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【お知らせ】
 シオドア・スタージョン傑作選『海を失った男』(若島正編/晶文社2,500円)、いよいよ発売!



【6月23日(月)】


 忘れてましたが、昨日は葛西橋通りの葛西健康センターゆの郷に、爆竜戦隊アバレンジャーの着ぐるみショーを見にいったんでした。15分前に着いたら会場の大広間は子連れで超満員。どうしようかと思ったところ、マンションのお隣さん一家が場所を空けてくれてラッキー。30分ぐらいのショーなんだけど、立ち回りが少ないわりに退屈しない、よくできた構成。しゃべりも達者でした。トキオ社長はアバアバアバアバアバレンジャーのEDを歌いまくりで大興奮。
 終了後の有料サイン&握手会および写真撮影はたちまち長蛇の列。親は並ぶのを断念したのに、いきなりトコトコ駆けていったかと思うと、アバレイエローに「アバレンジャー!」と話しかけ、頭を撫でてもらう暴挙に。
 しばらく来ないうちにコミックルームがオープンし、寝ころがって読めるマンガ喫茶状態になってました。溜まった未読本を消化するのに便利かも。近所なんだから、今度は空いてるときに来よう。

 近所といえば、先週はうちの近所(もっと南のほう)で『ハサミ男』のロケをやってたらしいのだが、バタバタしてて見学に行きそびれる。映画の完成を楽しみに待ちたい。

 夜はコンフェデレーションズ・カップ一次リーグ最終節、トルコ×ブラジルとか。



【6月24日(火)】


 有楽町よみうりホールで『ターミネーター3』。じつにこじんまりとした1980年代初頭風のB級SFアクション。つまり正しい『ターミネーター』なので、これはこれで正解かもしれないが、一作目の脚本はもっと知能指数が高かったと思った。SF映画的な面白みはゼロに近いもんなあ。女ターミネーターはかなりツボですが、もうちょっと見せ場がほしい。魅力ゼロの主役はなんとかならなかったのか。唯一のよりどころであるシュワルツェネッガーは、「中身は他人」の設定だから、知らないロボットだしな。
 ま、添野の好きそうな映画だよなあと思ったらやっぱり絶賛らしい(笑)。



【6月26日(木)】


 日本推理作家協会賞授賞式@第一ホテル東京。
 個人的に最大の注目ポイントは浅暮三文の受賞挨拶だったんだけど、男アサグレやりました。登壇後、一瞬の間を置いて、
「あさぐれでぇぇっす」のポーズ。いつもよりアクション控えめの短縮版ながら、この大舞台で実行する度胸はさすがアサグレ。倉阪鬼一郎からあんなに釘を刺されてたのに。しかも、そこから間髪入れずに突入したトークでは、余計なことは言わずに「うちのおふくろ」ネタで会場の共感を誘い、同時受賞の有栖川さんに花を持たせる模範解答。短くまとめたところもポイントが高い。いや、おみそれしました。
 しかし手持ちでビデオ撮影してたんで、あまりのことに画面が揺れてしまったかも。

 二次会に行こうとしたら大雨。ホテルのティールームでしばらく待機してから浅暮二次会→有栖川二次会→合同三次会@歌広場とまわる。まさかウタヒロで推協宴会の三次会が開催されるとは……と思ったが、場所が銀座なので高校生専用ってわけでもなく、巨大なパーティールームが用意されてたんでした。

 コンフェデ杯準決勝第二試合を見るために3時過ぎに抜けてタクシー帰宅。テレビをつけたらいきなり追悼が。まさかビビアン・フォエが……。あんなに体力ありそうだったのに。やっぱり心臓疾患があったんでしょうか。試合中に倒れたシーンを録画で見ても、尋常じゃない感じの倒れ方だし。悲報の直後にキックオフのフランス×トルコは異様な雰囲気。というか、そのまま試合するかね、ふつう。
 若いほうのオカンのPKは、蹴る前から見るからにガチガチに緊張してて、まずいんじゃないのかと思ったら案の定。



