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【3月11日(月)】

《SFマガジン》アンソロジー特集のバカSF原稿をメール送稿。原稿はともかく、ボルヘスとかカルヴィーノとかレムとか入れたので初出年のチェックがたいへん。英語圏以外のSF短篇のデータはぜんぜん整備されてないのでは。オレが探せないだけ?  早川書房編集部のI氏がルーディ・ラッカー『フリーウェア』(→bk1amazon)の新刊見本を持って来訪。翻訳が終わってから本になるまで2カ月ですか。あっという間だなあ。  訳者あとがきにラッカー・ファンサイトをつくりましたとurlまで書いてしまったので、配本前にサイトをオープンしないと。  というわけで、あわてて昔の原稿のhtml化に着手。


【3月12日(火)】


 《本の雑誌》の原稿を一週間遅れで送ってから、木場の109シネマで『エネミー・ライン』。いかにもいまふうの戦争(?)映画。ビジュアル的には、カット割りや編集にタランティーノっぽいところもあったりして、それなりに洗練されてるんだけど、プロットは頭の悪いハリウッド映画そのもの。ランボーやコマンドーと大差ない。後半の展開なんか、『スパイ・ゲーム』がすごくリアルに見えるぐらい荒唐無稽。だいたい辻褄が全然合ってない。そんなところに予備の救出地点が用意されてるんなら最初からそこに行けよ。  まあ『エネミー・ライン』が標準だとしたら、『ブラックホーク・ダウン』は標準より百倍良心的な映画と言わざるを得ない。ただのスプラッタだとしても。でも『エネミー・ライン』は映画の出来が悪いわけじゃないので、『コラテラル・ダメージ』よりずっとましなんですけど。


【3月13日(水)】


 コニー・ウィリス『Passage』ひたすら翻訳中。1800枚と書いたけど、再計算すると400字詰め換算で2000枚に達することが判明。「畢生の大作」ってやつですか。『魂を揺さぶる感動の名作』というフレーズが掛け値なしにあてはまる傑作。だと思うんだけど、『フリーウェア』のあとでは落差が激しすぎるかも(笑)。まあしかしキャラクター描写はやっぱり抜群にうまいね。類型しか使ってなくてもこれだけのことができるという見本。  と9月まで出ない本のことをいまから宣伝しても無駄なのでひたすらキーボードをたたきつづける。ほんとは6月までに終わらせたいが、無理かやはり。


【3月14日(木)】


 日本推理作家協会賞予選会@協会事務局。意外な伏兵がいちばん最初に決まり、鉄板のタイトルが二番めに決まり、あとは喧々囂々の大議論。個人的にはほとんど異存のない結果になったけど、異論も百出しそうなラインナップ。  終了後は例によって池林房。終電帰宅。


【3月15日(金)】


 終日『Passage』。


【3月16日(土)】


 柴田さんに呼ばれて銀座のビッグエコーでカラオケを奢られる。集まってたのは柴田よしき、野間美由紀、図子慧の三氏なので、大森が黒一点。ぜんぜん関係ないけど、最近の娘系アニメ(よく知らないけど『シスター・プリンセス』とか『ラブひな』とかそういうの)ちらちら見てると、『黒一点論』が書けるんじゃないかと思うんですが、だれかもう書いてるんでしょうか。美少女アニメ的な黒一点と現実の黒一点は当然かなり違いますが、たまにはいいかも黒一点。全員だいたい同世代なので(推定)選曲がだいたい了解可能な範囲におさまるし。  CyberDAM・DAM128はいまがんがんフォーク系を増やしてて、今月の目玉はさだまさし「まほろば」。京大SF研時代の歌う徹夜麻雀で流行した思い出の曲だ(笑)。あとはやっぱり「フレディーもしくは三教街」入れてほしい。『ダイヤモンド・エイジ』主題歌と認定した名曲。


【3月17日(日)】


 昼から新橋の翠園酒家で飲茶。毎年恒例の、佐久間弘氏)(黒丸尚氏)命日の会。SFマガジン今月号の原稿がまだ終わってない人が二人いたらしい(笑)。  最近めっきり増刷通知が来なくなったとお嘆きのアキラ母(著作権継承者)のために、amazon.co.jpで「黒丸尚」を検索した結果を貼っておきます。  ところでアキラは、山岸真を特撮博士としてたいへん尊敬しており(たぶん世界でいちばん偉い人だと思ってるんじゃないかと思う)、この会に来ると、アキラと山岸で話し込んで、いつも二人だけの世界を気づいてるんですが、ついに今回は弟子入りを志願した模様。「なんでもやります。おカネとかはいいですから」。山岸真も書生を持つ身になるのか!?  嵐のように食いまくったあとは、またしても新橋駅前のビッグエコー。堺三保はぜんぜん'70年代フォークがわからないらしい。


【3月18日(月)】


 コーエン兄弟の「バーバー」とスペイン映画の「クイーン&ウォリアー」。後者は去年の東京国際ファンタスティック映画で上映されてわりと評判がよかったやつ。最初の5分を見てあまりのチープさに帰ろうかと思ったが、現代のマドリードに舞台が移り、設定がはっきりしてからはぐっと面白くなる。D&Dにハマりすぎたおたく系ダメ高校生の悲喜劇。涙なくしては見られない人も多いかも。これでダンジョンRPG部分の特撮がもうちょっとなんとかなってれば……。


【3月19日(火)〜31日(日)】


 30日にティーンズノベル・フェスティバルあらためライトノベル・フェスティバル(LNF)に出た以外はひたすら仕事。


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