【3月19日(日)】


 水曜日だかに「カリスマ」と「発狂する唇」の二本立て(ウソ)@テアトル新宿を見た話を書き忘れてました。いや、まあ忘れててもいいんだけど。
「カリスマ」は、眠くなる感じがじつにタルコフスキー的。だいたいこれって「サクリファイス」と同じ話なのでは……と思いながら見てたら、最後がほんとにサクリファイスだった。リメイクなのか、これは。でも子供出さなきゃダメでしょ。しかしいくらなんでもあの木はしょぼすぎると思う。「スリーピー・ホロウ」の死人の木みたいにしろとはいいませんが、もうちょっとカリスマ性がないと。
 話題の「発狂する唇」は、コテコテのB級。18禁じゃないH系Vシネマのセンスですね。その種のものとしてはよくできているが、1800円払って見る映画じゃないだろう。深夜枠のTVで見たら得したなと思えるレベルか。もう少しまじめに撮っていただきたい。「DEAD OR ALIVE」とは根本的に技術レベルが違うよ。ってオレが言うことじゃないか(笑)。しかし柳下毅一郎の絶賛はよく理解できないなり。たしかに三輪ひとみ鑑賞映画として非常にポイントが高い。見上げた女優魂である。しかしそれにしても。三輪ひとみはこんな仕事受けていいのか。いいのか、ほんとに。

 ワープ日記を見てたら、諸星ともろが結婚するというので驚く。いや、べつに驚くことはないんだけど。まあとにかくおめでとうございます。新婚日記を楽しみに待ちたい。




【3月20日(月)】


 コンベンション疲れで仕事をする気力がない。乱歩賞の原稿の残りをかたづけ、だらだら本を読んで暮らす。




【3月21日(火)】


 TP535Eの動作が激しく不安定で(スリープに失敗してフリーズするケースが頻発、レジストリエラーのアラートが出っぱなし)、23,000円のバッテリを追加購入するのは不条理に思えることもあり、新マシンの購入を決意。
 スティック式のポインティングデバイスしか使えない体なので、選択肢は事実上、ThinkPadかDynaBookだけ。スペック的には納得できるレベルのTP570Eは、現物を見るとまったく買う気がしない。どうして535シリーズのXGA版を出さないかね。
 というわけで、東芝DynaBookのSS3300シリーズしか選べない。HDD12ギガだと、3380Vか3440かの二者択一。秋葉に行ったら3340は品切れだったので、自動的にSS3380Vに決定。厚さ19.8mm、重量約1.34kgの薄型ノートで、11.3インチ液晶は当然XGA表示。CPUはモバイルPentiumの400MHz。TP535Eからは3倍の速度向上ですね。メモリは64M、PCカードスロット×2、OSはWin98のモデル。お値段はラオックス ザ・コンピューター館で247,000円。
 本体に、64Mの専用メモリ(なぜ18,000円もしますか?)、追加のACアダプタ、大容量バッテリパックを足し、5年間保証をつけて30万少々のお買い物。
 考えたらTP535の前はDynaBookSS450を使ってたわけで、緑色のスティックポイントが懐かしい感じ。当時はDOS上でVZエディタからリーダーズ引く環境だったんですが(Win3.1は一応インストールしてあったけど、インターネット接続は主にMacのLC475使ってました)、5年たつと世界が変わってるね。すでにWin95以前のことはよく思い出せない(笑)。
 日記で確認すると、TP535買ったのが96年の7月で、追加メモリ代入れて40万近く払ってますね。そいつを(修理に出すかわりに)ほぼ同一スペックのTP535Eにマイナーチェンジしたのが98年の4月で、本体のみ183,000円(笑)。
 さすがに4年間の進歩はすばらしく、液晶なんか見違えるよう。535のいちばん明るい画面より、3380Vのいちばん暗い画面のほうが明るいぐらい。アプリの起動も速い速い。しかしWin98のインターフェイスはちょっといや。とりあえずSwapScanでCapsLockとCTRLキーを入れ替え、535EのHDを引っこ抜き、PCカード経由で3380Vにつないで環境を移す。

 ラジオ会館二階の輸入DVDショップで買ってきたリージョンコード1のDVDをプレステ2で再生する実験。アニメ版「チャイニーズゴーストストーリー」は正常に再生されたものの、「レイク・プラシッド」はメニュー画面から先に行かない。やっぱり、リージョン1のDVDがすべて再生可能になるわけではない模様。
 さらに、ほかの人々のあいだでは発生していないらしい、「DVDソフト再生時に激しい雑音が混じる」不具合は、なにをどうしても解消しないことが判明。配線をやりなおしても、接続先のテレビを変えてもダメ。傷だらけのアナログレコードを再生したようなブチブチブチって音がかなり大きく入ります。さらに、どうもDVDの音量自体が小さいような。問題は、初期不良で修理・交換すると、ほぼ確実にリージョン1を再生できないモデルになって戻ってくること。うーん、どうしたものか。それともソフトだけ保存しとけばだいじょうぶなのか。謎。




