【1月1日(土)】


 昨年からの昼夜逆転を引きずり、天皇杯の決勝を見てから就寝。グランパスは負ける気がしないね。
 起きたら夜11時。すでに元日も終わりかけている。さすがに今日は店もろくに開いてないので、ぶらぶら出かけてロイヤルホストで食事。宛名の印刷が終わった年賀状の山に一筆啓上を試みるがすぐに敗退。20枚ぐらい書くだけでいやになる。300枚も書けるか、こんなもん。さいとうは自分の分の年賀状を黙々とかたづけている。右から左に適当なメッセージをどんどん書ける才能は見習いたい。




【1月2日(日)】


 家に帰り、二時間ぐらい寝て、午後3時起床。高田馬場のボストンでさいとうよしこバースデーケーキを購入(ちなみに大森の誕生日は2月2日です)、西武線の小江戸号で本川越へ。今日は小浜家新年会。京フェスキーパーソンの75パーセントが集合する宴会である(しつこい)。

 ちなみにSFオンライン野尻原稿に端を発する議論は、Neo Hybrid Cityで継続中。
 SFジャンルに帰属意識を持つことと、SFファンダムに帰属意識を持つことはほぼ独立なので(SFファンを自認しているからといって、ファンダム意識を持っているとはかぎらない)、そのへんを整理しないと話が混乱するでしょう。
 ただし、DASACON常連参加者が、事実上、ある種ファングループ的な存在であることはまちがいないので、既成ファンダムとの違いを積極的に主張しすぎるのも的はずれな気が。
 大学SF研とかでもそうですが、外部のグループと積極的に交流することをめざすファングループと、そんなことはどうでもいいと思ってるグループと、昔から両方あったわけで。グループ内の構成メンバーについても同じことが言える。
 SF大会はもちろん、SFセミナーや京フェスにグループ単位でやってきて、知らない人とはほとんど話をしないで帰っていく人たちっていうのは昔から珍しくない。
 せっかくお金と時間使ってコンベンションに来てるんだから、新しい知り合いをつくって帰らないともったいないでしょ――というアドバイスも昔からなされてきてるわけですが、そういうことをしたいかどうかは本人の勝手でしょ。などと言うから、
「標準兵装は「そんなの本人の勝手でしょ」ミサイルである」とか野尻抱介に書かれちゃうんだな(笑)。
 まあ、セミナー的に言うと、この十年、新興ファングループなんてほぼ存在しなかったので、DASACON系参加者(過去にファンダム/コンベンション参加経験がほとんどなく、DASACONをきっかけとして、はじめてSFセミナーにやってきた人)が相対的に目立ったんだろうけど。主宰者側としては、酔っ払って暴れたりしないかぎり、お金を払って参加してくれる人数の多い集団は大歓迎なはずで、SFオンラインの小浜発言はいい迷惑だと思いますね。
 コンベンションで得たものはコンベンションで返せなんて、そんなめんどくさいこと言われるんなら行かないよ、っていうのがふつうの反応。ていうか、オレだったらそう思うね。って、この話は前にも書いたような気がするがまあいいや。

 川越のサーコン夫婦宅に集合したのは、添野知生@SFオンライン(野尻原稿の前書き担当者と判明(笑))夫妻、中原尚哉一家、kazuto&SF人妻、尾之上俊彦、深上鴻一などなど。中原がつくってきた鶏の丸焼きとか、三村美衣の塩豚スープ&チャーハンとか、料理はいろいろ。
 添野夫人が持ってきた「ビブリボン」で三村美衣と勝負。ジッタリン・ジンは「ビブリボン」によく合うかんじ。中島みゆきは全然合わないがそれなりにおかしい。「銀河乞食軍団」のドラマCDまでかけて、なにやってるんだか。
 終電時刻を過ぎて人数が減ったところで新年カラオケに出かける。前半は主に紅白縛りとレコ大縛り。しかし途中からカロリー消費量レースに突入。DAMのカロリーカラオケの履歴が残ってて、なぜか前夜に歌われた吉幾三「岩木川」が16.7キロカロリーで最高点を記録している。GLAYとか歌ってるとたいてい10kは越えるんだけど、16kはつらい。曲の長さも影響するらしいってことで、掟破りの「江ノ島」をエントリ。演奏時間17分とかのSASメドレーで、長いだけあって前人未踏の36kを叩き出す(笑)。
 その後、試行錯誤のあげく、「僕らが旅に出る理由」で17k、ラストの「ラブリー」で19kを記録。ふっふっふ、カロリー大将と呼んでくれ。




【1月3日(月)】


 たっぷりカロリーを消費して朝方小浜家に戻り、午前6時を回ったところでJR川越駅へ。栃木の実家に戻るさいとうよしこと大宮で別れて西葛西に帰り、帰省用の荷造り。2時間ぐらい寝てから、京急で羽田。14:05のJASで高知へ飛ぶ。
 HISは12月31日と1月1日出発限定でニューヨーク往復39,000円のチケットを売り出してたそうですが、高知往復は正規料金だと45,000円ぐらいかかるんだよな。まあ正月だからしょうがない。

 午後4時過ぎには実家に帰り着き、7時から新阪急ホテルのフランス料理屋で家族新年会。ひさしぶりに会う実弟@JUNE編集部と情報交換。ボーイズ・ラブ業界の最新動向を取材する。縁の薄い分野なので勉強になります。マガジン・マガジンは書籍をほとんど出してないので、せっかくJUNEでとった原稿はどんどん他社で単行本化され、なかなかつらいらしい。




【1月4日(火)】


 朝8時起床。マンション一階の喫茶店でモーニングを食べつつ去年の日記を書く。実家でお雑煮のお昼を食べてから、ぶらぶら歩いて外出。市電に乗って堀詰に出て、高知東宝で「ゴジラ2000」と「エンド・オブ・デイズ」のはしご。オールタイム最低映画対決という趣向なんですが、どう考えても「ゴジラ2000」の勝ちでしょう。この退屈さは平成ゴジラの中でもダントツ。シリーズの原点に立ち返り、科学技術の暴走に対する警鐘をテーマにしようとして激しく失敗した感じ。特撮は、何カ所かいい絵がなくはないが、総合的にはダメなところばかりが目立つ。合成の継ぎ目が揺れてたり、ゴジラが砂浜歩いてるのに足跡残ってなかったり。脚本は問題を指摘する以前。中途半端に科学ネタを入れるのはやめてほしい。これじゃ子供が見てもつまんないぞ。
「エンド・オブ・デイズ」はハリウッド・アクション大作としては中の下ぐらいでしょう。いや、後半の展開はもうめちゃくちゃですが、ゲイブリエル・バーンのおかげでわりと救われているのでは。暦の問題に対するコロンブスの卵的解決法(笑)はちょっと感心。
 シュワルツェネッガーの設定を考え直して救世主になる必然性を与え、現実世界におけるサタンの能力限界に関するツッコミをセリフで処理すれば、かなり印象がよくなると思った。史上最低を期待して見に行ったのになあ。まあしょせんはピーター・ハイアムズなのでそこまでダメにはできないっていうか。ギャガの配給した映画に限っても、もっとひどいものはいくらでもあるぞ>柳下様。

 栃木から到着したさいとうよしことタクシーで実家に帰宅。夕食は鴨鍋でした。


top | link | board | articles | other days