【4月6日】
 せっかくだからQuickCamで写真を撮ろうと思ったら、ぼくのマシンでは動かなかった(Macintosh LC475)。しかたがないので、同居人のマシン(LC630)でむかしいいかげんに撮ってあったやつを貼りましたが、まあ三日の寿命でしょう(^_^;)
 htmlエディタは3種類ぐらいためしたけど、どれもなんだか使いにくい気がするので、けっきょくテキストエディタで編集しました。しかし月初めはそんなことしてる場合じゃないくらい仕事が詰まっているので、今日も泣きながらBNN(←BNNページとリンクを張ろうかと思ったけどあまりにも間抜けなのでやめました(笑)
 まだリンクのコマンドを知らないという問題もあるな)の新雑誌の原稿を書いていますが、書き終わったらここに上げるからいいやってなにが目的で原稿書いてるんだか。
 近刊予定としては、上にあとがきが上がっている『サイベリア』が4月末、5月にはハヤカワSF文庫からオースン・スコット・カードの処女長篇『ワーシング・クロニクル/神の熱い眠り』が出ます。あと7月はおなじくハヤカワSF文庫から、ルーディ・ラッカーの日本オリジナル短篇集が刊行の予定。ってことで、またね。

【4月7日】
 知り合いのページにリンクを張る。写真はめんどくさくてまだ撮り直してない。きのうは水玉螢之丞夫妻とともに、綾辻行人迎撃カラオケ@高円寺。JOYSOUND、X2000pro、ゆーからと3軒ハシゴして朝帰り。松田聖子のAQUARIOUS(ほとんど「2001年宇宙の旅」のテーマソング)が歌えるのは大阪有線のゆーからだけなんすけど、音はいまいち。  松任谷由実と松田聖子を歌わないかぎり、積極的な選択理由はないっすね。BeMAXの店が 早くできないかなあ。

【4月9日】
 SFマガジンの原稿のhtml版を作成。どんどんリンクを張る(笑) きのうの夕方、NIFTY-Serveの某patioのオフで新宿に行ったので、BNNメディア・フロントの高橋誠氏に教えてもらった翔泳社の新刊『NET TRAVELLERS』を紀伊国屋で買って、帰ってきてからあちこち見て回ってたら、やっぱりもうちょっといじりたくなってしまったわけである。特殊翻訳家の柳下毅一郎氏からは「デザインのことをなにも考えてないのがよい」とかいわれちゃうしな(笑)
 翔泳社のこの本はウエブの怪しいページに興味がある人は必読でしょう。編集を担当している川崎和哉氏のホームページWeb KAWAKAZUがまたナイスで、一面識もないけど思わずリンクを張ってしまおう。メール書いたからいいよね……ってよくないか(笑)
 SFマガジンが出るまでには、主要SF関係サーバとリンクを張る野望がありますのでみなさんご協力をお願いします。
 ってこんなことしてていいのか>をれ。許せよ、河野。



【4月17日】
 法月綸太郎氏が雑誌「すばる」の対談のため上京、夜中に呼ばれて新宿の風花へ。対談相手の奥泉光氏とは初対面。笠井潔氏はあいかわらずスキーに燃えている。小説すばるの遅塚久美子女史に呼ばれて、日本一スキーのうまいミステリ作家こと貫井徳郎氏も登場。午前3時に解散のあと、法月・遅塚・貫井・大森で5時までカラオケ@飯田橋カーニバル2。

【4月19日】
 八丁堀のWOWOW本社ビルで定例の映画情報ネットワーク会議。10億予算削減指令が飛び、けっこうたいへんだそうである。会議終了後は京橋のシネセゾン試写室にまわって「ファザー・ファッカー」の試写。いかにも荒戸源次郎って感じですが、内田春菊のあの個性は映像化しようがないよね。原作者はキャバレーまわりの歌手役で出演。

【4月20日】
 元・岡嶋二人の井上夢人氏がリムネットに入会。BEKKOAMEに申し込みをしていたものの、IDが届くのを待ちきれずリムネットに乗り換えた模様(笑) メールを出すとさっそく返事が届く。井上さんはWindowsでのアクセス。

【4月21日】
 半年がかりの翻訳仕事、ダグラス・ラシュコフのノンフィクション『サイベリア』がようやく完成、今夜はその打ち上げ。午前8時に起きて、TV Brosと小説すばるとCAPEXとペントハウスの原稿を嵐のようにかたづけ、神保町の中華料理店〈咸享〉へ。メンバーはアスキー第一書籍編集部の中村宏美氏、同編集部編集長の佐藤栄一氏、同編集部で大森の大学時代の同級生の小暮氏、プランクの木村重樹氏(編集担当)と中島浩氏(デザイン担当)、翻訳協力の金子誠氏、製作進行の磯部さんに、メディアフロントの高橋誠氏。
 高橋誠氏は衝動買いしたカシオのカラー液晶デジタルカメラQV-10を持参、注目を集める――がその後本人が突如酔っぱらって躍り出しカメラ以上の注目を集める(笑) ちなみに高橋氏は二次会以降の記憶がなく、ふと気がつくと赤坂の路上に立っていたので、ラーメンを食べて会社にもどって寝たそうである。

【4月22日】
 きのうのヒーロー高橋誠氏がQV-10とケーブルを持って来宅、さっそくモノクロの写真をカラーに貼り替え。ちなみにきのうのカメラには高橋氏の見知らぬ人々の姿がいろいろと写っているのだった(笑) それにしてもやっぱりわたしの475ではQV-10も動かない。どうもシリアルポートがおかしいのではないか。そういえば現在のサン電子28800に変えるまではIP接続もうまいくなかったのだった。とほほ。
 ホームページ工事終了後、ご近所の翻訳家・酒井昭伸氏宅を訪問、Quadra840AVをTCP/IP接続用にセットアップ。といっても初期設定ファイルはうちのを持っていったので、あとはMacTCPとMacPPPをシステムフォルダにコピーするだけ。モデム関係の設定でやや手間取ったものの、15分後にはIP接続に成功。ネットサーフィンに興じる酒井昭伸氏の雄姿はこちら

【4月23日】
 ワンダーワークスに発注したホームページ看板(笑)のラフがファックスで届く。早川・創元のSF文庫で活躍中の吉永和哉とは高校二年のときからだからええともう17年のつきあい。彼のデザイン事務所ワンダーワークスの時候のあいさつ葉書には無料でエッセイを連載(笑)しているので、「おまえんとこも宣伝してやるからさ」と無理やり看板製作を引き受けさせたのだった。
 しかし彼の会社はモデムがないので(笑)たぶん看板掛け替えは木曜あたりになるでしょう。乞ご期待ってことでひとつよろしくってなにがよろしくなんだか。  わたしの好きだった村井秀夫さんが刺されておなくなりになってしまいました。とっても悲しい。久米宏はしかし、刺されたという速報について、「最後にたいへん不愉快なニュースがとびこんできました」とかなんとか。不愉快はないだろ不愉快は。

【4月24日】
 日本ホラー小説大賞授賞パーティ@東京會舘。場所が場所だけにまるでSF大賞みたい(笑) この時期の立食パーティはわりと珍しいので、来年も大賞受賞者が出てほしいことである。大賞受賞作『パラサイト・イヴ』は★★★★1/2の評価。ま、今年の日本SFではベスト3くらいにはランクされるでしょう。内容の詳細は小説すばるの書評参照。
 パーティのほうはミステリ関係者・SF関係者入り乱れてなんだかわけがわからない。編集関係は角川をのぞいて(あたりまえだ)わりとすくなめ。新潮・文春勢がいなかったのは日本のホラーに関係ないってことか(笑)
 散会後、二階堂黎人・貫井徳郎・山口雅也・竹河聖・篠田真由美・菅浩江・武田康廣・宇山秀雄という謎の顔ぶれでお茶。向こうのテーブルでは、荒俣宏が編集者を前に黙々と原稿を書いている(笑)
 ガイナックスは東京インターネットと契約して専用線を引く模様。プロバイダ商売に進出も検討中したらしが、「ありゃあかんわ。もうかりまへん」とのこと。ガイナックスのIndigo2導入にはソフト込みで2000万くらいかかったと聞いて仰天。ガイナックスのホームページはまもなく開設予定で、ガイナックスネットもインターネットといずれ接続するとか。
 11時に帰ってきてニュース23を見てたら、一水会の鈴木邦男の話にいちばん共感するので狼狽する(笑) しかし朝倉喬司ってあそこまで髪が薄かったっけ(・_・)

【4月25日】
 ブルース・スターリングとルーディ・ラッカーの合作中篇Big Jellyの翻訳をずーっと直している。クラゲの話なんだけど手もとにクラゲの本がなくて困る。図書館に行くつもりだったけど雨が降ってるしなあ。日本クラゲ学会とかのホームページはないのか(笑)
 それと平行して、CAPE-X用のヴァーチャルセックスがらみのエッセイを翻訳中。このページのデザインはプランクの中島さんがやるらしい。世間はせまい。というかこの業界(ってどの業界だ)もタコツボである。
Gamewalkerからの催促電話にちょっとうろたえる。あーゲーム。いつやるんだろうねまったく。「Dの食卓」は3分の2くらいのとこで止まってるし、「スターブレードα」はいまごろなに考えて出したのかわからんぞ。まあしょうがないからもうちょっとやろう。
【4月27日(木)】
 10時に起きてGamewalkerの次世代ソフト罵倒原稿(笑)を仕上げ、その勢いでNetWorks映画欄の原稿で荒戸源次郎の「ファザーファッカー」をぶった斬る。「JM」の原稿以来なんかけなし癖がついてるな(笑)

 午後1時、アスキーNetWorksの取材でIBM本社@六本木。パソコン事業部Strategic Mobile Computing担当の竹村さんの話はめちゃくちゃ面白い。まあしかしNetWorksの大槻女王様と「マミちゃん」「タケちゃん」の仲(一部推測あり)だというから当然か。新製品の話はまだ発表前なのでここに書けないのが残念です。

 新婚のNetWorks佐々木氏といったん別れてアスキー@初台。駅前の第二統轄のビルに寄ってエレベーターで3Fに上がったら唐沢俊一氏とばったり。油断も隙もないビルである。Cape-X編集部、というかEYECOMの編集部に顔を出す。
「いやあ、まだなにやるか決まってないページがあるんですよ、ニュースとかね。ほっほっほ」と笑うF岡編集長。のどかである。
 書評の原稿は伊藤ガビン氏がいちばん遅かったらしい。しかし特集50ページのうち3分の2はいまだに原稿が入っていないのだから、まあ優秀なほうである。4ページ4本ある書評のうち1本は『時間的無限大』の書評。だれが書いているかは雑誌が出てのお楽しみ、ということにしておこう。しかし驚いたな。わたしは『ネット・トラヴェラーズ95』をやりました。あ、これまだこのページにのっけてなかったっけか。犬にくわえさえてputしておこう、うん。というわけでその書評はここです。
 書評担当の半谷麻里さんを紹介してもらう。いやあアスキーはほんとに美人編集者が多いですね。写真をお見せできないのが残念です。はやくQV-10を買いたいなあ。泥酔の隙にBNN高橋誠氏のを盗んでおけばよかった。
 7Fにまわって水玉螢之丞氏の旦那の吉田さんとVFII勝負をしようと思ったけど(このビルの7階には個人の私物のバーチャII匡体が置いてあるのだ(笑))、時間がないのでもう一個のほうのビルへ。
 NetWorks編集部に行くつもりでまちがって3Fで降りてしまったので、第一書籍編集部の中村宏美氏にごあいさつ。あやしい企画の話をいろいろと聞く。わたしは一週間でかたづいて印税が100万以上の仕事なら断りません(笑)
 第一書籍の登明弘氏を紹介される。この人も元バグニュースであることが判明し、高橋誠氏泥酔事件の話で盛り上がる。登氏いわく、「高橋さんは昔から酒が好きなわりに弱いんですよね」だそうですが、ま、この件については当事者からコメントがあるでしょう。
 そういえば、と中村さんがとりだしたのは、大瀧啓裕氏からのサイベリア落手御礼手紙。「わたしもパソコンを買ってやっと一年になりますが、いろいろ買いあさっているうちに、CD-ROMが300枚を超えました」だって。媒体が変わってもやることはおなじなのだった。ううむ、さすが大瀧さんである。
 そんでもって4Fに上がるとまだ佐々木は帰ってきていない。最近ご機嫌がうるわしくないらしい(←伝聞)大槻女王様にあいさつしてからぶらぶらアスキー編集部へ。行くたびにものをくれるアタリ人の古谷野さんの姿が見えないので、元・現代思想の西田さんにあいさつ。
「ホームページつくったんですって? さがしたんだけど、リムネットのページからだと行けないんですよ」
「そうなんですよ、会員の人が自分でつくってるリムネットユーザーの個人ページ・インデックスからだと行けるんですけどね」
 といいつつその場でURLを入力。人前で自分のページを出すのはとても恥ずかしい感じ(笑) 西田さんもいろいろとhtmlで怪しいことをたくらんでいるらしい。
「粉川さんと話してたら、『いやあもう紙の本は飽きちゃったら、電子本にしよう』ですって」と西田さん。
 その西田さんも自宅でいろいろつくっているらしいのだが、ネット上には置いていないという。
「それじゃ柳下といっしょで陸ページャーですよ」とわたし。最近、スタンドアロンのホームページ((C)中村宏美)をつくってる人が多くて、大森はそれを「陸ページャー」と名付けているのである。もっとも陸サーファーと違ってサーフボードを持ち歩くわけではないので、ひと目で見破りにくい弊害がある(笑) 
 ところで松任谷由実は海サーファーについて、
「スタイルなんてどうでも、あなたらしけりゃ最高」
 と歌っているが、これはホームページにもあてはまると思う。ってこのネタはなんかの原稿の枕に使えるな、よしよし(笑) 
 ちなみにサイベリア訳者あとがき中では「松任谷由美」の表記になっているとのご指摘を白石朗氏よりいただきました。つつしんで訂正させていただきます。

 元アップリンク(つつしんで故誌の冥福をお祈りします)の吉田さんに見とがめられ、「あとでちょっと寄ってね」と声をかけられる。新雑誌「ASCII DOS/V ISSUE」の編集部に移ったそうで、稲葉千秋さんを紹介される。いやほんとにアスキーは美女の宝庫ですね(←もちろん創元や早川に美女がいないというわけではない)。それにしてもこの誌名は長すぎるので、「あすぶい」と略すべきでしょう。
「あしたはどすぶいを買おう、あしたはどすぶいを買おう」
 と思いながら98で一太郎を使いつづけてる人のための雑誌ね、当然。

 NetWorksに行くとやっと佐々木がもどっていたので、本日の主目的、DYNABOOK SS450のPCMCIAスロットに突き刺さっているSCSIカードのドライバがロードできない問題について教えを乞う……が30分いろいろやっても原因の解明にいたらずタイムアウト。悄然としてアスキーを去り、午後8時、九段下でワンダーワークス吉永和哉と待ち合わせ。
 吉永はホームページの華麗な看板をMO入稿しに来てくれたのである。持つべきものはデザイナーの友ってやつですか。しかし彼は出版の仕事をメモリ100メガの環境でやっているので、
「つくったけどさあ、どうやっても2メガより小さくならんで」
 と主張する。あのなあ、2メガの看板なんか張ったらみんなにどつかれるで。というわけでGraphic Converterに持っていっていろいろやったら46キロまで減量(笑)
 ついでに背景にも色を敷き(KT7.5のデスクトップパターンからの流用です(笑))、そうだ、あのだんだん絵の解像度が上がって浮かび上がってくる表示方式をためしてみようと思ったのにどうしたらいいのかわからないので、陸ページャー時代に研鑽を積んだはずの柳下毅一郎に電話をかけるが、「インタレースで保存すればいいんじゃないの」というものの具体的方法はわからず、けっきょく役に立たない。やっぱ陸ページャーはだめだね。というわけでメールまたはNIFTY-ServeのPATIOにて解答よろしく>金子誠さま、高橋誠さま。
 うちの475のシリアルポートはあいかわらずどうも調子が悪く、接続中にいきなり切れてしまったり、establishedからnetworkに移行しなかったりする。ま、SE30でがんばっている柳下くんのことを思うと、買い換えようなんていったら罰があたるな、ふふ。
 その柳下ページを見にいこうと思ったら、なぜかhttp://www.st.rim.or.jp/の外に出られなくなっている。とほほ。リムネットの認証方式対応新番号はいくらかけてもパスワードが違うとはねられるし。しかし回線をずいぶん増やしたらしく、ラッシュ時間帯でもかかりやすくなったのはありがたい。

 といいつつ、アスキーネットがダイヤルアップIP接続開始キャンペーンで、5月いっぱいはメールで申し込めば一週間使いほうだいサービスを開始したというので、さっそくアカウントをもらうべくメールする。申し込み方法は好評発売中のNetWorks6月号を見てね。午後7時の段階ですでに400人の申し込みがあったというからたいへんなもんである。
 ダイヤルアップ個人ユーザー相手のプロバイダではたぶん最大手のBEKKOAMEでさえまだ会員4000人とかのレベルらしいから、日本国内でダイヤルアップIPの人は1万人くらいかもだな。んで年内にはたぶんこれが10万人くらいになるでしょうね。
 どこもかしこも新規参入プロバイダは無料キャンペーンで客引きに必死だから、今年じゅうはうまくやればほとんどタダでWWWしほうだいかも。4月はOS/2でIBMの無料サービス、5月はアスキーネット、6月は1万円使用権つきのアスキーのスターターキットでIIJを使うとか。
「最初の一ヶ月はタダにしときますから」という新聞屋のサービスを利用して、毎月購読紙変えて新聞代払わずに読むようなもんというか、デパートの試食で食事代浮かすようなもんというか。まあしかしイントロパックの使用権で商用BBSの課金を浮かすのといっしょだな。

【4月28日(金)】
 きのうが長すぎたので今日はおやすみ(笑)

