【2月11日(日)】

 というわけで10日の日記をそそくさとftp、さらにarticleも更新(本の雑誌の書評95年分を追加)してから、徹夜状態(っていってもゆうべ起きたのが午後11時だから、体感時刻はまだ宵の口である)午前10時21分発の東西線で出発。20分後には都営浅草線の浅草橋駅に到着、いかにもそれっぽい女の子たちのあとについて歩いてゆくと、〈十二国〉オンリーの同人誌即売会、〈麒麟都市〉会場の東京文具共和会館にたどりつく。
 参加サークルは、いま手もとにカタログがないからよくわかんないけど50くらいか。会場は当然のことながら女の子の山で、女300人、男5人とかのハーレム状態(笑)
 途中から入場制限が実施されるほどの大盛況で、発売一週間もたってない『図南の翼』本まで出ていたのには仰天する。
 時間がなかったので、とりあえずカタログを入手、あとは人だかりサークルの新刊を中心に10冊くらい。白泉ららさんとこの新刊とか。要チェック本は、このまえ小野さんに電話したときにちゃんと聞き出してあったのに、いったいどのサークルだったのかまったく思い出せない(;_;) まあアニメージュの書評の枕になる程度の取材はできたからよしとしよう(笑)

 浅草橋まで来たんだからってことで、総武線でひと駅の秋葉原にGO。目的は、MegaherzのX JACK(カードに直接モジュラージャックがさせるやつ)つき28800カードモデム。
 さすがに人気製品で、ふつうの28800カードモデムにくらべると一万円近く高いのでちょっと悩む。しかし前に買ったSUNTACの14400カードモデムは接続ケーブル(カード―モジュラージャック)をハマナコンのACTCITY浜松でなくして全然使えないでいるうちに時代遅れになってしまったので(;_;)やっぱり多少高くてもケーブル持ち歩く必要がないメガヘルツを買うしか。大急ぎで5軒くらいまわった範囲ではいちばん安かったTゾーンミナミで購入@35800円税別。なんかWeb Surferサンプラーつきだから、これでインターネット接続が試せるはず。

 ついでにノートもそそくさと見たんですが、2.2キロのSVGAノートで20万ちょいなんてモデルもあるのね(CD-ROM内蔵不可でCPUはCyrixだけど(笑))。重さのことさえ考えなけりゃ、1024*768のアプリコットがやはり抜群。ま、現実的にはやっぱりWinBook Quatro90Dあたりのモデルがコストパフォーマンスにすぐれている気がするけど。とゆってるうちにメビウスかTORNADEが15万くらいでたたき売りされはじめるにちがいない(笑) そういえば菊池誠氏もメビウスを買ったらしい。岡本俊弥も社販でメビウス買ってるし。なんと知り合い3人がメビウス持ちだぜ。しかし秋葉価格だとP75モデルが30万切るくらいだからなあ。メビウスってメモリは安いんだっけ?

 と悩みつつ浜松町。チケット購入と同時にチェックインすませてのんびり空港へ。連休も中日なので、1時50分発高知行きの飛行機はけっこう空いている。あーねみーぜとか思いながら新聞と週刊誌をめくっているうちに3時10分高知空港到着。タクシーに飛び乗って高知県立美術館ホールに着いたのが3時半で、柳下美恵先生伴奏によるリュミエール映画連続上映に20分押しで入場(開演がちょっと遅れたらしい)。

 会場は満席で、とりあえず通路に腰を下ろす。ステージにはピアノと柳下美恵先生だけ。リュミエールの短篇100本それぞれに合わせて違う曲を弾きつづける90分耐久演奏ですが、いやあかっこよかったす。柳下が「ダイヤモンドの草鞋」(本人談)でさがしだしてきた奥さんだけのことはあるな。もっとも夫の人は「今日は出来が悪い」とかあとでえらそうに文句ゆってたけど。鞄持ちのくせに。
 
 4時40分ごろに上映が終わり、ロビーで柳下夫妻と対面。ピアノの先生が蓮實重彦先生とかといっしょに主催者側の人々からねぎらわれているあいだ、美術館併設の喫茶店ピチカートで鞄持ちの人とお茶を飲んで待つ。
 それにしても初めて来た県立美術館は超豪華で仰天。こんな施設がなぜ高須にある。なんか来月はジョナス・メカスが来て「リトアニアへの旅の追憶」とかやるらしいし、去年はレニ・リーフェンシュタールの上映会とかも開かれているのだった。

 上映会後は柳下夫妻と大木裕之監督(高知在住/柳下と東大で同級生。上野の映画館でよく密会していたらしい(笑) ちなみにうちの弟がJUNEでインタビューしたことがある――って最近そんなのばっかだな)と香川県庁観光推進課の女性と総勢5人で皿鉢料理。連休で混んでたせいで、本命の店には入れなかったけどまああんなもんでしょ。さすがに最強に眠まってきたので、食後にちょっとお茶飲んでから、パレスホテルにもどる柳下夫妻と別れて実家に帰る。

