメークするようになったのだから、月日を感じる。


pin American Short Shorts Film Festival 2001 in Sapporo

pin American Short Shorts Film Festival 2001オフィシャル・サイト


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 Visitorssince2001.04.20