【4月29日(土)】
 10時に目が覚めてしまったのでまたしても改築に走る。SFセミナーの案内ページを急遽新設、海外おたく系ページへのリンクも張りました。URL確認のためにあちこち見てまわってるうちに、金子誠ページの雑談コーナーで、QV-10入荷情報に遭遇。ネタ元の柳下毅一郎に電話して、どのソフマップかをたしかめて、さっそく秋葉原へGO。最初に撮ったのはこの写真(笑)。場所はソフマップ地下の喫茶店、東洋です。
 同居人・さいとうよしこ(→写真)と高田馬場で落ち合い、一路、本川越へ。ライトノベル評論家の三村美衣(→写真)&東京創元社SF文庫担当・小浜徹也(→写真)夫婦が川越市在住で、そこに遊びにきてる故・黒丸尚氏の未亡人、草刈美由紀さん&ひとり息子あきらくん(→写真)の4人に合流してJOYSOUND2時間。しかしやっぱりQV-10はおもしろい。
 小浜家にたどりついてからは、5分でインターネットPPP接続をセッティング。アカウントは当然アスキーネットの無料キャンペーンを利用(笑) あとはSFセミナー関連で夜中に電話してきた堺三保を三村美衣がえんえん叱りつける(笑)のをサカナにバカ話。

【4月30日(日)】
 お昼に起きて川越でDAMを2時間。洋楽系がけっこう増えてますね。わたしは最近スチャダラの古いアルバムを聴いてるので、「トラベル・チャンス」とか、そーゆーの(笑)
 小江戸号車内でSFマガジン用のチャールズ・プラットのエッセイ翻訳を直しつつ帰宅。そんでもってさっそく撮影した写真をページに張る作業をやっているというわけだ。

5月だよん

【5月1日(月)】
 写真のインタレース保存ができないのはGraphic Converterのバージョンが古いせいじゃないかと思って、インターネットマガジン付録CD-ROMに入ってたやつに入れ替えると、案の定save as画面にoption窓が出現。よしよしってことでさっそく全グラフィックをインタレースで保存し直してpublic_htmlまで犬にお使いをさせる。最近ほんとによく働いてるなこの犬は。こういうやつを犬フェチという……って違うか。名前がFetchじゃかわいそうなので、ミドリと名付けることにする。  

しかしこんな調子でQV-10写真を貼りまくっていると3メガを超えるのはあっという間ではないか。

チャールズ・プラットの原稿の確認のため、クライオニクス(人体冷凍保存)の会社、アルコーのフリーダイヤルに電話。KDDからダイヤル直通になったのはありがたいけど、「お金がかかりますよ」アナウンスがうっとうしいかも。電話はすぐ通じたけど、「日曜の夜だからくわしい人間がいないのよね」ってそりゃそうだよ。GWはなくても日曜はあるわな。ちなみに日本人会員もひとりいるそうです。
 プラットには翻訳原稿のホームページ転載許可願いのメールを出してるけど返事がない。いつもは数時間後に返ってくるのになあ。ひょっとしたらメール・アドレスが変わってるのかも。だんだんそんな気がしてきた。

【5月2日(火)】
 3時に起きてちょこちょこページをいじってから、午後6時、早川書房の編集部。とりあえず編集部風景を撮影する。
 SFマガジンの阿部編集長は、金曜日にリムネットに入会、さっそくWWWにハマっているらしい。しかし、大森のページはブラウザの窓から文字が横にはみだすからスクロールしないと読めないと文句をいわれる。なんと、Air Mosaicはウィンドウの自動桁折りもしないのか(驚) ううむ、ふだんNetscapeしか使ってないと不自由なブラウザの人の気持ちがわからなくなるなあ。というわけで、うちのページはNetscape1.1以上で見てね(反省の色なし)。さて、阿部編集長といっしょに早川書房を出た大森は、  

古沢嘉通.水鏡子迎撃宴会@神田に突入。

宴会の会場は早川書房から徒歩2分の多国籍居酒屋〈膳〉で、まあ近場ですまされて古沢嘉通もなめられたもんだよね、なんてことはべつにわたしは思いませんが、料理はけっこううまかったです。でも5000円とられてちょっとしおしおな感じ。ショックを受けた堺三保氏は早々に帰ってしまったので写真がないぜ。フレームに入りきらないという説もあるが。
 その話を聞いた元早川書房編集部の白石朗氏は、
「だって早川の人間が3人いたんだろ。領収書3枚に分けて切ってもらえばいいのにばかだねえ」といまうしろでのたまわっていますが、わたしにはわかりません。あ、3人というのは、阿部編集長のほか、SF文庫担当の河野佐知嬢とFT文庫担当の嘉藤景子嬢ね。
 水鏡子氏はどんどんでぶになると評判ですが、今日はぶれた写真誌かとれなかったので、おなかのでっぱりぐあいはあしたのお楽しみ。
 食事のあとは神田のDAMで2時間。下町兄弟の「酔っ払ってホテルでH」は意外とむずかしいっす。古沢さんと水鏡子さんは「ハチのムサシは死んだのさ」をデュエットしてとっても仲良しでした。わたしは「恋とマシンガン」と嘉藤景子と歌えたからいいや。
 途中から合流したメディア・フロント高橋誠氏は、今日は泥酔することもなく水鏡子氏と競馬の話で盛り上がる。当然高橋氏も愛機を持ってきてたのでQV-10が2台。お約束のようにとりちがえるひと幕あり。これで金子誠氏もいたら3台だな。そのうちホームページにみだりに写真を貼る迷惑行為が指弾されはじめるにちがいない(笑) わたしは断固、元をとるまで貼りつづけるぞ。
 そんでもって11時に早川勢と別れて地下鉄。西葛西の駅まで白石先生の新車プリメーラに迎えに来てもらって、古沢、水鏡子、大森の三人でグリシャム御殿を訪問。
 それからまた車でうちまで送ってもらって日記を書いてるというわけだ。おまけの写真は早川書房編集二課の阿部さんのデスクと、SFマガジン編集部塩澤くんの顔だよん。あーしかしこの調子では明日はいったい何枚写真を撮るのやら。
 なお、明日はSFセミナー合宿なので、ページの更新はありません。SF関係者写真アーカイヴってのも発作的にいま思いついたので、この人の写真を見たいというリクエストがあったらじゃんじゃんメールしてね。 【5月3日(水)】
 今日はたのしいSFセミナーです(ほんとか>自分)。

 3時間睡眠で午前10時に目を覚まし(水鏡子と古沢嘉通は起きる気配もなく寝ている)、会場の水道橋全逓会館へ。途中、西葛西メトロセンターのレコード屋のおばちゃんが、「青山さん逮捕されたんだって」と叫んでいるのが聞こえたが、わたしは青山派じゃないから関係ない。しいていうとウッパラヴァンナ派だけどあんまりテレビに出ないので悲しいという話には関係なく、例年になくはやく(笑)11時には会場到着、例年どおりロビーにたむろするSFゴロの人々と雑談。ほんとに時間が止まってるね、ここは。
 九州で働く中野善夫氏(SFマガジン書評欄ファンタシー担当)には、最大3割引きというオンライン書店を教えてもらったのだが、もう名前も覚えていない事実に気がつく(笑) 九大の研究室は専用線でつながった端末があるんだけど、みんなftpとかしか使ってないので、うっかり同僚がいるときに大森ページを表示させたりすると、なんだなんだとみんな寄ってくるのでたいへんだそうです(笑) もっとも早起き中野くんは朝7時とかとんでもない時間に出勤しているので、2時間は端末を独占できるらしい。早起きは三文の得だね。というわけでここを読んだら3割引き書店のURLをメールしてね。

「接続する社会」販売のため早めに登場の永井義人氏と控え室でおしゃべり。永井さんとはこれが初対面なのであった。ちなみに10部搬入された「接続する社会」は8部売れました。購入者の8割はMacintosh持ってないだった人らしい(笑) まあ買った本のほとんどを読まないコレクターの人たちにとっては、物理的に読めない程度の障害はどうということはないのである。そのうちバンダイのピピンプレーヤーで読めるかもしれないしね(笑)

 そうこうするうちに今岡さん、桝山さんも到着。やはりQV-10に異様な興味を示し、いまにも秋葉原に走っていきそうな勢い(笑)
「うーん、しかし今日は現金の持ち合わせが少ないんだよな」と桝山さん。「カードで5パーセント増しの料金を払うのはなあ」
 どうせおれは5パーセント増しで払ったよ、ふん。
 今岡さんはMacintoshエヴァンジェリストぶりにますます磨きがかかり、現編集長・阿部毅氏(自作AT互換機/Windowsユーザ)を相手にWindows罵倒しまくり。ほとんどMicrosoft Haterの域に達している。しかし関係者全員まっくな人なので今岡さんの暴走を止める人とてなく、阿部編集長はあろうことか、パネルの席上でまで罵倒されるのであった(笑)
 今日聞いていちばん笑った話は、アスキーが「バーチャファイターII」の攻略本を出すのでブルース・スターリングに原稿を頼みたいといってきた話。なんだかなあと思いながら今岡さんが依頼をとりついでメールを出すと、スターリングから狂喜のメールが返ってきたという(笑) 原稿料はいらないから匡体くれといったそうだけど、外人はほんとにわがままだな(笑) サターンとバーチャのセットでも原稿料を上回ると思うぞ。しかしスターリングはどのキャラを使っているのだろうか。スターリング対池袋サラの対決とかちょっと見たい気がする(笑)
 パネルのあとは近所のホテルの一階ティールームでお茶。大森ページが重いとさんざん非難される(笑)
「見たくなきゃ見るな、ふん」
 といいながらもやはり見てもらえないとつまらないので改築プランを練りはじめる(笑) いいんだ、どうせ緑色の背景も飽きてきたもんな。
 会場にもどって、眉村卓講演の最後だけちょっと聞く。なるほど、「引き潮のとき」は4820枚ですか。司政官シリーズ全体で7000枚少々らしいから、「引き潮のとき」だけ読んでも七割方制覇したことになるわけですね。どうやって読むかが問題だけど。
 それにしても眉村さんの話は脱線しはじめるととめどがなく、ほとんど所ジョージのオールナイトニッポン状態だった(笑)

 企画が終わって一階に降りるとエレベーターホールにぽつんと佇む水玉さん。なんでも早川書房の細井さん(JA担当)と単行本の打ち合わせのはずだったのだが、細井さんは「合宿場で会いましょう」の伝言を残して大まり小まりと去ってしまったらしい。
「合宿には行かずにすぐ帰るつもりだったのにぃ」と思わずむっとする水玉螢之丞(そのわりには打ち合わせ終わっても朝までいたけど)。
 んでまあ二十人くらいでぞろぞろお茶の水まで歩き、駅前の地下レストランになだれこんで大皿スパゲティ。合宿ではまあいろいろと企画がありましたが、クイズがなかったのをべつにすれば例年通り。

【5月4日(木)】
 起きたら6時だった。喫茶店に出かけて仕事してたら水鏡子おじさんがやってきたので、同居人と三人で晩飯。そのあとちょこちょこ仕事してたら眠くなってきたので帰る。どうもあれだね、サラリーマンが遊んでる時期だと思うと仕事する気になんないね、ってことでホームページ大改築工事に着手。
 チャールズ・プラットから、原稿転載オッケーの返事が来ていたので、さっそくプラットのページもつくることにする。ほんとは水鏡子ページもつくる予定だったのに、おじさんは持ってくるフロッピーをまちがえてしまったのである。
 まあでもまちがえたほうのFDに入っていた原稿でなんとかしよう(笑)

【5月5日(金)】
 5月5日はオウムの日……だけどとくに事件なし。半日かけて、SFセミナーで撮った写真を整理。Macにまとめて落として一枚ずつpictで保存し、さらにGraphic Converterで回転させ256色のgifファイルに落とし、それをhtmlの表組に貼りつける。んでもってそのファイルの山をfetchでリムネットのディレクトリに持っていく――とこの単純作業にやたら時間がかかるんだよな。ちょいちょいとApple Script書いたりQuick Keysに登録したりすればいいんだろうけどなあ――パソコン音痴の人は悲しい(;_;)
 まあこういう単純作業は嫌いじゃないからいいっす。ファンジンで切り貼りしてるようなもんだわな。
 小浜章子(三村美衣)から電話。リムネットにサインアップしたのに接続できなくて苦労している(笑) わっはっは、ざまあみろ。よく聞いてみると、どうも日経クリックの付録の製品版PPPソフトの体験版をインストールしたときに、MacPPPが上書きされて消えてしまったらしい。Config PPPの存在は知っていたのでバックアップしたけど、MacPPPなんてものがあるとはちっとも知らなかったそうである。
 しょうがないのでNIFTY-ServeのID宛にMacPPPをメールする。

【5月6日(土)】
 小江さん来る。亭主の添野知生(日本衛星放送勤務/ワイルドカード翻訳者)のほうはあやしい原稿のために来られず。小江さんはフロッピー持参、当然なかみは小江muisiumの画像ファイル。最初に見たときは思わずのけぞりましたがまあいいでしょ(笑) だいたい実物の写真が貼ってあるのでは、いくらイラストで美化しても無意味なのだった。
 迎えにきてくれた白石朗氏のプリメーラに4人(大森、さいとう、小江、水鏡子)で乗り込み東葛西のグリシャム御殿へ。白石夫人、村山朝子さんの手料理を食い倒れ。海老春巻き、おいしゅうございました。松の実豆腐、おいしゅうございました。肉シュウマイ、おいしゅうございました。
 マンションの7階なので、南にはTDLの花火も見えるロケーション。しみじみと広い。帰り道、クルマで葛西橋通りのDAMに寄って3時間。しかし水鏡子の歌う歌はどうしてみんな古いのか、って年寄りだからだな。

【5月7日(日)】
 水鏡子師匠は徹夜で競馬の検討をつづけていたらしく、レース結果が出るたびに「ひいいいいい」「ほええええ」と叫ぶのでゆっくり寝ていられない。
 それにしても36レース買って総額2万円ってなあ。社会人やろ。結果は、きのうは惨敗、きょうはとんとんってところで済んだらしい。
『七百年の薔薇』と『愛のふりかけ』(再読)を読み、おもむろに本の雑誌の原稿を書きはじめる。

【5月8日(月)】


【5月8日(月)】
 連休は終わったらしい。が、しかし催促電話はなし。社員編集者の人々はまだ頭が連休なのだろう、よしよし。というわけで、日本ファンタジーノベル大賞の箱と小説すばる新人賞の箱をかたづけにかかる。あーつまり、下読みってやつですね。ファンタジーノベル大賞のほうは、社員編集者時代から数えてもう6年も読んでいるので、最近は、最終候補に残るかどうか、黙ってさわればぴたりとわかる。しかし「鉄塔」を引き当てた去年と違って今年の箱は不作っぽい。笑福亭鶴瓶(らしき落語家)が松鶴(らしき落後家)のお葬式で、「師匠、かわれるもんならわしがかわりたい!」と叫んだばかりに地獄めぐり……という落語小説がけっこう面白かったけど、このあたりでたぶん最終に残るか残らないかのボーダーラインですね。
 小説すばる新人賞のほうは、去年の受賞作が受賞作なので(「そのうち恋人になるでしょいう」とか、おれが下読みだったら落としてたかもしれんもんなあ。ちなみに最終候補三本のうち、唯一本にしてもらえなかった一本はわたしが奇跡的に残したやつだったんですけど、まったく謎だ)、マルをつける基準がさっぱりわからなくて困る。


【5月9日(火)】

 本の雑誌とSFマガジンとActive Englishの原稿を送る。やれやれ――と思ったら、本の雑誌、Y田N子から電話。
「あの〜『トンデモ本の世界』なんですけど、吉野さんとだぶっちゃったんですよ。ノンフィクションのほうの今月のメインって扱いなんで、すいませんけど大森さんのほう、なんかとさしかえていただけますか?」だって。
 ううむ、だいたい「と」はSFの領分だろうによ。あの本だって山本弘が全ページの7割書いてるんだぞ、ぶつぶつ。
 といいながら、ブルース・マカリスター『ドリーム・ベイビー』を読む。この本をやってなかったのにはわけがあってですね、

Y田N子:ドリーム・ベイビーはやんないんですか?
大森:え? あれは風間さんがやってるんじゃないの?
Y田:えーと、風間さんの原稿にははいってないです。
大森:こないだ会ったとき、「『七百年の薔薇』をSFのほうでやらしてもらっていいですか?」って確認したら、「じゃあぼく、『ドリーム・ベイビー』やろうかな」っていうんで、「NVで出ちゃったから、じゃあ風間さんに譲りますね」ってことで手を打ったのに。くそお、逃げたな(笑)」

 ってことなんです。まあなにがいいたいかというと、風間賢二先生は「あ、やろうかな、おれ」といっといてやらないケースが多いぞ、と。ってまあこれが二回目なんだけどさ。
 上記のような理由であわてて読んだ『ドリーム・ベイビー』(ハヤカワ文庫NV)はしかし、最後の最後でどでかSFに変貌してどひゃあと驚くわたし好みの変態小説だったのでとくに許す。


【5月10日(水)】

 その疲れも癒えぬうちに講談社ノベルズの強力新刊(笑)、有栖川有栖『スエーデン館の謎』と京極夏彦『狂骨の夢』と摩耶雄嵩『痾』が届く。このうちいちばん珍しい(前作から間があいている)のはやっぱり摩耶くんだよねってことで(いちばん薄いって事情もありますが)、とりあえず『痾』からスタート。なんとびっくり、世紀の怪作『夏と冬の奏鳴曲』の直接の続篇なんですねえ。しかも烏有くんてば記憶喪失でいきなり明るい性格になってやがんの(笑) そんでもって放火魔(爆笑) しかも今回最大の重要人物の名前はわぴこ。なるほど、わぴこの元気予報が出たおかげで烏有くんは快活になった、と、ほうそうくる。ってスチャダラじゃないってばよ。などという原稿を書いても本の雑誌の読者に理解されるだろうかと一瞬考えるがまあいいのだ。
 そういえば、摩耶くんにはじめて会ったときのカラオケで、彼が法月綸太郎とデュエットしたのが「わぴこの元気予報」だったことを懐しく思い出すのだった(笑)
 写真をお見せできなくて残念です。


