INUI’s イタリアレポート Vol.6 (2003-12-04)


■ 山岳都市・アッシジ(イタリア中部ウンブリア州)

 聖フランチェスコ生誕の地として 知られるアッシジです(中田がいたペルージャのすぐ近く)。 カソリックの中でも大きな宗派のひとつ フランチェスコ修道会の総本山があるため、 世界中から信者や観光客が押し寄せますが、 もともとフランチェスコが生まれるよりずっと以前、 帝政ローマ時代から栄えた山岳都市です。
 このあたり(ウンブリア州)には、アペニン山脈に連なる 平野を望む小高い尾根にいくつもの都市が 点在し、列車の窓から眺めていると楽しくなってしまいます。 そのなかでもアッシジの遠景は壮観です。

 写真でわかるように、尾根を覆いつくすようなアッシジの街の左端、 尾根の終わる辺りに、サン・フランチェスコ修道院が まるで巨大な要塞のようにそびえたち、その基壇の上に、 白亜のサン・フランチェスコ教会が建っているのが見えてきます。 この景色と教会を見たいためにこの地を訪れたのですが、 あいにくの雨模様で、ちょっと残念な写真になってしまいました。

アッシジ遠望 サン・フランチェスコ修道院遠望

白亜のサン・フランチェスコ教会
 教会内部も、二層になっていて(地下の墓も入れると三層)、 下の聖堂は重厚でいかにも祈りの場にふさわしいロマネスク様式、 上の聖堂は明るく軽やかなゴシック様式で、壁面やヴォールト天井を 飾るフレスコ画ともども、見飽きない見事なものではありますが、 撮影禁止なので写真はありません。

 というわけで、アッシジの魅力をうまく伝えられていない かもしれませんが、建物と路地とトンネルが一体になった 中世からの迷路のような坂道をたどる楽しさも含めて、 この街も結構建築屋さん好みではないかな、と思います。


2003-12-04 ( INUI Koh/Italy/Bologna )



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