想定問題集の解答 Answer!
1)水道の原水水質を調査する場合について,正しいものはどれか。
正解 4
- ×表流水と地下水では,必要な調査頻度が異なります。
- ×トリクロロエチレンは工場などで溶剤として使用されます。最近では,トリハロメタンも原水に含まれることがあります。
- ×地下水ではアンモニア性窒素を水道台帳に記載しなければなりません。
- ○大腸菌は水源の汚染度の指標ですので,これが高い原水を水源として使用することは好ましくありません。大腸菌自体は死滅するとしても。
- ×浄水水質が水質基準を満たすよう,原水に対して処理を行います。
2)水道における浄水処理方式の選定において,正しいものはどれか。
正解 3
- ×濁度が常に高い場合は,急速ろ過の方が柔軟に対応できると考えます。
- ×臭気が高い場合は,活性炭処理がまず第1の選択肢でしょう。
- ○徐マンガンを目的として過マンガン酸カリウムを使用する場合があります。あまりお勧めはできませんが。
- ×急速ろ過システムはある程度色度を除去できます。
- ×病原性原虫対策としては消毒剤よりも原水管理と広報が重要です。オゾン処理なども効果はありますが,塩素より強力な消毒剤という選択はお勧めしません。
3)送配水管路の設計における注意事項のうち,誤ったものはどれか。
正解 2
- ○配水池の容量は12時間以上が望ましい。指針にもあるとおりです。
- ×配水ポンプの台数は2台以上です。以上と以下の引っ掛けです。
- ○配水管内の圧力は7.5kgf/cm2以下が望ましいです。塩ビ管などの耐圧の設計思想から規定されます。
- ○配水管末端の有効塩素濃度は0.1mg/L以上が必要です。
- ○消火栓の吐出し水量は1.0m3/分以上が望ましいですが,消火用水の確保状況では単口消火栓なども用います。
4)水道事業の広域化に関する記述のうち,誤ったものはどれか。
正解 4
- ○広域水道事業とは,複数の市町村にまたがる水道事業を指す慣用表現です。
- ○一般に,広域化により,需給の均衡や水源の融通,技術者の確保,重複投資の回避といったメリットが期待できます。
- ○特定広域水道事業は県の計画に基づき設置され,原則として50万人以上の計画人口をもつ広域水道事業です。
- ×広域水道事業では必ず厚生大臣の認可が必要とは限りません。県認可のものもあります。
- ○広域簡易水道は法的には簡易水道事業ではなく上水道として取り扱われます。
【備考】
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