【6月28日(土)】


 新宿3丁目トラットリア・プチモンド・ディ・トスカーナで岩郷重力@Wonder Workz。結婚祝賀パーティ東京編。25年のつきあい(この業界では二番めに古い)の縁で、新郎新婦紹介と新婚さん直撃インタビューを担当。なんでも、上京した彼女を連れて三鷹の森ジブリ美術館でデートしたのが結婚への決め手だったらしい(笑)。おたく業界人と一般人の接点はスタジオ・ジブリなのか? ちなみにこのとき、岩郷重力は、「高知から上京したいとこを連れていくので」とか言ってたそうです。いとこね、ふうん。
 結婚後はちょっと仕事を減らして人間的な生活を送りたい。Wonder Workz。営業時間は午後7時まで――がモットー。これまで「三日に一冊」の割合でやってた装幀仕事を「四日に一冊」にするのが目標だそうです。いやはや。

 終了後はSF組がトップスの2階と5階に集合して休憩。その後、池林房にまわって、杉江松恋『ボトル・ロワイアルII』ノベライズ出版記念宴会の二次会に合流。「最近はマウンドに上がる気にもなれない」人たちと、北上次郎&茶木則雄の中年パワー炸裂を鑑賞したりとか。
 二次会でもらった『バトロワII』は帰りのタクシーで最初のほうだけぱらぱら読みましたが、まだまだ精進が必要でしょう>杉江松恋。そうそう好き勝手はできないにしても、キャラが立ってないところまで映画に合わせなくても――と、本人のリクエストに答えて悪口を書いてみました。ま、映画があれだと、オースン・スコット・カードの『アビス』ノベライズみたいに前日譚をみっちり書くとか、映画に出てこない視点人物を無理やり出すとかしないと小説にはならないんだけどさ。



【6月29日(日)】


 『アダプテーション』公開合わせでSFマガジンにチャーリー・カウフマンの原稿を書くことになったので、『マルコヴィッチの穴』と『ヒューマン・ネイチュア』をDVDで再見。さらにファンサイト、Being Charlie Kaufmanに上がってる『暗闇のスキャナー』のシナリオとか、『マルコヴィッチの穴』第一稿とか、新作『Eternal Sunshine of the Spotless Mind』のシナリオとかをどんどん読んでいると、材料が集まりすぎて原稿がぜんぜんまとまりません。カウフマン論に行く前段階の紹介編で終わりそうな感じ。それにしても、『暗闇のスキャナー』の脚色を依頼された経緯がよくわからないのだった。まあ、どうせこの脚本は幻に終わるみたいなんだけど。



【6月30日(月)】


 岩郷重力にあやかって――というわけじゃないんだけど、妻子連れで三鷹の森ジブリ美術館へ。アルバトロス配給『キリクと魔女』の試写をジブリ美術館で――という企画が流れてしまったかわり、「6月一杯までご招待」の葉書をもらったので、その期限ぎりぎりの滑り込み。
 トキオ社長がいちばん喜んだのは中庭に置いてあるポンプ汲み上げ式の井戸。よその子がポンプ動かして出した水をアルマイトのお椀に受けてえんえん遊びつづけ、体じゅうびしょ濡れに。さすがに靴の替えまでは用意してないので、ひょっとしたらショップにトトロのサンダルとか置いてるかもと見に行って、店の人に聞いたところ、なんと無料貸し出し用の子供靴が用意されてました。さすが、幼児対策は万全らしい。
 二番めに喜んだのは猫バス。こちらは予想通りでした。

 館内は思ったより狭いものの、広く見せる工夫はよくできてて、まずまず楽しめる。ベンチとかに(子供が遊べる)謎のギミックがついてたりするのもマル。ただし食事のできるところは一カ所だけで、ものすごく人が並ぶので、お弁当必須かも(いったん外に出ると再入場不可らしい)。ロッカーがあるので荷物は多くても平気です。
 短編映画は、やってたのが「コロの大散歩」。子犬が迷子になる、ある意味ジブリらしい話ですが、まあどうということもない子供アニメ。トキオはおとなしく見てたのでいいか。
 子供抜きでジブリ美術館に来て楽しめるかは微妙。ショップはそこそこ充実してるから、買い物目当てならOK? アニメスタジオが美術館風に再現されてる部屋とか、ある種の感慨も味わえる。まあしかし入場料は大人1000円ですからね。内容的には充分以上か。

 シオドア・スタージョン傑作選『海を失った男』(若島正編/晶文社2,500円)は7月10日発売になった模様。


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