MS Watch

Last update 1997/12/03

 ここには過去の「MS Watch」が集めてあります。

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1997/11/11

IEがOSだと言い張るMSの言い分について

http://www.zdnet.co.jp/magazine/pcmag/9711/jd1103.html

http://www.infoworld.com/cgi-bin/displayNew.pl?/metcalfe/971103bm.htm

http://www.infoworld.com/cgi-bin/displayNew.pl?/petrel/971103np.htm

 いずれも、アメリカの著名コラムニストが、司法省の追求を逃れるためにMicrosoftが展開しているIEがOSだという詭弁について論じています。笑っちゃうのが、MSの人間たちの発言の変わりよう。いままで、IEを「ブラウザ」と呼んでいたのに、すなわちOSではなく単独のアプリケーションだと彼らも認識していたのに、突然「ブラウザ機能」と呼ぶようになったんだよね。これは、OSの1つの機能であることを印象づける狙いですね。命令が出て変わったんだろうけど、過去の雑誌インタビュー記事は消せるもんじゃないしねえ。こういう姑息さが、Microsoftって子供だなあと思わせしまうのに。

 もっとも、お上の言いなりになる日本と違って、アメリカは政府の介入はひどく警戒しますから、MSの主張がナンセンスであることと、司法省の言い分が通るかどうかはまったく別問題ですけどね。

1997/11/10

またまた、MSNの課金がおかしい

http://www.zdnet.co.jp/news/9711/07/b_1106_main.html#18

http://www.zdnet.com/pcweek/news/1103/06emsn.html

 相変わらずというか、MSNのトラブルです。課金がおかしいようです。

 これとは別に、ishiiさんという方から、「先月,今月と何と一月に3度も料金を取られていました。先週の木曜日に問い合わせの電話で明細を説明するように連絡しましたが,未だに返事がありません」というメールもありました。

 それにしてもMSNの運営はずさん極まりないですね。たびたびこういうトラブルがあって、直らないのは、なぜ? 答は、「NTとBackOfficeを使っているから」かな。

1997/11/08

テキサス州が提訴

http://www.infoworld.com/cgi-bin/displayStory.pl?97117.wtexas.htm

http://cnet.sphere.ne.jp/News/Item/971108-1.html

 Microsoftをテキサス州が提訴したという報道です。すでに提訴した連邦政府以外にも、州政府レベルでもMicrosoftは、汚いビジネスのやり方を調べられていました。その1つが具体的な訴訟の形で出てきたということです。テキサス以外にぼくが知っていたのは、マサチューセッツ州(しゃべりくい!!)でしたが、ほかにもいくつもの州が調査しているんですね。いずれ続々と裁判になるんでしょう。こうなってくると市民の購買意識レベルでも、Microsoftとつるんでいる会社はイメージダウンですから、戦略考えないとだめですね。日本企業もそろそろ考えないと、アメリカで商売できないかもね。と思ってみると、NECだけ突出してMSと一蓮托生体制になってるんだよね。大丈夫か、NEC。関本会長の息子のスキャンダルもあるし。これで関本さんが経団連会長になれなかったら、ぼろぼろになったりしてね。

 それにしてもひどいのは、連邦政府や州政府の調査があったら、先にMicrosoftに報告しろとパソコンメーカに契約で義務づけていることですね。スパイをやれという契約に署名しないとWin95は売ってやんないってことなんでしょう。すごいね。オーウェルの1984の世界みたい。実は読んだことないんですけど(爆笑)。

1997/11/07

日経ネットナビ、偉い?

http://netnavi.nikkeibp.co.jp/top/ie40/

 これも複数の方から情報がありました。日経ネットナビが、IE4.0のトラブルに関するウェブページを開設しました。付録CD-ROMでIE4.0をばらまいた責任を少しでも取るということですね。日経ネットナビ、偉い!

 でも、「日経ネットナビ、偉い!」って褒めると、また「当たり前のことやっただけで褒めるなんておかしい」っていわれるかな。当たり前のことが当たり前じゃない、日本のパソコン雑誌が異常過ぎるんだけどね。自分たちがばらまいたソフトが読者に迷惑をかけているのに知らん顔をするのは、とても無責任だと思うよ。インターネットマガジン、インターネットアスキー、Yahoo! Japan、その他、IE4.0を付録につけた雑誌はやんないの? それとも責任は感じない? 感じても知らんぷり? 彼らがどういう行動を取るか、読者はちゃんと見ておくべきでしょう。

1997/11/06

IE4.0とIE3.02は仲が悪い?

http://www.infoworld.com/cgi-bin/displayStory.pl?971031.ebrowser.htm

 IE4.0とIE3.02の2つのブラウザをインストールすると、マシンがクラッシュしちゃう条件があるようです。どうやら、IE4.0の上にIE3.02がインストールされる形になるとまずいみたいです。ソフトをインストールすると、IE3.02のOEM版が知らずにインストールされてクラッシュということはあるでしょうね。MSのいう対処方法は、IE4.0にバージョンアップせよだって。詳しくは上記まで。この話、ぼく、ずっと前にメールでもらった記憶があるんですが、そのメール、探し出せませんでした。メールをくださった人、すみませんです。

IE4.0を入れると、アンインストールが怖い

 Install Shieldのアンインストーラで、IE4.0で爆弾(一般保護例外)が出るとのこと。これ、何人かの人からメールもらいました。Install ShieldはWindowsのプログラマ、とくにプロならみんな知っているソフトで、これ、ソフトのインストーラを作るソフトです。インストールだけじゃなくて、アンインストールも面倒をみてくれます。いまや大半のソフトが、このInstall Sheildのインストーラとアンインストーラを使っています。IE4.0で、そのアンイントーラで一般保護例外が出るということは、みなさんがすでにインストールしているソフトをアンインストールしようとすると、どかんとなっちゃう可能性が高いということです。

 Install Shield自体は最新版で対応したとのことですが、前バージョンで作られたソフトは、大量に出回っていて、それはもうどうしようもないですね。各ソフトハウスとしても、新インストーラで作り直して配るわけにもいかないしね。リコールなら、Microsoftに責任があるんだから全額面倒みてもらわなければやってられないでしょう。ということで、ユーザのみなさん、ご愁傷様です。また、Windowsがクラッシュする可能性が増えました。しかし、これって、なんだか、不発弾みたいなもんだよな。忘れた頃にどかんだもんね。

 繰り返しますが、責任はMicrosoftにあります。ソフトをアンインストールしようとして、一般保護例外が出たら、ソフトハウスじゃなくて、まず、MSKK(マイクロソフト日本法人)に文句をいってください。その後で、完全かつ安全にアンインストールにはどうすればいいかを、ソフトハウスに質問してください。でも、言える答って、「Windows 95を再インストールしてください。そして、当社のソフトはインストールしないでください。これが最も確実かつ安全かつ正しいソフトのアンインストール方法です」になるでしょう。これやると、おかしくなったレジストリもきれいになって、Win95自体も調子よくなるから、一石二鳥です(冗談じゃなくて、マジな話)。あ、MSKKのサポートに質問しないから、2万円取られなくって、一石三鳥ですね(爆笑)。

空から恐怖の大王が降ってくる?

