【1月27日(月)】

 午後7時、新宿西口の店でゲームウォーカーの新年会。なんか毎年編集長が変わる雑誌ですが、新編集長はニュータイプ編集長兼任。エヴァネタが増えるのか(笑)
 名刺が切れているので、一階に入ってたゲーセンに下りてって、ネーム倶楽部で名刺をつくる。絵柄は当然、ロドニー・グリーンブラットのP.J.Bear。パラッパラッパー熱いので。
 ワセミスOBで「レナス」デザイナーの柴尾さんがなんと25キロ減量に成功していてほとんど別人。最初店に入ったとき遠くから見て、「あれ柴尾さんだよね」とさいとうよしこにゆったら、「ちがうよー」と信じなかったくらいで、その後ふたりはダイエット話に盛り上がっていた模様。
 恒例のビンゴでは、さいとうよしこがPS用のドライビングユニットをゲット。ハンドルとアクセル&ブレーキがついた重たいやつ。たしか二年前のビンゴではPS本体を当てたので、つくづく相性がいいことである。もっともさいとうはパラッパラッパーの帽子が超ほしかったらしい(笑)
 宴会終了後は軽くカラオケ行って午前2時帰宅。


【1月28日(火)〜29(水)】

 西葛西から出ないでひたすら仕事。リチャード・レイモンの変態ホラー、The Cellar。扶桑社ミステリー文庫の仕事で、担当は元SFマガジン編集部の富田くん。世間はせまい。
 これより前に受注している長いやつが二本あるんだけど、レイモンは短くて簡単なのでちゃちゃっとかたづけてはずみをつける計画。はじめてみたらほんとにはやくて一日20ページのペース。まじめにやれば二週間だな(笑)


【1月30日(木)】

 WOWOWの会議に出てから、TCCでドイツ・アヴァンギャルド・ホラー二本立ての試写。柳下毅一郎字幕作品のクリストフ・シュリンゲンズィーフ監督作品×2。テキサス・チェーンソー・マサカーならぬドイツ・チェーンソー・マサカーの「ドイツ大量虐殺」は、「悪魔のいけにえ」そのまんまで退屈。でももう一本の「テロ2000年 集中治療室」は大バカなネオナチ物で爆笑でした。
 夜はレイモンのつづきやって、ゲームウォーカーの原稿用の「ルパン3世カリオストロの城 再会」をクリアしてから原稿を書く。ゲームでカリ城の続編をつくろうってのは身のほど知らずもいいとこだよな、しかし。ま、データCD-ROMとして遊ぶのが正解かも。


【1月31日(金)】

 原稿が終わったのが午前5時。気がつくとあと二時間でFF発売じゃないですか。いまから寝るのもなんだから、メール見たりしてヒマをつぶして、7時過ぎに近所のファミリーマート行って、予約券出してFFVIIを買ってくる。小学生が並んだりしてるかもと思ったけど、人は全然いなくて拍子抜け。
 さっそくはじめる……が、冒頭の魔洸炉爆破ミッションは体験版でやってるので、ふむふむってな感じですね。一応動作を確認して(うちのPSは初期型なので不安)、一時間ぐらいで切り上げて寝てしまう。大人ぢゃん(笑)

 夕方起きてFFちょっと進めて、外でレイモンのつづきやって帰ってきてFF。ミッドガルのパートがけっこう長いので驚く。これってティム・バートンのゴッサム・シティだよね。音楽はダニー・エルフマンっぽいし。でもセンスは悪くないっす。蜜蜂の館はあんまり感心しないけどさ。


