ブログ

音楽の話、あるいは教育のことなど、気まぐれに書いております。


2024年4月20日(土)《「風の会」〜歌は翼に乗って〜》

今年は少し演奏も勉強しながら仕事しようと思います。八王子クリエイトホール(生涯学習センター)にて「風の会」〜歌は翼に乗って〜小佐野実穂指導によるがピアノ。楽しい講座でした。113名の観客の皆さんは過去最高だと。主催者も大喜びでした。我々も感激。未曾有のコロナがようやく収束したのかなと感じさせるように、、、、みなさんには大きな美しい声で歌っていただきました。


2024年4月12日(金)《新学期》

新学期がスタートしました。僕の大学教員生活37年とは別の意味で刺激的な毎日です。なんと言っても将来を担う才能を持った高校生がいるのが感動です。隣の席の先生に「授業が始まればワクワクしますよ。音楽を教えましょう」とい、先輩ぶって話しています。高校の教員は10年間の校長経験を持った先生や藝大はじめ東京音大、国立音楽大学、桐朋学園音大など教鞭をとっていらっしゃる先生も講師でいらっしゃいます。そういう意味でかなり年齢層のある、または経験豊かな学問のプロの先生がおられ充実した教育をしています。


2024年4月9日(火)《雨なのに掃き掃除に感動》

朝、730に高校へ行くと既に体育館前で落ち葉の掃き掃除をしていたK先生がいらしたので「先生、ご苦労様です」と申し上げたらなんと「趣味です」と。なんと気遣いのある教員か、、、、こういう先生がいるから高校生は幸福ですね。趣味ですという気を使わなくていいんだよとでもおっしゃっているような素敵な先生に朝からお会いして感動しました。高校の先生は大学の先生より遥かに仕事を心よくしている、、、、そんなことを言うと大学の先生は怒るかもしれませんが、、、笑 

ところで、九州の長崎からオファーがあったり、宮浮ゥら来年のDUOのコンサートのオファーがあったり、今年は演奏に挑戦しようと考えています。知人たちに旅行で九州に行っていただくか、、、検討します。


2024年4月8日(月)《叔父さん亡くなる》

山梨にすむ叔父が昨日、亡くなったとの連絡を受け山梨へ。既に1ヶ月以上、入院していました。私とは12歳上の78歳になるおじさん。既知に富んでいて頭の良いおじさんでした。きっとあの世で3年前亡くなった親父の文夫と話していることでしょう。葬儀の打ち合わせを住職様と会場でしてきました。


2024年4月7日(日)《コンクール審査》

昨日は「ベルサール虎ノ門イベントホール」(昔のJTBホール)で57回目のカワイ楽器主催のコンクール東京本選会の審査でした。審査員は当日まで公表されていません。審査員同士、当日、お会いして初めてこの先生なのか、、、ということでした。お会いした瞬間、久しぶりに友人に会った気分。感激。昨日はK.K先生(洗足学園音楽大学・大学院客員教授)、S.K先生(国立音楽大学、桐朋学園講師)、S.T先生(洗足学園音楽大学・大学院教授)、全て存じ上げている先生方でした。特にK.K先生は小生と同級で藝大出身で有名な先生。ピアノは当然のことながら、歌唱力もプロ並みの演奏力。YouTubeにもアップされているとか、、、S.K先生は連弾曲を作曲している先生でPTNAでも提供くださっている先生。とても素敵な作品を実際に今の高校生に小佐野は勉強させています。S.T先生は何回かいろんな審査でご一緒している先生。的確かつ厳粛、かつ有効的な審査員で充実した時間でした。特に大学の進学状況など、ここは詳細はお伝えできませんが、良い情報交換の空間でした。審査をしていて何より世界の我が国の音楽事情が認識できるのが一番の特色。その情報を速報で大学あるいは自分の仕事場で提供することは将来を担う若者への良い助言ができるに違いありません。ピアノは「Shigeru KAWAI」のフルコンが会場に置かれ子供たちが良い響きを作っていました。部門は連弾(小から高校まで)とソロ部門。今回のプロジェクトリーダー役のS.S氏をはじめ審査員のアテンド、会場のアナウンス、誘導スタッフ、審査集計など、うまく運営できているなあと感心しました。出場者への子供たちへ愛情あるメッセージがアナウンサーの雰囲気作りはさすがカワイの丁寧な配慮を感じました。ショパン国際ピアノコンクールでも「Shigeru KAWAI」は日本人よりガオ国のピアニストが好む傾向があるらしい。カワイの一つの企業であっても学校教育に生かすことは重要かと。ブロックごと、休憩が30分ほど用意されて審査もゆったりした時間の流れでできたことはとても素晴らしいと思います。講評も十分な時間で書くことができました。充実した時間でした。