 TBSがデータ放送であるデータパレードでソフトの配信を行ないます。それがIE4.0なので、「空から恐怖の大王が降ってくる」といわれています。ノストラダムスの予言ってこういう意味だったんですねぇ(爆笑)。

1997/11/05

続、Microsoft、またいやがらせ?

http://www.zdnet.co.jp/news/9710/02/logo.html

 1ヵ月前の古いネタですが、書いてなかったと思うので。IEの発表のときに、MS社員がNetscape本社の前に変なモノをおいていったという話題。よーやりまんなあ。これくらいなら、笑って許せるけどね。

Microsoft、新OS発表?

 これもちょっと古いネタなんですが、いままで書くのを忘れていました。すみません>上野哲男さん

Show's Hot Corner毎回楽しく拝読させております。

さて、笑ってしまいますが最近新種のOSが発表されたようです。
もうご存知と思いますが、10月7日の日経をご覧下さい。
HEWLETT PACKARDの全面広告です。
下段の記事中ほどに、以下のような文章が、
ミッション・クリティカルなWindous NT 環境なら....
                  ◯
とあります。wのところがuになっています。
こんな事もあるんですね。
広告掲載料はどうなるのでしょうか?

 HPは、自社のUNIXであるHP-UXでNTがダメなときの保険をちゃんとかけてますね。実際、基幹系はNTは使い物にならないからHP-UXでやってるでしょうし。HP-UXってSunのSolarisやIBMのAIXみたいには聞かないUNIXという人もいるかもしれませんが、NECや日立のUNIXマシンは、HPのOEMだからOSはHP-UXで、けっこう使われているんですよね。NECや日立のOSだと思って、HP-UXだとは思ってないかもしれないけど。こうやってみてみると、OSは下から上まで全部外国製ですね。組込OSは、ITRONが日本じゃ事実上の標準になってますけどね。

さらにさらに、Office97のバグフィックス有料の件

 某氏からの情報です。CD-ROMを無料で送ってもらう方法の1つだそうです。例の回答は、サービスリリースの電話センターの統一回答だから、そこと話している限りは無料では入手できない。しかし、というお話。

しかし、サービスリリースの電話センターでの会話の中で、障害内容についてきちん
と話をすると「技術的な内容まで踏み込めないので」ということでテクニカルサポー
トから折り返し電話がきます。この後、テクニカルサポートとじっくり話をすると、
「サービスリリースで全ての障害が直るとは限りませんが、お試しください。」と、
CD−ROMを無料で送ってくれます。

まとめますと、サービスリリースの電話センターに電話して、テクニカルサポートに
話をつないでもらうことがCD−ROM無料入手方法のポイントとなります。

 ということなので、興味がある方はお試しください。でも、ここに載ったから、ブラックリストに載ってこの手はすぐ通用しなくなるかもしれませんね。そうまでして、無料でほしいのか、Office使い続けるのか、って思いますけどね。

 以前に書いたと思うけれど、Office97を入れた途端、これは使い物にならない欠陥商品(「イルカとともに沈んでいく」という名コピーができたという)だと判断して、すぐOffice95に戻したところは、みなさん、平和みたいですよ。Accessは、一旦Office97のにしちゃうと元に戻せないとか、すごく大変だとかって聞いたことありますけど、Wordだけでも95のにするとだいぶ違うかもね。

 それにしてもなあと笑っちゃうのが、Office97発表時にMSが掲げたテーマが、いかにOffice95からOffice97にアップデートさせるかだったんです。それが97にアップデートしなかった人、しても95に戻した人が幸せになるというのは、すごい話ですよ。MSは真剣にそこを考えないと、ユーザも馬鹿じゃないんだから、いくらなんでも気がつきますよ。もっとも、97へアップデートして95に戻した人は、すでに金を払ってるんだから、MSKKとしてはいいお客さんでしょう。ポンニチは文句も言わないしね(アメリカではぶりぶり文句が出て、あっちのパソコン雑誌サイトのニュースにもなり、ぼくもここで紹介したはずです。日本はそれを報道しないパソコン雑誌と文句を言わないユーザがMSKKをがっちり支えてくれています)。

 次は、会津さんという方からの情報です。

きょう,アキバで見かけたOffice97のパッケージには,次のような
趣旨のシールが貼ってありました。
 この製品は,サービスリリース対象です。9/17から11/30までに
 ユーザー登録をしてください。無償でサービスリリース版を
 お送りします。ただしOfficeProは10/31までです。

 うーん、10/31じゃなくて、11/31までになってますね。それにOfficeProとそうでないのとは、無償期間が違うのか。ますます複雑怪奇ですね。さっきも書いたけど、正直なところ、おれ、どうでもいいんです、これ。自分じゃ、MSのオフィスモノ使ってないし、ThinkPadについてきたLotusのオフィスモノさえ使ってないんですから。いい加減、そんなもの捨てて楽になればいいのにとも思いますよ。

 ぼくは文章はエディタで書くし、装飾といったって、おれら技術屋が書くドキュメントはたかが知れていて、HTMLで書けば十分な程度。いまはHTMLが主流になってますが、会社では何年も前に社内の技術文書は、新松の文書ファイルからテキストファイルやSGMLに移行しました。それは、松や一太郎やWordといった固有フォーマットの文書ファイルから抜け出したかったからです。結局、何をやるにも融通が利かず、その会社やソフトに縛られるし、テキストファイルが一番互換性が高いし、データ資産にしやすいからです。最近は、アンテナハウスの自在眼のように、高機能なビューアが出てきて(ソフトヴィジョンも開発には協力しました)、松や一太郎やWordがなくてもそれらの文書は読めるようになりました。だから、ますます一太郎やWordの必要性ってないんですよね。ほんとにちゃんとレイアウトした文書でクロスプラットフォームのものが必要なら、AdobeのAcrobatを使えばいいわけですからね。

 ぼくは会社じゃExcelを使う用途がないし、自宅ではクラリスワークスのスプレッドシートで間に合ってます。このクラリスワークス4.0のWindows版はすごいバーゲンでした(いまでもそうかも)。研究社の英和・和英中辞典と、大辞林のCD-ROMがついて5000円しないんだもん。マック版も1万円しませんでした。もう1年くらい前の話だと思うけど、最近ほんとに3歩歩くと忘れるので、定かではありません。

