【8月26日(土)】


 16:00起床。
「ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち」がメッセサンオーから届いてました。しかしあれですね、寝ぼけた状態で箱を開けると、一瞬、なんかべつのソフトを頼んじゃったかと思ったぐらい、PSのパッケージとドラクエは似合わない。やっぱり64で出してほしかったなあ。
 とりあえず青ステから「FF IX」を抜いて、「DQ VII」と入れ替え。オープニングのムービーを見ても、(もしBGMがなかったら)やっぱりまちがったソフト買った気がするかも。クレジットがローマ字で出るのがいやすぎる。FFじゃないんだから。

 とりあえず1時間遊んで、まだ戦闘が起きないことに驚きつつ外出。1時間ぐらい仕事してから新宿のライオン・ビヤキャビンへ。
 SFセミナーのスタッフ方面主宰の茅原友貴就職内定お祝い宴会。またしても書店員ウェブマスターの誕生。このご時世に書店に就職を目指すとは見上げた根性である。あ、このご時世にSFファンやってるのとあんまり変わらないメンタリティなのか。
 ちはら嬢はなんか卒業記念に個人誌をつくるらしい。がんばっていただきたいものである。
 二次会は喫茶店。声が大きい人が多くて店員に注意されたりとか(笑)。

 朝まで歌うらしい人々と別れて西葛西にもどり、ちょっと仕事。どうも調子が出ないのは家にドラクエがあるせいか。あきらめて5時ごろ帰宅、ドラクエのつづき。「タイム・レンジャー」「クウガ」「どれみ」をながめつつ、ようやく島を抜けるまでで5時間くらい? つくりは好感が持てますが、まだプロローグが終わったところだしなあ。




【8月27日(日)】


 20:00起床。NHKのマイクロ/ナノマシンのドキュメントとか見つつDQ。

 仕事に出かけ、日記を更新しようとすると例によってリトル東京が落ちている。FTPもできないのでかなり重症。9月にはサーバを交換するらしいんだけど、それまで保たないかも。すでにディスクがいっぱいで、かなり不安定みたい。
 まあリムネットのほうで更新すればいいや――と思ったら、ログインできない。いったいなぜ?
 と、ここでようやく、最近、料金プランを変更したことを思い出す。完全従量制の月額200円コースに移したんだけど、まさかホームページをサポートしてないとか?
 あわててリムから届いたメールを見ると、

「モバイルだから」にご変更される会員様が、以下のサービスをご利用
いただいていた場合には、自動的に解約となりますのでご注意ください。
・各種割引制度
・ホームページの作成
・ホームページディスク容量の変更
・ホームページ商用利用の登録
・shellサービス
・メーリングリスト開設サービス

 がーん。
 せっかく1995年4月から5年間ずっと同じurlで残してきたサイトだったのに。
 かくして、http://www.st.rim.or.jp/~ohmori/は、あとかたもなくお亡くなりになりました。ちゃんとメール読まなかったオレが悪いんだけどさ、いきなり消さなくても……。

 まあしかし消えちゃったものはしょうがない。またリムで再建するのも業腹なので、アカウント持ってるのに全然まったく使ってないasahi-netで現在の料金コースを確認。25メガバイトまでのディスクスペースがあるらしい。ウェブサイトのurlも自動的に割り振られてて、
 http://www.asahi-net.or.jp/KX3M-AB/
 だそうです。
 というわけで、とりあえず最近のファイルだけFTPする。今後はこっちがミラーサイトになるので、リトル東京が読めないときはこちらを参照してください。もっとも、サーバ移転後はリトル東京も安定する予定。

 ついでに、asahi-netからもらってるメール・アドレスに届いているお知らせメールを落としてみたら、なんとまあ、1994年10月6日付けの、「ASAHIネットにご加入いただき、誠にありがとうございます」メールまで残ってて仰天。6年も前のメールを受けとったのははじめてだ。




【8月28日(月)】


 ドラクエつづき。なんかこれって「MYST」みたい。FCGAMEM1の特設会議室とか、ウェブ掲示板とか覗くと、石版のかけらが集まらずに詰まってる人多数。「次になにをしていいかわからなくて先に進めなくなるRPG」はすごくひさしぶりでは。ドラクエ的にはあたりまえの状況だったんだけど、「VI」ぐらいから、ユーザーをリニアな物語進行に乗せるというFF路線に追従するんだなあ、まあそれもしょうがないなあと思ってたのに。

 島の出現順は決まってるみたいなので、事実上はリニアなんだけど、物語的にはリニアな感じがしないというか。PSのゲームっていうより、任天堂のゲームな感じ。320万本出荷したとか言ってますが、PSのいまどきゲーマーはこれについてこられるのか。
 FFとくらべると、ゲーム・バランスのとりかたはやっぱり絶妙。とくにお金の貯まり方とか、中ボスの強さとか。このへん、FFがいかにさぼってるかがよくわかる仕組み。しかししょぼいムービーをつい入れてみたりするあきらめの悪さはどうにかならないか>DQ VII。