【5月11日(木)】

 段ボール3箱と『痾』をかたづけ、京極夏彦にとりかかったところでばったり倒れて起きたら4時。デスクトップ作業環境改善のため、一念発起して机と椅子を買うことにしたので(いま使っているデンマーク製の木のライティング・デスクはですね、スターログ廃刊で編集部が解散するとき、いらなくなったやつをもらってきたという由緒正しい物件で、これはこれで家具としては気に入ってるんですが、なにしろ奥行きがなくて可処分面積がすくなすぎる。あ、ちなみにうちの同居人さいとうよしこは元スターログ編集部です)、秋葉原に寄ってLAOXザ・コン館へ。
 モニタ落とし込み式のデスクを買うつもりだったんだけど、面積的にでかいのがないので、サンワサプライのパソコン対応事務デスクのおっきいやつに急遽変更。そんでもって椅子はですね、どこだっけ、どっか専門メーカーの6万くらいのやつがすごくすわりごこちがよくて、ええい、椅子は翻訳家の命だ(っていま使ってるのは2000円くらいの折り畳み椅子だが)と清水の舞台からとびおりるつもりで注文したら、なんでも受注生産で納品まで3週間かかるとか。泣く泣くあきらめて2万円くらいのふつうの椅子にしてしまったわたし。
 じゃあ4万安く上がったという理屈に基づいて(笑)オーヴァトップをまわり、当初買う予定だったLC475内蔵用のSCSIのHD740メガ2万7千円を、1.3ギガ55000円にアップグレード。まあ去年のエキスポで買った540メガとおなじ値段だし、キャッシュ256kだし、割高だけどまあいいや。しかしIDEなら820メガが25000円くらいなのになあ。
 末広町から銀座線に乗り三越前で半蔵門線に乗り換えて半蔵門のBNNへ。メディアフロント編集部でおなじみの高橋誠氏にごあいさつ、借りてたCD-ROMを返却し、我孫子さんにあげるWindows版Netscpapeその他を受けとる。編集部はわりときれい。NIFTY-Serveでは有名なYam.様こと山田氏のデスクもかたづいている。
 ちなみにこの山田氏は性格も外見も行動原理も古沢さんに似ていると評判です。

 BNNを出てからタクシーに乗って飯田橋ラムラ、20階だかにある中華料理屋、摩天楼飯店で、我孫子武丸ご一行さまに合流。すでに集合していたメンバーは、小説すばる編集部の遅塚久美子嬢、深夜+1店長でミステリ評論家の茶木則雄氏、それにマンガ家の喜国雅彦氏とさいとうよしこ。杏仁豆腐が評判という話だったんだけど、たしかに絶品でありました。
 動けないほど食ったあと、茶木さんは店にもどり、喜国さんは仕事にもどり、残る4人で神楽坂のカーニバル。DAMを主張する我孫子さんを無視してGIGAに突入、おお、ほんとだ小沢がめちゃくちゃ増えてるじゃん、LIFEは全曲はいってるんじゃないの、へえ状態のまま「いちょう並木のセレナーデ」その他でがんがん飛ばす。
 集英社のタクシーで我孫子さんといっしょに午前3時帰宅、ネットサーフィンのデモでWWW布教につとめ(笑)、ついでにちょっと工事してから午前8時就寝。


【5月12日(金)】
 昼間一回起きたあとまた寝て、つぎに目が覚めたらがんがん雨が降ってるのでしょうがないからゲームをする。えーとこれは今日締切だった(笑)MACLIFEのレビュー原稿の「デイドラス」ですね。日本語はふつうダイダロスだけどおなじ名前のゲームがあるからしょうがないってことでしょ。Mac版はCD-ROM3枚組、3DO版は4枚組っていうお化けゲーで、当然ばりばりのSFインタラクティヴムービー。インターフェイスは一見「クリティカル・パス」みたいだけど、これがけっこうよくできてて――なんて話はここに書かずに原稿に書けよ>おれ。ってことで、原稿ができたらリンクを張ります。
 けっきょく家から一歩も出ず、雨音をばっくにひたすらエイリアン宇宙船の中をさまよい、飽きたので発作的にお便りページを作成、「狂骨」のつづきを読みつつ朝9時に寝る。
 しかし今日の最低野郎は、ジェフ・ライマンの「Was」が終わったぞというためだけに電話をかけてきやがった古沢嘉通だな。ふん、どうせおれはあと500ページだよ。
 古沢嘉通いわく、
「なんかインターネットというのは他人の日記読むためにあるような気がしてきた」
 だってさ(笑) ううむ、そういう人は多い気がする(笑)


【5月13日(土)】

 夕方起き出しちょっと仕事してから高円寺北、早稲田通り沿いのカミパレスドレミファクラブでカラオケゴーゴー団高円寺支部例会(笑)に出席。これはなにかというとですね、うちの同居人が編集執筆したアニソンカラオケ本(エニックス近刊)の著者名が、「さいとうよしことカラオケゴーゴー団」だという話をセミナーで聞いた水玉螢之丞ご夫妻(旦那の吉田さんの写真もリクエストがあったので公開するね)が、んじゃその高円寺支部をつくるってことで発足した団体。活動内容は当然アニカラで、非アニソンをたくの大森はほとんどアニソン死ね死ね団団長扱いである(笑)
 ゲストは「アスキー第二統轄でいちばんバーチャファイターのうまい男」さんと、もうひとりおなじ職場の人。さっきまでずっといっしょに歌ってたけどよく考えたらあいさつもしてないので名前がわかりません(笑) たぶん吉田さんも含めてTechLOGINご一行様だと思う。もうひとりはADD-Netの人でこの人もよく考えたら本名をよく知らない気がする(笑)
 3時間歌ったところでわたしはひと足はやく切り上げて帰宅、その帰りの東西線の中でDynaBookをしこしこたたいてここ数日の日記を書いているわけですね。これがTFTだととなりの人にのぞかれたりしてとっても恥ずかしいけど、その点DSTNはいいっす。
 あとはおうちに帰ってこれをhtmlに落としてアップロード、それでしばらく工事はおやすみだな。あーほんとに仕事しなきゃ。

【5月14日(日)】
 ワセダミステリクラブ所属の自称・おたく研究家、大森英司からのメールでようやく彼のホームページのURLが判明、さっそくのぞきに行く。大森英司といえば、高校時代は将来を嘱望されるSFファンだったのに、いまではすっかりヲの道に転んで世界のヲの人々と怪しいことをやっているらしい――というのは薄々知ってましたが、いやあうれし恥かし君ページには脱帽。おたく研究家の自称は伊達じゃない。
 うちのページの海外おたく系の超いいかげんリンクとは違って、グローバルなおたく文化的視点に立ち体系的に整理されたホットリンク(ってあんまりうれしくないか)がずらり。各リンク先解説も懇切丁寧で、わたしは目からウロコが落ちまくり。参りました。  ってまあ敵は学生で大学のマシンと回線使い放題なんだから、身銭を切ってる社会人(←やや疑問)が負けたってしょうがないや、ちぇ。なんて問題ではなくて、WWWの濃い世界が一気に倍ぐらいに広がった感じで、ほんとに助かったす>大森様。
 リンクだけじゃなくておたく日記もおもしろいので、日本が世界に誇るおたく文化のグローバルな展開に興味がある人は必見のページと申せましょう。というわけでさっそくリンクを張りました。

【5月15日(月)】

 なんだか雨なのでぼーっとしている。ザ・コンで注文した椅子とデスクが明日届くので、それにそなえて仕事部屋を工事(笑) デスクの前に置いてある本棚をどかし、机の下のエロ雑誌の山(笑)その他をかたづける。
 ファンタジーノベル大賞の原稿の山、段ボール5箱が玄関前に山積みで、これがあるとデスクの搬入がたいへんそうなので、着払い伝票をローソンでもらってきて梱包しなおし、新潮社に返送の手配をする。5箱50本でマルつけたのは一本だけなんだから壮大な無駄だな、まったく(笑)
DAEDALOSの画面ショットを撮り(フルカラーで撮るには再起動して13インチモードにしないといけないのでめんどくさい――って17インチを21インチモードで使ってるのがいけないのか)、原稿を書く。どうも書評とちがってゲーム評の書き方はいまいちよくわからなくて自分で読んでもあんまり面白くない。ううむ。
朝日新聞が創刊する小説誌(とりあえず週刊朝日の増刊号として出るみたい)のエッセイ特集ために、400字一枚の原稿、「エッセイ、わたしの好きなこの一冊」を書く。金井美恵子の『夜になっても遊びつづけろ』にしようと思ったら、うちの本棚の金井美恵子コーナーをさがしたら見つからず。じゃあ最新刊にしようと思ったらこれもなし。あとの7冊はあるのになあ。まあしかし400字だからいいやと記憶に頼って書く。本来ならワザを使う筋の原稿なんだけど、いまいち気が乗らず、適当なところでお茶を濁してしまいました。

【5月16日(火)】

 夜中に寝たら午前4時くらいに目が覚めた。テレビはずーっとオウム。そういえば『痾』にもオウムっぽい教団と強制捜査みたいな話が出てきて、もちろん執筆されたのは一連の事件の前だから偶然の一致なんだけど、便乗のキワモノと思われるんじゃないかと担当編集部長はちょっと心配してたけど、どうせ摩耶雄嵩は存在自体がキワモノ(笑)なんだからべつにかまわないと思う。
 デスクの到着を待ちつつ、オーバートップで買った1.3ギガのHDを愛機さゆり1号(Macintosh LC475)に装着。なにしろ内蔵は160メガで遅くてしょうがなかった(からいまやバックアップにしか使ってない。メインはサーキットリンケージの外付540メガ)けど、これで一気に容量8倍増――と思ったのに、入れ替えてからフォーマットしようとSilver Lining立ち上げると中身はQuantumの510メガ(怒)。オーバートップの店員が商品をわたすときにまちがえたらしい。開店時間を待って電話すると先方は平謝りだけど、やっぱり交換に持ってくしかないみたい。あーせっかくケースはずしてつけかえたのに(;_;)
 そっちが悪いんだからかわりに2ギガのをよこせといえるような性格(たとえていうと白石朗先生のような)だったらいいなと思うけど、まあしょうがないな。オーバートップでHDを買ったときは、ちゃんと商品の型番を確認しましょう。  テレビは警官隊が第六サティアンに突入してから2時間3時間たっても情勢に変化がないため、すっかり間を持て余している。二台のテレビでチャンネルを切り替えながら見ていると、メインのカメラ位置が各局ともおなじなのがわかって笑える。尊師が忽然と姿を消してたりして全然見つからなかったら爆笑だなと思ってたらいつのまにか逮捕されていた。霧に包まれて肝心のとこがなんにも見えなくなってたのは爆笑でしたね。
 待っているのに椅子とデスクは全然届かない。ああくそ。とか怒っていると同居人いわく、
「今日は秋葉原にだまされる日なんだよ」
 そうかもしれない(涙)。泣きながら小説すばるの新人賞原稿を読む。けっきょく16日中は届かず、夕方からふて寝。

【5月17日(水)午前】

 起きてNIFTY-Serveをのぞくと、早川書房編集二課、河野佐知嬢からメール。もうすぐ出るラッカーの日本オリジナル短篇集のタイトルを、『ラッカー奇想博覧会』にしようかと思うけどいかがでしょう、という内容。みなさんどう思いますか。それならいっそ『奇想の復活』に……とかすぐバカなことを考えるおれ。名案がある人はメールしてください

【5月17日(水)午後】↑のつづき

 午後から外出、京橋シネセゾン試写室で、今村昌平日本映画学校の卒業制作という16ミリ映画「チャンスコール」(文芸座ル・ピリエで公開予定)を見る。
 ひさしぶりの試写でなぜこんなものを見たかというとですね、ピンクサロンが舞台の映画だからである。日活黄金期の傑作「ピンクサロン/好色五人女」以来、ピンサロ物には抵抗できない――ってわけでもないけど、この映画の脚本・美術担当の女性はピンサロで働きながら映画学校に通ってシナリオの勉強してるんですね。ファッションマッサージ嬢兼業の4コママンガ家の人とかライターの人とかいるけど、ピンサロ勤めのシナリオライターってとってもいかす。
 ……と思ったけど映画のほうは残念ながらまともすぎていまいち。冒頭いきなり秋葉原駅前の広場が映って、ヒロインがバスケットするシーンはよかったな。シナリオライター嬢はなかなか美人、ライター/作家志望だそうなので、転身したほうがいいかもしれない。もっとも取材で来る話は、「現役ピンサロ嬢が書いたシナリオ!」てなおやじ的切り口のものばかりで……とこぼしてましたけど、まあそりゃしょうがないっす。

 そんでもって銀座線で末広町、秋葉原を歩いてオーバートップ。Quantumのベアドライブがまちがって510メガになってたやつを1.3ギガと交換してもらい(おまけはつかなかった)、TゾーンミナミでSS450用バッテリーと30センチのSCSIケーブルを購入、三越前乗り換えで半蔵門のBNN。BNNのビルのすぐとなり(20メートルくらい離れてるか)にできた真新しいビルってのがぶんか社の新社屋で、ペントハウス・ジャパンの編集部はここにある。ちょうど出かける前に編集部から電話がかかってきたので、今日、おとなりに行くんですけど――といってみたんだけど、残念ながら担当者は午後から外出だそうで、本日の表敬訪問はパス。ああでもぶんか社に行くと、いろいろと楽しいおみやげをもらえそうな気がする(笑)
 というわけでぶんか社を横目に見つつ、BNNのビルに到着(2階にメディアフロント、4階にMACLIFEなんだけど、なぜか3階はチュニジア大使館(笑))。4Fに上がって、MOに落としたデイドラスの画面写真あんど原稿を担当の今井くんにわたす。かわりにもらったおみやげは10枚くらいあるALONE IN THE DARK IIのサンプル(笑) おれ、このゲーム嫌いなんだけどなあ。
 2Fに降りて高橋誠氏のデスクの前で油を売る。リムネットで競馬の個人ページをやってる古市氏が通りかかり、はじめて名刺交換。しかしおたがいのホームページを見ていると話がはやいのだった。
 その古市氏に教えてもらったのが、リムネット個人ページのアクセス頻度ランキングをつくってる個人ページ(笑) 一日10以上のアクセスのあるページをぜんぶリストアップしているという労作。大森ページはアクセス数97で、かろうじてベスト20にははいっている。しかし古市氏のページはベスト5に入る大人気なのだった。
 おもしろいのは、ファイル単位でリストアップされているので、自分のページの中でもアクセスの多いコーナーがどれなのか一目瞭然ってこと。予想通り、大森ページではリンク利用がトップ(笑)
 しかしこういうのがあると燃えるな。やっぱり斉藤友子のえっちなイラストを置いてアクセスを稼ぐか(笑) 喜国雅彦美少女ヌード画ギャラリーもいいかも。
 高橋さんがORGAI(誠和システムズの新作Mac用ワープロソフト)の製品版をくれたので、ああ親切な人だなあと思ったら原稿のひもつきだった(;_;)

 帰宅すると、巨大デスクが到着していたので、オウム番組を見ながら組立て。このくらい広いと家で働く気がするぜ(最高にらぶりーなおれの机の写真は後日)。といいながら1.3ギガのHDをぶちこみ、システムをインストール。さすがにアクセスははやいはやい。起動時間が半分くらいになったような気がする(それでも一分強かかる(笑))。いままでは外付540で起動してたけど、ナウコンプレスしてる内蔵160メガを読みにいく段階でがくんと遅くなってたのよね。1.3ギガあれば外付けをはずしてしまってもいいんだけど、安定するまでは併用しよう。
 あ、ちなみになんでこんなに大容量が必要かというと、電子ブック/CD-ROM辞書をHDにぶちこんで使っているからです。
 しかしFDからインストールしなおさなきゃなんないアプリがあったり、初期設定ファイルのつくりなおしとかコピーとかでけっこうたいへん。仕事はじめはあしただな(笑)

【5月18日(木)】

 10時に起きてメールをチェックすると、大原まり子嬢からのメール。BEKKOAMEのアカウントを申請中で、IP接続したらホームページをつくりたいのでよろしくね、とかそういう内容(一部ひみつあり(笑))。「いまなら日本で最初にホームページを開設したSF作家になれる(笑)!」とかそういう返事を出す。よく考えると海外作家でも自分で個人ホームページを運営している作家はあんまりいないような気がするなあ。しかしこの分では、大原まり子の『インターネットワーカーへの道』が出る日も近いか。

 仕事場に使っている喫茶店で申しわけ程度に翻訳の仕事をしてから、八丁堀の日本衛星放送へ。映画情報ネットワーク委員会(なんだそりゃ)なるアドバイザリースタッフになぜか名を連ね、お手当をもらっているので、定期的に会議に出席しなければならないのである。JSB側の担当者が弘前大学SF研OBでワイルドカード翻訳隊所属の添野くん、その奥さんが小江雅美museum小江(添野)雅美さんという仕組みなんですね。
 今回の出席は、ほかに、映画評論家の稲田隆紀氏(写真とるの忘れた)とサン出版(正確にはその系列のマガジンマガジン社。ここはJUNEを出してる会社で、ちなみにJUNE編集部にはうちの弟が勤めていたりする(笑))の幸田女史のふたりだけ。今日欠席のメンバーには、もとシュガーベイブで現字幕翻訳家(フランス映画専門)の寺尾次郎氏とか、映画評論家の野村正昭氏とかがいます。
 定例会議のあと、あやしいプロジェクトの相談のために居残り。ふだんさぼっているのでたまには働かないとなあ。

