【2月13日(日)】


 タクシーで東葛西のイトーヨーカドーに出かけて新しいウェアを購入。15:48発の新幹線に乗り、長野からバスで白馬まで。今日から、2月恒例のクヌルプ・スキーツアーなのである。今までは新宿からあずさに乗ってたけど、うちからだと長野経由のほうがはるかに速いのだった。
 クヌルプ到着は7時前。喜国夫妻と津原さんは明日から合流ってことで、今日のメンバーは河内実加、我孫子武丸・千織夫妻、二階堂黎人、笠井潔・翔親子の各氏。ちょうど夕食タイムなんだけど、おりしもアジア杯一次予選の日本×シンガポール戦が(笑)。

 前半は食堂と部屋を行ったり来たりして戦況を確認。そそくさと食べ終えて、後半はずっと部屋でNHK BSの中継を見てましたが、あれだけ引かれちゃね。CKから2点、PKで1点とったのは上出来では。木村和司の解説はひどすぎ(あとで偉愚庵亭日乗見たら、小田嶋隆も激しく罵倒していた(笑)。いや、たしかにアナウンサーもダメダメでしたね)。「流れの中の得点」がそんなに大事か。セットプレーからの1点もカウンターアタックからの1点も、1点は1点でしょ。だいたいサッカーは相手のあるゲームなんだから、あれだけガチガチに守られちゃ、流れもクソもないと思うが。問題があるとしたら、相手が攻めてこないのに愚直に3バックを守り続けていたこと。まあ中田浩二はときどき上がってたけど、松田だけ残して全員攻撃でもよかった。あと、プレッシャーもないのにうしろでボールまわしすぎ。ああいう相手ならバックパス禁止令出してもいいぐらいでは。俊輔くんはあいかわらず好調。小野はあいかわらず不調。奧は全然ダメでした。

 試合終了後、食堂にもどってコーヒー飲みながら雑談。最近のミステリとかSF新人賞の舞台裏とか。翔くんはインフルエンザで発熱中。ドラクエとFFの歴史について質問される(笑)。いまどきドラクエを1からちゃんとやってる中学一年生も珍しい気が。

 午前1時からふたたびサッカー中継。フジテレビでセリエAのペルージャ×ASローマ戦。トッティ退場から前半終了までは面白すぎる展開。だれかシナリオ書いたとしか思えないよな。中田のループシュートが決まったときは思わず声が。近所迷惑ですみません。
 ひさしぶりに見たペルージャはラパイッチが別人みたいに不調。かわりに後半オリベががんばって、2−2の引き分けは、どっちにとってもよかったのでは。中田もマッツォーネに自分のゴールで引導わたしちゃ寝覚めが悪いだろうしね。
 しかしトッティもあの程度で2試合出場停止になろうとは。中田にはしばらくボランチでがんばってほしいのに。しかしこういうときのために中田を獲ったとすれば、カペロ監督の深謀遠慮恐るべし。ボランチ本職のエメルソンが来てもトッティの代役はつとまらないので、中田をボランチとして置いとく値打ちはますます高まったかも。




【2月14日(月)】


 8時半に起きて朝食。翔くんは熱が下がらず今日はお休み。あとの5人はスキースクールのプライベートレッスンを受けるというので、午前中は笠井さんと滑る。4年前の八方では笠井潔・桐野夏生組といっしょに滑って死ぬ思いをしましたが、最近はさすがの笠井さんも年齢に応じた滑走ペースになってる模様。平和的なスキーが楽しめて、めでたしめでたし。

 午後からはスクール組につきあって写真撮影。笠井さんは兎平109へラーメン食べにいっちゃったので、単身、頂上をめざす。リフトを5本か6本乗りついでケルンのあるてっぺんまで登ったら、体が冷えて死にそうになる。ウェアを新調しておいて正解でした。
 兎平で休憩してから、咲花ゲレンデまで一気に降りて、スクール組と再合流。さいとうよしこは、朝とは見違えるように、楽な姿勢のボーゲンに進化。スクール侮るべからず。やっぱり最初はプロの指導員にプライベートレッスン受けるのがいいみたいです。

 クヌルプにもどると喜国夫妻が到着している。津原さんは予想通り原稿が上がらず、明日の到着になる模様。由香嬢も仕事が終わってないんだけど、昨夜のヒデゴールのおかげで超ごきげん。スポーツ新聞を全紙買い込み、ヒデが映ってるページだけ抜いて持ってきている(笑)。クヌルプは新聞が読めないので、読ませてもらえてラッキー(PHSも通じないから日刊スポーツコムも読めないのである)。

 スポーツ紙は全体的に反トルシエ色が強い。気に食わない理由はよくわかるが、ちょっと感情的になりすぎ。サッカー週刊誌だと、サッカーマガジンがトルシエ支持、サッカーダイジェストが反トルシエでバランスとれてる(?)んだけど、スポーツ紙もどこか一紙ぐらい、「うちは断固トルシエ支持」で独自色を出してはどうですか。オレはトルシエにはわりと好意的です。いや、ベンゲルがほんとにアーセナル放り出して日本に来るっていうなら、すぐ交替してくれてもかまいませんが。