 両方買ったのは、自宅LANはLinuxをサーバにして、Sambaとnetatalkを使ってWindowsからもMacintoshからもファイルが共有できるようにしているからです。自宅LANの話は、「Linux Japan」の第3号で書いたので、興味のある人はそちらを読んでください。最初はNT ServerでLANを組んだんだけど、WinGate2.0ベータを走らせるとNTがログインすらできない状態になっちゃったりしてね。で、Linuxにしたらとても快適だったんでそのまま使ってます。

 脱線しましたが、MS製品に限りませんが、独自フォーマットの文書をどんどん溜めていったって、データ資産としての使いまわしは面倒だと思います。使うなら、なぜ、独自フォーマットのものを使っているのか、ちゃんと自分が理解して納得して使ってないと、後で足元すくわれます。ただ、なんとなくパソコンに入ってたからというんじゃ、従うしかない末端のオフィスワーカならしょうがないけど、全社員に対して情報システムの説明責任がある企業のIT部門としては失格です。

また、Microsoftのメールがトラブル?

http://www.zdnet.co.jp/pcweek/inks/971107/971107p3001.html

 最近の号のPC Week「噂の情報局」に載ってた噂ですが、10月中旬、Microsoftの社内外でごみメールが大量発生したそうです。

 そこに載っている社内のメーリングリストの混乱はありがちな話だけど、社外向けの混乱はほんとならすさまじいですね。Microsoftのサポートセンターに電子メールで質問したら,「質問のフォーマットが正しくありません」というエラーメールを合計1万通以上も送ってきたんだって。ひどいときには毎分6通も送られてきたというから、大騒ぎだよね。それとも当社のメールサーバの性能は、こんなにすばらしいもので、NTのスケーラリビリティを証明する事例です、といって宣伝するのかな。

Civil contemptについて

 Injunctionについて教えてくださった山本さんから、またご教示がありました。山本さんは、前回のご自分のメールが揚げ足取りになってると思われたのではとご心配のようですが、そんなことは全然ありませんので、ご安心ください。以下、civil contemptについての山本さんの説明です。

で、今回問題になっている、civil contemptですが、これは法廷侮辱の
一種で、普通は民事法廷侮辱と訳されています。法廷侮辱にはほかに
刑事法廷侮辱があります。つまり、刑事法廷侮辱は、偽証など裁判所
に対する挑戦的な行為のことでして、これに対する刑罰として罰金刑や
自由刑(懲役など)が科されます。これに対して、民事法廷侮辱は、
injunctionなどに対する違反行為のことでして、違反状態の解消を促す
ために違反状態が解消されるまで制裁金が課されます。この場合の制
裁金には刑罰としての色彩はありません(だから、「民事」)。今回のMS
のケースでは、PCメーカーに対して他のMS製品のバンドルをWindows95
のライセンス供与の条件としてはならない、という1995年の裁判所の命
令(司法省とMSの和解内容を命令にしたもの?)に対する違反があると
して、司法省がMSに対して制裁金の支払を求めて訴えを起こしたという
ことのようです。

 どうです。みなさん、また1つ賢くなったでしょう。ぼくは最近、本当に3歩歩くと忘れるようになっちゃったので、馬の耳に念仏状態ですけど。

1997/10/31

続、Microsoft、またいやがらせ?

 「またいやがらせ?」の続ってのもすごいタイトルだけど、Microsoftのサイトにあるウェブページが、NetscapeのNavigatorやCommunicatorで見えないという原因は、いやがらせじゃなくて、MSがマヌケなのが原因とのことです。これについては、昨日から今朝までに10通近くメールをもらいました。

 原因は、TABLEタグの終了タグをMSのページが入れてないことです。IEはそれでも表示するんですが、NavigatorやCommunicatorは表示しないですね。規格上は、TABLEの終了タグは省略できません。だからMSのHTMLが間違っているわけです。まあ、自分勝手に仕様をでっち上げて自分勝手に仕様や解釈を曲げていくことで、ライバルを振り落としてきたMicrosoftですから、他人が作った規格をちゃんと読めない、実装できないのも無理はないんでしょうね。でも、MSのメール製品もそうだけど、みんな迷惑してるんだよね。MSがちゃんと規格を守らないせいで。でも、ずっといわれても直らないからね、この会社は。

 じゃ、なぜ、ぼくが行ったときにちゃんと見えたかというと、やはり苦情を投げつけている人(たぶん、アメリカ人ががんがん文句言っているんでしょうね)が多くて、それでMSも場当たり的に対処しているからのようです。場当たり的というのは、MSはページ制作をどうやってるのか知りませんが、TABLEタグの終了タグがあるページや、ないページが混在状態で統一されてないようだからです。だから、逆に終了タグがあって以前はちゃんと見えていたページが、ある日から突然見えなくなることもあるとのこと。なんだか、バグフィックスをしたといって、サービスパックを出すとバグが増えてて、いつまでも安定しないNTや95やMS Officeを思い起こさせる展開ですね。MS伝統の技がここにも生きているということでしょうかね(爆笑)。

さらに、Office97のバグフィックス有料の件

 いろんな人からいろいろとMSKKのサポートに問い合わせた結果をメールで頂戴しています。今朝見たら、この話題だけで7通もメールがありました。結論から言おう(カブタックのゲロタンの決め台詞)。みなさんの話を総合すると、

「サービスリリース未対応のOffice97を購入したお客様で、9月17日から10月31日までに、ユーザー登録を行なった方には無償でお送り致します。9月17日以前、又は11月1日以降に、ユーザー登録を行なった客様は有償になります」

が一番近いです。

 一番近いというのはなぜかというと、ぼくがこの話題をここに書き出して以降(中には昨日10/30)にMSKKに電話して確認した結果でありながら、みなさんがMSKKのサポートから得た回答の内容が微妙に違うからです。たとえば、

「9月17日から10月31日までにOffice97を購入したお客様には無償でお送り致します。9月17日以前、又は11月1日以降に購入したお客様は有償になります」という例があります。ほかの話を勘案すると、いつ購入したかの証明は、ユーザー登録によってなされるようです。

「すでにサービスリリース対応オフィス発売されている。この前後に未対応判を購入されたユーザー(9月10日から 10月31日の間にユーザー登録を行ったユーザー)に対して無償で送付している」という回答を受けた人もいます。9月17日じゃなくて9月10日になっていますね。

「9/17以降に購入された方は無料となります」というのもありました。これだと、9月17日あっても終わりの10月末がないので、9月17日以降いつまでも無料という話になっちゃいますね。いうことバラバラですね(笑)。こんな有様なら、MSKKに確認しても意味ないですね。

