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【お知らせ】
コニー・ウィリス『航路』、全国書店で発売中(大森望訳/ソニー・マガジンズ/上下各1800円
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『航路』ネタバレ感想・議論用掲示板を設置しました。あんなことやこんなことを心おきなく語りたい人はどうぞ。




【3月1日(土)】


 HDDが40Gになってずいぶん余裕ができたので、電子辞類をまとめてHDDに複写。いまどんなのが入れてあるかというと……

百科事典:◎平凡社世界大百科事典、小学館スーパーニッポニカ、ブリタニカ国際大百科事典小項目版、平凡社マイペディア
英和・和英辞典:◎リーダーズ+プラス、◎ランダムハウス英語大辞典、ジーニアス英和大辞典、新編英和活用大辞典、ビジネス技術実用英語大辞典、理化学英和辞典、NEW斎藤和英大辞典、英和コンピュータ用語辞典
国語辞典:◎広辞苑第五版、大辞林、辞林21、類義語使い分け辞典、ブックシェルフ・ベーシック
その他:新潮日本人名辞典、テレビタレント13000、現代用語の基礎知識いろいろ、◎全洋画'97、全特撮、8万人西洋人名よみ方綴り方辞典

 これだけぶちこんでも4ギガバイトいかないのであと20枚ぐらいは余裕。◎印が使用頻度が高いやつ。斎藤和英は英和辞典としても使えて、古い訳語を探すのに便利。
 電子ブック/EPWING版はそのままコピーしてDDWinで辞書グループをつくり、英語関係と日本語関係に分けて串刺し検索(ランダムハウスもDDWinから引ける)。独自仕様のやつは携速7でイメージファイル化してあるんですが、うちの環境ではノートPCをスリープから復帰させるとマウントしてあったCD-ROMがすべてアンマウントされてしまう不具合が。いや、マウントし直せばいいだけなんだけどめんどくさい。
 OEDだけは、物理的につながったCD-ROMがないと起動しない仕様らしいので入れてません。新しいほうを買ったのが失敗だったな。ケースはあるのに中身のない科学技術用語辞典とか医学用語辞典は、そのうちひょっこり出てくるかもしれないと思って買い直してないのだった。めったに使わない辞書は持ってても引くのを忘れるし。
 しかし串刺し検索対象辞書が増えると翻訳にかかる時間は増えるばかりのような気も。

 辞書のついでに超古代のマジック・ザ・ギャザリング(4thまでしか入ってないやつ)ソフトを再インストールしたのが運のつきで、つい昔のデッキを再構築してどんどん遊んでしまう。黒単はmox jetがあると楽勝すぎ。

 夜は馬場の例会。ウェイン町山最新ニュースを聞く。なんだ、結局メールは出してないのか。あの男ならやりかねないと思わせる罠(笑)。



【3月2日(日)】


 はっと気がつくと2月が終わっているのであわてて月末締切の原稿に着手。



【3月3日(月)】


 宮部みゆきインタビュー全長版が角川書店『ブレイブ・ストーリー』公式サイトに掲載。《本の旅人》に載るやつの長いバージョン。40枚ぐらいあります。



【3月4日(火)】


 晶文社版スタージョン短編集に入る「墓読み」の翻訳修正をようやく終了。SFマガジンに載せたやつとはほとんど別物かも。スタージョンはやっぱりたいへんです。と言いつつ河出書房版のほうの翻訳もぼちぼち進めてはいるのだが、道はまだまだ遠いのだった。

 東映本社で三池崇史の新作「許されざる者」。加藤雅也・美木良介の戦後生まれチームが石橋蓮司・藤竜也の戦前生まれチームと共同戦線を張って殺しまくる話。シーン限定で津川雅彦・近藤正臣・松方弘樹・長門裕之……と大物が次々出てくるんだけど、近藤正臣と長門裕之はむしろ邪魔。でも相田翔子が出てたのはラッキー。
 最後に対決するはずの殺し屋チームと仲間になっちゃう関係で、それと別に、いつものパターンの殺し屋師弟コンビ(平田満と村上淳)が途中から登場。しかし最後を締めくくるべきはその対決じゃないでしょう。加藤雅也vs藤竜也をなぜやらない。
 出来としては「荒ぶる魂たち」クラスだと思うけど、武知鎮典脚本のパターンが見えてしまうと、どうしても途中の展開が退屈になる。2時間半も与えてはいけません。『烈火』みたいな低予算短縮版をつくってほしい。



【3月5日(水)】


 ThinkPadのバッテリーを借りに来た柳下毅一郎とメトロセンターの萬屋で晩飯。居酒屋の座敷でぐうぐう寝はじめるトキオ社長。保育園で昼寝してないと電池が切れるのが超はやいらしい。



