6時、渋谷の東急BUNKAMURAオーチャード・ホールで谷山浩子大101人コンサート。今日は綾辻さんは欠席で、めるへんめーかーさんが来るって話だったけど姿が見えず、見つかった知り合いは竹本健治さんだけ。竹本さんは南雲堂で出す描き下ろし長編マンガのために、江戸川橋そばのアパートで自主缶詰生活中。週に二回、自宅と往復しつつ、小説の仕事も江戸川橋でやってるそうです。なにしろ長編だから2、300ページは必要なんだけど、いまんとこまだネームが50ページとか、そういう状態らしい。ペン入れ・ベタ塗り等のアシスタントを熱烈募集中だそうです。ひとコマでも手伝えばスタッフロールに名前が出るそうだから、トーンぐらい貼りにいこうかな(笑)。
コンサートのほうは、101人の300回記念ってことで、初期代表曲メドレーとかもあって、懐かしい感じ。谷山さんはほんとに年をとらないなあ。昔の曲を聴いてると、オールナイトニッポン時代の記憶が走馬燈のように頭を駆けめぐり、オレ的にはけっこうダメな感じ(笑)。
でも客層は、下は10代から上は40代、50代までまんべんなく散らばってて、いい雰囲気でした。若いファンもけっこういるんだなあと思ったら、終了後、白薔薇の君こと加藤希嬢と、高橋makiくん@みすりんのカップルに遭遇。高橋くんは中学校時代にオールナイト聴いてて、コンサートもよく来てるとか。まあ大学でSF研とミステリ研に入るような人には好まれがちなアーティストかも。
一時はSFファンのあいだで圧倒的人気で、SFイズムの別冊『わくわく谷山浩子』とかも出たもんですが、考えてみるとSF大会で谷山浩子コンサートってやってないよね。TOKONでトークライブはあったけど。101人コンサートは「呼ばれればどこへでも行く」がコンセプトなので、来年とか再来年の大会で呼んでみてもいいかも。当然、綾辻行人がコーラス参加ね(笑)。それとも新井素子と20年ぶりに「待つわ」を歌うとか(爆)。
ロビーでしばらく立ち話してから、竹本さんとふたりで打ち上げ懇親会に出席。とりあえず谷山さんにおひさしぶりですの挨拶。といっても前回の青山円形劇場101人スペシャル以来だから、まだ一年はたってないか。
石井AQご夫妻とかとしばらくしゃべり、一時間ほどでお開きのあと、竹本さんと別れて、白薔薇組に合流(まだ読み終わっていない麻耶雄嵩の『鴉』を人質にとられていた(笑))。スパゲッティ食べて帰る。
熊本の梶尾さんから宅急便が届く。なんだろうと思って発泡スチロールの箱を開けると、さらに段ボール箱。それを開けるとおがくずがぎっしり。なんですかこれは。と手を突っ込むとびんびん動くものが(笑)。でかいクルマエビが二十匹ぐらい、おがくずの中に詰まってたんですね。しかもまだ生きてるし。
『ちほう・の・じだい』(ハヤカワ文庫JA)の解説を書かせていただいたんですが、そのお礼ってことらしい。そういえば、山岸真かだれかも、梶尾さんの本の解説書いたら仰天するようなものが届いたって話を聞いたことがあるような。いきなり生きてるエビはかなり仰天したっす。
うちでほとんど料理をしないんで、ふつうだったら困りはてるところだが、クルマエビなら生でも塩焼きでも食べられるからだいじょうぶ。びくんびくんしてるやつをむんずとつかみ、有無を言わさず甲羅をむしり、背わたをとって水道水でじゃぶじゃぶ洗い、その場で醤油をぶっかけて立ち食い。これはうまいっす。
生で食うのははやいうちだよなってことで、とりあえず三匹立ち食いしてから、さらに三匹を塩焼きにして食べる。これもイケます。
エビフライとか天ぷらも好きなんだけど、それはまたこの次ね。ごちそうさまでした>梶尾様。と、ここに書いても伝わらないか(^^;)
書泉西葛西2階の格闘技コーナーで古武道関連書を買い込み、小説すばるの大槻・今野対談のまとめ。テープ起こしを読んでもさっぱりわからない(笑)。何冊かそのへんの本を読んでようやく全貌を把握し、カタカナ表記されている固有名詞を漢字に置き換える。龍飛雲とか蘇東成とか。さらに、C塚さんから今野さんの近刊『惣角流浪』のゲラ(の途中まで)をバイク便で送ってもらい、ようやく対談の趣旨を理解する(笑)
140枚くらいあるテープ起こしを25枚にまとめるんだからもうたいへん。どこが本筋だか全然わかんないし。四苦八苦しつつどうにか原稿をつくるが、面白いかどうかは謎。
しかしこの対談のために読んだ大槻系格闘技本はけっこう面白かったな。人間的興味ってことでいうと、UFO・オカルトからこっちにシフトしてくるのはよくわかる。トンパチの本とか爆笑でした。
すっかり忘れていたが今日は祝日なんですね。郵便が来てないのでようやく気づく。そういえば電話もかかってこないし。
ぱふ活字倶楽部の特集用に現代SF史概説を6枚で書く。歴史は書かないつもりだったんだけど、書きはじめると結局お勉強原稿になっちゃった、みたいな。
麻耶雄嵩『鴉』を読み終わり、泥縄で小説すばるの書評。あいかわらず書評は書きにくい。最大の謎は、外界から隔絶された村で、なぜ兎にあんな名前がつけられたかなんですけど。兎の登場場面では思わず爆笑しちゃったもんな。でも『夏冬』は超えてないと思う。
ミストラル→珈琲館→MAG TIMEとまわって仕事。City of Lightの入稿原稿がようやく完成。いやあ長い道のりだった。受注から3年以上たってるもんな。いや、4年か。
ミステリならSFより楽だと思って引き受けたのに、くそー、こんなにたいへんだとは。
ひとつ終わればまたひとつ、ってことでさっそく次の翻訳。難物のあとのゲテモノなのでがんがん進む。が、陸軍用語がよくわからない。うーむ。
ミストラル→KFC→MAG TIME→ロイヤルホストとまわって24ページ。でも明日からは宴会ラッシュなのでしばらくお休み。