 ほかにも、MSKKのサポートから途中で電話を切られた(!!)という苦情が複数ありました。一番具体的な櫻井さんの例を紹介しますと。

 私「service releaseの入手方法を伺いたいのですが」
 お姉さん(というよりおばさんに近そうでした(笑))「FAXで申込書を取って
  下さい。」(機械的な答え)
 私「代金はおいくらなのでしょうか」
 お姉さん「2100円になります」
 私「無料と聞いたのですが」
 お姉さん「・・・・・購入日によっては無料となります」
 私「購入日? いつ以降だと?」
 お姉さん「9/17以降に購入された方は無料となります」
 私「何故、9/17以降の人だけが無料になるのですか?」
 お姉さん「私には分かりません」
 私「購入日によってアップデート料が変わる理由を教えて下さい。おかしいじゃ
ないですか?同じソフトを同じ値段で買っているんですよ?しかも早い時期に。」
 お姉さん「私には分かりません」
 私「そうですか、じゃあいいです・・」(と言ったその瞬間)
 (がちゃん!)←お姉さんは何も言わずにいきなり即座に受話器を切る(失礼な!
と思いました)

  「じゃあいいです」と言ったとき、時間があれば「じゃあ分かる人を出して下
  さい!」と言いたかったのですが、その時は非常に忙しかったので言わなかっ
たです。(残念)

 上の例をみてもわかるように、この制度自体、正直者が馬鹿をみる制度です。購入後すぐ(9月17日以前)にユーザー登録した人は、2000円を支払わないといけないのです。率先して購入してくれたユーザなのに、しかも一番長い間Office97のバグに悩まされてきたユーザなのに、そういうユーザが2000円を支払う羽目になります。完全に馬鹿されてます。実際、こういう目に遭った伊勢田さんという方は、「今後、MSの製品を購入した場合は、ユーザー登録をせずにバグ対応した後に登録するのが正解だと思います(購入しない、という手もありますけど」とおっしゃってます。

 上の例で、「何故、9/17以降の人だけが無料になるのですか?」という質問にSMSKKは「私には分かりません」としか答えられないのです。なぜなら、元々MSKKには2000円をむしり取るだけの、合理的な理由、ユーザを納得させられるだけの理由はないからです。アメリカでは無料サービス、WWWからのダウンロードも自由、CD-ROMも登録ユーザには登録時期の差別なく無料配布です。なのになぜ、日本だけこういう理不尽がまかり通るんでしょうね。理由は日本のユーザはおとなしくて文句を言わないからむしり放題だからでしょう。簡単にいえば、日本人をなめている。これ以外の理由ってないと思うんですけどねぇ。とくに登録ユーザでも、登録時期によって有料、無料の差別がある点、最初に登録したユーザほど馬鹿を見るという仕組みは、ひどすぎますよね。ほとんど詐欺ですな。

 憤懣やるかたない人は、以前教えていただいた番号ですけど、東京都消費者センター(03-3235-1155)や、国民生活センター(03-3446-0999)などに相談したほうがいいでしょうね。ちなみに、この種の窓口は、NTT のタウンページの下巻の最後のほうにまとめて載っているそうです。ご参考までに。

 相談するにせよ、裁判を起こすにせよ、ユーザとして絶対必要なのは、記録を取ることです。回答を受けた日時、担当者の名前、発言内容は記録しましょう。テープに録音するのもいい手段です。ほんとは、口頭ではなくて言い逃れができないようにFAXなりの書面で回答させるのがいいです。そのとき、日付、担当者の名前とマイクロソフトの会社名、部署名は必ず入れさせることです。それくらいしないと、この会社は客をいい加減に扱う傾向があるので、泣き寝入りになっちゃいますよ。MSKKとやり取りするときは、とにかく動かぬ証拠として記録を取る、書面を出させる、テープに録音する、こういう備えが大事です。絶対に忘れないでください。

 パソコン雑誌はどうしてこういう話題を取り上げないんでしょうか、という質問は無駄です。日本のパソコン雑誌には、読者を守るという良識は皆無です。だから日本のパソコン雑誌には、少なくともマイクロソフトが金を見せびらかしている間は、こういう話題はなかなか載りません。逆に金の切れ目が縁の切れ目で、落ち目になるとマイクロソフトを叩きたい放題叩くでしょうけどね。パソコン雑誌に限らず、マスコミの連中はその程度です。ですから、自分で自分の身を守るようにしてください。

 Windows 95であれだけだまされたのに、まだ気づかずにIE4.0を入れてシステムおかしくして泣いている人もいますね。言っちゃなんですけど、ほんとにいいカモだなと思います。でも言っても自分で気づかないんだから、仕方ないですね。かわいそうだけど、その人、自分でそういう選択をして、自分の人生を作っているんだからね。

1997/10/30

IE4.0のセキュリティホール

http://news.i-us.com/wire/

http://www.news.com/News/Item/0,4,15698,00.html

 IE4.0はほかのソフトを動かなくするトラブルだけじゃなくて、セキュリティでもまだまだ出てきますね。ただし、この前に見つかったセキュリティホールに比べれば、一般ユーザには、被害という意味での影響は少ないはずです。逆にフォントデザイナーやフォントを製造販売している会社には影響が大きいようです。

 IE 4.0から、WWWからフォントデータをダウンロードして使う機能(OpenType Font Embedding)が付きました。ダウンロードしたフォントは、IE4.0のみで使用可能のはずなのに、ユーザが勝手にインストールして他のソフトでも使えるんだそうです(手順は問題があるので非公開になってます)。ということで、フォントデザインの著作権侵害になるという意味でのセキュリティホールです。詳しくは上記URLへ。

 ちなみにNetscape Communicatorも、同様の機構として、TrueDocだっけな、をもっていますが、こちらは問題ないとのこと。

IE4.0のトラブル

 IE4.0製品版、既存ソフトが動かなくなるトラブル続出で、慌てて入れた馬鹿はやっぱり馬鹿を見るという、慌てる乞食はもらいが少ない状態ですが、またトラブル製品がありました。

 川田さんという方によれば、住友銀行の「パソコンバンキング・インターネット版」というソフトがIE4.0になってトラブルそうです。どこに問い合わせればいいのかと、おれにいわれたってねえ。

 まずMSKK(MS日本法人)に、問い合わせるとともに文句をいうべきですね。「だったらIE4.0をアンインストールしてください」程度の答しかないでしょうけど。これで2万円取られたらまた連絡してください(爆笑)。

 付録CD-ROMに入れていた日経ネットナビ編集部にも、文句をいうべきですね。既存ソフトがトラブルを起こすことの告知を十分にしなかったお前ら編集部の手落ちだといって。Internet Mail&Newsもそうだったんだけど、雑誌編集部はみんなが迷惑する欠陥商品を、欠陥の告知や対応策も書かずに平気でばらまくんだもんね。責任追及されて当然だと思うけど。