【3月6日(木)】


 東映本社試写室で『プレイガール』。25年振りの復活らしいが、佐藤恵梨子ファン以外にはあまりお薦めしません。TVの『プレイガール』っぽさはそれなりに再現されていると言うべきか。しかしなぜ仙元誠三。沢たまき以下オリジナルメンバーもカメオ出演。

 つづいて映画美学校でアルバトロス配給の『ベッカムに恋して』。ほぼ満員の盛況でビッグヒット叶井も満足げ。映画は試合シーンをのぞけばすばらしい出来。『寅さん』みたいな冒頭と、インド映画的結婚式場面が傑作。サッカーに関しても、『少林サッカー』よりはちゃんとしてます。まあスポ根ものっていうより青春恋愛ものだしな。しかし、フットサルよりせまいピッチで試合してるように見えるのはある程度仕方ないとはいえ、フリーキックの壁ぐらいちゃんとつくってほしい。



【3月7日(金)】


 徳間文芸賞贈賞パーティ@東京會舘ローズルーム。600人がひしめく大盛況。一部で強く期待されていた古川日出男朗読パフォーマンスは見られなかったものの、古川さんの挨拶は78秒、続いて立った牧野さんのスピーチも78秒。オレのFinePixは80秒まで動画の撮影ができるんですが、おかげで両方ともフル収録できました。すばらしい。そのうちここで公開するかも。

 打海文三『ハルビン・カフェ』は、大藪賞受賞作だし全然関係ない話だと思ってるSF読者もいるようですが、これだって近未来物なんだからSF大賞とダブル受賞したっておかしくないのである(少なくとも『クリプトノミコン』よりSF度は高い)。思いきり渋い傑作なので、未読の人はこの機会にぜひ。

 牧野さんは、あの候補作の中で『傀儡后』が受賞したことに本気で恐縮しているというか、素直に喜べない複雑な心境らしいが、だったら賞金はぱあっと一気に散在すればいいのに。いくらでも協力するのになあ。

 終了後は東京會舘ティールームでお茶。金蓮花・三浦真奈美両氏が持参した人形を撮影したりとか。須賀しのぶ氏もようやく名前と顔が一致する。
 一服したところで、三原橋Grape Gumboで開催の打海文三(大藪春彦賞)・古川日出男(日本SF大賞)受賞お祝い二次会へ。北方謙三・船戸与一・逢坂剛・志水辰夫・逢坂剛とその筋のお歴々が一堂に会し、思いきり濃い雰囲気。
「日本SF大賞をとるような作品に推理作家協会賞を授賞してよかったのかという気もするんですが……」と逢坂理事長が冗談混じりに言ってましたが、『アラビアの夜の種族』に関しては、両方を受賞することで作品の性格がはっきりした気が。
 そういえば、史上初の両賞ダブル受賞!を謳う新しいオビがついてて、そのオマケに『闘うベストテン第1位』の文字列も入っててちょっとうれしい。
 大藪賞組が三次会へ流れたあと、人口密度の減った会場で古川さんもようやくくつろいだらしく、古川節が全開に。古川ファンの五條瑛氏と格闘技話で盛り上がっていたのが印象的でした。小説誌編集者各位はこのふたりの格闘技対談をアレンジすることをお薦めしたい。
 SFJapanの古川インタビューで、「本宮ひろ志と梶原一騎がカリスマだった」という部分を使わなかったんですが(枚数の制約と、媒体の性格と、全体の流れからは唐突すぎるため)、その部分に絞って話を聞くのも面白いかも。

 解散後、帝国ホテル方面へぶらぶら歩いて、牧野組と路上で合流。三次会場へと向かったものの、超満員で入りきらないので、山岸真・田中哲弥・北野勇作・牧紀子とタクシー2台に分乗して、我孫子武丸・倉阪鬼一郎・柴田よしき・ひかわ玲子・田中啓文・笹川吉晴組が歌っている神保町パセラへ。午前2時をまわって牧野修・徳間書店編集者組も合流し、いつものように朝までカラオケコース。ほとんど同世代(1960年前後生まれ)のメンバーばかりなのに、どうして歌う歌がこんなにバラバラなのか(笑)。
 大森は3時半ごろタクシー帰宅。オレと入れ違いでやってきた浅暮さんの話では、川又さんが日本SF新人賞受賞者を深夜プラスワンへ拉致して、いろいろ無体なことをしていたらしい。いや、たしかにあの受賞スピーチはちょっとどうかと思いましたが、若い人をあまりいじめないように。




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