乳の詫び状

Last update 2006/04/07

 ここには、過去の「乳の詫び状」が溜めてあります。ほとんど日記みたいなものですね。

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 これより新しい分については、こちらへ

乳の詫び状(2006/03/20)

 アサブロのぼくのブログ「いい湯」(http://iiyu.asablo.jp/blog)にも転載しました。

ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: Re: ソフトイーサが「とくダネ!」に
---
y-Akiです。

Softetherの取材は3/22らしいです。
http://d.hatena.ne.jp/softether/20060318#p1

===
標題: Re: ソフトイーサが「とくダネ!」に
---
 y-Akiさん、情報、早かったですね。
 満さんからも、放送日が22日になったという連絡が入りました。^^;

中村(show)

ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: Re: 世界ダウン症の日ストリートライブ
---
>3月21日は世界ダウン症の日
知りませんでした。
ダウン症は21番目の染色体が3本あるからでしょうか?

古林 敬一

===
標題: Re: 世界ダウン症の日ストリートライブ
---
 おお、なるほど、21番トリソミー。だから、3月21日なのか。
 全然考えてなかった。古林さん、頭いい。ナイスですね。

中村(show)

乳の詫び状(2006/03/19)

 アサブロのぼくのブログ「いい湯」(http://iiyu.asablo.jp/blog)にも転載しました。

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標題: 世界ダウン症の日ストリートライブ
---
 1週間前に知っていながら時間がなくて書けず。でも、これだけは、早く書
かないと終わってしまうので簡単に紹介しておきます。
 3月21日は世界ダウン症の日ということで、今度の3月21日の祝日に、
代々木公園の野外ステージで、ダウン症児者と健常者のコラボレーションによ
るストリートダンスライブ ONE+LOVE WORLD があります。
 詳しくは、
http://www.npotoybox.jp/down_sdm_day/index.html
ONE+LOVE WORLD
をどうぞ。
 もちろん、LOVE JUNX(ラブジャンクス)も出ます。

http://www.npotoybox.jp/lovejunx/top.html
LOVE JUNX

ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: 府中市中河原のパン屋さん、FLAGS
---
 府中市中河原に小規模福祉作業所のパン屋さんがあると教わって行ってきま
した。FLAGSという小さくてかわいいパン屋さんです。
 詳しくは、
http://iwa.que.ne.jp/cgi/tokusen_naka/nakagawara.cgi?mode=shop&no=174
FLAGS(フラッグベーカリー)
をどうぞ。
 京王線、中河原駅から、りそな銀行と西友の間の道を入って、四谷一丁目方
面に行くとあります。駅から、徒歩だと10分くらい、自転車だと2,3分で
しょうか。
 いくつか買って食べてみましたが、どれもおいしいです。中でも、季節モノ
だと思うんだけど、新製品として出ていた桜アンパンが出色のおいしさ。ほの
かな塩味がアンコの甘さを引き立てて、生地もおいしいし、いい感じ。
 ほかにも何種類もパンがあるので、一度、お試しください。

ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: 春の嵐
---
 3月4月は別れと出会いの季節ですね。
 確定申告が終わって一段落かと思ったらとんでもない。
 お世話になった人の引退やら九州に引っ込む話やら、プロジェクト終了やら
プロジェクト開始やら、景気がよくなってきたのかあれこれ引き合いやら、3
回忌と33回忌の準備話やら、ライブやら、花粉症やら、上京してくる姉の接待
準備(笑)やら、そうこうしているうちに、突風で干していたふとんが吹っ飛ん
だとか、漏水とか、金の支払いミスとか、新学期の講義準備が早々に要ること
がわかったとか、腰痛から?左足がおかしくなったとか、公私共に春の嵐に翻
弄されてます。
 こんなに同時多発的な3月は初めてかも。
 東芝府中が3冠達成するまではと願掛けして、封印したままの将棋ソフト
「激指」を早く解禁して、負けるに決まってるにせよ。ちょっとのんびり将棋
でもやってみたいんだけど。
 野球のWBCも、アメリカが優勝できなかったら、アメリカ逆ギレして次回は
ないだろうなんて仲間内でいってたけど、2回もアメリカ有利な判定をしたア
メリカのハーレーダビッドソンみたいな名前の審判までいたのに、2次リーグ
さえ突破できず、逆に日本は奇跡の準決勝進出とかいって、なにがなんだか。
とにかく、今度こそ、韓国に勝て。でも、明日、仕事するかな、できないよな、
気になって。だったら家で観戦しつつ念力送るか。
 「とくダネ!」のソフトイーサのネタ、来週回しなのかな。それとももうボ
ツかな。
 民主党、少なくともいまの執行部じゃ、政権を任せる気にならないね。何を
ぐずぐずやってるんだか。水戸黄門まで出てきたりして、なんだろうね。
 ファッションショーに釣られて、表参道ヒルズに行ったはいいが、人込みの
多さに疲れました。表参道ヒルズだけじゃなくて、表参道の人込みはめちゃく
ちゃ。まともに歩けない。5年ぶり?くらいで行ったので、店も全然わからず。
それに、いまの表参道、人が多すぎてどの店も行列でお茶すらできない。行く
なら、平日の午前中をお薦めします。午前中でも天気のいい土日はすごいと思
う。

ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: ブログへのコメントとトラックバック
---
 ブログには、今日も、変な女?のコメントがあって、リンク先がバイナリで、
なんかレジストリファイルっぽいものだったので、消しました。
 創価学会っぽい人?がコメントつけたり、中村の経済学理解・批判はバカ丸
出しというコメントがついたり、そういうのはOKなんだけど、エロ系やウイル
ス系はさすがに放置したままだとまずかろうと思うので、消します。
 ただし、いつもみてられるわけじゃないので、責任はもてません。
 コメントは自動公開にしているけど、リンク先で地雷を踏んでウイルスなど
に感染しても一切責任もちませんのであしからず。自動公開をやめても、責任
もちませんのであしからず。
 コメントもトラックバックも、リンク先に地雷があっても一切責任をもちま
せん。自分の判断と責任でお願いします。

乳の詫び状(2006/03/13)

 アサブロのぼくのブログ「いい湯」(http://iiyu.asablo.jp/blog)にも転載しました。

ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: ソフトイーサが「とくダネ!」に
---
 ソフトイーサがフジテレビの朝の番組「とくダネ!」に出るそうです。
 実は、今日、月曜日の放送予定が延期になったそうですが、今週中には出る
そうです。
 まさか、ウィニーより怖いとかいうそういう扱いじゃないだろうなあ。ちょ
っと心配。
 いま、ソフトイーサは、製品名はPacketiXになってるんですね。

http://www.softether.com/jp/
ソフトイーサ

乳の詫び状(2006/03/07)

 アサブロのぼくのブログ「いい湯」(http://iiyu.asablo.jp/blog)にも転載しました。

ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: Franz Lispあれこれ
---
 情報処理学会の全国大会が始まってます。全国大会スポンサーの数理システ
ムがFranz Lispのブースを設けて、展示しているそうです。
http://www.ipsj.or.jp/10jigyo/taikai/68kai/index.html
をみたら、数理システムより、同じく大会スポンサーのとめ研究所のほうが気
になったりして。\(^O^)/
 あと、またLispセミナーがありますね。ACLも8が出るそうだし。
 時間がないので、とにかく詳しいことは、
http://jp.franz.com/index.html
を見てください。
 おれは、確定申告が終わらないし、花粉症と神経痛なので、もう寝ます。\(^O^)/
 こればっかり。^^;

乳の詫び状(2006/03/04)

