「強直性脊椎炎(AS)の治療」    

この病気の治療には、@薬物治療、Aリハビリテーション、B手術、C装具など… いろいろありますが、中心は@とAです。 
特に大切な事はAのリハビリで、スポーツや体操を毎日積極的に行う事が、何よりの治療です。@の薬について大切なことはこの病気では、リウマチのような強い特殊な薬は余り必要ないと言う事です。毎日の生活の中でいかに変形を防ぐか、体の柔軟性を保つかが重要です。急性期には非常につらい時がありますが、こんな時はステロイドや抗リウマチ薬も必要になるかもしれませんが、必ず数ヶ月で良くなりますので、普通の薬に戻せると思います。専門医の中でも誤解している方もいて、いつまでもステロイド剤や強い薬剤(免疫抑制剤…メソトレキセート)を使う方もいますが…これは正しくないと思います。
一般的には、非ステロイド系消炎剤(NSAIDS)が中心になります。しかし、このNSAIDSも長期間使用すると内蔵に対して副作用を起こす可能性もあるわけです。定期的血液検査をやりながら、クスリを症状に合わせて軽減し、スポーツや体操などで積極的に体を動かすことが理想と考えられます。

 

|血清反応陰性脊椎関節炎 | 強直性脊椎炎とは | 強直性脊椎炎とHLA | AS及び血清反応陰性脊椎関節炎の治療 |
|強直性脊椎炎とぶどう膜炎 |
強直性脊椎炎の急性ぶどう膜炎とHLA-B27サブタイプおよびDR8 |
|腸炎合併性脊椎関節炎 | クローン病・潰瘍性大腸炎について | サラゾピリン(SASP)、ペンタサ(5-ASA)の薬効と作用機序 |
|「AS治療の最前線」 外科的治療
|「目で見るクスリの作用学」