■ アヌシー(ANNECY)
運河沿いにのびる街並は、フランスのベニスとも称される。しかし、水に花を加えた街づくりはこの街ならではのものである。 運河を含む旧市街は、街全体が歩行者天国となっている。花と水の街並みの見所が随所にある。 濃い外壁の色が地方色を、軒をぴったり寄せあった建物群が中世の街並みを強く意識させる。歴史的な建造物も良く保存されている。 石畳の道が、中世からの歴史を物語る。きれいな水、チリ一つ落ちていない道が清々しい印象を与える。
観光客向けのレストラン、カフェが建ち並ぶ。夜はカンテラでライトアップして素晴らしい雰囲気を醸し出す。鉄製の無味乾燥な水門も花で飾ることで街の見所に変身する。盛り沢山の花は、すべて市が管理している。(季節毎の植替、毎日の水やり等) アイビーゼラニウムを中心とした花鉢は歩道の周りだけで、1000鉢を越える。
市場の窓辺を飾る鉢植えの花とライトアップ用のカンテラで演出は万全。 人間が一人やっと通れるだけの、建物の一部を貫通する狭い抜け道がたくさん見受けられる。この街も城下町であり戦いの街としての一面が顔をのぞかせている。 アヌシー湖に面した公園には花を使った植え込みが目を引く。日本であればツツジの植え込みといった所であろうか。公園内のフラワーポットもいろんな品種の花を組み合わせてつくっている。
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