 アサブロのぼくのブログ「いい湯」(http://iiyu.asablo.jp/blog)にも転載しました。

ASAHIネットのkick/salonから。

標題: ラグビーネタ
---
 ラグビーシーズンが終わり、Jリーグが開幕したので、ラグビーネタもこれ
で当分ないと思うので、少しだけ。
 学生史上最強のチームを作ったといわれた早稲田の清宮監督のサントリーサ
ンゴリアス監督就任が決まりましたが、佐々木主将もサントリーらしいです。
http://www.sanspo.com/rugby/top/rg200603/rg2006030101.html
早大主将・佐々木、サントリー決定的!清宮監督と師弟タッグ
をどうぞ。
 相変わらず、サンスポの吉田宏記者はばしばし書いてくれてます。感謝、感
謝。
 なお、スポーツ紙のサイトで、上部のジャンル別ボタンにラグビーがあるの
は、サンスポだけですね。ニッカン、スポーツ報知、スポニチにはないです。
東スポには当然ないし。
 がんばれー、サンスポ! がんばれー、吉田宏記者!

 東芝府中対NECの日本選手権決勝後の会見レポートです。
http://www.rugby-japan.jp/national/japan/2006/id2285.html
日本選手権決勝 会見リポート(東芝府中6-6 NEC)
をどうぞ。
 日本代表のフランス合宿についてのリポートです。
http://www.rugby-japan.jp/japan/japan/2006/id2290.html
日本代表フランス合宿参加メンバー発表会見リポート
をどうぞ。メンバー表と見比べて、日本代表監督であるジャン-ピエール・エ
リサルドヘッドコーチの選考理由を読むといいでしょう。
http://www.rugby-japan.jp/japan/japan/2006/id2286.html
日本代表フランス合宿参加メンバー
をどうぞ。
 正確無比なキック力をもち、今シーズンのトップリーグ得点王、トヨタの廣
瀬選手が代表引退ですって。これには、エリサルドヘッドコーチもびっくり。
スタンドオフ(司令塔)として廣瀬を中心に考えていたので、だいぶショックの
ようです。廣瀬はワールドカップまで体力的にもたないので、若手にチャンス
を与えるために代表引退ということのようです。

ASAHIネットのkick/salonから。Nara Localさんにコメント。

標題: Re: 東芝府中、3冠達成!\(^O^)/
---
> 来季はトップリーグと日本選手権だけになるのでしょうか?

 スポンサーがいないと、カップ戦はなくなってトップリーグと日本選手権だ
けになるんでしょうね。ナビスコがスポンサーになると、サッカーに続いてラ
グビーもナビスコカップ? でも、ナビスコはかわいそうですよね。Nara 
Localさんも指摘していたけど、スポンサーなのに、テレビや新聞の扱いがひ
どく小さいですよね。ほとんど、どうでもいい扱いだもんね。何度も書きまし
たが、私は、せっせとナビスコ製品食べてます。\(^O^)/

 女性天皇・女系天皇論議が盛んですが、ラグビーのカップ戦も天皇杯にして
くれるといいんですが。\(^O^)/
 天皇陛下が、2大フットボールのサッカーだけやって、ラグビーをやらない
のはおかしい。ラグビーもやらないとだめだと一言おっしゃってくだされば、
一気に話が進むかもしれませんが。^^;

>勝負にこだわってPGを選択していたとしたら、それはそれで勝負に厳し
>い東芝府中らしい選択だったと思いますが、勢いからいってもトライを奪
>えそうな雰囲気でしたからね。^^;

 結局、冨岡もチームも力で上回って決着つけたかったんでしょう。
 最後のノックオンは吉田でしたが、吉田は、前半最後のゴール前の怒涛の攻
めでもノックオンだったから、キックがイマイチだった日原より責任重いかも
しれませんね。^^;

>実際は、東芝府中も最後はモールにこだわってラインの選手も多くがモー
>ルに加わっていたので、NECにボールがこぼれれば、あるいは大逆転の
>100m独走トライという可能性もありましたから、全くリスクが無かったわ
>けではないとは思いますけどね。^^;

 そう、それはそれで劇的でいいですよね。
 ずっと昔の神戸製鋼対三洋電機。ラストワンプレーで、神戸製鋼の快速ウィ
ング、ウィリアムスにパスがつながって、長距離走り抜いての大逆転トライ!
 打倒神戸に執念を燃やし続けた三洋電機が99%手にしていた宿願の勝利が、
手をすり抜けていった歴史に燦然と輝く名勝負でした。

