2002年11月30日、福岡で大倉さんが声をかけてくれて集まってくれた人たちと話をした際に用意したレジュメです。
関連質問などあれば、僕あてにメールをください。

アフリカ、AJFそしてHIV/AIDS

斉藤龍一郎

○経歴など

  • 熊本県出身
  • 1974年、大学進学で東京へ出て以来ずっと東京暮らし
  • 学生運動に参加
  • 1980年、障害児・金井康治君の転校実現運動に参加
  • 1984年、金井闘争の縁で部落解放同盟東京都連の本屋・解放書店に就職
  • 1984年以来、部落解放同盟足立支部の集会所裁判闘争に参加
  • 1979年以来、CP(脳性マヒ)者の介助
  • 1990年、アパルトヘイト否!下町展
  • 1992年 スワヒリ語勉強会の仲間とザンジバル・マサイマラへ旅行
  • 1993年、七三一部隊展東京東部展
  • 1993年、アフリカ・シンポジウムに関わる
  • 1994年、アフリカ日本協議会(AJF)に入会
  • 2000年、障害学研究会参加
  • 2000年、AJF幹事および事務局長になる
  • 2001年、林達雄・稲場雅紀を中心に感染症研究会を新設

アフリカ日本協議会(AJF)

  • 1993年10月、アフリカ開発東京国際会議(日本・国連ほか主催)に先だって開かれた「アフリカ・シンポジウム」を引き継いで、1994年2月に結成
  • 1994年から1996年にかけ、南アフリカ共和国の民主化・沙漠化・女性と開発・食と環境をテーマにした国際シンポジウムを開催
  • 1994年には、内戦・大虐殺直後のルワンダへ調査団も派遣(この調査を引き継いで「アフリカ平和再建委員会」が結成される)
  • 南アフリカ共和国・エチオピア・ジンバブエ・セネガルほかへ調査団を派遣
  • 1997年には、セネガル・ジンバブエ・カナダのNGOと共同でネットワーク調査事業(ワークショップおよび調査対象国のNGO支援事業の調査)を実施
  • 1999年に活動スタイルを一新。情報発信(メールマガジン)・翻訳・交流の場・スタディツアー・アフリカNGO連携のWGで活動を展開
  • アフリカNGO・WGは1999年、ジンバブエのNGOメンバーをタイ・日本へ招いて「産直運動」の調査・研修を実施
  • 情報発信WGは1999年よりメールマガジン「Africa on Line」を毎週・発信。最新号は179号。購読者(メール受信者は2018)
  • 翻訳WGはセネガルのNGO・ENDAの出版物を翻訳中。今年、新たな協力者を得て大きく前進
  • 交流の場WGは、毎月定例会・定例イベント(交流ハイキング・料理教室・忘年会)を実施
  • スタディツアーWGは、これまでにケニア、ブルキナファソ、セネガル・ガンビアへのスタディツアーを実施。WGメンバー主催あるいはENDA-GRAF主催でセネガルへのスタディツアーも2回実施
  • 2001年、感染症研究会、食料安全保障研究会を設立 → 今日の話題の中心

○課題の整理と問題提起 1. 国際協力について僕の感じること
手がかり1
 人類学者の松田素二さんは、「今日、開発学と呼ばれているものは、かつて植民学と呼ばれていた」と言っている。

  • かつて「文明の伝道」、今日「先進国モデルの提示」
  • 一貫して先進国の要望・都合が優先
  • 植民学

手がかり2
 WHOが昨年末に公刊した「Macroeconomics and Health」は、途上国を市場として活用していくために保健・教育の分野への投資の重要性を強調
  • WHOの提起自体は、「グローバリゼーションによって途上国は恩恵を受けるはず」という前提に立っており、上記の「植民学=開発学」の系譜に連なる
  • ここでは、「善意による援助」との対比を考えるべき
     cf. 宗教団体の国際協力

手がかり3
「地球的規模でエイズ問題を考える10日間 資料集」
  • 目の前にいるPHA(people living with HIV/AIDS)に対して、何と言えるのか?
  • 薬の値段には、今日の世界における「貧富の格差」が明確に現れている
  • 日本政府のHIV/AIDSに関する国際協力は
    1. 医学研究に力点 → 研究者にとっては「おいしい」
    2. 日米連携重視 → 米国の世界戦略の補完(GII/IDI)
    3. 「日本が見える援助」を模索中
      → 少ない費用で成果が見える案件を探している
    4. アフリカ・PHA・治療実現に取り組むGFATM(エイズ・結核・マラリアと闘う世界基金:公式訳では「エイズ・結核・マラリア対策世界基金」)に積極関与しようとしない
      (資料そのものは、ワードの文書なので、添付ファイルで希望する人に送ります。追加資料も含め全20p)

手がかり4
飢饉と食糧援助を考える
  • 飢饉は、「食糧がない状態」というより「食糧を手に入れられない状態」と捉えるべき
     ex. 1973年のエチオピアの飢饉では、旱魃で現金収入が減少し食糧を買うことができなかったため食糧不足に陥っている地域から食糧が買い取られて首都や他の地域に流出した。
  • アマルティア・センは、インドを例にあげて、自由なメディアと健全な野党が飢饉を防ぐ力を持っている、と論じている
     ex. インドでは、独立以来、重大な飢饉は発生していない。というのは、不作が予想される段階でメディアが報じると、政府は野党からの批判を受ける前に、該当地域での公共事業の実施などを通して現金収入を得る機会を作り、食糧購買力を創り出してきた。
参考
善をなさんとして悪をなすか

2. 具体的な課題の整理
上述の手がかり3・4をもとに論点を整理

  • 当事者が立ち上がっている姿をどこで見出していくのか
  • 見えないのは何故か?
  • 「現金給付」支援の意味

3. 障害者運動への関わりから見た「国際協力」のうさんくささ

以上


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僕のお薦めリンクはこちらです。

2005年10月障害学研究会関東部会で話した際に書いたレジュメはこちらです。

僕がこれまで書いてきたことは
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2002年
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1999年までです。


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作成:96.6.13
by 斉藤龍一郎 僕あてのメール