 そして、最後に住友銀行に、「御社が悪いんじゃなくて、マイクロソフトが犯人であることは百も承知ですが、IE4.0を入れると御社のソフトがおかしくなるので、一度調査してもらえませんか」と問い合わせるんでしょうね。本来こういう依頼は、MSKKから各社に行くべきなんです。勝手にOSの仕様を変えて既存ソフトを動かなくしておきながら、十分な互換性テストもせずにばらまいているんだから。でも、「MSKKに連絡してもサポート腐ってるから埒があかない」「トラブルの対処についてはMSKKは怠慢、鈍感、傲慢のいずれか」というのが経験則ですから、住友銀行に直接連絡するほうがいいかも。住友銀行クラスだと、図体でかいし、MSKKより動きがのろいかもしれませんけどね。

 こうやってMSおよびMSKKはユーザの生の声を聞く機会を失って、ますます裸の王様化していくんです。IBMのたどった道をずっと速いスピードでたどっているように思えてきますね。

1997/10/28

またも、Office97のバグフィックス有料の件

 またOffice97のバグフィックス有料の件です。前回の話では、10月以降の申し込みについては、無料になったと回答された会社がありました。ところが、丸山さんという方からは、相反するメールも来ています。

ところで、Office97のサービスリリースの件ですが、私も
Standardを購入していたので、さきほどMSKKに電話して
聞いたところ、

「10月末までにお申し込みいただいた方には無償でお送り
いたします。10月以降のお申し込みに関しては有償となり
ます。」

というお姉さんの解答でした。ですから、中村さんがお書き
になっている内容と反対の解答ですね。2回聞き直したので (^^)
間違ってないと思います。

 10月末までなら、もう日数がないですね。みんな、急げってか?

 MSKK、この1週間ほどで方針変えてたりしてね。それとか、サポートスタッフのレベルが低いから、どっちかが、伝達事項を勘違いしていたとか。前回の情報と合わせると、10月からは無償にしたけど、でも気が変わって10月末までに限定したのかな。裏は苦情が多いんで無償にしたけど、アメリカ本社から「馬鹿野郎、無償にするな。馬鹿の日本人からはどんどん巻き上げろ」と再び指示があって、10月末までにしたとか。ありえる話だからね。

 ところで、以降ってどういう意味? ぼくは10月以降というと、10月も含みます。でも、MSKKのサポートのお姉さんは、10月以降は11月からという意味で使ってますよね。丸山さんは2回も聞き直したので聞き間違いじゃないでしょうし。コスト削減でインドあたりで回答しているのかもね。実は日本語がまだよくわかってないお姉さんかもしれません。それともおれの日本語が変なのかな。あるいはMSKK社内だけの特別な日本語があるのか。

 どれが正しいにせよ、10月に申し込んだ分については無料なわけですから、すでに金を払ってしまった人は、金を返せと要求すべきでしょう。その結果がどうなったか教えてください。

1997/10/26

Microsoft、またいやがらせ?

 「IEのセキュリティー情報がコミュニケータで見えない」というメールがありました。あ、またMSお得意のいやがらせか。と思いましたが、http://www.microsoft.com/ie_intl/ja/security/freiburg.htmに行ってみたら、見えました。ぼくはCommunicator 4.03です。なんかがおかしかったんじゃないでしょうか。もちろん原因不明。だってNTだからね(爆笑)。こういうオチだったりして。

Microsoftのインターネット理解度

 またMicrosoft(正確には日本法人MSKK)が笑わせてくれます。こういうメールが来ました。

ところで、今週号の「SPA!」のMSNの広告はごらんになりましたか?
今どき、「アメリカの.comドメインだからかっこいい」という売り文句もなかな
か笑かしてくれますが、何と言っても文中に「会社のメールアドレスだと、ID@
会社ドメイン名.メールサーバ名.co.jpなどと長いアドレスになって」云々とい
うのに爆笑しました。メールサーバ名の方が会社ドメインより後に来るアドレス
なんてあるんですかね。

 その広告は見てないんですが、さもありなん。ほんと、この会社って、インターネットのこと、こういう基本的な知識すらないんですね。メールアドレスが、「ID@会社ドメイン名.メールサーバ名.co.jp」だなんて馬鹿丸出し。こんなメールアドレスじゃ、絶対届かないのに。ひょっとしてひょっとこ。MS社内のメールはこういうメールアドレスを使ってたりして(笑)。インターネットのメールのアドレス形式は、いまや中学生でも知っている人がいる程度のごく初歩的な知識ですけど、独善的で閉鎖的なMSの場合は、知らない可能性がないとは言い切れないところが、なんとも(苦笑)。

 こういうテイタラクだから、とんでもないメール製品をタダで配って大勢の人に多大な迷惑をかけても知らぬ存ぜぬの厚顔無恥ぶりなんでしょうね。

 以前も書きましたが、MSKKって、同社のメール製品、Exchangeクライアント(Windows 95の画面では受信メール)がデタラメな作りなのが原因なのに、メールが文字化けするという苦情があると、サポートでは恐ろしいことに、シフトJISでインターネットにメールを送るように指導していたんです。MSKKは、インターネットの基礎教育すらしてない人間使ってるんだな、こんなレベルの連中しかいないのね、と呆然しました。そこまで馬鹿な会社とは思わなかった人も、さすがにキレてました。

 そんな会社がインターネットに本気ですといって、Internet Mail&Newsなどいまだに問題が多いソフトをばらまいている、しかもパソコン雑誌がせっせとCD-ROMについて犯罪の片棒かついでいるような有様です。インターネットに対するテロだといって怒る人も出てくるはずですね。だから、Win95の受信メールやInternet Mail & NewsといったMSのメール製品は、使わないほうが、身の安全のためにも、公共の安全、平和のためにもいいです。とくに何も知らない初心者は絶対使うべきではありません。

 ということで、サポート要員全員に、拙著「インターネットを使いこなそう」(岩波ジュニア新書)を買って配るように(おいおい、結局、売り込みかよ。爆笑)。

 このMSの話は、歴史は繰り返すもんだなということを、改めて思い出させてくれます。かつてのIBMもこんな具合で、IBM圏内のことなら知っているし、IBM語(IBM圏内で通用する技術用語)ならわかるんだけど、IBM圏内外のこと、IBM語以外の言葉はわからない連中ばかりでした。IBM圏内だけで商売になってたうちはよかったけど、外の世界の動きや言葉に疎い連中ばかりになって、そのうち没落が始まりました。そしてIBMは最近復活するまで、長く苦しい冬の日々を過ごしたわけです。それでもまだIBMは復活できただけ幸運でしたが、MSはどうかな。そんなMSをおれが救ってやろうというのに、まだ買収の合意ができていません(笑)。ゲイツ、お前、もう終わってるんだぜ(爆笑)。

