タンク・タンクローは、1934年より雑誌「幼年倶楽部」(現・講談社)に連載された人気ロボット漫画。球体の穴から手足のほか、刀やピストルを出してワルモノを倒し、プロペラで空も飛ぶスーパーヒーローは、SF漫画のルーツとして評価されています。
阪本牙城は漫画家として一家を成したのち、一九三九年、旧満州(中国東北部)に渡り五年間を過ごします。この間、「茫然たる大陸の自然」を体験するとともに中国芸術の芒大さにも惹かれていきます。
その後、中国の画僧や牧谿、梁楷らの禅と芸術にふれて自分を見出し、禅の修行は大森曹玄老師に師事し、南画論「画と禅」を出版しました。 水墨画家の名は雅城。