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【5月1日(土)】


 GWはSFセミナー。東京開催の第一回は1980年なので、今年で25回めですね。SFセミナーはたぶん一回もさぼってないので(SF大会は北海道と九州と沖縄をさぼってる)25回連続参加なのか。京都SFフェスティバルも22回連続参加だけど。

 迎えにきた弟のクルマでトキオを連れて栃木に行くさいとうよしこを送り出してから出発したので、会場に到着したときはすでに1コマ目の山田正紀インタビューは終わってました。
 受付で小川隆夫人から、トキオ用にと、手縫いのデカレンジャー柄リュックサックを頂く。すごいなあ。こんなキャラ生地売ってるのか。手先が器用なおたくのお父さんお母さんはいろいろ造りほうだいですね。すばらしい。

 控え室を覗きにいって、石堂藍、風間賢二、三村美衣のFT三悪人や横田順彌氏、山田正紀氏などとうだうだ。水鏡子は朝からずっとこの部屋で牧眞司と山岸真を相手にSF雑誌の話をしているらしい。老人対策?

 というわけで、午後の企画3コマはわりとまじめにだいたい見たんですが、昔の話をしてるうちに時間がなくなっておしまいというパターンが共通してておかしかった。「雑誌文化としてのサイエンス・フィクション」はガーンズバックの話をしてるうちにほとんど時間がなくなり、「ハヤカワ文庫FT文庫25周年!」は最初の5年ぐらいの話に終始し、「SFファンとマンガファン」はほとんどコミケがはじまらないうちに(ほとんどまんが大会の話だけで)終わってしまった。
 まあ、各コマ1時間は短すぎたってことですかね。まんが大会のことはほとんど知らないので面白かったけど、SFファンとマンガファンの違いについて語るはずが、「SFファンとマンガファンはほぼ同じ。違うのはアニメファン」という結論になったのが爆笑。
 FTパネルでは、「ミステリ読者は頭が悪い(大意)」とか、「最近の翻訳児童ファンタジーを買って喜んでる読者は知能レベルが小学生」とか、身も蓋もない発言が多数。風間賢二の強烈な罵倒芸の前では悪口雑言おばさんコンビ(石堂・三村)もたじたじ。
「なんでそんなつまんないのたくさん読むわけ? 世の中にはもっと面白いこといっぱいあるじゃん。クソ長いシリーズなんかさあ、一冊読みゃわかるじゃん」などなど。
 ふだんふつうに聞いてる発言も、ステージの上から聞かされるとまた格別。

 SF雑誌パネルは、20分ほど経過したあたりで(まだガーンズバック)客席の高橋良平がすっくと立ち上がってすたすた出てゆく。あとで聞いたら、「印象だけでしゃべっている。なっとらん」と一喝。合 宿では水鏡子にこんこんと説教したらしい(笑)。

 企画終了後は日比谷高校の脇を通って赤坂見附に降りてって、去年の京大SF研夏コミ宴会が開かれた素麺屋で夕食。総勢10人ぐらい。鍋を頼んだら出てくるまで一時間近くかかったけど、なかなかお得な内容でした。

 合宿では、三村美衣が持ち込んだクイズ・ヘキサゴンの市販ボード&問題集を使ってSF大会企画の予行演習。川端康成と正しく書ける回答者が6人中3人しかいないとか、徳間書店O野編集長はB'zを知らないとか、意外な事実が次々と明らかに。正答率が高ければ勝てるわけではないという事実も証明されました。オレはちゃんと勝ったけどね。

 ちなみに市販ヘキサゴン・キットの中でもっとも難しいと言われた問題はこれ。
「レツゴー三匹のメンバー、じゅん、長作ともうひとりはだれ?」
 次に正答率が低いのは、
「柔道の試合開始時に審判が告げる合図の言葉は『はじめ』。では、試合時間がいっぱいになったときの終了の合図の言葉は?」

 もうひとつ、豊崎由美が知らなかった問題は、
「もともとタヒチの民族衣装で、女性が水着の上などに巻く布をなんと呼ぶ?」

 全体的に、なかなかよくできた問題が多いと思いました。

 『凹村戦争』の部屋は、予想通り熱い盛り上がり。これ読んで最初に思い出したのは、さべあのま『ライトブルーページ』だったんだけど、そんなこと言っても若い人には話が通じないらしい。「飛行機雲が出てくる青春マンガ」っていうカテゴリーね。あとは銀玉鉄砲かな。



