【3月22日(木)】


 トヨザキ社長に頼んで入手したチケットで、大人計画「エロスの果て」@下北沢本多劇場。本多劇場に来るのは十五年ぶりぐらいなんですが、さすがに古くなったねえ。こないだできたばっかりみたいな気がするのに。
 大人計画の舞台を見るのはこれが初めてなので水準がよくわからない。安心して観られるけど驚きはないって感じ。ギャグがほとんど滑らないのは立派ですが、小説的に言うと長篇としての構成が弱い。観ないうちにどんどん高まっていた期待を凌駕するほどではありません。じゅうぶん楽しめたけど。
 芝居のあとは劇場向かいの台湾小皿料理屋で食事。下北らしい店。




【3月23日(金)〜25日(日)】


 月曜からリフォームがはじまるので、最後のかたづけ。和室と居間に置いてあるものを押し入れに格納。ほとんどテトリス状態。
 栃木からさいとう弟がやってきて、ゲームおたくな友だちを連れて、仕事場マンションの整理に手を貸してくれる。仕事場のほうにも(主にさいとうよしこの)古雑誌が溜め込まれているので、それをどんどん縛って玄関に出す。1トン分ぐらい(笑)。ドア前に巨大な山が築かれて、ぎりぎりドアの開閉は可能にしてあったんだけど、途中でその山が崩れ、ドアが開かなくなるという非常事態が発生(笑)。一時はこのままここに閉じこめられて朽ち果てるのかと思いました。さいとう弟がなんとか無理やり開けたけど。
 古雑誌一トンは廃品回収おやじの携帯に電話して取りに来てもらう。これでなんとかリフォーム中の寝場所を確保。
 最後に猫三匹を自宅から仕事場に運ぶ。野良猫経験者で昔から性格が図太い母猫は一瞬で適応したが、あとの二匹は鳴きまくり。二匹とも昭和の生まれでいいかげん年寄りなんだけど、世間の荒波にさらされてないからなあ。我が家でもっとも内弁慶と言われているテツヤなんか、運搬用ケージから出すなり隠れ場所を求めて本棚のうしろにとびこみ、微動だにしない。ショック死したかと思うぐらい。一時間ぐらいたてば落ち着くかと思ったのに全然ダメ。結局、まる一日はずっと隠れたままでした。こんな臆病なやつ知らんわ。日頃はめちゃくちゃ態度がでかいくせに。
 そのかわり、24時間が経過すると、そんなビビリはなかったことのように我が物顔でのし歩きはじめるんだから爆笑である。
 あ、それと、こないだ書くのを忘れてましたが、《リトル・ウィアード》とか《宇宙気流》とか《コアセルベート》とか、超古代ファンジンを詰めた段ボールが発掘されています。閲覧希望の場合は連絡してください>代島さま。洩れなく本の整理労働特典つき。




【3月26日(月)】


 リフォーム初日。なんにもなくなってがらんとした部屋に工事担当者が到着。今日は和室と居間の間の仕切り壁解体がメイン。大工が何人か来て作業するんだろうと思ったら、やってきたのはお兄ちゃんがひとりだけ(リフォーム監督の人は別にいるんだけど、解体作業にはノータッチ)。金槌一本と鋸一本でみるみる壁を壊してゆく。思わず見学してしいまいました。

 昼食後、仕事場マンションにもどって昼寝。夜中に起きて自宅を見にいくときれいに壁が消えている。手品みたい。和室の畳もはがされて、こんな状態。ちなみにリフォーム前の和室はこんな感じでした。




【3月27日(火)〜29日(木)】


 ハカマ部分のペンキ塗り→壁・天井のクロス張り替え→フローリング工事→ブラインド・照明器具交換+浴室乾燥システム導入と工事は進む。
 けっこう大規模なリフォームだと思ったけど、工期は5日間(プラス、おまけのクリーニング作業が一日)で費用も100万円少々。めんどくさいのであちこち見積もりとったりしないで、マンションの施工を担当した長谷工のリフォーム部門に頼んだんですが、工事自体はわりと簡単でした。たいへんだったのは部屋の片付け。
 自宅も寝室には手をつけてないので、寝ようと思えば家で寝られる。朝起きて会社に行って夜帰ってくる家庭なら、リフォーム中もふつうに生活できたのでは。




【3月30日(金)】


《最強の脇役》座談会@本の雑誌編集部。目黒考二スペースは最上階の椎名部屋に移動。天窓つきのリッチな社長室(ちょっとコロニアル調)という趣きですが、その洋服掛けとプラスチックの衣裳ケースはやめたほうがいいと思いました。
 最強対決では大森がエントリしたアミガサダケが健闘。やっぱりわかりやすさが重要だな。
「大森くん、このあと2時間ぐらい時間あるかなあ。ちょっとお願いがあるんですよ」と目黒考二に言われて、いったいなんだろうと思ったら、麻雀の代打ち(笑)。夜から朝まで麻雀するんだけど、その前に週末の競馬の検討を2時間かけてやる必要があるので、その間だけかわりに打っててほしいということらしい。
「ほかのメンツふたりは7時からもう雀荘で待ってるのでよろしく」と目黒考二にそそくさと送り出され、茶木さんといっしょに池林房近くの雀荘へ。あとふたりはトクヤさんとHちゃん。
「負けたら払いは目黒さんにツケといてください」と言いつつ東風戦8局。茶木さん絶不調。大森は2時間労働で4万ガバスの収入と超効率的。検討を終えて雀荘にやってきた目黒さんと交替し、10時ごろに抜けて歌舞伎町のビデオ屋を冷やかしつつ帰宅。それにしても歌舞伎町の裏ビデオ販売状況はたいへんなことになってますね。あんなもん堂々と売ってていいのか。しかも下は一本1000円から。デフレの波はここにも押し寄せている。まあ原価は100円ぐらいだろうけど。




【3月31日(土)】


 クリーニング作業も終了して見違えるように美しくなった我が家で床をごろごろ。もともと置いてあった家具類の大半はほかの部屋に押し込めてあるんだけど、これだけ広々してると出すのがもったいないっていうか。


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