 5時に打ち合わせが終わって、新富町から有楽町線、市ヶ谷で都営新宿線に乗り換えて6時前に初台のアスキー到着。創刊号の見本が今日できたばかりのCapeX編集部で丹羽くんと次号1ページ物ネットサーフ・コラム(単発)の打ち合わせ。レギュラーの書評のほうは、麻原尊師の新刊とビル・ゲイツの伝記増補改訂版のどっちがいいですかと担当編集者の半谷さんにたずねたら、「上と相談してみます」で、返事は、「そっち系のネタはもうちょっと雑誌が落ちついてからにしたほうが……」ってことでビル・ゲイツになってしまった(笑) しかしおなじビル・ゲイツなら、ヴィレッジセンターから出てるのをきのう発見した「ビル・ゲイツ・ジョークブック」で行こうと心を決める(笑) 当然マクラはMicrosoft Hateページでしょ。
 ……という話は本日の用件とは関係なくて(半谷さんがいなくて残念)、ネットサーフ日記のページに使う画面写真を、F岡編集長のマシンでバシャバシャ撮る。しかしInfoWEBに28800モデムでつないでるのになぜかえらく遅い。なんか設定まちがってんじゃないの(笑)などと編集長の海外出張をいいことに放言する。
 丹羽くんは元宝島編集部、わたしがテレビコラムを書いていた時代の担当編集者(よく考えたら、柳下毅一郎が宝島を辞めたすぐあとの担当が丹羽くんだったんだっけか。そんでもって昨日の日記に登場した添野くんも彼に担当されてビデオ欄の原稿とか書いてたような気がする(笑) ちなみに丹羽くんは原稿をよく紛失することで有名(笑))だったりして、じつはおとといからアスキーに勤めはじめたばかり(笑) 右も左もわからない状態のままネットサーフィン担当者に指名され、「ネット・トラヴェラーズ95」を片手にあるじのいない編集長のデスクに陣取りかたっぱしからURLを入れてはあちこち見ているらしい。
 一時間くらいちんたらWWWしてから光山ビルを引き上げて、もう一個のビルへ。第一書籍編集部で中村宏美氏(写真到着)とあやしい企画(ひみつ)の打ち合わせ。腹が減ったとゴネて、おとなりのフランス風串焼き屋(?)で晩メシにありつく。いやわたしは角の吉野屋でいいといったんです、ほんとに。
 リムネットのユーザーページアクセスランキングの話とかしてると(ちなみに中村氏のメインマシンは百万年前のPS/V VISIONだ。そんでもってオアシスポケットをちょっと大きくしたみたいなGATEWAYのモノクロ液晶ノートでもWWWしている強者)、中村さんいわく、
「アスキー編集者美女ランキングとかどうですかね。写真貼って、アクセス者に投票してもらうんですよ、ふふふ」
 とか恐ろしい話をするので、わたしは
「その話は記録にとどめておきます」
 と脅迫したのでその脅迫をここに実行する。しかしよく考えたら実行してしまうとなんの切り札にもならないけどおもしろいからいいや。
 打ち合わせのあとNetWork編集部で油を売ろうと4Fに上がると、あすぶいじゃなくてアスキーDOS/V ISSUEの稲葉さん(写真とるの忘れた)が向こうから走ってきて、
「ご自宅にお電話したら、アスキーに行ってますといわれたんで、あちこちさがしてたんです」
 うちのページを紹介してくださるというのではいはい書きます書きますなんでも書きますと原稿を引き受ける。課金正当化のためにもインターネット関連原稿はすべて引き受ける方針なのである(といっても貧乏性なので来る仕事はめったに断らないけど)。

 んでもってさらにアスキー編集部に寄り、アタリ人として有名な(笑)廃盤パソコンコレクターの綾丸こと小谷野氏のデスク経由でようやくNetWorksにたどりつき、佐々木千之(新婚)を撮影(写真到着)。
「ううむ、やっぱりSF界の林家ペーですね(大森英司のおたく日記参照)」
「ちがうよ、おれ他人の誕生日なんか覚えてないもん」
 などという会話から、NetWorks佐々木も大森英司ページに感動した事実が判明。その場でつないでぱらぱら見てると、おお、日記がアップデートされとるやんけ。
「反則技、「他人のリンクページにリンク」でもやろうかな」
 とかなんとか書いてあるのは、きっと大森リンクにリンクを張ったわたしへの嫌味にちがいない。まあいいんだ、名字がおなじなら同一人物も同然なんだから、英司ページはうちの植民地だということにしてやる――ってよく考えたらあっちのほうが先輩なんだな(笑) しかし富ヶ谷ネットサーフチームのおすすめホットリストコーナーに自分のページと並べて大森望ページを登録したりしているとますますまぎらわしいと思うぞ(笑)>英司。

 おまけにその日記の中にはわたしからの私信が勝手に公開されていたりして、こんな言語道断のことを勝手にやっていいのか! と思わず頭に血が上るがよく考えたら自分がやっていることなのだった。子を持って知る親の苦労ってやつか(意味不明)。
 しかし「女神さまっ」が「女神様」と表記されてたりするメールはちょっと恥ずかしいかもだな。いいもん、おれ担当じゃないし。

 んで、その日記から、当ページにもお便りをくれた津田優氏のページにリンクが張られているのを発見、さっそくのぞきに行くと、いきなり「最強に強まったヲレのオセロを見よ」とか書いてあってさっそく見るといきなりオセロがはじまってしまって茫然。編集部の人々もけっこう感動していたのだった。高得点者ランキングとかも発表されているので、腕に覚えのある人はみんな挑戦しよう! わたしの成績はひ・み・つ。

 それにしても魔法使いサリンで逮捕された話はほんとにほんとだったんだなあ(驚) 軍服姿でオフに出ようとして捕まって2週間だか拘留されたにふ者(笑)がいるって話は聞いてたけど、インパクトではやはりシティで捕まるほうが上にちがいない。という話はほんとは明日の日記に書かないといけないんだけどまあいいや。

 というわけであしたの日記につづく。

【5月19日(金)】

 午後一時、惰眠を貪っているところに突然Dana Lewisから電話。いま東京にいて、月曜にはワシントンに帰っちゃうけど今日はヒマなの……ってことで、夕方、西葛西で会うことにする。
 デイナはむかしSF短篇を書いてたり、SFマガジンに謎の英文エッセイ連載を持ってたりしたこともある人で、日本歴は20年近く、当然日本語ぺらぺら。現在はニューズウィーク日本語版の特派員としてワシントン在住、月に二本くらいは署名入りの記事をニューズウィークに書いているえらいジャーナリストである――んだけど、スタジオ・プロテウス創立メンバーでもあって、いまだにプロテウスのために日本マンガの英訳の仕事もつづけている。まあマイクロソフトでいうとポール・アレンだな(笑)
 2年ぶりくらいに会っていろいろしゃべってると、ひとり息子のクリストファーくんはすでに大学生、国際基督教大学に通ってるんだけど、同人誌の世界にも足を踏み入れて、こないだミプロで開かれた即売会(ってどれのことだかよくわかんないけど大森英司がフォローするだろう)では蓬莱学園系のサークルで売り子してたらしい(笑) RPGマガジンとかにイラストを投稿してて、マンガ家志望なんだけど、デイナによれば、「あんまりうまくない」だって。厳しい親だな、って専門家だからしょうがないか。
 とまあそんな話題からはじまって、政界やおい物、白泉社ラヴェンダーロマンスその他についてすっかり取材されてしまった(笑)
 AOLにアカウントがあってホームページもつくりたいのとかいってるので、をれの最高にこんびにえんとなデスクの上でWWWする。布教活動もとうとうワシントン進出だぜ(笑) しかし同僚がぜったい喜ぶからとTOKYO TOPLESSのURLとかメモしてるんだからもうなんだかよくわかりません。やっぱり男女を問わず外人用にはえっちサイト紹介かな。
「だめ、写真はぜったい載せないで」といわれたのでデイナの写真は載せませんが、けっこう美人(やや太め)。40歳だけど。
 デイナを駅まで送っていってファミレスのビルディでぼちぼち仕事。帰ってきてHDの環境設定をいろいろやってたら、とつぜん外付HDがマウントしなくなる。STACKER入れてるとなんかデータは飛ばないけどドライバがよく壊れるんだよなあ。今回は接続を切ったら無事Silver Liningのインストールに成功したのでほっとひと安心。念のため、全データを内蔵1.3ギガにフルバックアップ、内蔵だけで動かすことにする。ま、結果的にめざましい速度向上を見たからいいんだけどさ。


【5月20日(土)】

 よみうりランドの取材に行くというさいとうよしこを午前7時にたたき起こし、仕事本を読みつつ午前11時ごろ寝て、さいとう弟からの電話で起きたのが午後7時(笑) しまった今日は7時から加藤洋之・後藤啓介原画展のオープニングパーティがあるんだぜ、とあわてて家を飛び出し、一時間押しで阿佐ヶ谷コミックボックス・ギャラリー。
 コミックボックスといえば、社員大量脱退事件の前まではわりと長めの書評とかを書かせてもらってたんですが、最近はすっかりご無沙汰。コミックボックスの前身のぱふの前身のだっくすは高校のころから愛読してたので(その前身の漫波コミックは高知では買えなかった)、コミックボックスから原稿依頼があったときはうれしかったな、なんとなく。この世界では有名な(というか悪名高いというか)社長の才谷遼氏とは初対面。才谷氏をめぐるエピソードは高校/大学を通じて読んできているので感無量(笑)
 主賓の加藤さんはなぜかニワトリの扮装なんだけど、
この写真じゃまるきり第七サティアンでドラッグ漬けにされてすっかりおかしくなっちゃった元信者(笑) 後藤さんのほうはイメージ通り(?)黒猫の扮装。あいかわらずクールである。
 出席者には意外と知り合いが多くて、
 「レナス」のゲームデザイナーの柴尾英令さん(ワセミス出身、Gamewalkerのレビュアー仲間)とゲーム業界美女度ランキング一、二を争う(ってそれじゃ中村宏美@アスキーだって(笑))アスミックのプロデューサー細谷淳子さんとか、
 SFマガジンの塩澤くんに日本作家担当の細井さん、
 うちのご近所のシミュレーションノベル作家、伊吹秀明こと大出秀明氏(西葛西駅前の明和書店では「あやしい客」として知られているらしい(笑))、
 かつてNOVA MONTHLYのデザインでお世話になった美人エディトリアル・デザイナー(だけどいまはスラムダンクに転んでアダルト系SDやおい本を出している)日向淳子さんとか、
 アスキー編集部の増田尚美さん(A編ではよく小谷野氏のデスクのそばで油を売ってるので、席が近所の増田さんとは顔を合わせてるんだけど、ちゃんと話をしたのは今日がはじめてだったりする)とか(アスキーの加藤後藤連載4コマをはやく本にしてね)。あ、この日記を読んだアスキーの人は社内メールで増田さんにここのURLを教えてあげてください(笑)
 あと、えらい人では開田裕治ご夫妻もいらっしゃいましたが、ちゃんとお話したことはないのだった。
 おひさしぶりは元〈ぱらんてぃあ〉でいまリットーミュージックのギターマガジンにいる久野耕一郎(須美久って名前でSFマガジンに音楽系の原稿を書いてる人)。なんでも若い子向けの音楽誌をこの秋に創刊するためライター募集中だそうです。よくわからないので柳下とか添野とか町田とか、(会ったことないけど)川崎和哉氏とかを紹介しておく。新しめの洋楽に強くて原稿がおもしろくて仕事さがしてる人はメールください(笑)
 ファンだという女子大生ふたりを紹介される。中村さんと村上さんだったと思うけどよくわからない(笑) 東京外語大のモンゴル語科っていうんだからまあふつうの女子大生じゃないよね。中村さん(たぶん)のほうはお父上が二〇年来のSFマガジン読者で、実家に帰るたびに数カ月分まとめてトイレでSFMを読むんだそうである。翻訳講座のページをちぎって便所紙にしていただいても一向にかまいませんと伝えたが向こうがかまうかもしれないのはまたべつの問題であろう。それにしても彼女、若いころの山尾悠子に似ていると思いません?>そのへんの古い人。
 さいとう弟も飛び入りで来てたんだけど、こいつがまんだらけ/タワーレコード帰りで、カバンからとりだした森山塔とか洋楽CDで女子大生ナンパにつとめていた。しかし彼も芳賀町役場勤務だからな。あたたかい目で見守りたいものである。
 なんだかかんだで60人ばかりがごった返した一次会が終わり(加藤さんから撮影したイラストの掲載許可をもらったので、急遽、加藤後藤museumを建設することにしました。3枚しかないけど(笑) これの価値はですね、原画から撮影した部分写真だってところにあるんですね。CD-ROM画集がバンダイビジュアルから出る企画が進んでるそうだけど、このページに貼ってあるやつはそれよりずっと軽くていいぞ(笑))二次会は近所の居酒屋。20人で予約した席に30人以上が無理やり詰め込まれcompact proな雰囲気である。
 まだまだ書くことがあったような気がするが写真の整理があるので(笑)日記はここまで――などと書いているのは中野〜西葛西間の東西線の車中だったりする。


【5月21日(日)】

 きのうの日記と加藤後藤パーティ写真その他の山を犬に運ばせてたら突然エラーメッセージが出現、「あなたのディスクスペースはいっぱいで、これ以上ファイルを転送できません」とかいわれてしおしお。あっというまの夢の3メガ。ひと月半でいっぱいとはね。ってこれは主にQV-10のせいだな。
 しょうがないので自動返信アドレスにメールを送って追加ディスク申込書を取り寄せ、5メガ追加を申し込む。追加1メガあたり月200円だと思ってたら100円だったからまあいっか。大森英司ページによるとこの料金設定は早稲田大学とおなじである。まあしかし、こうなったらそのうちどこかに引っ越すことになるかも。リムネット限界の20メガまで増量してからだと引っ越しもたいへんなので、そろそろ真剣に検討しなければ。
 ところで現状では、ファイルを一個一個イヌにくわえさせて運ばせてるんですが(つまりMacintosh用のFetchっていうサルでも使えるFTPプログラムを使ってるのね)、いっぺんに30個のGIFファイルを転送したりするときはめんどくさくてしょうがない。複数ファイルを一括アップロードするいい方法はないでしょうか。Apple Script使えとかQuick Keys使えってのは却下(笑) あ、スクリプトとかマクロを書いてくれるのは歓迎です。QV-10写真を自動的にGIFに落とすマクロとかもほしいな(笑)
 エディタでHTML書くときも、いまは辞書に「りんく」変換で「」とか、「きょうちょう」変換で「」とかってのを登録してるんですが、やっぱりマクロ使うほうがいいんだろうなあ。でもdos時代にはバッチファイル書くのが面倒だからという理由でコマンドを辞書に登録してたくらいだから(たとえば住所録ファイルを開いてだれかの電話を検索するときは、コマンドラインからfepオン状態で「じゅしょ」とうちこむと、「BFIND -D c:\temp\AD」に変換されるのね(笑) んでカーソルもどして検索対象を入力するという……トホホの人はトホホなりに考えている(笑))、むずかしいこといわれても実行しない可能性が高いけどさ。
 わからないことといえば最大の元凶がUNIXで、ホストに置いてあるログファイルから自分のページへのアクセス記録を拾ってくるなんてことも簡単にできるらしいのに、見よう見まねでシェルからegrep起動して検索結果を自分のディレクトリのファイルにリダイレクトさせようとしてもなんかうまくいかない。羽山老師の入門書はデスク導入のどさくさで行方不明だしなあ。UNIXのシェルで動くファインダーのエミュレータとか(笑)VZのエミュレータとかないんだろうか。せめてDOS(笑)
 
 大森英司の日記のむかしのやつを読んでないのを思い出して、2月から4月までを一気読み。あーと、美少女コミックの英訳版はすでにべつのところから出てるっすよ。しかしこの日記はたいへん面白いので、媒体の人ははやくスカウトするように(笑) 届いたLOGiNをぱらぱら見てたら千葉大picles spinnの寺本秀雄氏がいきなりコラム書いててびっくり。WWWからがんがんライターがデビューするようになると競争率上がってさあたいへんって感じですが、まあこれは世の中の趨勢ってもんだね。CapeXとかGAZAPEEの人も毎度おなじみのメンツに頼るじゃなくてリスキーな人選が必要でしょ(笑) というわけで大森は大森英司を推薦するです。ただし電話とかオフラインだと要領を得ない可能性が大なので(←おたくのポイント(笑))、メールで原稿依頼だな。つうことで佐々木くん金子さんよろしくね。なんたってヒマそうなところがいいよな(笑)

 きのうは一日遊んじゃったし、きょうは起きたら午後11時だったので(笑)月曜朝一締切クリアのために働かなければ。というわけで、ビルディ経由でロイヤルホストに移動、通訳翻訳ジャーナルの「もう一度、訳者あとがき」と、翻訳の世界の辞書エッセイを書く。をを、まるで翻訳者みたいじゃないか(笑) 通訳翻訳のほうの原稿は、オースン・スコット・カードのThe Worthing Sagaの前半部分にあたる『神の熱い眠り』について。木曜日に見本ができてるはずだけどまだ手もとにはないのでどんな本だかわかりませんが、けっこういい小説です(笑) 追加ディスクが来たら書影と訳者あとがきを上げておくことにしよう。柳下ページに対抗して、訳書をかたっぱしからQVして貼りつける手もあるな。しかしこのワーシングサーガの後半部分はまだ5ページくらい残ってて、いまそれをぼちぼちやってるのだった。あしたは秋葉に行く予定だからそれまでに終わらせてしまおう、うん。などと殊勝なことを書いても担当者はWWWな環境にないから無駄か。阿部さんよろしく伝えておいてね。あ、そういえば阿部ページはどうなったんだ。はやくしてよ、なにしてるのよ、って古くてすみません。最近、九宝瑠璃子歌ってないな、しかし。まあ水玉さんには「シブヤ省裏の実行部隊」とか「カラオケシネシネ団」とか命名されてるくらいなので、わたしに歌われないほうが瑠璃子もしあわせであろう。辞書エッセイは、とりあえずThe Hacker Dictionaryでお茶を濁すことにする。

【5月22日(月)】

■原稿を仕上げないうちに朝になり、まあいいやフケちゃえってことで秋葉原。小江さんの買い物リクエスト(きのうが運動会できょうは代休なんだって)につきあってショップめぐりデート……のはずが、待ち合わせ場所のザ・コン館地下の喫茶店ウッドに着いてみると、「Xメン」あんどワイルドカード翻訳者だけど職業:おたくの堺三保こと斎門雷人こと坂井光宏氏(仕事募集中。しかし大森英司の日記にはおおいに異議があるそうである。このへんがおたく研究家とおたくのちがいかも(笑))とおなじみ金子誠氏がいる。ふたりとも忙しい忙しいとかいってるくせに、秋葉原集合とか某BBS某所に書いておくとどこからともなく湧いてくるのはどういうことなんすかね(笑)