 モールに人がいっぱいたかってしまうということでは、何年前かな。
 たぶん、ここにも報告した、国立競技場でやったトップリーグの開幕戦だっ
たと思うけど、東芝府中対サントリーの試合。
 あの試合、スタジアムに観に行ってたんですが、ぼくからみて向こう側のゴ
ールラインの右隅で、東芝府中があと一歩でトライという場所、両軍の選手が
全部ラックに入って、広いグランドががらーんとしたことがあります。
 あの状態で、サントリーの小野澤や栗原がボールをもったら、逆に独走トラ
イでしょうね。\(^O^)/
 たしか、あの試合だったかな。前半は東芝府中が23-0くらいで一方的な試合。
でも、後半はサントリーが0-23で一方的。結局、23-23くらいの同点引き分け
の試合でした。
 あのころの両チーム、前後半であまりに別人のチームになるなあと思いまし
た。

乳の詫び状(2006/03/03)

 アサブロのぼくのブログ「いい湯」(http://iiyu.asablo.jp/blog)にも転載しました。

ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: 電波利権、局所的ベストセラー?
---
 週刊新潮2006年3月2日特大号のTEMPO欄(189ページ)によると、以前から何度
か紹介している
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4106101505/showshotcorne-22/ref=nosim
池田信夫著「電波利権」(新潮新書)
が、局所的ベストセラーだそうです。
 どこで売れているかというと、赤坂、お台場、六本木、渋谷など東京キー局
とNHKのそばだそうです(笑)。その辺の書店では売り切れだそうです。組織的
な買占めじゃないようですが、局の人間はみんな隠れて読んでいるそうです。\(^O^)/
 某民放プロデューサーの弁によると、
「書いてあることはその通りだから耳が痛い」
そうです。でも、
「テレビ局をゼネコンや金融業より酷い、日本最大の既得権益集団として捉え
ている」
から、
「親会社の新聞は紹介しませんよ」
だそうです。もちろんテレビ局も紹介しないでしょうね。
 そのため、担当編集者によると「ほとんど書評にも取り上げてもらえません
から、口コミと雑誌広告だけで売れています」だそうです。
 テレビ屋の実態を知る・知らせるためにも、ネットの口コミでも何でもいい
けどもっと売れるといいですね。なお、amazonでは、この前、品切れでしたけ
ど、今朝はもう補充されていますね。

 ぼくは読んで、技術的な話などは少しは聞きかじっていたから、そんなに驚
きはしなかったけれど、田中角栄がテレビ界に対してやったことは非常に面白
かった。
 田中角栄、恐るべし! やっぱ、天才! 利権の天才! 権力掌握の天才!
 マスコミ操作の天才!
 改めて田中角栄は天才だったなあと思いました。何をやったかは、本書を読
んでください。

 なお、同じ週刊新潮186ページには、「消すに消せない『地上波デジタル』
見直し論」という記事もあります。地デジの問題も、テレビ局も親会社の新聞
も報道しませんね。

「自分に都合の悪いことは、報道価値なし!」

 これが、テレビと新聞の価値観。
 こいつら、これでよく報道とかジャーナリズムとかいってるなあと思いませ
んか?
 30年前読んで、ラスト近くのマスコミの報道価値についてのセリフで一番衝
撃を受けた
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/410117105/showshotcorne-22/ref=nosim
筒井康隆「おれに関する噂」(新潮文庫)
の世界。これ、全然変わってない。むしろ、普遍的な価値観ですね。\(^O^)/

乳の詫び状(2006/03/02)