2024年3月23日(土)《デビューリサイタル》

3.22に東京初台のリサイタルホールへ纐纈健太(KOKETSU Kenta)さんのリサイタルに行った。L.v.ベートーヴェンG.パイジェッロの歌劇 「水車小屋の娘」 のアリア「田舎者の恋は何と美しく」による9つの変奏曲 からスタート。まさに音色の響きだけで歌わせる音楽は目から鱗。指先に集中し、空間を響かせる技術は素晴らしい。指先で心を語りかけているようだった。フランス5年間の経験豊かを感じ、一緒に行った同僚も興味を持って聴いていた。次のベートーヴェンのピアノソナタ 第2番は冒頭の変奏曲とは全く音色作りや曲の構築が異なった。時にオケのように、時にデリケートな室内楽のように音楽が流れていった。特にベートーヴェンの初期のソナタop.2-1からop.7までは4楽章構成でやたら長い。しかし時間の長さを感じない演奏。次のA.スクリャービン ピアノソナタ第2番 嬰ト短調 「幻想」Op.19では未知を予感させるような終わりそうで終わらないエンディングの美しさを表現した。ショパンも聴きたいと思わせるような内面的な雰囲気で後期ロマンを意識したか、、、そして S.ラフマニノフ。幻想小品集より前奏曲 嬰ハ短調 「鐘」 Op.3-2はよく演奏される作品を次はどうなるんだろうと聞き手と一緒に音楽が流れていくのが気持ちよかった。興味深く音楽をうまく誘って次の絵画的練習曲集より 第9番は卒業試験でもフィナーレに弾くような曲。大胆かつリズムの刻みが面白かった。最後のピアノソナタ第2番 変ロ短調 Op.36 (1931年版)は得意な曲で経験豊かさが伺えた。満員の聴衆も彼の若い情熱を好感持って聴いたに違いない。教育の世界でも演奏によって引っ張っていってほしいなと思った。良い1日だった。


2024年3月3日(日)《もうすぐ東日本大震災13年》

3.11東日本大震災が起きて13年目となります。被災されてお亡くなりになった人々にあらためてお悔やみ申し上げます。そして、今も不自由な生活をされている全ての方々に心よりお見舞い申し上げます。NHKは3/11に向けて決して忘れない、、、という歴史を伝えつつ、特集を組んでいます。今朝の特集はこのような内容でした。「奥様を津波で亡くした。今まで父親一人で二人の息子たちを育てて来た。しかし、現在、父親には1つの後悔がある。当時、奥様の遺体が発見された時、母親の顔を二人の息子に見せることができなかった。息子たちがトラウマになって苦しむのではないかと考えたから、、、、しかし13年間、母親の顔を見せるべきだったか、このことが大きな苦しみであり悩みだったし、今も悩んでいる。このことは息子たちには話していない。NHKのスタッフがこのことを息子たちに質問して良いか、父親の許可をいただき、息子たちに質問した。お父さんのこの苦しみ、悩みをどう思われますか?と。二人の息子はお母さんの顔を見たい気持ちもあるが、当時、父親が私たちが将来、トラウマになりもっと苦しめることにもなる、、、そうした父の気持ちもよくわかる。今はこれでよかったと思う。これから今まで育ててくれた父親に感謝していきたい」そんな内容でした。私たちは少しでも今も苦しみ、悩んでいる人々の心に寄り添って生きていくことが大切ですね。


2024年2月23日(金)《国際ピアノデュオコンクール》

今年は国際ピアノデュオコンクールが開催されます。予選が7月13日14日、本選が12月6日。小生はこの協会の理事になっているため、いろんな意味でバックアップしなければなりません。近年、プライベイトな諸行事が重なり、理事でありながら大変、失礼しているので、今年は何らかのお役に立てるようにと思っています。ピアノデュオの魅力を多くの人々に伝え社会貢献をしていきたいと考えています。他者をリスペクトしながら自分自身を表現するというのがデュオの極意。まさに人間関係みたいなもの。コンクールのカテゴリーは3つ。プロフェッショナル(18歳以上)、一般(18歳以上年齢上限なし)、ユース(中学生、高校生の組み合わせも可能) 詳細は国際ピアノデュオコンクールH.P.をご覧ください。


2024年2月16日(金)《玉川大学芸術学部芸術教育学科卒業演奏会》

37年間、勤務していた玉川大学芸術学部芸術教育学科の卒業演奏を聴きに行きました。2年間、教えた学生たちが有終の美を飾ります。会場に座っていたら、学生たちが会いに来てくれてとても嬉しかったです。1年でも大きく成長した演奏を聴いて感慨に浸りました。本日も最終日で聴きに行こうと思います。頑張って!今年の卒業演奏会をもって芸術教育学科は締めくくります。つまり来年からは音楽学科の卒業演奏会になるのかな?