■小江さんの主目的は28800のモデムと外付HD。28800モデムはどの店もみごとに29800円で統一されている。なんかわしが買ったときから全然値下がりしてないみたい。高値安定ってやつなのか。メーカー不問なら多少安いのはあるみたいだけど、まあ安心して使えるやつってことで、モデムはサン電子のを29800円で購入@Tゾーンミナミ。紆余曲折のあげく外付HDはソフマップで売ってたQuantum540メガ使用のえーとどこだっけ、聞いたことのないメーカーのやつに決定。33000円くらいでやや割高ですが、まあベアドライブとケースとケーブルをバラで買って自分で組み立てたところで、2、3千円しか違わないもんな。

■メディアパレットの下のソフマップでは、ようやくLC630用のApple TV/Videoシステムを発見。先週の情報では30800円だったのが29800円になっている。VideoShop2.0とリモコンがついてこのお値段はたしかに安い。インターウェアの同等品が純正品に太刀打ちできない珍しいケースだな(笑) というわけで、同居人のマシン用にさっそく購入。同居人の椅子からは二台並んでるテレビがちゃんと見えるので、この機会にマシンをとりかえようと持ちかけるが鼻もひっかけてくれない。しくしく。
 まあこれで、NHK出演をはたしたサクセスおたく(笑)堺三保氏の雄姿も動画でホームページに貼れるってもんさ(笑)

■どうせ匡体あけてボード入れるんならHDも交換だってことで、オーバートップでコナーのIDEベアドライブ840メガを24800円で購入。マクスターの同等品はそれより800円安かったけどさ。しかし1メガ30円(笑)というこの実売価格からすると、リムネットの追加ディスク1メガ100円/月というお値段はいかにも高いぞ。LC475に内蔵されていたSCSI160メガが余ってしまうので匡体も買いましたが、それが9000円くらいなので、中身よりガワのほうが高い計算なのだった。まあバックアップ用に同居人が使うみたいだからいいや。
 ラオックスのMac館ではMacフォーマット済み128メガMO5枚組が5980円。うちの安物MOドライブはどのフォーマッタを使ってもうまくフォーマットできないので(;_;)、初期化済みのを買うしかないのである。一枚1200円ならまいっか。
 エーアイ出版の月刊パソコン通信あらためパソコン通信GAZAPEE編集部に常駐している金子さんは、ホームページの背景に敷くテクスチャー作成ソフトを購入。人材募集中らしくていろいろ取材される。しかしオフラインで打ち合わせをすると要領を得ないという点については堺三保も同意してたぞ(笑)>大森英司。

■デスク上でDOS/Vノートを併用するため、モニタの下に置くサンワサプライのキーボードドロアー(要するにキーボード専用抽出しね)をザ・コン館2Fで購入。これで自宅で仕事する環境は完璧だな。といいながらきょうも喫茶店で原稿を書いているわたしはなに。アスキー本誌最新号のサブノート特集とか見てもきっぱり甘いと思うぜ(笑) だいたい本気でモバイルするなら、バッテリは何個も持ち歩くのが基本でしょ。おれなんか、NS/Lのバッテリは常時3本使ってたもん。だからセカンドバッテリ、追加メインバッテリの値段とavailabilityは重要。それに、どこでも仕事をしようと思うとですね、キーボードをたたくときにはできるだけ音のしない機種を選ぶのがポイントだ(笑) くわえて、地下鉄とかで仕事をしようと思えば、ディスプレイを直角より倒した状態で仕事ができる修行も積まないといけないのは当然なのである。夜中のタクシーで原稿書いてるといやでも完全ブラインドタッチになるし、あとは歩きながら書けるようになれば完璧だな。
 というわけで、いくら自宅の仕事環境を整えてもWWW時間が増えるだけだという気がしないでもない(笑)阿

■秋葉の帰りに早川書房に寄るつもりだったけど、キーボード抽出しが重いので途中でくじけ、編集2課・河野佐知を呼び出し、ルーディ・ラッカー短篇集のゲラとオースン・スコット・カード『ワーシング年代記1/神の熱い眠り』の見本を受けとる。野中昇の装幀ははじめてなのでちょっとうれしい。
 夕方5時、西葛西に帰還、さすがに眠いが翻訳の世界の原稿がぼちぼちデッドなので泣きながらかたづける。わははは、最近どこの原稿書いてもインターネットの話だ(笑)
 なんか欲望に忠実なライターって感じ。疲れたのでキーボード抽出しのセッティングだけして寝る。

【5月23日(火)】
 CAPE-Xと小説すばるとPENTHOUSEの原稿。ビル・ゲイツの伝記と小池真理子の短篇集と高竜也のポルノだから、われながらなんだかわけがわからない(笑)
 余っていたLC475の160メガ内蔵HDをオーバートップで買ったケースにぶちこみ、いままで使ってた外付540メガげんじのこて2号に同居人のLC630内蔵HDの中身をいったん待避。NOWで透明コンプレスしたファイルが一万個以上もあってたいへん。ゴミみたいなファイルをこんなにためこんでとさんざん罵倒する。しかし実生活でもおなじだな、これは(笑)

 LOGOUTのメディアこゆるぎ弁当(ってなんなんだこのタイトルは)と毎日新聞のSF時評の原稿をまとめてHTML化。毎日新聞は扱ってるタイトル数が少ないので、書名にタグをつけて検索できるようにする。インデックスファイルをべつにすると原稿ファイルとのいったりきたりに時間がかかることを本の雑誌原稿をまとめたとき学習したので、今回はファイルを一個にまとめて、アタマにインデックスをつけることにする。インデックスは著者別あいうえお順に手作業で(笑)ソート。あとあとのことを考えると、読み仮名をつけてCSVかなんかにしといたほうがいいんだろうけどなあ。まあいいや。

 きむらかずし氏の助言にしたがい、Fetchの設定をいじり、テキストファイルの拡張子チェック欄をはずしたら、*.html.txtなどという間抜けなファイル名にならなくなって快適。これでput files or directoriesを使えばまとめてファイルputができて便利だ……っていまごろ気がつくなよ>をれ。でも「すべてを選択」ができないのがちょっといやかも。


【5月24日(水)】
 メールボックスをのぞくと、ホームページ文字化け報告の嵐。あれれれと思ってNetscapeを立ち上がると、ほんとだ、2バイト文字がみんな化けてる。しかもきのうからけさにかけて大量putしたファイルがぜんぶいかれている模様。ということはFetchの設定を変えたのが失敗だったかなあと思っていろいろためしてみるが全然なおらない。
「困ったときは人にきけ」なのでBNNに電話。高橋誠氏は不在で、かわりにリムネット個人ホームページの永遠のライバル(笑)、競馬ページ主宰の古市氏に相談するが、原因の特定にはいたらず。ううむ。
 どうしようもないときには放っておくにかぎるってことで、そのまま寝てしまう(笑) 

【5月25日(木)】
 起きてメールボックスをのぞくと、あいかわらず文字化け報告の嵐(笑) しかし今日は、救いの神、きむらかずし氏からの原因指摘メールあり。Fetchの設定を変えたとき、いそがなんちゃかんちゃらのチェックしてはいけないチェックボックスをチェックしてしまっていたらしい>わし。そういえばそんな気もする(笑) 助言に従ってもとどおりにもどして該当ファイルすべてをputしなおすと魔法のように文字化けがなおる。よかったよかった。というわけで、ほっと一安心して、ご指摘メールのみなさまにまとめて返信する。やれやれだぜ。きむら様には足を向けて寝られません。

 午後3時、またもアスキー@初台。NetWorks次回の「今月の掘出物」がデジカメ特集なので、編集部に集められているデジカメ群をひととおりさわる。なんか一ヶ月前くらいにNetWorks佐々木に、
「なんかいいネタないですかね?」といわれて、
「んーとね。いまはデジカメがほしい」
 と答えたときには、
「え、デジタルカメラですか、ふーん」
 と鼻で笑われた記憶があるのだが(笑) 高級機DC-1はデザインが間抜けで使いにくい。フルセットだと20万円コースだしなあ。どうせ動画なんか関係ないし、解像度なんか関係ないから、うちはやっぱりQV-10でいいや。桝山寛氏もついにQV-10を買ったらしい。
 ビジモは去年のビジネスショウかなんかでさわったモノクロ版とおなじデザイン。見た目のインパクトはあるけどなあ。液晶の性能がいまいちで存してる感じ。などと書いてると原稿に突入してしまうので詳細は週末書く原稿参照だ。持参のQV-10は撮影用に拉致されて信濃町のスタジオに去ってしまう(;_;)

 第四書籍をまわってCAPE-X編集部。帰り際、EYE-COM浅野AYU嬢に呼び止められ、Snow Crashをもらう(笑) アスキーが版権とったのは知ってたけど、AYUが担当だったとは。なんだかSFもがんがん出すそうである。わたしはSFマガジンの巻頭カラーページを見てしみじみと追いつめられた気持ちになっているのでしばらく翻訳の仕事は受注しません(笑) しかし日暮さんもSnow Crashとかやってるヒマがあるのだろうか、ふふ。はやくA Life Lab.が読みたいな、っと他人のことならいくらでもいえるぞ。

 6時過ぎ、横溝正史賞授賞パーティ@東京會舘。赤川次郎の実物をはじめて見たような気がする。わし、角川系のパーティっていままでほとんど縁がなかったんだな、そういえば。加納朋子、山口雅也の推理作家協会賞コンビも出席、ほとんどそっちのおめでとう会って感じ。どっちもかまいたちスキーツアーのメンバー。まあわたしが人柱になって骨折したおかげでふたりの受賞があったようなものである(笑) 講談社の宇山部長は、
「協会賞をとろうと思ったらまずクヌルプに泊まってスキーしなきゃだめだよ」
 とかいっている。わたしはせっかくの宴会なのにQV-10がなくてとっても悲しい気持ち。までもさすがに横正賞なのでSF関係者はほとんどいないのだった。

 綾辻行人、我孫子武丸、山口雅也、二階堂黎人、遅塚(集英社)、宇山の各氏と角川の編集者ふたりとカラオケ@神楽坂カーニバル。角川の人は角川縛りで角川映画の主題歌ばかり歌う(笑) 「2億4千万の瞳」の替え歌はナイス(「赤字が億千万の文芸誌」ってやつね)。「明日もあるから今日は軽く2時間ね」のはずが4時間。まあ最初の2時間はLDの部屋しか空いてなかったから計算に入らないな。

 我孫子さんといっしょに集英社持ちのタクシーで帰宅。小説すばるの短篇がまだ上がっていないという我孫子さんは、「仕事します」といいながら「鉄拳」の前から動かない。コンティニューしまくりとはいえエンディングを見て、5行くらい書いたところで寝たらしい。

 what's hot at rimnetをのぞくと、24日分の集計では、ついに永遠のライバル(笑)古市競馬ページを抜いていきなりベスト5入りしている。アクセス数一挙倍増の原因をいろいろ考えていたんだけど、はたと気がつくとこれはCAPE-X発売日だったんですね。紙媒体でURLを宣伝しまくるという卑怯な手を使った成果(笑)
 しかしひやかしの客が一瞬通り過ぎただけだったらしく、翌日の集計ではまたもとにもどっていたのだった(笑) この手でWWWユーザの多い雑誌とそうでない雑誌の調査ができるかもだな。メール率が異常に高いのは当然SFマガジンですが。


【5月26日(金)】
 昼過ぎ起床。小説すばるの原稿のつづきを書くという我孫子さんを残してミストラルで昼飯あんど仕事。共同通信社の人からサイベリア関連取材申し込み電話。
「読み始めたところなんですが、面白いのでお話をうかがいたいと」
 ってなんか誤解してないか(笑) 最後まで読むと取材する気が失せたりして。急いでるみたいなので、月曜日の2時にミストラルで会う約束をする。ということなので忘れないように>自分。

 いったん家に帰ると我孫子さんはもう神田に出発したあと。神田駅北口徒歩3分の麻雀クラブ旭(二階堂さんのご母堂が経営)で、今日は正午から恒例の新本格ミステリ関係者麻雀大会が開催中なのである。プロテウス関係の電話をあちこちかけてから、バイク便で返却されてきたQV-10をもって外出。早川に寄ってから、6時ごろ旭に到着。
 と、綾辻行人氏、竹本健治氏ほか数人がちょうどぞろぞろ出てきたところ。
「あれ、どうしたんですか?」
「あ、ちょうどよかった。遅塚さんが京極さんをひっぱってきたんで、お茶でも飲もうかと。どっかいいとこ知らない?」
 をを、この人があの京極夏彦……と思わずあいさつも忘れてまじまじ観察する。なんだ、まるでふつうの人みたいじゃないか(笑) 実物に会う心の準備がなかったのでちょっとドキドキする(笑)
 というわけで、歩いてきた道を引き返し、おなじみ神田駅前の喫茶店、小鍛冶にはいる。我孫子、綾辻、京極、竹本、遅塚、それに『コミケ殺人事件』小森健太郎という豪華メンバー。QV-10をわざわざバイク便してもらった甲斐があったというもんだぜ、とさっそく撮影開始。これで新本格ミステリ関係者写真アルバムもできるな。

 喫茶店では竹本さんがいきなり京極氏に、
「『ウロボロスの基礎論』(講談社小説メフィスト連載中)の最終回の飛び入り原稿を書きませんか。えーと、1枚でも100枚でもいいです」
 といきなり原稿依頼(笑) 編集者軍団のたむろする雀荘を避けてきたのに……と京極さんは目を白黒。しかし、
「じゃあマンガでもいいですか?」
 などと答えていたので、ひょっとしたら京極マンガが読めるかも。次号メフィストを刮目して待て。
 遅塚さん、京極さんと別れて残り5人で食事@蕎麦屋。竹本さんは大盛りに盛りを追加。「だって好きなんだもん」とかいっている。旭にもどって半荘3回。今日は我孫子さんが印税スプリンクラー状態(←小説すばる今月号参照)。
「金だと思えば腹が立つが、スーファミ100本分の印税と思えば腹も立つまい」
 などと勝手なことをいっているうちに(相手がミステリの人なので通じないギャグでした、しくしく)スプリンクラーが伝染して、ろくな印税もないのに綾辻さんにがんがん放銃。「京都の風土病」とまでいわれるが、綾辻さんは絶好調。「へたくそな人間に勝ってリハビリする」という目的はじゅうぶんに達成された模様。ぼくの到着前にはリーチ一発でツモり四暗刻を上がったとか。「でもご祝儀が500円なんだよ」とあくまでも文句が多い。まあしかし、レートがデカピンのときに負けまくって、ピンで勝ってもむなしいというのは正しいかも。

 というわけで、綾辻さんがトータルで15000ガバスの勝ち。我孫子さんは10000ガバス、大森は5000ガバス負け。なんだ、ふたりで綾辻さんに親切にしてあげただけぢゃん。ま、これで館シリーズの新作がはやく読めるなら安いものだ(笑)
 でも神田の麻雀で負けたことなかったのなあ。ちぇ。恒例のシンポさん手料理、本日のメニューはタンドリーチキンのナン包み。たいへんおいしゅうございました(^-^)  今回の参加者は15人を数えたため、得点は二階堂さんのArowanaにのっけたExcelで集計。こないだまで98note+ロータス123だったのに(笑) 編集者軍団に囲まれて「クェート状態の女」となった桐野さんも一万円……じゃなかった一万ガバス負け。角川のやまとやまだコンビはやはり強いらしい。

 社員編集者たちが帰り、遅塚さんがもどってきたところで近所のDAM。「歌う!綾辻行人」写真集とかつくってテープつけてコミケで売るかな(笑) しかしやはり摩耶雄嵩の「わぴこの元気予報」とか「ウルトラマンA」とか「エースをねらえ」でしょ。ちなみに『痾』がなぜ「痾」なのかというと、話の構造が「エースをねらえ」だかららしい。メルカトル鮎がお蝶夫人(死んじゃうからコーチのほうか)で、烏有がひろみなのか。どこがウルトラマンAなのかは、ピブルの会のメンバーの名前を見れば一目瞭然。

【5月27日(土)】
 起きたら6時だった(笑) 我孫子さんと「鉄拳」で軽く対戦してから、我孫子さんは京都、大森は仕事。きのう「マンピーのGスポット」さえ歌えないという惨状だったのを反省して、近所のレンタルビデオ屋に寄り、シングル13枚とアルバム5枚を借りてくる。
 10時ごろ、さいとうよしこの映像学校時代の知り合いで現・映像プロデューサーのツルちゃんこと鶴岡氏来訪。元・東北新社なんだけど現在はフリー。椎名組の「白い馬」の製作にもタッチしてて、メイキングビデオの演出を担当したとか。  いまつくってるテレビの2時間ドラマにパソ通ネタがあるんだけど、シナリオライターもぜんぜんよくわかってなくて……とかって話で、なんかIDカードを盗んで「ハッカーする」(笑)ような場面が出てくるのだった。
 さいとうが説明しているので、わたしはきのうの写真を現像……じゃなくてまっくに転送してgifファイルに落とす作業を黙々とやる。630のTVビデオシステムも稼働しはじめたので、カルピスのCFから内田有紀をキャプチャ。これは阪大の菊池先生に送ってあげるでしょ(笑)
 13インチモニタだとフルスクリーンにしてもけっこうテレビ映りがいい。動画はさすがにちょっとつらいですが、まあ遊びで使うにはじゅうぶんですね。専用線使いほうだい学生向けにmovファイルを上げたりとか(笑) ってあらゆる思考がホームページにリンクされてしまうのはどうにかならないものか。

【5月28日(日)】
 起きたら8時だった(笑) というわけで、『神の熱い眠り』のつづきにあたるThe Worthing Sagaの翻訳原稿チェック作業をえんえんつづける。
 それに飽きると、だまされて引き受けた(笑)Media Front原稿のためにORGAIで遊ぶ。マニュアルがどっかいっちゃったけど、どっちみちあんまりできがいいマニュアルじゃなかったからいいや。ORGAIのオブジェクト貼りつけ機能はけっこう簡単でおもしろい。入力がさくさくなのもいいよね。どうせグラフィックはほかのソフトでつくるんだから、貼りつけソフトに徹するのは正解かも。DTPソフトだとすごおく重たいので、軽いワープロソフトでがしがし絵が貼れるのはファンジン製作にも向いてるかもだな。などということは原稿に書け>わし。