 で、ばったり寝ようかと思ったけど、やっぱり新しいカードモデム買ったんだからさ。さすべし、さすべし、さすべし。ってことでとりあえずさしてNIFTY-Serveに入る。なんかroad2にうまくオートログインできない。host name? まで行かないのよね。road4は問題なくつながるのに。夜中でもroad5はbusy。いまんとこNIFTY-Serveは手動でまわってオンラインレスしてるんだけど、やはりオーパイ体勢に移行すべきか。だいたいwtermはカードモデムとは相性がいまいちだったりするので、いいかげんNiftermとかにしたほうがいいのかも。
 モデムについてたWebSurferディスクはインターネットカメレオンの機能限定・部分パッケージと判明。19200bpsまでで接続できるダイヤラーが付属してるのでさっそく試す。しかしうまくつながらない。connectしてパスワード送ったところで止まっちゃうんだよなー。pingも通らないし。ドメインネームのかわりに数字を入れる通るみたいなので、DNSがだめってことなのか。ううむ。あきらめて寝る。


【2月12日(日)】

 8時ごろに目が覚めて、実家のマンション、鏡川コーポ一階の喫茶店ブライトでモーニング。仕事してると父親と母親が降りてくる。父親は日曜日だというのに出勤。いや、べつに忙しいわけじゃなくて、たんに会社が好きなんですけど(笑)
 昼過ぎまでうだうだしてると眠くなってきたので、家にもどって昼飯食べて、カメレオンと戦って敗れ、あーだるいぜと思いながら我孫子さんに電話して助言を乞うが、カメレオンのことはわかりませんといわれる。そりゃそうだよね。我孫子さんはDOSでメールの読み書きもできるようになっているのだが、98用のWWWブラウザはないらしくて、よそのページになにが書いているかはまったくわからないという状況(笑) しょうがないので近況を説明する。

 やっぱり眠いので5時ごろから昼寝。をしてしたら柳下から携帯に電話がかかってきてたたき起こされる。

 6時半に中の橋の金高堂書店で待ち合わせ、タクシーで出かける。うちから高知市の中心街まではタクシーで千円。金高堂の3階に上がってパソコン書籍を漁り、秀和のインターネット入門本ディスクつき2800円を購入。こっちはTrunpet Winsockつき。カメレオンでダメならトランペットがWindowsの基本でしょ。ちがうか。どうせシェアウェアなんだから落としてくればいいんだけど、まあAlmailとかWinFTPとか一通りついてるみたいなので、カネで解決できることはカネですませる(笑)

 やがて桂浜帰りの柳下夫妻が到着。美恵さんのお父さんが竜馬記念館(黄金のカツオ盗難事件で有名(笑))の館長の同級生とかで、記念館を訪問したら小椋館長(元高知放送アナウンサーの人なので、わたしもちょっと知ってる)につかまってえんえんとお話を聞かされてしまったそうである。

 鞄持ちの人のリクエストで老舗の古本屋・井上書店に寄り、帯屋町界隈をぶらぶら。いったん柳下夫妻の宿泊先のパレスホテルにもどると、大木監督からメッセージあり。なにしろ監督のアパートには電話がないので(テレビもビデオもない)連絡のとりようがないのだが、携帯電話持ちの人といっしょにいるってことなのでその携帯に電話して、午後8時、中央公園で合流。携帯持ちの清岡くんは、大木映画の主演女優らしい(笑)

 5人で「とんちゃん」(って地元じゃ有名な文化人御用達・ホルモン系の居酒屋)に流れ、怪しい料理を食う。さらに携帯で連絡をとり、法事で高知に来ているケーブルホーグの久保くんが合流。わが母校、追手前小学校のすぐそばに実家があるという人で、たまたまさっきまで、両親がとんちゃんで飲んでたとか。

 大木監督の住まいはJR旭駅至近、うちのマンションからも歩いていける距離ってことで、タクシーに乗って旭。爆発的に汚い大木邸を表敬訪問ののち、旭軒でラーメン食って、ついでにうちのマンションで珈琲でもってことで、あしたから仕事の清岡君をのぞく5人で大森の実家へ。

 ただいまーとか帰りついてテレビを見ると、岡田さんが出ている。NHKの「人間マップ」って番組で、人間・岡田斗司夫の半生が振り返られたりしてて爆笑。いやーガイナックスを辞めたいきさつとか、すっかり美談になってて笑えます。岡田さんは書くよりしゃべるほうが百倍面白いタイプだから、やっぱりテレビ向きだよね。
 柳下とふたりで最後まで人間マップ見てから、土佐の果物を食いつつ歓談。