【2月1日(土)】

 起き出してFFちょっとやってからユタ@高田馬場。今日のテーマはハイランダーデッキ対決(笑) 土地をのぞく同種のカードは一枚ずつしか入れちゃいけないってルールで遊ぶM:TG。M:TGデッキ構築の基本は、同種カードを四枚入れることで運に左右される部分を極力減らし、どういうパターンでカードをドローしてもある程度戦えるようにすることなので、ハイランダー戦になるといきなり運試しの要素が強くなるような。じっさい最初にThawing GlacierとかMishura's Factoryが手札にあると、ほぼ勝ったようなもんだからなあ。
 大森のハイランダーデッキは黒赤メインの白混じり。ポンプアップのクリーチャーを集めて、相手クリーチャーは稲妻や地震で除去、最後はXダメージ呪文かシヴ山のドラゴンで決めるパターン。土地事故で柳下デッキに一敗した以外は全勝。でもあんまり強そうには思えないんだけどな。赤クリーチャーが重すぎ。やっぱ赤青カウンターバーンが正解なのか。


【2月2日(日)】

 今日は紺碧杯で、誕生日に9ラウンド戦を闘うってのも魅力的だったんですが、やっぱFFだよね、ふつう(笑) さいとうが買ってきたバースデーケーキを食べつつミッドガルを出て大陸周遊。なんかグラフィックに慣れてくると、ほんといつものFFって感じ。FF臭さをこれだけ維持しているのは立派とも言える。しかしセーヴポイントの数が多すぎるのでわ。戦闘中に死ぬスリルがほとんどないもんなあ。ただし、ハングアップは頻発。戦闘画面への切替に一分以上かかったりする(笑)


【2月3日(月)〜2月5日(水)】

 家からほとんど出ないでずっとFF。三村美衣が10時間くらい先を進んでいるので、つまると電話して確認。あとはFCGAMEMをチェック。ユフィとヴィンセントは独力ゲットはつらかったかも。しかしべつにいなくてもいいんだよな、こいつら。ウータイ無視して、シドがらみのイベントの直後にゴールドソーサーにもどればずいぶん時間が節約できるような。
 しかしゴールドソーサーにもどるのがめんどくさい気がしたばかりにあちこち道草をしてしまった。やはり地道にワールドマップ歩くのか。

 途中、SFマガジンの瀬名秀明インタビュー原稿とインターネット・アスキーの映画評を書き、その他の仕事はすべて棚上げ(笑)

 水曜の夜、40時間少々でラストダンジョンに到達したものの、体力と気力の限界にさしかかったので寝る。しかし7番ゲートの鍵がいらなかったとわ。


【2月6日(木)】

 午前4時ぐらいに起きてFFの最後。いったんもどって取り残しているアイテムを集めてまわる。しかしマテリアは全然そろってないね。召喚は、バハムート零式もアレクサンダーもリバイアサンもなし。とりあえず「れんぞくぎり」だけとって、ラストダンジョンでマテリアもうちょっと育てて、朝8時ごろラスボスとの戦闘に突入。でもふと気がつくとクラウドくんが召喚呪文持ってない(笑) 攻撃呪文もない(笑) しょうがないのでラグナロクで殴るだけ。せいぜい1000ダメージぐらい。シドの連続攻撃とティファのアルテア使っても一回に与えるダメージが少なすぎ。おかげでラスボスの戦闘一時間(笑) HPとMPは山ほどあるし、ラストエリクサーetc.も腐るほどあるから全滅する気はしないんだけど、とにかく敵が倒れない。こりゃやりなおしか、と思ったんだけど、二軍がけっこう健闘してくれたおかげでなんとかダメージが入りはじめ、あきらめたさいとうよしこが寝室に引き上げた直後に相手を倒し、そのあと出てくる最後のラスボス(?)もあっさりかたづけて、無事エンディングを見る。
 終わってみればいつものFFだけど、日本のエンターテインメントソフトとしてはやっぱり最強でしょう。エヴァなネタとか、遊民社的な演出のパートとか、いろんな要素がごっちゃになってはいるけど、全体としてはやっぱりFF的暗さが継承されてるし。難度は全体にものすごく低く設定されてるけど、これも従来の流れだし。プラットフォームが変わってもゲーム性を変えないところは評価できるし、いままでのFFの総決算として、じゅうぶんに成功している。ただし、そのFFっぽさが本来あんまり好きじゃないってことはあるんだけどさ。
 とはいえ、データ量がこれだけ増えてきて、ゲームが大きくなると、もはやドラクエ型の、「ひとりの才能豊かな人間の個性だけでつくるゲーム」は敗北するしかない。なんといってもこれだけのソフトを一年でゆうゆうつくってしまえるスクウェアの体制には、いまやどこもかなわないわけで。
 まあシナリオ的にちょっと冒険しようという試みも見えるし、予定調和を避けようとする意気込みも感じられるので、まだまだスクウェアの天下はつづくでしょう。当然PSの天下もね。
 ただしFFの場合、やっぱり最大の弱点はシナリオなので、ハリウッド並みに億単位の金をかけてシナリオをアウトソーシングする手もあるかも。FFシナリオ大賞賞金1億円とか。