【5月28日(日)】
 なにしてたんだっけ。日記を見て思い出そうと思ったらいま書いてるんだった。ちゃんちゃん。

【5月29日(月)】
 起きたら4時だった――って今日は午前4時ね。ジョナサンで仕事。カードのCapitolの翻訳原稿をなおしつつCAPE-Xのネットサーフ日記の原稿を書き飛ばし小説すばる新人賞の原稿を読む。バッテリが切れたので家に帰り、そろそろ勝つころだろうとNHK衛星のメジャーリーグ中継を見るも、野茂はまたしてもツキに見放されている。しかしなあドジャースのリリーフ陣はなんとかならんのか。あれじゃまるで東京ジャイアンツだぜ。
 午後二時、ミストラルで共同通信文化部の西出さんと会って取材される。といってもほとんど雑談。西出さんはNIFTY-Serve草創期からのパソ通者で、むかしはけっこうアクティヴだったみたい。日外whoで予習してきたそうで、いきなり
「お父さんは高知新聞だそうですね」(笑)
 西出氏は同志社で、学年がぼくの一年下ってことなので、西部講堂とか捨得とかのローカルな話題で盛り上がる。
 あーしかし地方紙読んでないと共同文化部の記事って見る機会がないんだよなあ。ちなみに「サイベリア」は読んでると頭がぐらぐらするんだそうで、「上層部の意識改革のために」ぜひこういう本を紙面でとりあげたいとか(笑)

【5月30日(火)】
 起きたら5時。ってこれも朝ね。なんと健康的なわたし。午前中は仕事、お昼は部屋をかたづけて、SFマガジンの取材を待つ。まさか東野司の東京電脳マップに登場する日が来ようとは(笑) 東野さんがどうしてインターネットしてないんだろうと思ったら、マシンが9801RAだと聞いてびっくり。386/16ではさすがにつらいっすね。このつぎ買うのをMacintoshにするかWindowsにするか迷ってるってことでした。
 居間(というかさいとうの仕事部屋というか)でちょっと話をしてから、あとは475でネットサーフィン。しかしなんかこういうときに限って調子が悪くリスタートの嵐。最近、FPUがありませんエラーが頻発するのはどういうわけですかね。どうせうちにはFPUつきのMacはないよ、へん。
 東野さん(はなぜか、他人の日記が読める津田さんのリンクにえらく感動している。 「いやあこれからは日記だと思ってたんですけどね」って、じゃあわしらは最先端か(笑) 無名人日記を山ほど集めて相互参照できるようにした日記CD-ROMのプランをあたためてたんだそうです。なるほどね。
 しかし毎日読む他人の日記が百とかになったらちょっといやだと思う(笑) 一応話のタネにKUKIのページも見せてもらいましょうかね、などとおっしゃるので飛ばしたら、重くて重くて5分待っても背景が描き終わらない。しかたないのでTOKYO TOPLESSでがまんしてもらいましたが、ここもまた最近がんがんデータが増えてるな。
 
 取材陣が引き上げたあと、Media FrontでレビューするSlaughterhouse-FiveのCD-ROMを持ってスクーターで村山邸。あいかわらずうちのSS450はASPIマネージャがロードされず、SCSI機器が認識されないのである。しくしく。
 というわけで、村山んちでマルチメディア版屠殺場(←ってATOK8は辞書からみんなはずしてあるな)5号を試聴。まあどんなものかは原稿を見てね。

 what's hot at Rimnetをのぞくと、いきなり参照数2000超の新ページ出現。あわてて見に行ったらゆぴこファンクラブのページ。ゆぴこってだれだよ。と思ったらアスキーネットのチャット有名人らしい。ファンクラブ会議室がWWWに進出したってことみたいっす。絵をクリックしたらダウンロードがはじまって、あれれとお思ったら1.3メガ(笑) しかもaviファイルで読めないという(その後、高橋誠氏にAVIをQTにコンバートするユーティリティを送ってもらって無事に見られました。すぐ捨てたけど(笑))

【5月31日(水)】
 6時に起きてお仕事。NetWorksの映画欄と、Gamewalkerの次世代ゲームレビューと、メディアフロントの電子本書評を書く。あとはカードの残りのなおし。キャピトルのほうはいいんだけど、ほんとの初期作品のほうはやっぱりへたくそだよなあ。
 そういえば、『神の熱い眠り』のあとがきについては強烈な抗議の手紙が来た(笑)蝸牛メールなので全文引用できませんが、
「うるせーなーばかやろお、こっちは好きで金払って買ってんだ、嫌いならやるんじゃねーよタコ」とかそういうやつ(笑) まさに正論である。でも嫌いじゃないんだけどなあ。
 しかしあとがきを読むと中身を読む気がなくなるというメールも来てたので、ちょっと正直に書きすぎたかも。こっちはいい小説なんだけどなあ(笑)
 同居人が台所で必死に呼ぶので行ってみたら、流しに放り込んだドライアイスが洗剤と反応してスティーヴ・マックイーンの絶対の危機状態(笑) アップで見るとこんな感じですが、じつはこうなんですね。しかしQV-10だといまいち再現性が低いな。クリスさんから「ネコの写真がかわいい」メールがきたので、ついでに降伏の儀式状態のテツヤお化粧ショーコの写真も撮っておこう。
 というわけで5月もおしまい。これから2カ月で500ページの仕事が待ってるのに、その前に片づけるものがまだうじゃうじゃ。あーこんな日記書いてる場合じゃないぞ>おれ。
【6月1日(木)】
 社長のみなさん、六月ですぞ。
 ってあーあもう六月だよ。どうするんだろうねまったく。これから2カ月で500ページやるんだって(笑) と先のことを考えてもしょうがないので、とりあえず『神々の熱い眠り』のつづき、最後に残ったウォーターズの森の物語のチェックをすませて早川書房・河野佐知にメール。なんだかんだいってWorthing Sagaの翻訳も時間がかかったなあ。まあ450ページもあるんじゃ当然だけどさ。

【6月2日(金)】
 つーことで、ラッカー短篇集のゲラ直しに突入。その合間を縫ってひさしぶりにエグザス。
 あーこれは遊びじゃなくて、骨折のリハビリなんすね。左肩はまだ若干動きが不自由で、はやくも五十肩状態なのだ。日常生活に支障はないとはいっても、やっぱり背中がかゆいとき片手でしかかけないのはちょっといやかも。

【6月3日(土)】
 ようやくテキストを発掘したので、5月いっぱいの約束だったのをころっと忘れていたジャストシステムのSFアンソロジーSimulations用の短篇2本の翻訳に着手。マイクル・カンデル5ページにヴォンダ・マッキンタイア20ページ。カンデルのはコニー・ウィリスの「通販クローン」みたいな馬鹿話。しかしへたくそ。マッキンタイアは「ロウフィールド館」ですね……ってこんなところでネタバレ書いてどうする(笑) しかしこのテーマじゃSFにする必然性がまったく存在しないぞ(笑)

【6月4日(日)】
 ラッカー短篇集の積み残していた調べもののために雨の中、スクーターで江東区南砂図書館に走る。竜安寺とクラゲの本を借りてラッキー(笑) ラッカーの京都観光につきあって、いろいろと調べないといけないのはなんだかなあ。しかし竜安寺写真集が見つかったのでばっちりである。
 西葛西でいちばん料金設定の高いカラオケボックス(笑)デュエットにBeMAXが入っているのを発見。さいとうよしこと一時間偵察。吉田拓郎の「せんこう花火」とか、原田真二の「かんからりん」(だっけ?)とか、ちょこちょこ妙なものが入っているが全体的にはふつう。全方位外交的選曲なのでわりとつまんない。音は悪くないけどさ。
 しかし「二人のハーモニー」はむずかしい。

【6月5日(月)】
 Simulationsの短篇2本を一応訳了。直しは木内さん(元・翻訳の世界編集部だったんだけど、いまはジャストシステムの出版部。ダグラス・ラシュコフのMedia Virusの担当編集者でもある)からの催促待ちだな(笑)
 などと書いていると催促電話があり、
「残ってるのはいつもの人だけです」
 いつもの人=日暮雅道氏と山田和子氏ね(笑) ラッカーのA Life Lab.が出るのはけっこう先だろうな、この分だと。わたしは一応終わっているので大いばり――と思ったら、けっこう長い序文とけっこう長い参考文献紹介欄の翻訳をやるのをすっかり忘れていたのだった。
 えぐざすにゆく。えーとこれも遊びではなくて、本の雑誌の書評のために読まないといけない本3冊を読破するための自主罐詰(笑) プールサイドのデッキチェアとサウナの中で交替に読むわけですね。途中、肩のリハビリのためにちょこちょこ泳ぎつつ3時間。久美沙織『夜にひらく窓』と神林長平『敵は海賊/海賊課の休日』を読み終え、歌う船シリーズの新刊の途中でひきあげる。
 ラッカー短篇集のゲラチェックも一応終わらせて、あとは小説すばる新人賞の原稿返却のための整理作業。一本一本、所定の用紙に題名、筆名、本名、枚数、都道府県、評価etc.を書き込まないといけないのでたいへんめんどくさい。
 ダウンタウンの歌番組を見ながらやってたら、泉谷しげるが出てきて「黒いかばん」を歌うのでたいへん驚いた(笑)

【6月6日(火)】
 6月6日に雨ざあざあ降ってきて……とかこんなドピーカンの日に歌うのはバカだよねと思ってたらいきなりがんがん雨になったのでびっくり。駅前に置いてきたスクーターどうしよう。  って話が先走りましたが、今日は10時に起きてミストラル。12時半、早川書房編集二課の河野佐知がやってきて、ラッカー短篇集のゲラを強奪していく。来週にはカードの残りのゲラらしい(笑) ラッカーが7月でカードが8月……ってまるで白石朗先生みたいだな(笑)
 入稿を遅らせてるわたしが悪いとはいえ、こうどんどんゲラが来るとたいへんです。

 んでもって1時半には旺文社EZの取材で、佐藤大氏と編集の人とカメラマンの人が来訪。2時間くらい四方山話をして去る。QV-10はカメラマンの人にも受けてました。逆撮影した写真は、今日はめんどくさいからまた今度ね。
 高橋誠氏@BNNから電話。なんでもBNNもとうとうダイヤルアップ接続サービスに乗り出すそうで、なんと月額1000円固定。機能限定らしいけど、メールサーバつきで、WWWも当然できるとか。リムネットの課金が月額5000円越えてるから、BEKKOAMEの軍門に下ろうかと思ったけど、どうせならBNNの軍門がいいな。ニュースとかはリムで読むからいらないし、とりあえず接続できればオッケーってことで、来月からはBNN経由ではいるでしょ。

【6月7日(水)】
 本の雑誌とSFマガジンの原稿書いて送る。そういえばすっかり書くのを忘れてたけど、6月3日にはついに!SFマガジン頁がオープンしたのだった。
 いやあ長い道のりでしたね(笑) いきなりデータ重視でインデックスから入るとは。どうせなら35年分どーんと置いてくれると石原インデックスを引かなくてすむようになる……ってさすがに無理か(笑)
 データがある程度以上大きくなると個人頁では対応できなくなるのが弱点だな。それにしても一ヶ月単位まで細かく割る必要はないのでは。などと書いているより、むかしNova MonthlyでやってたSFマガジン考課表のデータを加工してこの頁に置いたりしないといけないんだけどな。ま、大規模改修は秋ですね秋。
 なにしろこの日記を書くことさえままならない(って書いてるくせに)状況に追い込まれてしまっているのである。

いかに悲惨な状況かは、この赤裸々な原稿を読め。

 あー最初の原稿が赤裸々すぎて書き直しを命じられた話は内緒だよ(笑)

【6月8日(木)】
 MACLIFE今井さんから電話。ALONE IN THE DARK2の進行確認電話だけど進行なんかしてるわけがない。佐々木@NetWorksにゲーマーのバイトを頼むことを決意する(笑)
「DOOM2」やりませんかの誘いも断固として断り、とにかく新しい仕事はこれから二ヶ月受けないぞと誓う。

【6月9日(金)】
 水玉さんから電話。カラオケゴーゴー団(CD-ROMファン42頁参照(笑))の自主例会を中野のPrologueでやるよんとのお誘い。ガイナックスのてんちょさん(FGAINAXオープンおめどとうございます(^-^))から送ってもらった最新リストによると、「宇宙猿人ゴリ」とかあってすごいらしい(笑)
 水玉さんは旦那がaix.com(ってアスキーのやつね)でアカウントもらったので、自宅からWWWしほうだい状況とか。でもAir Mosaicなんだなこれが。背景も見られないんじゃな。ポリへいわ氏も阿部さんもNetscape入手したんだから、これはやっぱりネスケにするしか。  しかし「――するしか」で止めるような原稿を書いてると編集部チェックが入るのだった。日本語の乱れに気をつけましょう(笑)
 お誘いにもかかわらず、わたしは自主罐詰状態に突入しているので外出不能。さいとう団長もテーマパークの攻略本が末期症状で、出かけたりすると絞め殺されるらしいのでパスだそうです。

【6月10日(土)】
 朝から仕事。非常事態宣言中なので、MacとDOS/Vでおなじ本を訳すという非常手段。Doomsday Bookは未来と過去がカットバック式で書かれる本なので、未来はDOS/V、過去はMacに担当させる。Macintoshに未来がないという意味ではとくにない(笑)
 などと書いていると、「アローン・イン・ザ・ダーク2」のゲーマーにやとった(笑)佐々木@NetWorksが到着したので、このつづきはまたそのうちね。
 あ、さっき写真を落とそうとしたら、QV-10とMacintoshの接続がうまくいかなくなっている。「カメラが応答しません」エラーメッセージが出るばかりで、630のほうでやってもだめ。線が断線してるんだろうか、ううむ。というわけでしばらく写真の更新ができなくなるかも。高橋誠氏か金子さんの接続キット借りて実験してみるしかないかな。ちぇ。
【6月11日(日)】

 Doomシフト(笑)三日め。「破滅への2カ月」とかそんな感じ――っておれも古いね。学生が読んでわからないネタを振るのは年齢差別か。いやしかし若いからというだけで銀背を読まないSFおたくなど認めないぞ(笑)
 Doomシフトというのはですね、起きる→さゆり1号の電源を投入→メールチェックしてから翻訳→飽きる→Dynabook持って茶店に行って翻訳→飽きる→家に帰ってMacで翻訳→飽きる→ファミレスに行ってDynabookで翻訳→飽きる→家に帰ってMacで翻訳→寝る→最初にもどる……というパターン。
 このあいだに雑誌の原稿が挿入されるわけですね。しかし家にいると全仏オープンとかインターナショナルチャレンジとかドジャース中継とかつい見ちゃうからなあ。これがTV VIDEO SYSTEM搭載の630なら、ちらちら見ながら仕事ができるのにさ。かといってPDSスロット用のぴっくぽんとか5万も出して買うのはバカである。
 まあしかしこのシフトを敷いているかぎりは黙っていても一日10ページ以上できてしまうので安心。唯一の問題はめんどくさい雑誌仕事が入ると一発でローテーションが崩れてしまうことだな。あーでもレギュラーだけで月に26個締切がある水玉画伯(小の月でも4日あまるので週に一度はカラオケに行ける計算なのだそうである(笑))にくらべればまだましか。
 その水玉さんから昨日の報告電話。中野の歌広場はJOYとGIGAとXとPrologueが入ってるそうで、北白川バッティグセンター@京都並みだ。しかし延長料金がひとり一時間千円っってのは暴利だね。8人だと一時間8千円だぜ。しかも一時間ごとに現金前払い清算なんだって。京王プラザ47階のエグゼクティヴの社交場カラオケボックスのほうがまだ安いぞ。
 きのうはスタジオハードのアニソン濃い系の人々がゲスト参加だったので、4時間アニソンばっかりでさすがに「あーふつーの曲もたまには歌いたいかも」状態だったらしい(笑) 「「戦場のボーイズ・ライフ」の女声パートも完璧に覚えたんすけどね。全然歌える雰囲気じゃなくて」だそうです。
 こうなったら早稲田の秘密兵器の大森英司と溝畑康史を送り込むか。水玉さんはアニソンカラオケ系ページをご所望だったのでひとつよろしく>おたく研究家のひと。

 きのうはNetWorks佐々木くんの協力でAlone in the Dark2が半分まで進んだので原稿も楽勝な感じ。前作は自力でやってたら3日かかっても半分いかなかったんだよな。画面写真を整理してキャプションをつけてメール。原稿はあしたにまわそう。
 

【6月12日(月)】

 ひたすら翻訳していると書くことがない(笑) ATOKを自動変換モードに変更したのを機会に辞書の大改造に着手。不要単語を削りはじめるとすぐ一時間ぐらいたってしまう(笑) しかし「始めれ」なんて文法的にまちがった単語が一段動詞で大量に登録されているのはいかがなものか。ら抜き言葉を追認するのはともかく、こんなのをIMが無制限に変換してはいかんと思う。
 辞書はシステム単語ごとテキストに書き出してからsedとか使って一括削除するのが早道なんだろうけど、なにしろATOKの辞書は2.8メガもあるので書き出しにめちゃくちゃ時間がかかるのである。
 松茸の辞書とマージしたときは、読みで「じか‐」〜「じこ‐」あたりの単語がなぜか飛んでしまったし(笑)
 しかしこんなことやってるとだんだん辞書おたくの人の気持ちがわかってくるな。ところでMac版のAtok9はいつでるんでしょうか。


【6月13日(火)】

 改築をさぼっているうちに、SFMページもてんぷらページも着々とデータを増やしつつある。なんとかしないとなあ……などと思ってはいけないと自分を戒めつつ今日も仕事だ。
 しかし日記に書くのを忘れたけど三村美衣ページの立ち上がりはけっこうたいへんだったのである。