 アサブロのぼくのブログ「いい湯」(http://iiyu.asablo.jp/blog)にも転載しました。

ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: 経済学におけるゲーム理論の扱い
---
 まず最初に、
「府中の図書館から借りて昔読んだ鈴木光男先生の本を、また借りてきていま
す。それとその改訂版にあたるものを買ってきました」
と書いたのは、勘違いでした。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4326550376/showshotcorne-22/ref=nosim
鈴木光男著「ゲーム理論の世界」(勁草書房)
と、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4326500824/showshotcorne-22/ref=nosim
鈴木光男著「新ゲーム理論」(勁草書房)
を混同していました。\(^O^)/ すみません。
 しかもですね。昔読んだ「ゲーム理論の世界」を図書館からまた借りてきた
のに、買ってきたのも「ゲーム理論の世界」だった。大バカ。\(^O^)/
 でも、この本で正解は正解でした。
 僭越ながら、鈴木光男先生へのご祝儀にもなるし。^^;

 時間がないので、詳しくは述べませんが、序章とあとがきを読むだけでも、
日本の経済学においてゲーム理論がどういう扱いを受けてきたか、あれこれ想
像できます。鈴木先生の深い感慨が、簡潔で静謐な文章に込められていると思
いました。
 全部、読むと、ゲーム理論の歴史や、ゲーム理論を作ったフォン・ノイマン
やモルゲンシュテルンがどういう時代背景に生きていたか(簡単にいえば、ナ
チスのユダヤ人狩りの世界)など、いろいろとわかります。
 鈴木先生は戦後まもなく留学してモルゲンシュテルンに学んだ人ですから、
当時のアメリカの状況もよくわかります。当時の科学的な知は、ドイツとその
周辺にいたユダヤ人たちが築いた感があります。
 この本は、ゲーム理論の解説書としては異色で、理論解説よりも背景やら人
物像の記述が多くて、文系の人にも読みやすいんじゃないかな。

 あとがきは、ほんとしみじみとしています。特に、東北の田舎に育った自分
みたいな人間にはゲーム理論なんて向いてないと思っていたけれど、
「私には、土地を耕して種を蒔き、毎日水をやって少しずつ育てて、何年か後
にその結果がわかるような地味な仕事が向いていたのではないかと(略)」
「私は、長い間、日本という土地でゲーム理論という生き物に毎日水をやって
枯らさないようにしてきたに過ぎませんが、幸いそれが成長して、多くの人材
が多方面で活躍するようになりました」
は、人生を蓄積を感じさせる深い言葉。それに
「多くの批判に恵まれたからこそ、現在の私があり得たのだと感謝しておりま
す」
は、実際に批判を糧にして成果を出してきたからこそ、言える言葉。無理解な
批判が多かったことは想像に難くない。
 おれ、これ読んで、高校の世界史の時間に木村先生が、
「太平洋戦争で前線に行った部隊の中では、九州の部隊がすぐ玉砕したがって
どんどん戦死した。その点、東北の部隊は我慢強く粘って、玉砕せずに生きて
帰ってくることが多かった。だから、君らも戦争に行ったときは、東北人の我
慢強さを思い出せ」
などという話をしてくださったのを覚えています。
 九州人は血の気が多くて辛抱が足らないし、捕虜になるくらいなら自決せよ
というのが日本軍の教えだから、戦場のストレスに耐えられなくなると、すぐ
に「もういい。みんな勇ましく散ろうじゃないか。突撃!」といって玉砕した
がるんだそうです。その点、東北人は、厳しいの冬の中で、春の訪れをずっと
待つ生活をしてきているから、辛抱強いんじゃないかと。そういう話でした。

 まあ、おれはもう戦争に行きそうにないけど、いまの20歳以下の人は、行き
そうだな。
 ほんとかよ。
 ほんと、ほんと。北京オリンピックが終わったら、日本は、中国+北朝鮮+
韓国合同軍と戦争だから。\(^O^)/ 徴兵制は2008年だね。\(^O^)/
 戦争のときは、理系は内地で技術開発のことが多くて、戦場に送られるのは
文系の兵が殺された後だから、「理系白書」がいうように日本で虐げられてい
る理系としては、戦争があったほうが社会のバランスが取れるんじゃないか。
\(^O^)/
 とれん、とれん。それに、文系といっても社会上層部の連中は、あれこれ画
策して逃れるでしょ。
 じゃ、理系は、敵を呼び込んで、社会上層部の文系を皆殺しにしてもらって
掃除してもらうほうが、いいってこと? \(^O^)/
 お前、どういう推論機構なんだ。誰もそんなこと言ってねえよ。