2024年2月11日(日)《いくつかのオファー》

小佐野は3月に毎年のようにコンサートをやってきました。よく今年はいつやるんですか?と声をかけてくださる方が数多くいます。手前味噌ですが、演奏会をやる方はありがたい話し。つまりコンサートを期待してくださる方がいるのは演奏家として誇らしい限りです。今日も尊敬する先生より、やらないのか、、、とメールちょうだいしました。3月に実施していた理由は大学が入試という厳粛な時期が終わり、少しホッとできる時期だから。この時期しかリサイタルやコンサートをすることは業務に支障が出ます。従って小佐野は3月の終わりに実施していたわけです。そんな折、いくつかオファーがありました(社会貢献がコンサートの目的)これもありがたいことです。


2024年2月10日(土)《世界の小澤、人生に終止符》

先日のブログに授業で世界で活躍した武満徹氏、小澤征爾氏、坂本龍一氏、そしてエンニオ・モリコーネ氏の作品を取り上げたことを書きました。将来、音楽家を目指す若者に小澤さんの音楽を知ってほしいと。我が国にこんな素敵な音楽家がいるという意味で。今、思えば、小澤さんのことを予感をしたかのような授業でした。小澤さんだけがご存命だったのに、、、大雪が降った翌日の2024年2月6日、心不全のために死去しました。小生が高校時代、音楽理論、坪野先生から紹介されて読んだ『ボクの音楽武者修行』を思い出しました。それ以来、小澤征爾氏から多くのものを教えていただきました。誰とでも気軽に話す、人懐っこい姿は実に魅力的、そういう人になりたいと。昨晩は2005年に小澤が開校した「小澤征爾スイス国際アカデミー」の演奏を見ました。指揮によってこれほど、全ての演奏者が1つの音楽に向かう空気感、全ての若者が良い表情で演奏している姿に感動し涙が出た。これまでに個性を引き出すまさに魔法の棒、、、そして、齋藤秀雄氏のお話し(NHK女性手帳から1973年11月)教えることは学ぶこと。を観た。また小澤さんの師匠、齋藤秀雄氏について基本をしっかりやっていれば世界のどこでも通用できると残した言葉は印象的でした。小澤さんの良いところは、この人なら頑張るというように、人の心を揺さぶること。自身はすごいアーティストなのに、自分以外のみんなにリスペクトができること。私も生涯、そのように生きたいと思います。恩師、斎藤秀雄先生の魂を受け継ぐ『サイトーキネンオケ』を創設したこともその精神の表れです。小澤氏を追悼した1日でした。死去しても彼の魂や情熱、教育は永遠に続くものと思います。今年は小澤征爾の残した音楽をたくさん聴きましょう。今ごろ、武満、カラヤンとお前もこっちに来たかと話しているに違いない。小澤さん、88歳の人生は幸福でしたか?


2024年2月4日(日)《給料をもらって学ぶ》

玉川大学の同僚だった(と言っても年齢はかなり先輩)E先生がよく言っていた言葉があります。「給料をもらいながら勉強させていただいているんだ」と。私はピアノしか弾けない音楽家ですが、音楽の教員はヴァイオリン、ギター、リコーダー、に加えて和楽器(三味線、お箏など)も演奏できないと授業はできません。尊敬!