「ねえ、いくらindex.htmlをputしても全然ホームページが表示されないの(;_;) ファイルもちゃんとぜんぶ置いたんだよ」
「どれどれ。あれ、ディレクトリだけしかないじゃん」
「うん。ファイル見られて笑われるとやだからぜんぶ消したの」
「おかしいなあ。ちゃんとテキストでindex.html置いたんでしょ。ファイル名がちがってたりしない?」
「まちがいないもん」
「public_htmlの外に置いたりしてない?」
「それはねえ、きのう気がついて置き直した。二日ぐらいずーっとやってるんだけど全然だめなの」
「あのさあ、ちゃんと.txtは消してるよね?」
「え? あれけさなきゃいけないの?」
「ついたままだとindex.html.txtってファイルになっちゃうでしょ」
「だってfetchがつけろっていうからつけるもんだと思って……」

 というわけで、三村先生はindex.html.txtというファイルをひたすら何度も何度もputしつづけていたのでした、ちゃんちゃん。
 ってまあ人のことは笑えないな。三村美衣のことは笑えるが(笑)

 夕方は雨の中を築地の朝日新聞本社で開かれた小説トリッパーの創刊記念パーティへ。朝日新聞出版局の書籍編集部には元新潮社の女性が二人もいるのだった。アスキーのパーティに行くとよく元宝島社の人に会うようなもんか(笑)
 川又千秋氏とはひさしぶりなのでさっそくQV-10を見せびらかす。とさっそく奪われて船戸与一氏の写真を撮影されてしまった(笑) ちなみこの写真を見た同居人は、
「この鉄腕アトムみたいな人だれ?」
 といいました。新人賞の審査員の高橋源一郎氏ともひさしぶり。あいかわらず競馬活動がつづき、今日もイギリスから帰ってきて成田から直行なんだそうである。小説トリッパーに書いてたオウム本ルポはおもしろかったけど結論がふつうなのでちょっと残念。
 元SFアドベンチャーの名物編集者・関智氏はふたたび徳間本社にもどって単行本担当になったそうです。最近ソフトボールに凝ってるとかで、腫れた脚を無理やり見せられてしまったぜ(笑)
 QV-10は小田島隆氏にもウケて、いまにも買いにいきそうな勢いでした。

【6月14日(水)】

 いつ行ってもnot foundだった野阿梓ページがじつは昼間だけ稼働するサーバに置かれていたという事実を知り、さっそく見にいく。をを、さすがに美しい。
 野阿さんはエッセイとか大量にあるはずだし、たしかそっちはワープロで書いてたはずだから、そういうのを置いとくとマニアな人に喜ばれるんじゃないですかね。
 しかしこのアドレスは公開していいのだろうか。よくわからないのでとりあえず野阿ファンにうらやましがらせるだけにしておこう(笑)
 古沢嘉通情報によると、菊池誠ページは「来たメールをかたっぱしから公開するという暴挙(笑)に出た」そうなのであわてて見にいく……と、入力フォームを用意して、落書き帳つくってるだけなのね。なんだか知り合いばかりが書いていて某BBS某所のパティオとかわらんではないか(笑)
 自前のサーバだとこういうことができていいよなあと思いつつ書き込み。このへんがダイヤルアップユーザのぶちあたる壁ですね。まあメール使えばいいんだけどさ。
 
 講談社の小出さんよりtel。講談社ホワイトハート新人賞エンターテインメント部門の一次選考依頼。いやあ小説誌の新人賞なんかよりはよっぽど読んでて面白いんですけどね、最後まで読まないといけない応募作の率が異常に高いのが頭痛のタネで、去年4つやった新人賞の下読みでたぶんいちばんたいへんだったのがこれ。
 逆にいちばん楽なのがファンタジーノベル大賞で、受賞作があのレベルですからね、最終候補に残す意味があるランクの小説なんてそうそうあるわけがないという。
 まあなにしろこの状況なので、ホワイトハート下読みは涙を呑んで(うそ)辞退。その分は三村美衣先生がたくさん読んでくれるだろう(と思ったら百本送りつけられたらしい(笑))。
 三村美衣先生といえば、このほどめでたくライオンズマンションの住民理事会の会長に選ばれたそうです。ぱちぱちぱち。しかしクジ運の悪いやつ(笑)
 どこからも催促電話がないのでひたすら翻訳をつづける。Doomシフト突入6日で100ページ。ほかに仕事がなくて全然遊ばなければ一ヶ月で終わるってことか。しかしこんなシフトが一ヶ月もつづけられるわけがないのであった。あしたは休業だしあさっては本の大整理&CapeX創刊記念パーティだし、週末はほっぽらかしてある原稿にかからないといけないし、月曜は推理作家協会賞パーティなので、そのままずるずるとくじけてしまいそうな気がするのであった。


【6月15日(木)】

 5時秋葉原、ソフマップサプライ館地下の東洋で三村美衣と待ち合わせ。QV-10は買えたけどMac用接続キットがどこにもないの(;_;)という話だったけど、予想通りこのビルの上のソフマップには在庫あり(メディアパレットの下ね)。
 ということで、てんぷらページにもまもなくがんがん写真が貼られはじめることでしょう。
 次の目的は、三村美衣の575に入れるSCSIハードディスク。Tゾーンミナミでは現品処分のICM製外付540メガが29800円。しかしスペック不明の残りものなのでとりあえずチェックだけしてオーバートップ。Quantum Lightningの720メガ24300円が入荷しててラッキー。11msのキャッシュ128kでこの値段はやっぱり安い。1500円プラスするとQuantumの840メガが買えるんだけど、スペック不明ってことで720に決定。ケースと合わせて33000円はお買い得でしょう。
(この現場をタイガーマウンテンにいる同居人の知り合いに目撃されていたことが判明。「きょうオーバートップにいませんでしたか?」などというメールが来ていたらしい。まったく油断も隙もないことである。)
 
 ここまでは他人の買い物で、わたしの買い物はまたしても椅子。Tゾーンミナミで目をつけていた高い椅子を買ったんだけど、けっきょく3万円。中原尚哉の椅子が20万と聞いてのけぞる。一点豪華主義もそこまでいけばりっぱだ。
 同居人依頼のタツノコアニソンCD-ROM(笑)をラオックスMac館で買って、三村美衣と西葛西にもどる。帰ってみると、NIFTY-Serve某所に書いた「雑誌書籍運搬助っ人求む」メッセージを見た国会図書館の藤元氏が手伝いに来ていた。ありがたいことである。
 駅のそばに最近できたイタ飯屋で晩飯食って、プリメーラでやってきた白石朗にのっけてもらって5人でDAM2時間。ひたすら新曲を消化する。マンピーはいいけど戦場のボーイズライフはむずかしい。しかしDAMは新曲が遅くて、「二人のハーモニー」さえはいってないってのは営業努力が足りないのでは。キャンディガールもないっす。
 家に帰って雑誌の山の整理。三村・藤元両氏の協力を得て、無慮千冊くらいの雑誌(笑)を玄関の外に積み上げる。あーやっぱり捨てなきゃなあ。
 10年分くらいのキネマ旬報も書庫に運んでしまうことにしたので、書斎のほうはかなりすっきり。あとは本の整理だな(笑)

 藤元氏はWWWしたいというのでさゆり一号をあけわたし、Gamewalkerから届いた「アーク・ザ・ラッド」のサンプルを三村美衣にプレイさせる(笑) といってもオープニングは強制イベントの嵐なのでほとんどやることがない。ふつうのRPGだと思ってたんだけど、これってゲーム性としてはむしろ「スーパーロボット大戦」とか「オウガバトル」タイプなのね。バトルをクリアして進んでいくパターンで、キャラを育てるとか話を聞いて情報を集めるとかのRPGっぽい要素もあるけど、メインはシミュレーション型のバトル。序盤は敵が異様に弱いのでなにも考えなくてもさくさく進むけど、やっぱり途中で育て方を間違えたとやりなおしたりすることになるんだろうか。
 お話はもうお約束のかたまりみたいなファンタシーRPGで、次世代機っぽさは戦闘中にやたらキャラがしゃべることくらいか。その意味では対戦パズルだまタイプ(笑)

 などとゲームをしていると、藤元氏から突然、

「ゼラズニイって死んだんですか?」の声。

「え?」
「なんか14日に死んだってFuture Fantasyのアナウンスメントに書いてありますけど」
 をを、Future Fantasyはいつも訃報がはやいな。ってそういう問題じゃないか。ゼラズニイってまだそんな年じゃなかったのにね。わたしも一冊やることになってたんだけどなあ。三村美衣はさっそく山岸真と中村融に電話している。カール・エドワード・ワグナーにつづいてゼラズニイを亡くした中村融氏は、
「くそー、なんかおれがやってる作家はみんな翻訳を出す前に死ぬんだな」
 SF界一口の悪い三村美衣は答えていわく、
「人間みんないつかは死ぬんだからさあ、なかなか翻訳が出ないとどんどん死んでく一方なんじゃないの」  至言である(笑) こうなるとテリー・ビッスンの安否が気遣われるところですが、まあVoyage to Red Planetは作者存命中に出るにちがいない。


【6月16日(金)】

 起きたらいかにも危ない雲行き。雨が降り出す前に雑誌を運ぼうと、予約してあった軽トラを近所のレンタカー屋で借り、もどってきたらすでにがんがん降り始めている。
 しょうがないので先に白石朗氏宅に行き場のないスチール本棚4本をもらいにいく。トラックに積んで書庫に運び、家にもどると雨はやんでてラッキー。斎門雷人、三村美衣氏の協力を得て残る2時間で雑誌の山を書庫に移動。
 代官山のWonder Workz。(吉永和哉の事務所。ちなみに最後にピリオドじゃなくて半角の「。」がつくのが正式名称らしい(笑))に遊びにいくという三村美衣を駅まで送り、家に帰ってみると、ハードディスクケースの電源コードが残されてる(笑)
 どうせ今日はCape-Xのパーティで代官山に行く予定なので、5時半に駅で待ち合わせてわたすことにする。手間のかかる女だ、まったく(笑)
 というわけで飯だけ食って仕事の電話をあたふたとすませ本の雑誌のゲラをもどしてから代官山。20インチモニタの鎮座する吉永んとこは、まるでデザイナーの事務所みたいだ。ってデザイナーの事務所なのか。どうも本人のイメージと合わないんだよな。まあしかしきれいにかたづいているのは、となりの和室を使っているスタイリストふたり組のおかげにちがいない。
 7時、徒歩2分の距離にある代官山Ball RoomでCape-X創刊記念パーティ。編集長F岡氏はじめ、編集担当者の写真がばしばし撮れてラッキー(笑) そのうちアスキー写真館ができるな、しめしめ。ちなみに書評欄担当の半谷麻里さんの写真もようやくget。翻訳家・日暮雅道氏はあいかわらず超多忙状態。ジャストシステムの例のヴァーチャル物SFアンソロジーでも見事にトリをとったとか。
 あ、ちなみに野阿梓氏経由で山田和子氏から前回の日記の表現について抗議が寄せられています。山田和子氏の原稿が、日暮氏、大森と並んで遅いとの印象を与えるかのごとき一節がありましたが、調査の結果、この三人の中では山田氏の入稿がいちばんはやかった事実が判明いたしましたので、ここに謹んで訂正させていただきます。ご迷惑をおかけした山田和子氏並びに読者のみなさまにはこの場でお詫び申し上げます。

教訓:遅い中にも順序あり(笑)



【6月17日(土)】
 帰ってきてばったり寝て午前3時ぐらいにいったん起きると、三村美衣から電話。ベアドライブをうちでケースにいれてフォーマットして持って帰ったんだけど、575内蔵ドライブとの交換に苦労している模様。はっはっは、人間苦労して学習するのだ。
 SCSIのアドレスがぶつかっていろいろ動かなくなっているらしい。ベアドライブをそのまま内蔵にぶちこめば、とりあえずアドレスは0になると思うんだけどなあ。マックライフに電話して聞いてみると、本来内蔵してたやつはアドレスが0のままなので、やっぱりジャンパーピンをちゃんとさしてやらないと動かないらしい。なるほどね。
 念のため、うちの475の内蔵160メガ(1.3ギガととりかえたあとほとんど捨ててたやつ)をひっぱりだし、ケースに入れてみる。たしかにそのままでは動かない。ケースをあけたまま電源とケーブルをつないで、6本あるジャンパーピンに順番に接続してみるがどうもアドレスが変わっている気配がない。ええいめんどくさいとぜんぶのピンにつないだら、なぜかアドレスが2番になってちゃんとマウントされました。謎だ(笑)
 もっとも575に内蔵されてたHDはどうもピンの形状がちがうらしくて三村美衣はあいかわらず苦労している。しかしとりあえず入れ替えた720メガから無事起動するようになったそうで、まあ使えればいいんじゃないの(笑)
 またばったり寝てから夕方起床。それから午前9時まであちこち移動しつつ翻訳。20ページを消化し、小説推理連載完結の我孫子武丸『腐蝕の街』(近未来ハードボイルド)を5回分まとめ読みして寝る。

【6月18日(日)】

 仕事をしていたような気がする(笑)


【6月19日(月)】

 午前11時に寝て午後3時起床。白石朗とバカSF対談(笑)のため中野区南台の本の雑誌編集部へ。笹塚でおりなきゃいけないのをまちがえて幡ヶ谷でおりちゃって、十号通り商店街のつもりで六号通り商店街をどんどん歩く。30分歩いてもつかない……ってあたりまえだよ。どうもおかしいと思って編集部に電話し、やっと自分が重大なまちがいをおかしていたことを知る。とほほ。まあしかし運動になったぜ。時間には遅れたがかわりにでっかいものを得た――と歌ったのはスチャダラのアニですが、ほんと「ついてる男'95」って感じだよな。
 30分遅れで編集部に到着すると、速記の人がいるだけ。白石せんせは生協の配達かなんか待ってて遅れたらしいっす。そのあいだに目黒考二吉田伸子にQV-10を見せびらかす。Y田N子47歳説(笑)がでてるそうですが、彼女は17歳の美人女子高生です。ほらほらこの写真がそれを証明してるでしょ……ってここでべんちゃらゆっても意味ないよな。あ、でも本の雑誌でurlを知ってホームページを見に来てくれた人もいるから、やはりあらゆる媒体でurlは宣伝すべきですね、最近めっきりアクセス数が減ってることだし。
 なんの準備もしてないうえで起き抜けなので対談はぼろぼろ。なんかミステリの話ばかりしてたような気がするが、SFの話は発行人の人に固有名詞が通じないからなあ。
 5時半に編集部を出て、白石朗といっしょに推理作家協会賞パーティ@第一ホテル東京。今回は受賞者が五人もいるので――長篇賞が藤田宣永折原一、連作短篇集が山口雅也、短篇が加納朋子、評論賞が各務三郎(敬称略)――会場もすし詰め状態。
 ふっふっふ、これで一網打尽だぜとばかりQV-10で撮りまくり。あーでも志茂田景樹を撮り忘れたのは痛いか(笑) 加納朋子さんはいきなり振り袖姿で受賞者席にすわっている。今回は加納さんの招待枠に入れてもらったおかげで一万円の参加費を払わずにすんだので加納さんに足を向けては寝られないっす。あー加納さんはほんと小説はうまいし美人だししとやかだしいい人です。はやく次の本が出ないかなあ。
 というわけで当然女性から優先して紹介するとですね、いきなり解説よろしくねと振ってくれたのが久美沙織さん。一応となりには波多野鷹氏もいました。そういえば今回の長篇賞はどっちも夫婦作家なんだよね。
 わりとひさしぶりのご近所作家、宮部みゆきさんは一ヶ月かけてジャンピングフラッシュをクリアしたそうで、いまは「キングズ・フィールド」をやっているとか。3DOも「Dの食卓」ができたから買っといてよかった、だって。うーむここまでゲームにはまるとは。『蒲生邸事件』がはやく読みたいんだけどな。ゲーム雑誌の人は宮部さんがらみのゲームレビュー/インタビュー/対談/座談会企画を考えるとよいでしょう(笑) あとはだれがいたんだっけ。たくさんいすぎてよくわからないので、写真館のlight版のほうを見てね。めんどくさくて寝ちゃったのでまだアルバムには入れてないっす。

 第一ホテルでのパーティのあとは、とりあえずすぐそばでやってる藤田さんのほうのお祝い会に顔を出す。こっちは新潮社主催で、佐藤誠一郎が幹事。ものすごい人で廊下にまであふれてたんだけど、誠一郎氏に席を譲ってもらって奥の方にとりあえず座席を確保。と思ったら向かいが坂東眞砂子さん。坂東さんはじつはわたしの高校の三年先輩なのだけど、今日が初対面。「○○先生のお嬢さんが同級でお母さんの話とか大森さんの話はちらちら聞いてました」とかいきなり超ローカルな話題になり、となりの井上夢人氏はけっこう驚いていた模様。
「高知の人ってみんな知り合いなの?」
 ってまあひとりあいだにおけばだいたいそうかも(笑)
 それにしても暗くて坂東さんの写真が載せられないのは残念。QV-10の液晶上ではちゃんと見えるのに、パソコンに移すとまっ黒になっちゃうの、しくしく。
 井上さんもリムネット組で、ひところはホームページ開設に燃えてたのに、いまは忙しくてとてもそのヒマがないとか。まあふつうはそうだよな(笑)
 しかし大原まり子さんからのメールでは、ホームページのコンテンツは完成、あとはサーバに置くばかりという状況みたいなので、大原ページはまもなく開設されるでしょう。
 冒険小説系主体の藤田祝勝宴会は、芸達者な人が多くてスピーチがまるで止まらない。最初にあいさつした生島治郎がいきなり小泉喜美子ネタを振ったものだから、内藤陳の身を切るような破滅的ギャグが炸裂。大沢在昌も加わり、スピーチは受賞者そっちのけで小泉喜美子エピソードの披露合戦に突入。いやしかしおもしろかったす。冒険小説系の作家の人ってあんまり知らないから、ほとんどミーハーな気分(笑)
 スピーチは一時間半を経過しても終わる気配がなく、ぼちぼち本命の山口・加納・折原合同祝勝会にいかなきゃねってことで、宮部・井上ご両人といっしょに合同会場の有楽町までてくてく歩く。こっちは三社合同開催だけあって場所が広くてゆったり。
 白石朗が妻に見せびらかすから宮部みゆきといっしょの写真を撮れと強要するので写真を撮りました(笑) まあ本棚もいただいたことだしね、ということでこの写真を落として壁紙にでもなんでもしてください>白石様。
 二次会から登場の笠井さんは、アメリカから突然送られてきた大量のファックスをはじめとする興味深い話題を提供してくださいましたがちょっとここには書けないな(笑)