【5月2日(日)】


 明け方、始発電車で帰宅して夕方起床。西葛西・龍高飯店で、水鏡子師匠を囲む食事会with酒井昭伸、白石朗、堺三保。食事のあとはジョナサンでだらだら。



【5月3日(月)】


 夕方から宇都宮。さいとう父に迎えにきてもらって、さいとう実家で妻子と合流。



【5月4日(火)】


 SF人妻の日記を読んでたら、ツインリンクもてぎのファンファンラボでASIMOの操縦ができると書いてあったので、さいとう弟一家のクルマで茂木へ。連休なんでめちゃ混みかと思ったら、広いだけあってそれほどでもなかった。新設のプッチタウンは、3歳児が遊べるアトラクションが大量にあり、ちょうどいい感じ。
 トキオはファンファンラボ入口のASIMOと話をするコーナーにかぶりついて離れないので、ASIMOスーパーライブを見せ、父親がASIMOパイロットを実演(参加できるのは小学生以上)。GW特別サービスってことで、歩かせる以外のコマンド(首振りと手振り)もオマケしてもらえてラッキー。
 脇のほうで見ているトキオが「あしも!」と呼ぶのに合わせて、ASIMOにそっちを向かせて手を振らせるとか。
 P2に比べると、ASIMOのデザインはあんまり好きじゃないんだけど、自分で操縦するとけっこう感動するね。歩く速度は意外と速くてびっくり。
 それにしてもスーパーライブで上映されるアニメはいくらなんでもダメすぎるんじゃ。



【5月5日(水)〜7日(金)】


 小説すばる新人賞一次の原稿読み。



【5月8日(土)】


 池袋コミュニティ・カレッジのトヨザキ社長「年収600万のライター講座」を見学。コミカレは初めて覗いたんだけど、こんなに大きいのか。教室がわからなくて廊下をうろうろしてたら、新潮社同期入社組のIさんとばったり出くわす。フラダンスを習ってるらしい。

 ライター講座は生徒数が40人を越す大盛況。今回の授業は、豊ア由美×枡野浩一対談。その内容を規定行数に合わせて原稿にまとめ、次回に提出するという課題らしい。すでにライターで稼いでる人とか、有名書店員とか、某社の社員編集者とか、いったいなにしに来てるんだかよくわからない生徒もちらほら。業界人脈を築くにはうってつけの講座かも。

 授業終了後は、近くの店で親睦宴会。いろいろと面白いものを見聞きした気もするがもうよく覚えてない。零時過ぎにお開きになったあと、藤田香織に教わった近くのマンガ喫茶で始発まで仕事。『蹴りたい背中』と『蛇にピアス』と《文藝春秋》芥川賞発表号が置いてありました(笑)。



【5月9日(日)〜10日(月)】


 《SFマガジン》のスタージョンを死ぬ思いで終わらせて、《ガンダムA》の富野由悠季×福井晴敏対談のまとめ。400字×50枚近くあり、こちらも激しく難航。



【5月11日(火)】


 池袋のホテル会議室で、友清哲氏仕切りの『メッタ斬り!』出張対談。JTが出してる《分》っていう雑誌用。おもに直木賞話。

 1時間ばかりしゃべったあと、ジュンク堂に移動して『海外文学メッタ斬り!』。定員オーバーで入れなかった人もいたらしく、申し訳ありません。お題は『犬は勘定に入れません』とコニー・ウィリス、サンリオ文庫と奇想コレクション、(なぜか)『殺戮の〈野獣館〉』カルヴィーノもレムもバースもバーセルミもSF作家だなど。
 くわしいレポートは、青月にじむさんの「読むまで死ねるか!」とか、重花丁子さんのところとか参照。

 次号の《eとらんす》にもレポートが載るらしい。

 『エンジン・サマー』は、扶桑社T田氏の尽力で文庫化(扶桑社ミステリー)が決まった模様。ていうか、オレは文庫化じゃなくて四六ソフトカバー再刊を希望してたんだけどなあ。文庫で出しても四六で出しても、売れる部数は変わらない気が(笑)。

 終了後は、前に若島宴会をやった店で打ち上げ宴会。その後、近くの鳥よしに移動して、またしても池袋で朝を迎えることに。
 主な演しものは、関口苑生に思いきり説教するトヨザキ社長と、新米店員からジョッキ一杯のウーロン茶を浴びせられた扶桑社T田氏&本の雑誌社A木氏とか。



【5月12日(水)〜13日(木)】


 小説すばる新人賞一次をかたづけた勢いでファンタジーノベル大賞一次。次期長期プロジェクトに全然手が着かない。というか、なにからやればいいのかよくわからない。ううむ。



【5月14日(金)】


 太田出版で某企画の打ち合わせ。こんなのでなんとかなるんだろうか。ううむ。

 本の雑誌社で《嫌なキャラクター》最強決定戦。いきなりメンバーが一新し、戦いが思いきり熾烈に。いや、戦う以上は勝ちに行かなきゃダメだと思いますが、そこまで絨緞爆撃しなくても。ここまで凄いことになるとはなあ。



【5月15日(土)】


 来日中のトーレン・スミスを連れて、近所で開催中のアメコミ大処分市を覗く。みんなもっと買いたまえ。集まった人々とラーメン屋で食事して高田馬場。



【5月16日(日)】


 アメコミ大処分市二日目。中村融・中村亮兄弟とかとインド料理屋で食事。

 ふと気がつくと、この日記ファイルも500個め。500回記念でなんかやろうかと思ったけどめんどくさいのでやめました。9年で500回ってことは、平均して8日に一回の更新ってことですか。10周年までは1年あるから、なにか考えていきたい。



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