 冗談ぬきで、おれほど、こんなに熱心にMSの改善点を忠告してるありがたい奴っていないよ。しかも無料で。そんなおれよりはるかにすごいのは、田中康夫ね。田中康夫「全日空は病んでいる」(ダイヤモンド社)は必読。夏に帰省したとき、日航だったんだけど、機内で風邪の熱が出て大変。そのとき、スチュワーデスのちょっとしたことがありがたかったんだけど、高熱の中でこの本のことを思い出して、早く読もうと思っていて、いまごろようやく読んだわけ。あのねちねちとした性格と文体が実に見事に生きているし、全日空にとってこんなにありがたい本はないよ。社長は、田中氏のところに飛んでいって感謝の意を表するべきだよね。

 サポートに関しては、「役に立たないMS情報」と題して、こういうメールもありました。

 所で、かの「悪名高い」MSの「カスタマーサポートセンター」は、埼玉県川口市  
のJR川口駅近くの「川口センタービル」内にあります。京浜東北線の南行き(浦和  
、大宮方面)で荒川鉄橋を渡り、川口駅に差しかかる直前に進行方向右手に見える1  
5階建ての「あずき色?」のビルの9階だか11階です。実は以前小生はこの同じビ  
ル内にある、いわゆる「天下り役人による税金無駄づかいのための」特殊法人に勤務  
していたので、「センター」の人間を何度も見かける機会がありました。結構「派手  
目」のオネーちゃんが一杯いた、と言う記憶があります。川口駅の改札口を出て、東  
口のすぐ右手の階段またはエスカレータを降り、小さな本屋の角を右手に折れて真っ  
すぐ行くと、道路の左側に「センタービル」があります。かの会社のブラウザと一緒  
で、マトモなセキュリティーなんて無いでしょうから、簡単に「訪問」できると思い  
ます。ご参考までに。

 役に立たないどころか、「結構『「派手目』のオネーちゃんが一杯いた、と言う記憶があります」というところが、脳と身体の一部にとっても役に立ちますね。セキュリティはいくらなんでもあるでしょ。でも、社を出たオネーちゃんをくどく奴に対しては、個人レベルのセキュリティでしょうから、ノープロブレムですね。あ、そうかあ。本を配るより、インターネットのことを教えに、おれ自身が行ったほうが、得する気がするなぁ(笑)。どんどんkinchan化してるな(MIXにいた人しかわからないギャグですみません)。

1997/10/25

緊急特報!! Microsoft、アメリカを買収!!

 超特大のビッグニュースです。ついにというか、やっぱりというか、ビル・ゲイツはアメリカ政府を買収して完全に傘下に収めてしてしまいました!! 以下は、ある人から送られてきた特ダネメールです。

Subject: Microsoft to buy the U.S. Government

REDMOND, Wash. - Oct. 23, 1997 -- In direct response to accusations
made by the Department of Justice, the Microsoft Corp. announced today
that it will be acquiring the federal government of the United States
of America for an undisclosed sum.

"It's actually a logical extension of our planned growth", said
Microsoft chairman Bill Gates, "It really is going to be a positive
arrangement for everyone".

Microsoft representatives held a briefing in the oval office of the
White House with U.S. President Bill Clinton, and assured members of
the press that changes will be "minimal". The United States will be
managed as a wholly owned division of Microsoft. An initial public
offering is planned for July of next year, and the federal government
is expected to be profitable by "Q4 1999 at latest", according to
Microsoft president Steve Ballmer.

In a related announcement, Bill Clinton stated that he had "willingly
and enthusiastically" accepted a position as a vice president with
Microsoft, and will continue to manage the United States government,
reporting directly to Bill Gates. When asked how it felt to give up the
mantle of executive authority to Gates, Clinton smiled and referred to
it as "a relief". He went on to say that Gates has a "proven track
record", and that U.S. citizens should offer Gates their "full support
and confidence".  Clinton will reportedly be earning several times the
$200,000 annually he has earned as U.S. president, in his new role at
Microsoft.

Gates dismissed a suggestion that the U.S. Capitol be moved to Redmond
as "silly", though did say that he would make executive decisions for
the U.S.  government from his existing office at Microsoft
headquarters. Gates went on to say that the House and Senate would "of
course" be abolished.  "Microsoft isn't a democracy", he observed, "and
look how well we're doing".

When asked if the rumored attendant acquisition of Canada was
proceeding, Gates said, "We don't deny that discussions are taking
place".  Microsoft representatives closed the conference by stating
that United States citizens will be able to expect lower taxes,
increases in government services and discounts on all Microsoft
products.

About Microsoft ---------------

Founded in 1975, Microsoft (NASDAQ "MSFT") is the worldwide leader in
software for personal computers, and democratic government. The company
offers a wide range of products and services for public, business and
personal use, each designed with the mission of making it easier and
more enjoyable for people to take advantage of the full power of
personal computing and free society every day.

About the United States -----------------------

Founded in 1789, the United States of America is the most successful
nation in the history of the world, and has been a beacon of democracy
and opportunity for over 200 years. Headquartered in Washington, D.C.,
the United States is a wholly owned subsidiary of Microsoft
Corporation.

 いやまあ、しかし、よくこういう冗談が出回るもんですね。アメリカのコンピュータ系メディアの記事のフォーマットをちゃんと使ってるし。でも、ゲイツが大統領選挙に出て大統領になって、司法省との問題をなくしてしまうということはあり得る未来かもしれませんね。実はそれがちょろっと書いたショッキングなストーリーとつながるかもしれませんね。大統領選挙は来年だから、それじゃ、来年の正月を旧ビル・ゲイツ邸で迎える計画には間に合わないですね。うーん、早くも破綻か。

公正取引委員会、やる気なし?

 某氏からの情報では、公正取引委員会、あまりやる気ないんだそうです。公取委員長の根来さんって人、やり手法務官僚だったのでは? 噂の真相にいろいろやられていましたけど。やっぱりかあ。

IE4.0ぼろぼろ

 従来のソフトを動かなくしてしまう、IE4.0。さすがはマイクロソフト、登場以来わずか3週間で最高のキラーアプリケーションの称号をほしいままにしてしまいました(ほんとにほかのアプリ、一般保護例外で殺してちゃうからシャレにならんど)。

 以前紹介したソフト以外にもいくつもあるようです。何しろMicrosoft製品である、FrontPageがダメ。ほんま、わらかしてくれよるで。Adobeでは、AcrobatもPageMillもPhotoDeluxeもおかしな動きになるとのこと。

 一般保護例外で落ちちゃう原因は、SHELL32.DLLです。これはメールで教えてくださった方もそう指摘していましたし、ぼくが勤めるソフトヴィジョンでも、確認できています。会社の人間が調べたところ、なんと、インターフェースの仕様を勝手に変えてやがったみたい。どうしてそういうこと、するかね、Microsoftは。答、Microsoftだから。ほんとに、他人の迷惑なんか考えない会社だね。