【3月22日(水)】


 3380V環境整備作業続行中。オリジナルのディスクからいちいちソフトをインストールし直すのがめんどくさいので、ドライバ類とかiniファイルとかを適当にWindowsフォルダやシステムフォルダに放り込み、再起動かけてWin98の自助努力に期待してたんだけど、どうもなんだかあちこちいじりすぎたらしい。
 外見上はまったく正常に動作してるんだけど、ダイアルアップネットワークで正常に接続が終了しても、メーラやウェブブラウザが接続を認識しなくなってしまった。pingを打っても返ってこない。昨日は問題なくつながってたのになあ。TCP IP接続以外では正常につながるので(NIFTY-Serveのアクセスポイントとか)、IP固有のソフト的な問題に違いない。
 怪しそうなファイルをかたっぱしから消して再起動をかけるがやっぱりダメ。どうすればいいの。しょうがないので、とりあえずメールは535で読むことに。とほほ。




【3月23日(木)】


 ダ・カーポの取材@ミストラル。オレが会社やめる直前に、なんか読書特集でインタビューされたのが最後だから、ええと、もう9年ぶり?
 今日のお題は、やっぱり読書特集なんだけど、各ジャンルでベスト9を組むってやつ。大森に与えられたのはホラーなので、怪物チームを結成する。西葛西モンスターズ。ってすげえ弱そう。ちなみに打順と守備位置はこんなの。

1(右)アウトサイダー(クーンツ『ウォッチャーズ』文春文庫)
2(左)レフトハンド(中井拓志『レフトハンド』角川ホラー文庫)
3(三)秋せつら(菊地秀行《魔界都市》シリーズ 祥伝社文庫)
4(中)クトゥルー(ラヴクラフト『ラブクラフト全集』創元推理文庫)
5(捕)スティンガー(ロバート・マキャモン『スティンガー』扶桑社ミステリー)
6(二)霧原兄(飯田譲治『NIGHT HEAD』角川文庫)
7(一)フランケンシュタインの怪物(シェリー『フランケンシュタイン』創元推理文庫)
8(遊)ジョン・スミス(スティーヴン・キング『デッド・ゾーン』新潮文庫)
9(投)ソーニャ・ブルー(ナンシー・コリンズ『ミッドナイト・ブルー』ハヤカワ文庫) 投手

監督 レクター博士(トマス・ハリス『羊たちの沈黙』)
一塁・三塁コーチ アラハバキ神(梅原克文『カムナビ』)

 まともにバット持てないひとが多いですが、内野ぐらいは人間もしくはそれに準じるものでかためてみました。1番は俊足。四球で出塁して走る。2番はストライクゾーンが存在しないので必ず出塁。長島タイプの最強三番打者がタイムリーを放ち、4番5番に打順がまわるころはすでに試合が成立しないかも。
 SFのベスト9もちょっと考えたが、ヒューマノイド縛りとかにしないとダメかも。

 IP接続不良問題継続中。scanregwでレジストリのバックアップをレストアしてみるが、買ったその日の初期状態にもどしても症状は改善せず。Windowsはむずかしい。ううむ、HD初期化してOSから再インストールするしかないのか。しかし買ったばかりなのに。
 まあ、どうせやるならいまのうちという気もするが……。このさいだからWindows2000を上書きインストールするのはどうか、とオプションを検討しはじめる。情けない。




【3月24日(金)】


 決断。リカバリCDから再インストールして全部やりなおし。いまなら4、5時間のロスで済む。
 というわけで、3380Vでつくったここ数日のデータをPDに待避。「標準システム再インストールディスク」を作成し(要するにPCカードとCD-ROMドライバ類が入った起動ディスク)、デフォルトでは入ってないドライバをそれに組み込んでSONY製CD-ROMドライブを認識させ、リカバリCD-ROMを起動。
 案ずるより産むがやすしっていうか、初期状態(買ったときとおなじ状態)への復帰は30分もかからずに完了。プリインストールのアプリケーションもぜんぶ入って、まっさらに戻りました。
 前回の反省を踏まえ、ディレクトリごとコピーするだけではまともに動かないソフト(EudoraやNIFTermはコピーだけでちゃんと動く)はインストールディスクからちゃんと入れ直す。前回バージョンでは携速95のインストールに失敗してたんだけど、まじめにやりなおしたら成功。携速ファイルだけは535Eのディスクからコピーし、これで平凡社世界百科事典も全洋画も全特撮もぴあシネマクラブもちゃんと使えるようになりました。さらに小学館のニッポニカとランダムハウス英和辞典を入れ、環境復帰完了。なんだかんだでやっぱり5時間ぐらいかかったが、再インストール前より確実に環境は改善されている。




【3月25日(土)】


 油断しているうちにJリーグ中継がはじまってしまう。第一節・第二節は宴会つづきで中継が見られず、よしよしこのまま中継を見ないのを習慣にしようと思ってたのに。気がついたら三試合終わってました。ばか。
 しかしFC東京の試合は面白いね。アマラオとツゥットは見てて楽しい。理性がなければ国立競技場に行っていたところである。やっぱり去年のうちに、江戸川区陸上競技場でやってたJ2の試合を見ておくべきだったか。
 ジュビロとFマリノスの試合は、どう見ても井原がユニフォームをまちがってるとしか。後半、シュートシーンまでありましたが、きみがそこに蹴りこんではオウンゴールだろう。ジュビロのアウェイのユニフォームは全然似合わないと思いますがどうですか。
 俊輔はどうも出来がよくない気がした。最近調子悪いのか。


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