 エンディングが終わったころには10時をまわってたので、寝るのをあきらめてミストラルでごはん食べてからWOWOWの会議。
 そのあと銀座線で神田に出て早川書房。一階の喫茶店クリスティで三村美衣と早川の塩澤編集長、野口さんと四方山話。
 編集部でしばらく油を売ってから、小鍛冶で三村美衣とハイランダー戦やって、ユタの仇をみごとに討たれる(笑)。三村デッキは青白赤なんだけど主戦力はアーティファクト。HiveとかOutpostとかで出したトークンをAngelic Voiceで強化する机上の空論コンボなんだけど、意外とトークンが強いんですね、トランプルいないから。しかもRod of Ruinとかが膠着状況で威力を発揮するし。ハイランダー仕様ウルザデッキはありかも。
 池袋パルコで三村美衣に買ってきてもらった本日発売(ホビージャパン直営店)のVisionsは凶悪なカードの山。いちばん始末に負えないのは緑マナ1コで出るエンチャント、象の草原でしょう。黒クリーチャーは攻撃できなくするってやつ。累積アップキープ1は軽すぎ。ディストピア出して相手クリーチャーかたづけても、これで攻撃を止められてはなあ。
 まあどっちみちわたしのトーナメント用黒単デッキは、ShadeのタイプII落ちとともに去る運命なので、べつにいいんですが。手札にもどした沼地の数だけクリーチャーにダメージ(配分は自由)を与える黄泉の収穫(Infernal harvest)とアーマゲドンのコンボはすげえ強力かも。敵クリーチャーと土地が同時に一掃できて、自分の手札は沼だらけ、と。直後に沼+暗黒の儀式でヒッピーか黒騎士でも呼べば完璧。
 あとは神の怒りを打ってから(あるいはCrypt Rat発動してから)Pillar Tombs of Aku(毎ターン、クリーチャー一体サクリファイスしないと5ライフ失うエンチャント)出すとか(ただし5ライフ失う人が出ると、その時点でPillarも埋葬ですが)。
 うーんそう考えると白黒デッキかな。しかし赤には攻撃したクリーチャーをぜんぶ案タップして、「んじゃもう一回攻撃ね」という超凶悪なカードがあるのだった。Relentless Assaultってやつ(2赤赤)。これとRelentless Eronを組ませて容赦ないデッキをつくるのもいいかも。召喚したターンに10ダメージですからね。あ、ボールライトニングと組めばもっとお得なのか。一回目の攻撃が防がれなかった場合、二回目が通るのは確実だし。
 このカードはシェラザード・ゲームのVisionsシングル価格表では最高のお値段(唯一10ドル越えて、12.75)がついてるんだけど、一枚引いたのでラッキーでした。
 青はライブラリ破壊が強力。4枚buryのVisionチャームのほか、対象プレイヤーに2枚ドローさせるInspiration、各プレイヤーX枚ドローのProsperityとあって、これにHelm of ObedienceとMillstoneなんか組み合わせたら、30枚くらいはあっという間に削れるし。Feldon's Caneだけカウンターしつづければいいわけですね。不思議のバザールと合わせる手も当然あるでしょう。青4マナとほかに6マナ出る状況だと、相手のターンエンドにVision×4で16枚削り、自分のターンになって土地もう一枚出して10枚削れる(笑)。Jester's Capが5thで復活したらもうどうしようもない感じ。




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