 某N社といえば、NECの意味になるんでしょうが、SHELL32.DLLにパッチをあててIE4.0バンドルで強行突破の方針とか。

 ということで、年末商戦は、IE4.0をプリインストールしていないことが売り文句になる、という冗談本気が飛び交っているそうな。実際まだ何が起こるかわからないんだもん、IE4.0じゃないモデルを買うほうが賢明でしょう。となると、NECのNXシリーズは消費者から敬遠されて全滅だったりしてね。がんばれ、NEC。今日の府中工場の運動会。行けなくなったぞ。ごめんね、NEC。NXが展示してあったら、かっぱらってこようと思ったのに(うひぃー)。

名前判明

 昨日、「IEがシェアを伸ばしたのは、バンドルではなく、MSKKのまっとうな営業努力のおかげ」などと書いた馬鹿がいました。と書きましたが、名前がわかりました。実は忙しくて今日は調べてなかったですが、谷田さんがという方が教えてくださいました。

 DDJ日本語版11月号、98ページ下の方の"Internet Explorerの裏話"という囲み記事にあって、著者は、永栄宏安氏とのこと。

 げげ、まずいなあ。永栄氏は面識はないけど、ちゃんとした記事書いてる印象があるんですよね。でも、あの記事はおかしいもんね。複雑な思い。田中亘や山田祥平ならよかったのに(爆笑)。

1997/10/24

公正取引委員会も乗り出す

 米司法省がMSを提訴した件は、日本にも飛び火して、公正取引委員会が調査に乗り出すそうです。各社、匿名でばんばんばらしちゃってください(笑)。社長の女性関係などのスキャンダルは、論談同友会と(爆笑)。

 ところで、4年前に成毛社長が引き起こした電脳曼荼羅事件のとき、古瀬幸広氏が中心になって、独占的シェアを背景にしたああいう言論弾圧は問題だとして、公正取引委員会に調査依頼書を提出したはずだったんですが、公正取引委員会のみなさん、ご覧になりました? もしご存知ないなら、成毛が何をやったか全部お話する用意はありますから、どうぞお気軽に。事件の詳細は、拙著「改訂新版電脳曼荼羅」(ビレッジセンター)に載っていますから、それもご覧になってください。>公正取引委員会様

COMPAQ幹部がMSの強制を認める

 昨日、米国コンピュータ系メディアが報じ、日本でも各紙が報じてますが、MSの盟友と目されているCOMPAQの幹部が、MSの強制があったことを司法省の調査で証言していることが明らかになりました。MSが叩き潰したくてしょうがないNetscapeのNavigatorを、COMPAQが標準搭載しようとしたら、Windows 95のライセンスを認めないなどといって脅したので、Navigatorの搭載をあきらめ、IEにしたという証言です。同様の証言は、Gateway2000やMicronも行なっている模様です。この前、書いたけど、日本でも、AtWorkを採用しないとWindowsのライセンスを認めないといってOAメーカを脅したことがあります。公正取引委員会は、そういうところもちゃんと調査してくださいね。

 今月読んだどの雑誌だったか。「IEがシェアを伸ばしたのはバンドルだからという意見があるが、それは違う。あの高飛車なMSKK(日本法人)も頭を下げて地道な営業やっていた。そういう積み重ねだ」などと書いている馬鹿がいましたが(名前がわかったら書きます)、MSKK(日本法人)の営業なんかすごく高飛車だったよ。ある会社にMSKKの営業がIEのフロッピー持ってきて、「おまえんとこの会員全員にIEを配って、パソコンにインストールするよう指導してくれ」(実際の言葉は丁寧。慇懃無礼ってやつね)といったわけ。で、その会社の人、「フロッピーのデュプリ(複製)やったり、宛名書きやって、フロッピー入れたりする作業。それに送料などはどうなるんでしょうか。数万人分だと大変な作業と金額になるんですけど」と質問したら、「当然、全部お前んとこもち」だもんね。「デュプリしたものをご指定分、送付させていただきます」「送料はうちで持ちます」「社員を手伝いに行かせます」というのなら、頭を下げた営業だけど、自分とこは金も出さない、人もださない、汗もかかないでラクして、他人に金を出させて人を出させて汗をかかせるようじゃ、どうみたって高飛車だし、だからこそ儲かるわけ。結局、そんな暇も金もないからというので、その会社は断わりましたけどね。

法廷侮辱罪?

 米司法省がMSを提訴した件、独禁違法違反じゃなくて、以前結んだ同意審決に違反し、裁判所の命令を聞いていないから、裁判所命令侮辱罪だと報じているところもあるようです。法廷侮辱罪って聞いたことあるけど、それとはまた別なのかな。アメリカのことだし、よくわかりません。なお、司法省のプレスリリースは、http://www.usdoj.gov/atr/press_releases/1997press/1235.htmにあります。Thanks > 菊澤さん

 ついでながら、ニューヨークタイムズがこんなところで読めるのかと思ったのが、 http://www.asahi.com/english/nyt/nyt.html#nyt_315です。Thanks > 中川さん

1997/10/22

米司法省、MSを独禁法違反で提訴

 昨日のテレビも新聞夕刊でも一斉にやってましたが、米司法省はMicrosoftを独禁法違反で提訴しました。MSは、汚い商売(お上品な言葉を使うと、不公正な商慣行)で成り上がった会社だけど、裁判の切り抜け方は一級品だから、今後に注目ですね。最悪、Windows 98でのIEの統合は不可能、IE4.0のバンドルは不可能ということですかね。ASAHIネットのjouwa/salonに書いたものから。

標題: 米司法省がMSを独禁法で提訴
---
 もうすでにご存知でしょうが、米司法省がMicrosoftを反トラスト法
(いわゆる独禁法)違反の疑いで提訴しました。
 Microsoftが、そのパソコンOSでの独占的地位を悪用して、同社のウ
ェブブラウザIEを抱き合わせで押し込んで、インターネットでも独占を
目指しているのが、司法省と結んだ独禁法の和解事項に違反するという
話のようです。
 この和解事項というのは、前回にMicrosoftがその排他的商慣行を調
べられたときに結ばれたものです。そのときは、Microsoftは、MS-DOS
のライセンス料を、たとえそのハードメーカがMS-DOSを搭載したパソ
コンを売らなくても徴収していて、これじゃ、DR-DOSなど他のDOS互換
製品が入り込む余地がないわけです。それが独禁法違反のやり方だと
いうことをMicrosoftも認めたわけです。
 今回の件も、Netscapeを叩き潰すために、IEをタダで配りまくる、
IEのバンドルをメーカに要求する(しないメーカにはWindows 95のライ
センス料を高く設定するなどと脅しているという報道も以前ありまし
た)、ISPや企業の担当者に、標準ブラウザをNavigatorからIEに変更す
れば、リベートを渡したり、さまざまな便宜を図るといった賄賂性の
高い行為をやっている、というのも以前からあった話です。
 Microsoftは、Windows 98でOSとIEを統合する予定です。これがイン
ターネットにまで同社の独占が及ぶきっかけになると考えられています。
司法省としては、インターネットにまでMicrosoftの独占が及ぶような
ことがあってはならないという強い世論の後押しがあるので、統合が
進む前に独占行為を阻止する行動に出たということでしょう。