2024年2月2日(金)《エンニオ・モリコーネ氏ほか》

My favorite songsを最終授業で取り上げました。世界で活躍した武満徹氏、小澤征爾氏、坂本龍一氏、そしてエンニオ・モリコーネ氏の作品です。すでに前者の武満、小澤氏はテキストに取り上げられていますが、坂本とモリコーネはまだかな?モリコーネは映画音楽でいい曲をたくさん書きました。意外に知られていません。今後、音楽史に残るような偉大な作曲家といえます。


2024年1月27日(土)《吾輩は猫である。名前はあります》

夏目漱石のベストセラー、吾輩は猫である。名前はまだない、、、いえ、あるのです。妻の実家の猫マリアちゃん。小さいことは気にするなとでも語っているような堂々と動じないこのお姿。


2024年1月23日(火)《初虹》

実家、山梨への道中、中央道日野付近に出た「にじ」を撮りました。


2024年1月20日(土)《富士山に雪が降らない》

近年、富士山に雪が降らなくなりました。降るべき季節に降らないと非常に気になります。北海道の留萌、北陸、甲信越、北関東は降りますが、太平洋側はほとんど降っていません。夏は積乱雲が乱れ線状降水帯で甚大な被害を起こす。夏は日本海側だけに雪を降らす。温暖化という地球の異変。小生は幼少の頃、『うの島』の北面が凍り毎年のように、スケート練習リンクを作ってよく滑っていました。まさに雪はスキー、水は氷という自然が作り出すウィンタースポーツ。真冬の気温は室内でもめちゃ寒く、朝、布団から出るのが辛い辛い、、、そんな時でも水で顔を洗っていたんだから、、今はどうでしょう?湖はマイナス10度以下の日が2週間ほど、続かないと凍らねーわとよく父が言っていました。スキー場もある場所にはありますが、雪不足に悩まされているのではないでしょうか?富士山山頂の気象統計では、先月の日最高気温の平均値は−3.7。雨も降らないで過去60日間、平年より90%も少ない状況。1933年から降水量の統計がある山梨県富士河口湖町の河口湖特別地域気象観測所では、先月の月間降水量が12.0mmと11月としては2位の少雨記録、12月に至ってはまだ観測が0.0mmの状態だそうです。やはり降るべき時に降らないのは異常ですね。雪化粧をしていない富士の姿を見るのは避けたいな。


2024年1月17日(水)《教師冥利に尽きる》

65歳になっても、変化ある毎日で嬉しい感動の毎日です。本日、教育の世界で指導主事をされているN先生にお会いしました。なんとこの先生は大学での小生のピアノの生徒。昨年、初めてお会いした時に「えっ、、、どうして小佐野先生がここに、、、」と。N先生。お名前は公表出来ませんが、県の先生方の指導主事として活躍されているとのことです。


2024年1月14日(日)《ベルリンフィルBravo!!ブラームス4番》

NHKでキリル・ペトレンコ指揮、ベルリンフィルのブラームス4番のsymphonyを聞きました。これぞブラームス!!すごい情熱、迫力、素晴らしい演奏でした。オケのメンバーもなんという集中力か?まさに名演。サントリーホールの聴衆は割れんばかりの拍手。Standing ovation。ウクライナへの応援も拍手の中に包まれているのでしょう。ペトレンコはロシア出身。2019年からサイモン・ラトル後の後任の指揮者。ベルリンフィルを振っています。お父さんがウクライナ人、お母さんは音楽学者。18歳からオーストリアに転居し、その後名門、ウィーン国立大学で学んでいます。それにしてもTVでこの迫力、生ならものすごいのでは、、、、、感動しました。コロナが落ち着き、音楽の持つエネルギーを自由に、人に伝えられるようになったことはなんて素晴らしいことか。昔も今も変わらない人間でしか感じられない『衝動』、『感情』ですね。


2024年1月4日(木)《JAL大惨事》

1月2日、17時56分、日航機と海上保安庁の飛行機(海保機)との衝突事故が起きました。乗客乗員379人、全員脱出したとのこと。非常口は8箇所あったが3箇所から脱出したそうです。客室乗務員の冷静な判断があったとのこと。続々と機内での情報がSNSで知らせれてきています。しかし、乗員の預けた荷物、手荷物、また愛猫が亡くなったという情報もあります。海保機は能登地震の救急対応で新潟空港へ物資を運搬するためでした。亡くなった海上保安庁5名の方々に対してなんとも言葉にはなりません。


2024年1月2日(日)《能登半島で震度7地震発生》

昨日、元旦の夕方、16時すぎ、緊急ニュースが舞い込んできました。震度7で津波が起きますという山内アナウンサーの人々の心に伝わる表現がありました。冷静に判断して適切な救助、情報発信をしてほしいと思います。1月1日元旦、夕刻、石川県、能登半島を震源地とする震度7の地震が起きました。現在、被害の情報が続々と舞い込んでおりますが、石川県をはじめ、福井県、新潟県、富山県、日本海側の多くの人々の生活ラインが分断されているとのことです。被害に遭われた全ての方々には心よりお見舞い申し上げます(2024.1.2現在)。