 ほかにもなんかおもしろい話があったような気もするがもうなにも思い出せない。11時半に店が閉まり、我孫子&綾辻両氏が宿泊中の山の上ホテルに流れ、現在、翻訳をおやすみにして小説を書いているという浅羽莢子さんのほか、山口雅也氏、早川書房の荻原文哉氏、小説すばるの遅塚久美子さんなどのメンバーで2時ぐらいまで雑談。そんでもってさらに一時間、お茶の水駅前のDAMで新曲を歌ってタクシー帰宅。


【6月20日(火)】

 夕方起き出して仕事。午後10時、BNNに機械を借りにいく。Duoを買うかどうかで悩んでいる大森のために天使のようなタカハシ様が編集部のDuo230を数日貸してくださったばかりか、松下から出る新型の携帯CD-ROMドライブ(AT用のPCMCIAカードとドライバソフトとケーブルつき)までテストレポート貸し出し。後者はCorrel SCSIであんなに苦労してけっきょくいまだにASPIマネージャがロードできずにいるのがうそみたいに、3分でインストール完了、ちゃんとCD-ROMが動くようになりました、ぱちぱちぱち。キャラベルのSCSIカードもこれで使えるにちがいない。
 ……とそうなるとDuoを買う意味はほとんどないような気もするが、これはやっぱり使いくらべてみないとね。ってことでさっそく家に帰って環境を整える。030にATOK8だとやっぱり気持ち変換が遅い。キーボードもDynabookより大きいのにストロークが重くてちょっといやかも。
 書見台とかゆーどらがそのまま使えてATOKの辞書が共有できる利便性をとるか、キータッチと変換効率をとるか、それが問題。でもよく考えたらもう230なんて買えないんだよな。280も製造中止らしいし、しかし280Cとドックかったら40万コースで、そりゃいくらなんでも高すぎ。Windowsサブノートなら半額でしょ……と思ってDynabook買ったんだったな、そういえば(笑)
 BNNでは、こないだ三村美衣のHDの件でお助けコールかけたとき相談に乗ってくれたのがあの有名な根本氏であった事実が判明、恐縮する。そのせつはお世話になりました。ってまだ三村美衣のHDは謎の現象を巻き起こしてるみたいだけどまあ詳細は日記に書かれるだろう……もし更新があれば。


【6月21日(水)】

 なんか寝てるとがんがん電話がかかってきてやだなあと思いながら寝つづけて起きたら5時40分で茫然。6時に飯田橋待ち合わせなのに〜と焦りつつ家を飛び出し、30分押しで深夜+1到着。えーと今日は新本格カラオケ大会ってことで(笑)綾辻行人、我孫子武丸、二階堂黎人、京極夏彦、喜国雅彦、国樹由香、プラス大森望あんどさいとうよしこが集合。引率は毎度おなじみ小説すばるの辣腕妙齢美人編集者・遅塚久美子嬢(独身)。
 すまぬすまぬと遅刻を謝りつつ総勢9人で、前回好評を博した飯田橋ラムラ最上階の摩天楼飯店。あーここは杏仁豆腐が絶品なんすけど、ほかの料理もいちいちうまい。起きたばかりというのにたらふく食ってしまう。あーなんかひさしぶりにまともな食事な感じ。仕事とパーティだとたいていろくなもん食ってないんだよなあ。
 このままばったりまた寝られたらしあわせ状態で神楽坂を歩き、すでになぜか2室予約されているカーニバルへ。えーとなんだ、けっきょく9時ぐらいに入って5時までいたから8時間か。ちょっと長め(笑)
 本来わたしはパソコン持参で、みんなが歌ってるあいだに仕事をしているはずだったんだけど、あの京極夏彦がカラオケするとあってはいたしかたあるまい。
 というわけで、みんなが固唾を飲んで見守るなか、京極夏彦の第一選曲はなんと鮎川いずみ。し、しぶい。しかも「必殺仕事人3」のテーマソング(笑) じつは京極氏はテレビおたくでビデオデッキが9台あるとか、とにかくたいへん濃いのである。「らんま1/2」のビデオも全話持ってるって話だし、ほーそーですか、じゃあこれは、てなもんで、「星空サイクリング」をデュエットしたのが最近の主な自慢だな(笑) あ、たまの「学校に間に合わない」もいっしょに歌って、これは遅塚さんに異様に受けておりました。
 始発電車で西葛西にもどり、ファミレスで2時間仕事をして(←ここが先月までのわたしと違うところ)帰宅。その後なんとなく眠くならないので発作的に写真の整理をはじめる。80枚くらい入ってたQV-10の写真をMacに転送、かたっぱしからGIFに落とし、有無をいわさずホームページにput。よく考えたら総計4メガ(笑)くらいあって途中で容量オーバーかと思ったらぎりぎりセーフでした。やれやれ。しかしこれで7メガ使い切ってしまったなあ。とほほ。寝たのは午後二時だな(笑)


【6月22日(木)】

 こんこんと寝ていたら坂井光宏じゃなかった堺三保から電話。
「あのー例の座談会きょうなんですけど」
 ありゃりゃ。えーとなんだっけ、尾之上浩司がやってるX File本の座談会ってのがあったんですね。あたしゃX Fileなんて全然見てないけどそれでもいいから30代とおたく文化の話をしてくれとかなんとか。んでもって朝ふらふらで帰ってきたらファックスが来てて、ふーんあしたになったのね、それにしても急な話だなあと思ってたんだけどよく考えたら今日じゃん(笑)
 7時はじまりの予定で現在時刻は7時20分(笑) ははははと笑いながら家を出て、さらにまたわけわかんない地図にだまされて八重洲をさまよい、8時10分ごろ、集合場所のイタ飯屋に到着。なんか話が盛り上がっているのでぼーっと聞いてる。メンバーは柳下毅一郎、三村美衣、堺、大森、尾之上ね。とてもQV-10のことなんか思い出す余裕はなかったけど、三村美衣が自分のQV-10で撮ってたから、あの三日坊主日記が万一更新されることがあればこのときの模様も日の目を見るでしょう。どうでもいいけど。
 なんかえんえんおたく論が戦わされていたような気もするがもはやよく覚えていない。だいたい起き抜けは頭が働かないんだよね。


【6月23日(金)】

 今日は中野でさいとうよしことカラオケゴーゴー団例会だそうである(笑) わたしはどうせ裏の実行部隊だし死ね死ね団団員だから関係ないや(笑) といいながらもふらふらと一時間半遅れで中野のボックス。GIGA、X2000、JOY、Prologueってお店で、当然会場はプロローグ。「はいからさんが通る」のエンディングが全然歌えず、しまった大森英司か溝畑でも呼んでおけばとよかったと臍を噛むが時すでに遅し。
 水玉さんと堺は新しいアニソンをがんがん歌っている。この人たちって……。と重いながらSong Navigatorをいじっているうちに重大な事実を思い出す。そうだ、プロローグはサザンが全曲入ってるんじゃん。
 というわけでアニソンの世界に浸る人々のことは無視して「南たいへいよ音頭」「アブラカダブラ」「愛は花のように」と独走する。あーちょっとしあわせ(笑)
 アニメばかり歌っている水玉さんがかわいそうになったので助けてあげようと思って「戦場のボーイズライフ」を入れてハモってもらう(笑) 水玉先生はハモりの女王様なので足を向けては寝られません。と最近aixからここを読んでいるらしいのであらためてゴマをすっておこう。しかし最近の水玉さんは、某所で、「関智一にカラオケで勝利者たちの挽歌を歌ってもらった」自慢を書いたら、いしかわじゅん先生から「なんだか全然わからん。それは徳間の関智とはちがうのか」という鋭いつっこみ(爆笑)が入ってたり、なかなかむずかしい世界に生きているのである。
 ちなみにFGAINAXで「唄うときは呼んでね」と謎の自己紹介を書いて、「あなたはだれ?」と不審がられているのはさいとうよしこで、さいとうよしこといえばカラオケゴーゴー団と共著(笑)の『アニカラ100』は全国書店で好評発売中なのでひとつよろしくと夫の人からも口添えしておこう、うん。ちなみに書影はこれね(って他人のページを使うやつ>わし――ってよく考えたら撮影したのはたぶんおれだ)。
 あ、そういえばSFマガジンでは(C)つきの原画提供ありがとうございました>水玉様。さっそく貼りかえておきますです(笑) しかしSFマガジンではおれ以外の人間はみんなインターネットの話書いてるような気がする(爆笑) 来月号でほーむぺーじつくりました報告をする三村美衣はきっととってもまぬけにちがいない。などと、同居人の本の宣伝をしてくれている人の悪口をいってはいけないよ>をれ。
 えーとそんでもって12時過ぎに予約が切れたので店を出る。さいとう&堺はまだ未練ありありの顔で駅の近くまで来ても、とりあえずごはん食べて……とか姑息な作戦に出るが、くりかえして書いているとおり、もう先月までの意志薄弱な大森ではない。
「じゃ、飯食って帰れば」と冷たく言い放ち、単身、中央線各駅停車の最終にとびのるわたしのカバンにはDynabookSS450とバッテリー(笑) どうせ東京駅からタクシーで帰ってもファミレスに仕事しにいくだけだしなあと判断し、飯田橋で下車。朝5時までやってる白百合に突入し、4時間で10ページ翻訳。となりの席では講談社の若い編集が中年の校閲者ふたりとえんえんえらそうに文字使い談議をしてるし、前の席では酔っぱらいが足で通路をバリケードして熟睡。この人は帰り際に思いっきりゲロしてましたね。それもあれだ、西原理恵子のマンガみたいなゲロで間欠的にどばどば吐きつづける(笑) 思わず見とれちゃったね。
 朝五時の東西線飯田橋駅で始発を待っていると、さいとうよしこと堺登場。予想どおり、あのあと飯食ってから高円寺でGIGA2時間だって(笑) やはりわたしの行動は正解だったにちがいない。めずらしいゲロも見られたし。
 帰るとさいとうがflanky onlineにつながらないというので、IP接続トラブルシューター(笑)のわたしが奥の手(って恥ずかしくていえないような手だけど)を使って無事フランキー接続に成功。フランキーからNetscape呼んでWWWする仕様になっているのでちょっと驚く。しかしなあ、いちいちCD-ROMまわすんじゃレスポンスが遅すぎるぜ>ふらんきー。


【6月24日(土)】

 5時半に起きてあわてて家を飛び出し(って最近こればっか)10分遅れでNetWorks佐々木と待ち合わせの渋谷東急プラザ一階の喫茶店。えーと今日はエレクトロニック・カフェの取材なんですね。店内のようすについては来週書くだろう原稿を参照。この日はじつは母親がいとこの結婚式で上京してて、そのホテルで晩飯を食う約束をしてたのをころっと忘れてたんですね。
 というわけで取材を1時間で切り上げてそそくさと品川の新高輪プリンスへ。さいとうは一時間も前に来ているが、JUNE編集部勤務の弟のほうはおれよりさらに1時間半遅れ。15年ぶりに会う従兄弟その他とラウンジでお茶してそそくさと帰る。
 小説すばるの書評のために「夏と冬の奏鳴曲」と「痾」を読み直し、さらにまた現代思想の増田順子原稿を読むがやっぱりよくわからない(笑) まあそこがいいんだけどさ。


【6月25日(日)】

 3時間くらい寝たら頭が働かないのでフランキーオンラインに自分でサインアップ、SF会議室に第一号書き込み(爆笑) 

【6月26日(月)】

 きのうは一日寝てしまったのできょうは快調……かと思うとやっぱり眠い。

【6月27日(火)】

 タカハシ氏に借りた松下の携帯CD-ROM+PCMCIAカード+ケーブルキットのおかげでようやくDynabookにCD-ROMがつながったので(CORRELのドライバはASPIマネージャがいくらやってもロードできなくて、キャラベルのSCSIカードは死んだままだよとほほ)、リーダーズをHDにインストール、NIFTY-ServeのFEYETOOLからEB.exeを落としてVZからマクロで引くようにしました。マクロは添付のやつが使いにくいので、そのむかし菊池さんにもらった光の辞典マクロを改造して使用。完全一致でしか引けないのが弱点だけど、そのためにWindowsに行く気はまだしない。村山先生にもらったDD Winのディスクは行方不明だし(笑)
 しかし携帯CD-ROMドライブを持ち歩いて、喫茶店のテーブルにWindowsノート置いて雑誌CD-ROMとか読んでるとけっこう気持ちいいかも(笑) BLENDERを読んでたらいきなりピチカートファイブのボーカルの人が出てきて武蔵小山商店街の案内をはじめたのには驚いた(笑)

【6月28日(水)】

 1時の「ハイランダー3」試写に行くつもりだったのに起きたら3時でしおしお。  メディアフロントの2号が届いたので、さっそくBNNのインターネットプロバイダに申し込む――というか同居人に申し込ませた。リムネットの月あたり使用料はすでに6000円に達しているので、リムのメールサーバへのアクセスとWWWさえできれば月額1000円固定はお得。8月末までは無料らしいから、加入料3000円と合わせて1万5000円で14か月使えるわけですね。ニュースグループとホームページはリムのほうですませられるから問題なし、と。

 共同通信の人から徳島新聞(笑)が届く。すっかり忘れてたけど例のサイベリア取材の記事が写真入りで載っているのだった。ってこれ21日付けなんですけど(笑) どの地方紙に配信してるんだかよくわかりませんが、しかし考えたら『サイベリア』自体ほとんど東京ローカルな本なのにな。こないだやってきた母親はなんにもいってなかったから、たぶん高知にも配信されていないんだろう、うん。まあでも新聞に写真が載ったのははじめてだから証拠写真(笑)を撮っておこう――ってもうディスクスペースがいっぱいでputできない可能性が高いがまあいいや。

【6月29日(木)】

 風呂上がりでばったり寝てしまい5時に目が覚めるとくしゃみの嵐。幽鬼のごとく起きあがりメールをチェックしてロイヤルホストで朝ごはん。
 だらだら仕事をしてから3時半六本木ブエナビスタで「ポカホンタス」。だってそれしかやってないんだもん(笑) というわけでNetWorksの映画コーナーはまたしても罵倒原稿になってしまった(笑)

 日比谷線で日比谷にもどって6時ニッポン放送、Media Front創刊記念パーティ。スーツの人ばっかりでどうしようかと思いましたが柳下毅一郎氏がやってきてめでたしめでたし。しかしそのメディアフロントの原稿もできてない状況なので、タカハシ氏の見合い写真(笑)を撮影してしばらくバカ話をしたあとすばやく帰宅。

 我孫子武丸氏より架電、なにかと思えば「Mystの最後で白いページがとれないんですけど」(笑) そこまで来ればもう終わったようなもんなのになあ。しかし白いページの場所が思い出せないので役に立たないわたし。そのへんにひょろっと落ちてたんじゃなかったっけか。そういえばファミ通のかまいたち特集で、Mystとくらべて「かまいたちの夜」を罵倒したのは矢作俊彦だ(笑) まあ矢作さんらしいといえよう。
 ゲーム話をひとしきりしてから問題の『本格ミステリー宣言II』の話題に突入。綾辻さんは「読めば読むほど気分が暗くなる」そうです(笑) しかしやっぱり島田荘司はすごいなあ、きっちり期待に応えてくれるもんなあ。聞くところによると山口雅也氏は「おれあんなこといってない」と主張しているようだが、あれはどう読んでも山口さんの声がそのまま聞こえてくるので、ぜったいあのとおりのことを口にしたにちがいない(笑)ということで我孫子さんと意見が一致する。
【6月30日(金)】

 昼っぱらから三村美衣のhelp電話にどうしたことかと思うとNetscapeの使用期限が切れてブラウズできないの、しくしく。1.1Nは使用期限ないはずなのに……と思ったらまだ1.1b3を使ってたそうで、大原さんに送ったのとおなじ国内のFTPサイトリストを電話しながらメールする。

 新潮社の松村氏からtel、波の書評原稿依頼。むかし給料をもらっていた義理があるので新潮社の原稿は優先的に引き受けるようにしてるんだけど、相手が真保裕一の新作長篇ではなあ。真保さんの本は好きなんですけど書評業者としては守備範囲外だし。ダムを舞台にしたダイハード風のアクションサスペンスだそうで、本が出てから読むことにして書評はパス。あ、そういえばファンタジーノベル大賞の進行状況をきくの忘れたぜ。
 しかしなんだか最近毎日のように仕事を断わっているので、小心なわたしとしてはやや不安。まあキネマ旬報のウォーターワールド原稿はいいとしても、川崎和哉氏からメールをいただいたデジタルボーイのWEB Jockey4ページという高額仕事(原稿料を聞いて仰天したけど額はひみつ)はいま考えても惜しかった気がする。

「イベントの話を書くのが芸風」(C)大森英司って話もありますが(笑)、今日はイベントもないのでエグザスに行って泳ぐ。というか本を読む。次の本の雑誌は『没落』と『宣言II』と『ブレイクの飛翔』と『ドラキュラ紀元』でちゃんちゃんだと思ってたのに講談社ノベルズの新刊がどさっと届き、久美沙織に歌野晶午に鳴海章のSFだもんなあずるいよなあ。山田正紀も新シリーズがはじまったし。ということでデッキチェアで歌野さんの久々の新刊を読み始めたけど3時間しか寝てなかったせいでそのまま1時間プールサイドで寝てしまう(笑)
 こりゃいかんと家に帰ってそのままバタン。あーNetWorksとMedia Frontの原稿書いてないのに……と夢でうなされつつ(←うそ)95年も半分終わってしまったのでした。あと一ヶ月で300ページか。ううむ。
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