 最近話題の新しいページャ・ソフトodigoをしばらく前から導入してるんですが、大森がよく行くサイトにはユーザがほとんどいない模様。
 えーと、これは同じサイトを見てる人をサーチして、メッセージが送れるってやつで、ICQとかYahooページャとも(プラグイン使えば)互換性あり。システムとしてはけっこう面白いと思うんだけどどうですか。上記のサイトから日本語化されたやつがダウンロード可能です。まあICQも全然使ってないからよくわかんないけど。




【8月29日(火)】


 そのまま徹夜して、午後2時に新潮社。
 ゆうべ、小説新潮のニコライE木(大森と同期入社)から電話があり、
「29日にホラーサスペンス大賞の最終候補を決める会議をやるんだよね。新潮社と幻冬舎の編集者5人ずつが集まるんだけど、一次選考担当者の意見も聞きたいって話があるんで、時間があったらオブザーバー参加してくれない?」という話。
 といっても一次通過作のうち、大森が読んでるのは自分で残した一本だけ。その状態で会議に出るのもつまんないので、明日までに読めるだけ読んでおこうと、一次通過原稿の山をひきとりに行ったわけである。
 新潮社そばの喫茶店でざっと原稿を見て、読む必要がなさそうなやつをよりわけて返却、残り10本ぐらいを持ってタクシーで飯田橋のホテル・エドモント。

 この原稿持って家に帰りたくないし、新潮社の会議室で読むのはしんどすぎるってことで、エドモントのシングルをインターネット予約。税サ別で10,000円はかなりお得でしょう。しかし、すぐ近くにコンビニがないのが問題。一階のティールームで買ってきたパンをかじりつつ2本読んで寝る。




【8月30日(水)】


 午前5時に起きてひたすら原稿を読む。バイキングの朝食を食べ、12:00にチェックアウトして、ティールームで急ぎの仕事をかたづけ、2時に新潮社。
 新潮社と幻冬舎の編集者が集まって最終候補を決める会議を開くわけですが、意外と議論白熱。乱歩賞の会議なんかとずいぶん雰囲気が違って面白い。

 これからいよいよ決戦投票というところで時間切れになり、ダッシュで角川書店へ。ザ・スニーカーの押井守インタビューなのである。
 だいたい2時間ぐらいの予定だったらしいが、押井さんはしゃべりだしたら止まらない。質問をはさむ隙を見つけるのにも苦労するぐらいで、えんえん4時間しゃべりっぱなし。だいたい人の話は聞いてないし。大森はおもに、小説系の固有名詞に相槌を打つ係。トイレに立つチャンスもなく、膀胱が破裂するかと思いました。最後はとうとう編集部で用意したカセットテープがなくなり強制終了(笑)。どうするんだろうなあ、テープ起こし。

 終了後、編集のO内さんの先導で、オブザーバーで同席した野田真外氏(『拝啓押井守様』)もいっしょに近所の居酒屋へ。押井節はなおも止まらず、さらに3時間にわたって、とても活字にできない話が炸裂しつづける。いや、めちゃめちゃ面白かったんですけど。

 おかげで終電がなくなりタクシー帰宅。体力の限界が試された一日でした。





【8月31日(木)】


 15時間爆睡して夕方起床。遅れに遅れていた原稿各種をかたづける。小説すばるの書評とか、サイトで〜た、アスキー・ネットJのコラムとか。
 ネットJのオークション・ウォッチング、2回目がいきなりパルプ雑誌(笑)。それもフィンレイの表紙のウィアード・テールズとか。イラストは渡辺電機氏に頼んでるんですが、どうもツボだったらしい。うんうん、やっぱりメジャーなネタだよね。
 eBayでは「アナログ誌が1962年から最新号までコンプリートで二百ドルから!」みたいな爆安物も出てますが、どうですか。

 SF新人賞の下読みもぼちぼち締切なので、読み残しをかたづけつつドラクエ。


 月刊アスキーのコラム原稿を書くために、ひさしぶりにbolを覗いてみたら、スティーヴン・キングの中編、Riding the Bulletの邦訳版、『ライディング・ザ・ブレット』(白石朗訳/アーティスト・ハウス)をオンライン先行販売するというトップ記事が。9月6日から2カ月間、bolで独占先行販売するらしい。しかも、2000部限定の特製カバー版を用意するんだそうで、送料150円払っても、キング・マニアにはかなりポイントが高い。定価も税込み1050円とお手頃だし、話題性はじゅうぶん。
 Riding the Bulletで初めてpdfの電子小説読んだって人はたぶん50万人ぐらいいるんじゃないかと思いますが、この『ライディング・ザ・ブレット』で初めてオンライン書店を利用するって人もけっこう出そうな感じ。
 bk1も、たとえば角川春樹事務所とかと組んで、こういうオンライン先行販売のキャンペーンを打つべきでは。春樹事務所の単行本はどうせ委託じゃなくて買い切りなんだから、書店側の拒否反応もそんなにないんじゃないかと思いますがどうですか。だいたい富野さんの『ターンAの癒し』みたいな本でも、書店じゃめったに見かけないもんなあ。


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