 序章には、
「日本でゲーム理論が経済学者の間で用いられるようになったのは、80年代も
後半になってからでした」
とあって、昔、これを読んだとき、驚いたんです。アメリカは、1970年代半ば
過ぎには有効性が認められたそうですが、そのころでも、
「日本では、まだ、『ゲーム理論などは研究しても意味がない』と言うボス教
授もいたようです」
という具合で、日本は1980年代後半になってようやく、それもナッシュ均衡と
コアというごく限られた範囲しか使われてなかったそうです。
 なぜ驚いたかというと、講談社ブルーバックスに入っていたゲーム理論の一
般向け解説書をぼくが読んだのは、中学3年か高校1年くらい。だから、いま
から30数年前の1970年代初頭なんです。

 脱線しますが、読んだというのは実は嘘で、ある勘違いから買ってしまって、
挫折したんです(苦笑)。
 このブルーバックスを買う前に、NHKでコンピュータが出てくる番組があり
ました。その中で、三山崩しというゲームをやってみせてくれたんです。いま
と違って、ディスプレイモニタはなく、テレタイプ端末でした。テレタイプ端
末については、
http://ja.wikipedia.org/wiki/テレタイプ端末
をどうぞ。写真がないのが残念ですが。
 ともかく、中学生のぼくにとっては、コンピュータは人間のゲームの相手を
することもできるんだ!というのが衝撃で、コンピュータってすごいなあと思
ったんです。
 それまでのコンピュータに対するイメージは、数値計算しかできないと思っ
ていた計算機だし、ニュース報道などテレビで使われるコンピュータの映像は、
あとでわかるんだけど、心臓部のプロセッサではなく、磁気テープ装置の中で
テープがキュンキュンと動いている映像だったんです(プロセッサは動きがな
いし、テレビ屋として動いている映像がほしかったんでしょう)。
 だから、コンピュータが入力を受け取って考えて結果を出力して、人間とゲ
ームができるというのが驚きでした。そのイメージがあって、ブルーバックス
のシリーズを読み始めたときに、ゲーム理論の本があったので、コンピュータ
ゲームの本かと思って買ったら、何か違うし難しい。もう少し読めばコンピュ
ータゲームの作り方になるかと思ってもならないので、途中で投げました(爆
笑)。

 その本、今回調べました。まだ売っていました! そして買いました。読む
時間さえあればたぶん、最後まで読めると思う。\(^O^)/
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4061178172/showshotcorne-22/ref=nosim
モートン・D・デービス著、桐谷維、森克美訳「ゲームの理論入門―チェスか
ら核戦略まで」(講談社ブルーバックス)
です。
 奥付みたら、初版初刷が1973年9月30日! ぼくが今回買ったのは、2003年3
月20日第52刷です。
 いま見ると、すごいんです。序を、モルゲンシュテルンその人が書いている
んです。それから、著者デービス氏による著者序は1969年12月になっています。
 おわかりでしょう? 一般向けの入門解説が日本でも今から30年以上前の
1973年に出ているんです。それでなんで、日本の経済学で認められるのが1980
年代後半なんだろう。おかしな世界だなあと思いました。
 素人向けの解説が出て15年も経ってからやっとプロが認めるのが経済学の世
界? ほかの学問の世界でこんなことってあります? 経済学者は、そんなに
境界領域の仕事に対して鈍感なんですか? おれは、もう経済学は、文学・政
治系経済学と数理系の経済学とはっきり分けたほうがいいんじゃないかとさえ、
思いましたけどね。
 それとも、講談社ブルーバックスの編集部、編集者が異常に時代を先取りし
ていたということですか? だとしたら、桐谷氏による訳者あとがきに、担当
編集者の名前がないのが残念至極ですね。この編集者は、すさまじい慧眼か、
強運の持ち主。
 鈴木先生は、外国で認められてようやく取り入れる体質については批判を書
いておられます。やんわりとですが。

