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【10月16日(火)】


 KDDIポケット電話、Air H"のつなぎ放題サービスサービスに加入。端末は必然的にTDKのRH2000。コンパクトフラッシュ型はいいんだけど、三分の一ぐらい外にとびだす上にプラスチックのアンテナが立つので、PCカードスロットに入れっぱなしという使い方は無理。でも他に選択肢がないからなあ。
 西葛西DEODEOでは端末が品切中だったので、新橋のセレクトインキムラヤで機種変更。音声回線もスーパーLLで契約してるんだけど(発信用のメイン電話)、データセット割引を申し込むと半額になるから(といっても15パーセントの年間契約割引コミなので、実質は35パーセント引き)、計算上、つなぎ放題プランの月額使用料(4,930円)はまるまる無料になり、トータルの支払金額は、64kのPIAFSでつないでた分の通話料(月額4000円ぐらい)だけ安くなる見込み。DDIのピッチ使ってる人は、もれなくもう一回線加入してデータセット割引使うほうが(データ通信しなくても)お得だと思いますね。ポテトを捨てたほうが安かった頃のバリューセット、みたいな。

 つなぎ放題は32Kのパケット通信オンリーで、PIAFSのアクセスポイントは使えないんですが(カード型端末自体はPIAFSにも接続できるが、従量制の別料金が発生)、年内はKDDIグループのプロバイダ、PRINのアクセスポイントが無料。まあ、モバイル常時接続になるなら32Kでいいか――と思ったらこれがめちゃくちゃ重い。夜は32Kどころじゃない。これは2400bpsモデムですか、みたいな。
 どうも予想していたよりはるかに加入者が多かったらしい。というか、「つなぎ放題」ってことを舐めてたんじゃないですか。
 10月末には設備を増強するらしいけど、それまでとても待てないのでリムネットのAirH"サービスを速攻申し込み。こちらも8周年記念キャンペーンで12月20日までは無料。リムネットにはいま月額200円しか払ってないのですごくお得。
 アクセスポイントをリムネットに変えると、32kと納得できるだけの速度は出るようになりました。(電源の使える)喫茶店で仕事してるあいだはずっとつないでいられるので快適。しかしずっとつないでると、仕事に関係ないサイトをしょっちゅう見に行っちゃうので生産性的にはトータルでマイナスかも。

 京橋メディアボックスで『修羅雪姫』。釈由美子のアクション(撮影中、指を骨折しただけのことはある)以外はほとんど見るところがない。あとは一瞬だけ出てくる樋口真嗣の特撮ぐらい? なんか某映画誌の某編集者は試写室を出るなり怒りを爆発させてました。そこまで怒ることもないと思うが。




【10月17日(水)】


 SFオンラインの特集『20世紀SFを読もう』の全作品考課表に向けて、後半の(このアンソロジーでの)未読作品を消化。初読のときの印象はよくても再読するとダメなやつがけっこう多い。「姉妹たち」とか「マジンラ」とか。90年代編に「真夜中をダウンロード」みたいな一瞬で古びた小説を入れちゃうのがこのアンソロジーの弱点かな。新訳が枕を並べて討ち死にする中でイーガンの健闘はさすが山岸セレクションか。いや、マーティンも悪くないけど。

 悩むまでもなく一瞬で決まったので、このミスのベスト6を送信。

1『眩暈を愛して夢を見よ』小川勝己
2『煙か土か食い物』舞城王太郎
3『黒い仏』殊能将之
4『ペニス』津原泰水
5『鳥類学者のファンタジア』奥泉光
6『the TWELVE FORCES』戸梶圭太

 うーん、完璧なベスト6。でも戸梶圭太は『なぎら☆ツイスター』とかにしたほうがまだ票が集まったかもなあ。




【10月18日(木)】


 マリナーズ×ヤンキースをプレーオフ第一試合を見てから就寝。一時間ぐらい寝ただけで目が覚めてしまい、起きてちょっと仕事してたけど眠くてはかどらないので、新宿に出て、ジョイシネマで『ROCK YOU!』。馬上槍試合もの(笑)。試合のバックにWe Will Rock Youが流れる予告編があまりに素晴らしくて、終わらないうちに見ておこうと思ったんでした。事実上はスポ根ものなんだけど、マネージャー役(?)にチョーサー(ポール・ベタニー)を持ってくるアイデアが効いてますね。監督・脚本は 『L.A.コンフィデンシャル』のブライアン・ヘルゲランド。マドンナ役の新人、ハワイ生まれのシャニン・ソサモンがナイス。全編プラハ・ロケなので、『アヴァロン』と比べてみるのもいいかも。それにしても「決闘血が上がる。」ってコピーはなあ。
 映画のあと、飯田橋にまわって《サイトで〜た》リニューアル後のコラムをどうするか打ち合わせ。やめさせてもらおうと思ってたのに。

