![]() THE LEFT BANKE 1967年 アメリカ |
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![]() TOO 1969年 アメリカ |
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良し悪し?があるにせよ、ビートルズの「イエスタディ」が音楽界に与えたものは大きく、ビートルズ自身もクラシック風味の曲をアルバム内で発表していく中、その部分をサウンドの核としていくバンドが現われます。 ここで紹介するレフト・バンクはそんなバンドの代表格。アメリカのバンドらしからぬ(超偏見!)ジェントルなポップ世界を展開、1stアルバム収録の代表曲「いとしのルネ」にその事実が集約されています。 67年発表の1st「LEFT BANK」は1stアルバムらしい粒よりのポップな曲とジェントルなストリングスを生かした哀愁漂う曲を満載した傑作。シングル曲に引っ張られるだけでなく、他の曲もメロディは立ってるし、ピアノやハープシコードををリードにして、小気味良いロックが楽しめます。最終曲だけはファズがかったギターとボトムの利いたベースを主体にした当時流行りのサイケっぽい仕上がり。 しかしアルバムは完成度の割に売れませんでした。ヒット曲の不在と前述のゴタゴタがグループの勢いをそいだ事、アルバムが出るまでの期間が長過ぎたのも原因でしょう。1年以上アルバムが出ないのは当時の業界的には致命的だったと考えられます。内容が良くても時期に乗れなかった不運です。でもこうして今、その作品を素晴らしいモノとして聴けるんですね。「何故売れなかったんだろう?」って思っても詮無いです。 その後、レフトバンクは解散します。しかし何故か、元リーダーのマイケル・ブラウンがレフトバンクと同傾向の新バンド「MONTAGE」を結成します。1stの音楽性+もう少し凝ったサウンドで、1stと2ndの間にアルバムがあったらこんなのになってたかなぁ?って感じですね。 ![]() MOTAGE/MONTAGE(1969) アルバム未収録、メンバー未了解のモノを含む全シングルが入った編集盤はこちら。マスタリングをライノレーベルの名チーム、ビル・イングロットとケン・ペリーが担当し、高音質に仕上がっています。 ![]() There's Gonna Be A Storm THE COMPLETE RECORDINGS 1966-1969 (1992) |