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【5月11日(日)】


 夕方起きて、近所のインド料理屋《カルカッタ》で夕食。食べ過ぎて眠くなりまた寝てしまう。夜中に起きて読書。怪獣SF『凶獣リヴァイアサン』(創元SF文庫)とか、篠田節子『コンタクト・ゾーン』とか、鈴木光司『神々のプロムナード』とか。



【5月12日(月)】


 喉の膿疱が化膿したので朝から東京臨海病院。針を突き刺されて思いきり痛い。しかし膿は出ず、刺され損。甲状腺の形成過程でできちゃった無意味な膿疱らしいんですが、腫れ癖がついてるのでそのうち手術とか。しかし場所が場所なので二、三日の入院ではとても済まない感じ。うーん。

 15:30、松竹本社で広末涼子の『恋愛寫眞』。ほとんど「21世紀ノスタルジア」な設定だけど、歌は歌いません。惜しい。プロット上の根本的な疑問がひとつ。あれは「驚くべき偶然の一致」と考えるしかないのか。堤監督作としては例外的にTV的なギャグが抑え気味で、予想に反して好感をもって観られる映画。ニューヨークに行ってからは松田龍平の教科書英語ギャグがけっこう笑えるんだけど、その英語で全編ボイスオーバーはかんべんしてほしかった。いや、ナレーションのアイデアとしては悪くないんですが。ヒロスエ映画的には『秘密』より優秀。じつはかなり好きなのか。



【5月13日(火)】


 《本の雑誌》新刊ガイド原稿を一週間遅れで送稿。今回は冊数少なめで、こんなラインナップ。イチ押しは『かめ』かなあ。

アーシュラ・K・ル=グウィン『アースシーの風』(清水眞砂子訳/岩波書店    円)
パトリック・オリアリー『不在の鳥は霧の彼方へ飛ぶ』(中原尚哉訳/ハヤカワ文庫SF九四〇円)
フィリップ・K・ディック『ユービック・スクリーンプレイ』(浅倉久志訳/ハヤカワ文庫SF七二〇円)
ジェイムズ・バイロン・ハギンズ『凶獣リヴァイアサン』上下(中村融訳/創元SF文庫各八〇〇円)
『北野勇作どうぶつ図鑑その1 かめ』『その2 とんぼ』(ハヤカワ文庫JA各四二〇円)
秋山完『吹け、南の風3 開戦への序曲』(ソノラマ文庫八〇〇円)



【5月14日(水)】


 ひさしぶりに高千穂さんの日記を読みにいったら、春アニメの評価について妙に納得できるコメントが多くて大笑い。やっぱり『カレイドスター』好きですか。

 その高千穂さんが観てないらしい『GAD GUARD』『TEXHNOLYZE』が今週はどっちもマル。やっと話が見えてきた『TEXHNOLYZE』は、『serial experiment Lain』の流れを汲むSFノワール。今回は地下水道で『人狼』な話。しかし同じアニメ缶の枠で『GAD GUARD』の直後に放送っていうのは……。

 しかし今期のアニメでいちばん飛ばしてるのは『エアマスター』かも。最初のうち爆発的に面白かった『ガッシュベル』はやや失速気味。

 欧州チャンピオンズ・リーグ準決勝第二戦はユベントス3-1レアル・マドリで、ついにレアル敗退。レアルがらみの試合はずっとWOWOWの中継で観てたんだけど、決勝はユーベ×ミランですかフィーゴがあのPKさえ決めてれば――という以前に、イエロをなんとかしなきゃダメだと思う。勝敗を決めたのはイエロとテュラムの差では。まあ、こんだけ強いチームにしてはぼかすか点をとられるところがレアルの良さなんだけど。
 それにしても決勝はイタリア同士で、しかもネドベドが出られないのか。ちぇ。

 ちなみに今まで見た中での決勝トーナメントのベストゲーム――というか一番面白かったのは、ベッカムが先発をはずされたマンチェスター・ユナイテッド×レアル・マドリの準々決勝第二戦。セリエAの試合を見ててもわかるとおり、イタリアのチームがからむ試合は総じてつまらない気が。決勝は二倍速で見るか。



【5月15日(木)】


 白石朗をまじえて、河出書房新社I氏と西葛西でスタージョン短編集の打ち合わせ。諸般の事情で《奇想小説コレクション》の刊行開始は当初の予定より若干遅れて、今年10月〜11月になる模様。第一弾はダン・シモンズ。スタージョンは12月ぐらいらしい。現在の仮タイトルは「不思議のひと触れ」――なんですが、どんなもんでしょうね。A Touch of Strangeの直訳(?)です。

 19:40から、渋谷東急で『マトリックス・リローデッド』の試写。東急文化会館がもうすぐ閉館らしいので、最後ぐらい思い出のパンテオンで――と思ったがすでに満員。まあ、ギリギリに行っても東急の席が残ってたからよしとしよう。
『リローデッド』は、最初の30分で絶望的な気分になり、ひたすら退屈に耐えながら罵倒の文句を頭の中でこねくりまわしていたのだが、おたく魂爆発のモニカ・ベルッチ登場シーンをはさんで、中盤のカー・アクションからマトリックス節(?)が復活。このシーケンスだけでも見る価値はあるでしょう。おいおい、そんなネタ振っていいんかいと思いながら見ていた謎解き(?)は、どうやら確信犯らしい。
『アニマトリックス』のウォシャウスキー兄弟脚本担当作品(「セカンド・ルネッサンス」2本と「キッズ・ストーリー」)を見た結果、不可避的に生じていた「悪い予感」は、いまのところ半分は杞憂だった模様。この方向で決着させてくれるなら、SF的には一応納得できる。しかしSFおたくじゃない人は納得しないかもなあ。

 終了後、高橋良平、柳下毅一郎、ギンティ小林、映画秘宝T辺と近所のバーで映画話。主に「刑事祭り3」のウェイン町山監督作「サンフランシスコ刑事」と映画秘宝米国ツアーの話。ガース柳下はプロデューサー業の悲哀を味わっている模様。ファビュラス・バーカー・ボーイズ・プロダクションですか。しかし下北沢まで見にいくのか。ううむ。



【5月16日(金)】


 体の調子がよくなったと思ったらパソコンが電源不調。充電に苦労する状態に。そういえばThinkPadのときも同じような苦労をした記憶が。プラグを手で支えていないと充電できないのはなんとかしてほしい。と嘆きつつ手動充電しながら『ER』第五シーズンを見る。『航路』翻訳の参考のために見はじめた『ER』ですが、ようやくここまで
 あとは小説すばる新人賞の二次とファンタジーノベル大賞の一次。



【5月17日(土)】


 ひさしぶりに馬場の例会。林哲矢は不在で、高橋良平、添野夫妻、SF人妻とその夫が参加。夫婦2組はともに六本木・堺見舞い帰り。しかしみんな六本木ヒルズは素通りで、観光に出かけたのは堺母だけらしい(笑)。



【5月18日(日)〜19日(月)】


 新人賞の原稿読み、読書、ときどき翻訳。《ダ・ヴィンチ》小野不由美特集用の原稿とか。



【5月20日(火)】


 MYSTERYブック・ナビの収録@ミステリチャンネル。今回の大森イチ押しは篠田節子『コンタクト・ゾーン』。あとは井坂幸太郎『重力ピエロ』と古処誠二『分岐点』。

 終了後、近くの居酒屋で食事。パソコンを修理に持っていこうと思ったら豪雨で足止めされて断念。




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