 午前1時前にタクシー呼んでご一行様が引き上げたあと、今度はトランペットと格闘。ほかのTCP/IPドライバがインストールされてるとうまく動かないかも的なことがドキュメントに書いてあるので後悔先に立たずかと思ったけど、FINETから落としたドキュメント類とかを参考にスクリプトを適当にいじっているうちにBNNインターネットにつながる。インストールしてあったNetscape1.1Nもちゃんと動いて感動。しかし日本語表示ができない(笑) なぜだー。いろいろやってみてもだめなので、2.0を落とす。がやっぱりだめ。

 ううむ。これはネスケの問題ではなく、Windowsのフォント設定の問題でわ。と思って調べてみると、TrueTypeの日本語フォントがはずしてあった(笑) やれやれ。しかしsdw.comにはつながらない。ここんとこずっと快調だったのに、こういうときに限って落ちるか>sdw。
 しょうがないのでAlmailをインストールしてメールを見にいく。インターフェイスはわりとEudoraに似ているのでわかりやすい。
 バレンタインボタン「わたしの気持ちです」を押して下さったみなさん、ありがとうございましたm(..)m 「きっと送るわ」ボタンを押して下さった人も四名。さっそく返事のメールを書く。うまく送れたかどうかは謎。しかしこの企てが成功すれば、今年のバレンタインのチョコレート数は対前年比100パーセント以上の成長を達成するはずである(笑)


【2月13日(日)】

 けっきょく寝たのは6時ごろだったのに、8時ごろに目が覚めてしまう。しょうがないのでブライトで仕事。
 4時ごろ、6月出産予定の岡林あらため菊地園(高知SF研究会ヴェーダ所属)が遊びにくる。園ちゃんは吉永和哉・細美遥子の同級生で、ひとり高知に残って先生をしてて、ずっと独身だったんだけど去年やっと結婚してさっそく子供をつくってしまったわけである。
 インターネットが見たいというので高知関連ページとかアダルト系ページとかを見せる。しかしブックマークが全然ないので不便。sdw.comはあいかわらずつながらないし。

 晩御飯のしたくがあるからと6時ごろ引き上げていったあと、布団にもぐりこんでばったり寝る。昼寝するつもりがずっと起きてたので眠い眠い。と思ったら、一時間寝たところで携帯が鳴り、なにかと思ったら我孫子さん。ビッグニュースが伝えられて仰天。いやまあ仰天することもなくてやっぱりね、って感じなんだけど、○○くんも水くさいよね。そんなに内緒にしなくてもよかったのにさ。
 しかもまだ非公開らしい。公開しないでね、というのがどういうことなのかよくわかんないけど、とりあえず「インターネットの日記に書くこと」は公開に含まれるのではないかというのが我孫子意見(笑)
 まあしかしこのニュースをここで公開しても、あっと驚ける人はたぶん5人くらいだろうからまあいいや。
 仰天して目が覚めてしまったのでのそのそ起きだして、両親としゃぶしゃぶの晩飯を囲む。なんか食いすぎて腹が重い。これでゆっくり寝られるね、ってことで、胃腸薬を飲んで9時に寝てしまう。


【2月14日(日)】

 ひさしぶりにたっぷり寝て(といっても11時間くらいだからたいしたことはない)8時起床。母親はなんか仕事で須崎へ出かけるとか。父親は当然まだ寝ているので、NIFTY-ServeとBNN-InternetにつないでPatioとメールをチェック。http://www.sdw.com/はあいかわらずつながらない。こんなに長く落ちてるのはひさしぶりでは。リトル東京メーリングリストも動いてないのでさっぱりようすがわからんちん。
 今日はぶらいとが定休日なので、大木監督もよく利用するという、鏡川コーポから徒歩30秒の喫茶店、岡田へ行ってモーニング食べる。外は快晴で、Tシャツ一枚でも汗ばむほどの陽気。これが正しい高知の二月であろう。ってこともないけど。
 10時半ごろ父親が起き出して岡田にやってくる。喫茶店にいるとうちの親には会えることになっているのである。って小学校上がる前から喫茶店滞在時間が異常に長かったおかげで、喫茶店で仕事をする人間になってしまったのかも。
 
 2時21分のバスではりまや橋に出て、4時5分高知発羽田行きのチケット買って、空港行きのバスに乗る。羽田着は5時20分ぐらいだから、エヴァンゲリオンには余裕で間に合うね。よしよし。ついでに「Xファイル」の2時間スペシャルを見て古畑は録画。と完璧な予定をたてつつ日記を書いているいまはまだバスの中。右手には高知大学農学部。あ、もうすぐ着くじゃん。
 ちなみにBGMはウルフルズのセカンドアルバムをMDに落としたやつね。Yam.さまの携帯電脳ページで誉められていたHello PCを近所の本屋でさっき買ってきたので飛行機の中でも安心だ。赤外線通信対応公衆電話っていいかもね。

 帰ってきてみたらようやくsdw.comが復帰しててやれやれ。でも今回はsdwのせいじゃなくて、Cal Tech Instituteのシステムがダウンしてたせいらしい。親ガメこけたらパターンなんだろうか。ま、とにかくこれで日記をftpできるのさ、るんるん。


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