 やはり仕事が終わってないさいとうよしこ(小山田圭吾と丘灯詩夫先生にインタビューして、その原稿をまとめる作業。ある本に収録するインタビューなんですが、これだけの情報でなんの本かわかった人はえらい)をのぞく全員で倉下の湯。ここではPHSが通じることを確認する。温泉では喜国さんとサッカー話。やはりスカパーに加入すべきなのか。しかしこのうえセリエA視聴時間が増えてしまうとなあ。でもNHK BSでバリャドリードのつまんない試合見てるぐらいなら、スカパーでミランやユーベの試合見るほうが有意義かも。まあレアル・マドリードやバルサとの試合ならもうちょっと面白いか。バレンシア戦はビデオに録ったまま見てないんですが、城くんははずしまくってたらしい。でも評判は悪くないんだって。謎。

 クヌルプにもどって食事。珍しく鍋だったので食い過ぎる。




【2月15日(火)】


 午前中は北尾根。午後から、河内さんとさいとうをのぞく全員でゴンドラリフトのアダムに乗って兎平まで上がり、パノラマコースを滑る。事件が発生したのはその帰り道。
大森「えーと、たしかこの下に降りてくと、林間コース通らなくても咲花ゲレンデまでまっすぐ行けますよ。最短コース」
我孫子「コブ斜面じゃないの?」
大森「いや、コブじゃないですよ。もう全然平気。だいじょうぶ」
 と、総勢七人を先導して降りてゆく大森。だがしかし……。
 そこには、きのう存在しなかったはずのコブ斜面が忽然と出現していたのだった。おお、まるで不可能犯罪のようだ。どこからともなく一夜にしてコブ斜面が。
 ていうかそれはおまえの記憶力の問題だろう。

「だいじょうぶかな。なんかすごく恨まれそうな気が」と、コブ斜面の下で女性陣の安否を気遣う良心的な大森。
「ま、なにごとも経験だからね」と慰める笠井さん。まあ、突然コブ斜面に遭遇した集団の中に河内さんがいなかったのは幸いである。なに描かれるかわかんないもんなー。
 多少時間はかかったものの(笠井親子は待ってると寒いからと言ってとっとと先に行っちゃいました)、全員無事生還。終わりよければすべてよし。やっぱりスキーにはこういう意外性がないとね。っておまえが言うなよ。
 二階堂さんと我孫子さんと喜国さんはともかく、由香ちゃんと千織さんには衷心よりお詫び申し上げます。おかしいなあ、きのうはほんとにコブなんかなかったのになあ。




【2月16日(水)】


 12時のバスで白馬を出て、長野で蕎麦昼食。駅前の新刊書店でサッカーマガジンとサッカーダイジェスト買って、14:52の新幹線で東京にもどり、タクシーで帰宅。

 19:25からNHK BSでアジア杯一次予選のブルネイ戦。キックオフしたと思ったら、カズ‐ゴンのコンビでたちまち2得点。さらにもう1点、きれいなシュートを中山が決めて、開始4分でハットトリックを達成。シンガポール代表と違って、ブルネイ代表は守りをかためず、果敢に勝負を挑んでくれたのはありがたいけど、結果が0−9ではねえ。最後に残るのが数字だけだとしたら、シンガポールの戦略は正解だったってこと? しかし中継を見ていた日本人は、みんなシンガポールが嫌いになり、ブルネイのことが好きになったと思う。
 日本が攻めっぱなしの試合展開になったので、中沢は上がりっ放しでほとんど2バックに。その分、ワンボランチの稲本が残って、ベネチア戦の中田みたいに地道に仕事してました。後半からはセンターバックに米山を入れる余裕の采配。しかしあれじゃフラット3のテストにはならないね。小野は調子が悪いなりに仕事してたけど、奧はやっぱりダメ。後半から入った澤登のほうが、まわりから浮き気味だったけど、まだしも必死にやってた気が。俊輔は文句なし。アジア杯本大会当確は稲本と俊輔か。
 NHK BSの解説は長谷川健太。フォワードに厳しすぎでしょう。おまえは決定機をはずさないのかっ。

 バリャドリード×バレンシア戦の録画をざっと眺めてから、Rマドリード戦。城くんは全然いいところなし。いやまあチーム全体にいいところがないんだけど、こんなにボールが来ないんじゃねえ。




【2月17日(木)】


 スキー疲れを癒すべく、一日ベッドの中でひたすら乱歩賞の原稿を読む。
 さいとうよしこは翔くんからみごとにインフルエンザをもらったらしく、38度の発熱で昨日からダウン中。次はオレにうつったりして……とか言ってるとほんとに熱が出てきたので、とっとと寝る。


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