 数々の批判を受けながらも、鈴木先生は、東工大、そして東工大退官後は東
京理科大でゲーム理論の世界水準の研究者を育てていくわけです。これが東大
経済学部や一橋大学なら、経済学もさすがと思うけれど、そうではないんです
ね、残念ながら。そこに日本の経済学のだめさがあると思う。
 鈴木先生のお弟子さんたちの中でも、中村健二郎氏は、「中村の定理」や
「中村ナンバー」に名を残すすばらしい人だったそうですが、1979年にわずか
32歳で亡くなっています。鈴木先生には、よほどショックだったんでしょう。
追悼の意味をこめて、本書では、中村健二郎氏の思い出や年譜なども出ていま
す。

 ほんと、似た名前のお前が代わりに死んだほうが、経済学の科学化、工学化
にはよっぽどよかったのに。お前、いつまで、だらだら生きているんだ。
 すみません。\(^O^)/ 小学校の6年生のときかな。三島由紀夫が市ヶ谷の
自衛隊で割腹自殺したとき、朝のホームルームの時間に、菅先生が、「偉い人、
頭のいい人は早く死んだり、自殺することが多いなあ」とおっしゃったのは、
まだ覚えていて、「おれも大人になったら、早く自殺しよう」などと思ってた
のになあ。
 つーことは、いまだに生きてるのは、バカだし、偉くもないということだな。
 はい。生きててすみません。\(^O^)/

 ゲーム理論家がノーベル経済学賞をとってしばらくした2000年前後からかな。
ゲーム理論の一般向け入門書がいろいろ出るようになったと思うんですが、そ
れまで、ほとんどデービスの本しかなかったように思うんですよ。この辺も盛
り上がりが、遅いなあと。
 最近、ある一般向け入門書で、前述のような鈴木光男先生の苦労に言及して
いる本に出会いました。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4816337458/showshotcorne-22/ref=nosim
渡辺隆裕著「図解雑学 ゲーム理論」(ナツメ社、図解雑学シリーズ)
です。この最後のほうに「日本のゲーム理論の父」というコラムがあって、そ
こに前述のような話、鈴木先生が苦労して日本のゲーム理論の火を守り、俊英
を育てたことが出てきます。
 図解雑学シリーズは、宇宙や物理ネタのものはいろいろ買ったんですが、ゲ
ーム理論の本は初めてでした。この本は、わかりやすさ、内容の豊富さ、最新
研究トピックのカバー範囲、このバランスが、いま一番いい本だと思いました。

 金融工学(理財工学が明治以来の由緒正しい日本語だそうです)が、経済学の
中でどういう扱いを受けてきたか、日本ではどうだったかも含めて、よくわか
るのが、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4121015274/showshotcorne-22/ref=nosim
今野浩著「金融工学の挑戦―テクノコマース化するビジネス」(中公新書)
です。
 暇ができたら、感想を書くかもしれませんが、予習してください(爆笑)。
 特に第2章を読むと、どういう扱いを受けてきたかが、よくわかります。
 ノーベル経済学賞受賞直前のマーコビッツが滞在していたのは東大理学部数
学科であって経済学部ではないことに注意などという、恨みつらみの発露(笑)、
イヤミともいえる記述がいろいろあります。
 工学部と経済学部の学生に対する教授の態度の違いなど、ほぉ、そういうも
んなのかと思う記述もあります。
 なぜ、金融工学といわず理財工学というのか。その思いやら、でも、タイト
ルは一般向けだからなじみの言葉で金融工学になっちゃったしという悔しそう
な思いなど、いろいろ感じることがありますね。
 タイトルに「挑戦」とつけたその思いは、本書からよく伝わってきます。ど
うして経済学界ってこうなの?と思うくらい。
 数式もけっこう出てくるし、理系にも読みやすいんじゃないかな。
 いつものことながら、おれはすっかり内容忘れてましたけど。\(^O^)/
 それとこの前書いたことの訂正になると思いますが、さっきぺらぺらめくっ
て読み直したら、この本では、私立大学経済学部で数学を入試科目に入れてい
るのは、慶応だけと書いてありますね。ぼくが調べたときは、早稲田も入れて
いたと思ったんだけど、ぼくの勘違いでしょうかね。だったら、早稲田、だめ
じゃん。ラグビーだけか。\(^O^)/

