JR東日本 駅発車メロディー 
オリジナル音源集
2004年

JR東日本 駅発車メロディー
・特急車内メロディ音源集 
〜山手線全駅+α
2005年



JRVIEW
なると・ふるんぜ
1999年 日本


  JR東日本、駅の音と言えば、ホームでかかる各駅の発車メロディ。この作品集は2004年に一枚出ていまして、今年(2005年)は前回のモノの補完的なモノ+特急車内メロディ+αで出ました。著作権とか色々絡んでオリジナルが使用出来ず、一部再現メロがあるものの、東日本圏内の人なら必ず聴いた事のあるメロディがこの2枚で網羅出来ます。ちょっとイカしてない感じの実用ジャケも良い感じです。
 老若男女、幼児から老人までが聴いた事があってなおかつ聞き過ごされながらも耳に残る希有なメロディがこうして音源になるのはまこと喜ばしい事なのですが、僕の様な好事家(あ…自分で言っちゃった…)そして鉄道ファン、あとは音源・効果音マニア、DJの方々のライブラリとなる以外ってあるのかなぁ?等となんとなく思っちゃいますが、こういうCDが(CDも)出ると言う事が重要です。テイチクから出ると言うのがまた「おつ」じゃないですか。
 この手のモノの価値って一言じゃ語れないんですよね、日常文化で見過ごされ(聞き過ごされ)がちなのだけども、大事な音文化のうちの一つであると僕は考えます。
 駅の音楽にまでこみ入った事してるの、こんなの日本でしかあり得ませんぜ旦那!ヴァージョン違いもあるし、曲名だって付いてるんですから。公式CD化はそれこそ一大事なんですよ。

 で、実は決定盤はこの2枚(前述のモノはディスコのレコードで言えばオリジナル本命盤、って解りにくい比喩ですねではなくて、なると・ふるんぜさんが1999年に製作した私家盤でコミケ会場で販売されていた「JREVIEW」ってのがあります。
 オリジナル音源をプレイヤーで再生すると「ピン」とこない感じってあるじゃないですか、我々が聴いているのは駅のスピーカーをを通した音である事から来る、元音源だからこその弱点。
 それが、自分で音を採取しに行って自分の耳で聴いたからこそ来る臨場感と執念の再現で本当の音により近く僕らの耳には聴こえてきます。再現モノもこちらの方がしっかり出来ています。まぁ、よくもシーケンサーでこんなモン(褒め言葉)つくったなぁ…。
 99曲目の「ひかりで行こう」は彼の渾身作。構成が良く出来ていて、笑える人には笑える所もあり、僕の様な人間以外(「人間以外」で区切らない様に願います)の方も1聴の価値あり。