 第22回日本SF大賞候補作決定。『20世紀SF』全5巻は盲点でしたね。翻訳物が候補になるのは初めてか。「ジャンルやメディアにとらわれず、対象年度内に発表されたSF作品の中からもっともすぐれた業績を選んで顕彰」という趣旨からすれば、受賞してもおかしくない。
 小松左京賞落選作が日本SF大賞候補に挙がるのも皮肉な話だが、まあ選ぶ人が違いますから。でも長編だったらやっぱり『鳥類学者のファンタジア』かな。




【10月19日(金)】


 半年ぶりに髪を切り、赤茶色の人に。いまいち地味。




【10月20日(土)】


 ミステリチャンネル《ベストブックス》収録。
 追加で読んだのは、雫井脩介『虚貌』(幻冬舎)。いくらなんでもこのトリック(?)はないでしょう。懐しの×××××を現代のテクノロジーで復活させる話? しかしプロットと全然合ってないのでは。ラストのあれがなければ、まだぎりぎり納得できなくもなかったかもしれないが……。
 収録後は神楽坂の寿司屋に流れ、年末スペシャルの打ち合わせとか。日本プロ野球の未来を憂うるトヨザキ社長が原ジャイアンツ、野村タイガースをめった切り。返す刀でワールドカップの監督人事・選手選択を罵倒しまくる。
 大森の考えるプロ野球振興の切り札は、とっとと野村をクビにして、タイガースの監督に江川卓を起用すること。だって阪神OBだし。原・江川対決ならちょっとは盛り上がるでしょ。
 あとは、ワールドカップより、まずクラブチーム世界一決定戦でしょう。インターコンチネンタル・カップみたいなやつ。アジア大陸王者(日本・韓国・台湾とかのプロリーグ優勝チームが総当たりのホーム&アウェイで決める)とアメリカ大陸王者(ワールドシリーズ優勝チーム)が本気の対決。
 ワールドカップは、海外で活躍してる選手を代表に呼び戻して最強チームつくんないと無意味でしょ。日本サッカー協会がいくらひどいと言っても、プロ野球機構にくらべればまだずいぶんましな気が。




【10月21日(日)〜23日(火)】


 アニメージュ、月刊アスキーのコラムを書きつつ、『フリーウェア』の続き。訳語の選択と、黒丸尚表記をどこまで踏襲するかで悩み中。固有名詞は『ソフトウェア』『ウェットウェア』に合わせるとして、造語をどうするか。そりゃカビから生まれたMoldyはカビイが適訳だと思いますが、全編カビイで通すといきなり小説の印象が変わっちゃう気も。うーん。あとは罵倒語も悩ましい。xoxoxを「ゾゾックス」ってのはなあ。などと考えてるといつまでたっても進まないのだった。

 AirH"つなぎ放題を生かすべく、深夜の仕事中はIRCクライアントを立ち上げて、ひさしぶりに#にっきチャンネルでIRC。
 そこで教えてもらったんだけど、大森が解説を書かせてもらった林雅子のデビュー作、『神の手』が出てます。立ち読み版を読むだけでもじゅうぶん才能はわかるはず。今年の新人作家のミステリとしては、オレ評価では『煙か土か食い物』に次ぐランク。乱歩賞受賞作よりも鮎川哲也賞受賞作よりも『神の手』のほうが上だと思うんですが、ウソだと思う人は買って読んでみてね。しかし電子データ販売で上下巻計1000円はちょっと高いよなあ。
 でも実際に買ってる人はまだ10人ぐらいしかいないと思われるので(小説のオンライン有料出版なんて、一部の例外を除けば100部も売れればいいほうでしょ)、希少価値にカネを払うと思えば高くないかも。高いか。高くても買ってください。




【10月24日(水)】


 新橋TCCで『少女たちの遺言』。というか、『女校怪談2 メメント・モリ』ですね。前作(『囁く廊下 女校怪談』)は正統派学園ホラーだけど、こっちは同性愛ドラマ。女子高生描写がすばらしい。屋上で少女カップルが戯れるシーンは絶品で、今度ブギーポップを映画化するときはこの監督コンビに撮ってもらいたい。ホラー的には弱いけど、韓国版『櫻の園』としてはOK。




【10月25日(木)〜28日(日)】


 来日した斉藤友子が通販で買った『産直あづまマガジン』(まんがの森で発売中)を読む。ひでお日記に感涙。しかしどうして『アヴァロンの戦塵』がそんなに読みたかったんですか、吾妻先生。
 その昔、谷山浩子の詩文集『猫の森には帰れない』(新潮文庫・品切)を編集してたときは、イラストと解説でたいへんお世話になったんですが(原稿とるのもたいへんだったけど)、あれからもう17年もたつのかと思うと気が遠い。

 週末ごとにセリエAパルマの試合を半ば義務的に見てるんだけど死ぬほどつまんない。というかここ2試合は中田いなくても一緒だったんでは。パス全然来ないし、たまにボールが来てもパスミス。でも現状ではどうすればいいのかよくわかりません。フォワードと両サイドにもっと走る人がいないと。しばらく休養?
 イングランド一部リーグ、ポーツマスの試合がいきなり中継。すばやい。ベンチの川口くんがよく映るので向こうでも注目らしい。





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