 あと、英-Ranさんがメールで教えてくださった
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4872337956/showshotcorne-22/ref=nosim
田中秀臣、野口旭、若田部昌澄編著「エコノミスト・ミシュラン」(太田出版)
は、教わってすぐ読んだんですが、読んだら、英-Ranさんのいうテレビや雑誌
に出たり、安易でトンデモなビジネス書を出している経済学者やエコノミスト
ばかりじゃないんだということがわかるという御説とは逆に、日本の経済学っ
て、どうしてこんなふうなんだろうな、やっぱだめじゃんと思いました。\(^
O^)/
 結局、この人たちが論争している世界は、文学の世界、数学といっても鶴亀
算の世界、群盲象を評すの世界に思えてなりません。
 それも暇があれば書くかもしれませんが。
 Jリーグ開幕だし、今年はワールドカップがあるし、ほかにもネタにしたい
ことはいろいろあるので、どうなることか。
 すみません。

 次、いつ、経済学ネタやるかわからないので、ついでに思い出したこと。
 スティグリッツ経済学の正誤表って、なかったんですよね。出版元の東洋経
済新報社のウェブサイトに行っても。
 間違いがあるのは仕方ないにしても、コンピュータ系は出版社か著者が正誤
表をウェブに出すのは、当たり前なのに、経済学の世界はそう習慣がないんで
すか?
 今回も、早稲田のサイトに行って、藪下史郎の項目をみてもないみたいだし、
東洋経済新報社のサイトを探してもないし、
http://www.toyokeizai.co.jp/pub/stiglitz_nobelprize/index.html
をみてもないし。教科書の間違いで正誤表出さないのは、訳者も出版社も読者
に対して誠意がないといわれても仕方ないでしょう。

 もっとついでにいうと、ノーベル経済学賞という言葉も変なんですよね。
 これ、昔、Ringの飲み会のときに、弾さんたちから教わって、というか、み
んな知ってて、おれだけ知らなかったんですが、日本では、ノーベル経済学賞
というけれど、ノーベル賞じゃないんですね。
 たとえばノーベル物理学賞は、英語だと
The Nobel Prize in Physics
だけど、ノーベル経済学賞は、
The Bank of Sweden Prize in Economic Sciences in Memory of Alfred 
Nobel
という名前なんですよね。長すぎるから、日本のマスコミはノーベル経済学賞
というんだろうけど、経済学ノーベル記念賞くらいにして区別しろという意見
もあり得ますよね。
http://ja.wikipedia.org/wiki/アルフレッド・ノーベル記念経済学スウェーデン銀行賞http://cruel.org/econthought/schools/nobel.html
経済学におけるノーベル記念賞
あたりをみてください。
 この賞は、アメリカが、経済学の大御所、天才サミュエルソンにノーベル賞
がないのはおかしいといって、スウェーデン銀行を炊きつけたという説まであ
るそうです。
 それをいうなら、なぜ、ノーベル賞に科学の女王である数学がないんだとい
うと、これは、ノーベルの恋敵が数学者で、それで数学賞なんか絶対作らない
とヘソを曲げたという説もあるそうです。「もう、ノーベルって、せこい奴」
というか、人間臭い話ですね。
 Wikipediaみたら、数学者の名前まで載ってますね。
http://ja.wikipedia.org/wiki/ノーベル賞

 こういうのがいろいろあって、ちょっと日本の経済学コミュニティはおかし
いだろうと思いが強くなったし、いまだにそれは変わりません。
 政治系?の経済学者(マクロ経済学者はそう?)が牛耳っている間は、だめな
んじゃないですか。でも、連中、政治力があるから、学問だめでも、抵抗勢力
として生き残るでしょうね。^^;

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