THE ADVANTAGE

今回の御紹介

elf-titled
2006年

1. BATMAN-STAGE1
2. COTRA-ALIEN'S LAIR & BOSS MUSIC
3. DOUBLE DRAGON3-EGYPT
4. DUCKTAILS-MOON
5. METROID-KRAID'S LAIR
6.AIR FORTRES-NOT FATICED CARAMEL HAZLENUT SOY
         LATTLE WITH EXTRA WHIPPED CREAM
7. BOMBERMAN2-WIGGY
8. CASTLEVANIA-INTRO+STAGE1
9. SOLAR JETMAN-BRAVEHEART LEVEL
10. GOONIES2-WISEMAN
11. DOUBLE DRAGON2-MISSION5;FOREST OF DEATH
12. CASTLEVANIA3-BOSS MUSIC
        >WILLOW-VILLEAGE
         >MEGAMAN2-BUBBLEMAN
13. MEGAMAN2-STAGE SELECT+METAL MAN
14. CASTLEVANIA2-WOODS
15. GURDIAN LEGEND-CORRIDOR1
16. WIZARDS AND WARRIORS-TREE TRUNK
               >WOODS
                >VICTORY


こっちが1作目

THE ADVANTAGE
2004年

1. MEGAMAN2-FLASHMAN
2. DOUBLE DRAGON2-STAGE2
3. GOONIES2
4. BUBBLE BOBBLE
5. BUBBLE BOBBLE-SHARK SKELETON
6.WIZARDS AND WARRIORS-INTRO
7. BOMBERMAN2
8. BIONIC COMMANDO-P.O.W. CAMP
9. SUPER MARIO BROS.2-UNDERWORLD
10. SUPER MARIO BROS.2-OVERWORLD
11. COTRA-SNOWFIELDS
12. ZELDA-FORTRESS
13. BATMAN2
14. MEGAMAN3-DR. WILEY STAGE
15. DOUBLE DRAGON2[STORY,AND BOSS,MUSIC]
16. CASTLEVANIA3-EPITAPH
17. NINJA GADEN-MINE SHAFT
18. MARIO3-UNDERWORLD
19. BLASTERMASTER-STAGE2
20. GHOSTS 'N' GOBLINS-INTRO
21. GHOSTS 'N' GOBLINS
22. CASTLEVANIA3-STAGE3
23. MARBLE MADNESS
24. METAL GEAR-JUNGLE
25. CONTRA-BOSS MUSIC
26. CASTLEVANIA-EVERGREEN




「アンタタチ、オバカ?」


 ファミコン/ゲームサウンドをコピーし、人力で演奏する4人組グループ「THE ADVANTAGE」の2作目。
 
 人が演奏する事を想定していない音楽を演奏するのが売りの彼ら。ここで普通にコピーし、カヴァーするなら簡単に出来るのですが、ゲームサウンドなのであえて「意図的に感情を押さえた演奏=完コピ」にするという批評精神?を発揮、奇妙な転調や変拍子を物ともしない変態テクがある上そんな演奏をするのだから始末に負えない(褒め言葉)。
 1作目ではお披露目要素が強く「こんな事やってるぜ」という感じ。どちらかといえば大人しい選曲で抑え気味だったので前述の様な演奏ノリが良く現わされていました。でも、聴き込んでいく内に妙なグルーヴ感が出てくるから不思議。やはり人間が演奏していることを再確認。
 しかしこの2作目ではバンドとしてのまとまりが上がったせいか弾けました、基本路線は前作を踏襲しているものの、前作よりもヘヴィになった事もその一因、そしてちょっと暴走気味。(笑)
 特に変態度を発揮するステージの曲(普通に演奏すると難曲に近い)が選曲され、異なるゲームを横断し曲を繋げるメドレー(12)も作られている。7、11曲目なんてまるでプログレ〜アヴァンギャルド。一曲一曲聴くたびに「アンタタチ、ホントオバカネ」という演奏が繰り広げられています。
 前作にも本作にも入ってる「CASTLEVANIA(日本で言う悪魔城シリーズ)」は彼らのお気に入り度合いが高くオススメです。
 盤のミックス具合も前作よりもモコモコが解消され上手く分離?というか各楽器の音色が粒立ちしており、より面白く聴くことが出来ます。

  ライブをみましたが、歌が入る訳でもなく、ソロパートでもひとり目立つという事も無い。というよりも演奏をしているだけ。ドラムだけが動きが多い分だけ、妙に笑える。サウンドを4人で追求し演奏する、ライブでもさほどアーティストエゴが感じられない所がなんか逆に凄い。

 メンバーは僕はドラムを叩いているのがカリフォルニアのこれまた変態超絶テク2人組バンド「HELLA」のギター(!)スペンサー・セイムだけしか知りません。でもなしてギタリストがドラム?しかもこんなに上手いの?なんて考えてしまいます。
 こちらのバンドはもっと暴走気味のサウンドが楽しめます。「HELLA」としての3rdアルバムはソロ作を一枚づつカップリングした変則アルバムになっていて、彼の作品ではハードで暴走気味な演奏の後ろで8bitな音が鳴り響いてるのもあったり…。好きなんだなぁ、ゲームが…。
 
 こうして聴いていくと、BGMなので頭には残っているけれどもちゃんと聴いた事が無いからより、曲としての面白さを再確認できました。
 原曲のゲームを知っていて頭に残っている人ならより楽しめるCDですが、普通にロックとして聴いても水準以上の演奏が楽しめ、歌が入ってない分BGM(実際ゲームの曲だからBGMなのだが)としても楽しめる。そして僕の様な好き者も…イイ事尽くめかなぁ?ただ、前述の様に完コピであってカヴァー・ヴァージョンでないからそのまんま、アレンジして即興のギターソロが入ったりどうのこうのありません。逆にこんなもんを演奏してしまう「オバカ」を楽しむのがこの作品の聴き方なのかなぁ。