 ここんとこ、消費者運動の教祖的存在である、ラルフ・ネイダー氏
もMicrosoftの独占がコンピュータ業界のみならず、アメリカ社会の至
るところで害毒を撒き散らしはじめていて、このままではアメリカ社
会は、停滞してしまうといって、Microsoftの独占を止めるための集会
も開く予定です。この集会には当然のように、Sunのマクネリも出席す
るようです。Microsoft幹部も出席はするみたいですけどね。

 ってなわけで、前回は、アメリカ経済躍進の象徴、アメリカの情報
覇権を確立する強力な手札ということで、Microsoftの独禁法違反問題
は、(その時点ですでに市場での決着がついていた)DOSの件だけで話が
終わるという、クリントン政権の配慮があったかのような状態だった
んですが、今回は、Microsoftの存在そのものがアメリカ社会にとって
有害有毒というムードが強いので、どういう判断を裁判所が下すか興
味深いですね。クリントン自身もスキャンダルの真っ只中だし。
 Microsoftに不利な判断が出れば、Windows 98とIEの統合も不可能に
なりそうだし、少なくともWindowsをプリインストールするならIEをバ
ンドルしろと強要することはできませんね。
 MSの広報に聞いても、「強要するだなんてとんでもない。頭を下げ
てお願いしているだけです」なんて言いそうですが、そんなのは嘘で
す。AtWorkのとき、日本のOAメーカ各社に、AtWorkを採用しろ、採用
しないとWindowsのライセンスを与えないなどと脅した事実は、当のOA
メーカの部長から聞いています。MSという会社は、そういうやり方で
伸びた会社なんです。だから、汚い商売、不公正な商慣行などと、ず
っと非難され続けてきたわけです。そういう会社の製品を使うという
ことは、社会的な不正に手を貸し、社会にダメージに与えることにな
るんですよ。だから、アメリカでは、そしてインターネットではMicro
soft製品を嫌う人が多いんです。
 DR-DOSのときのように、市場での決着がつく前に、司法省が早目に
手を打ったことは、ぼくは評価します。結局、独占が進んだ分野って
進歩が止まるし、コスト高になってユーザが損するばかりなんですよ
ね。いまなら、Officeモノがそうですよね。真実を知らないせいなの
か、日本はMicrosoft信仰が強いので、LotusやCorelやNovellのOffice
モノが一般的じゃないので、MS Officeの独占状態。だからバグだらけ
のソフトを出して、そのバグフィックスに平気で金を取るようになっ
てますからね。独占して競争相手を駆逐したら、最後は客から絞り取
るというのは、企業としては当たり前の行動だから、それを許さない
ようにしないと、食い物にされるだけなんですよね。

 IEのバンドルといえば、IE4.0をバンドルしようとした某メーカ、
IE4.0が他のバンドルソフトと衝突して、他のソフトが動かなくなった
ので、あわててIE3.02で出荷することにしたそうです。年末商戦に向
けて大変な時期なのに、IE4.0の非互換って困り者ですね。
 それにしても、罰金が1日100万ドルですって? 司法省もかな
りやる気になってるんでしょうね。IBM以来、久々の大物扱いじゃない
ですか。
 つーことで、ぼくんとこに、「中村さんの今年の目標である、マイ
クロソフトの買収まで、あと何日」みたいなメールが来たことがある
んですが(別の話題の最後に、ジョークとして、そういうことが書いて
ありました)、ご覧のように着々と進行しておりますので、ご安心くだ
さい(爆笑)。もちろん、司法省を動かしたのも、ラルフ・ネイダーを
使ったのも、スコット・マクネリもラリー・エルソンもスティーブ・
ジョブズもマーク・アンドリーセンもなにもかも、ぼくが裏で操って
ぼくの書いた筋書き通りに動しているわけです。ですから、年末まで
には、ぼくがMicrosoftの頂点に立っていて、来年の正月は、前ビル・
ゲイツの大御殿で迎えることになるでしょう(爆笑)。
 でも、まだ、明かせないストーリーがあって、それはちょっとショ
ッキングなわけです。それをどうするか、筋書き変えてもいいんです
が、それだと時間がかかっちゃうんですよね。その辺で、悩んでいま
す。だから、On The Move書く時間がないんです(大嘘)。

ほんと、書かなきゃね。すみません。
中村(show)

 ま、ようやくかつてのAT&TやIBM並になってきたという証ですが、AT&TやIBMと違ってインフラやハードをもってないから、これからの転落スピードはずっと速いかもしれませんね。あるいはソフトはハードより慣性があって、変化が緩やかだから、長生きできるのかな。でも、成毛はもう就職先探してたりしてね(爆笑)。成毛が就職先探すといえば、かつて彼、ヘッドハンティング会社に登録してたのね。それがしばらくして社長になっちゃったから、どうなってるんだろうねという話がありました。

Office97のバグフィックス有料の件

 ブーイング大会になっている、日本だけ、Office97のバグフィックスが有料になっている件。無料で入手できているところもあるようです。たとえば、某社からこんなメールが来ています。

Office97 のバグフィックスですが、
うちの会社(部署)では無料でCD-ROMを入手でき(る|た)
そうです。

現物は未だ見てませんが、当初、有料との事で入手方法
について問い合わせた所、10月以降の申し込みからは無
料になった旨の返事だったそうです。

なんとも良く分かりませんが、マルチライセンスパック
で購入している企業などはもしかすると無料で入手でき
るのではないでしょうか?

 という一方で、某M.P.氏(これだけでポール・マッカトニーとわかったあなたは、鋭いのか、単に中年なのか)が、年間5万円取っているTechNetに、Office97バグフィックスが入らないのはけしからんと怒っていました。TechNetというのはMSの企業向けサービスで、Officeモノやらのバグ情報やバグフィックスなどをCD-ROMに入れて、会報などとともに有料で配っているサービスです。

 つーことで、MSKK(日本法人)との力関係、あるいはゴネ得で無料になるのかもしれません。10月以降の申し込みからは無料になったという返事なら、また問い合わせてみてはどうでしょうか。もしすでに金を払ってしまった人は、金を返せと要求するのは当然でしょうね。

IE4.0のトラブル

 IE4.0をバンドルしようとした某メーカでは、IE4.0が他のバンドルするソフトと衝突して、他のソフトが動かなくなったそうです。結局、IE3.02に戻して出荷することに。

 ウェブ巡回ソフトの波乗り野郎でしたっけ。あれもIE4.0を入れると動かなくなるとのこと。ほかにもあったら、教えてください。ともあれ、IE4.0は、企業でうかつに入れると業務止まっちゃいそうですね。


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