2. THE WOMAN WERE WATCHING 3. TRACES 4. EXOCET 5. LOVE IN A HOT AIR BALLOON 6. GOING FOR BROKE 7. FALLING FOR LOVE 8. SALLY 9. I WANT YOUR HEART 10. GURU 11. IT'S NOT EASY 12. MY TIME HAS COME 13. TRAIL OF TEARS 14. THE BALLAD OF PENLEE 15. ALEX |
「一本筋が通った」アーティストも一回位は本人の自覚・無自覚に限らず道を外す事が多々あります。 このアンソニー・フィリップス・バンド名義のアルバムの表主人公、アンソニー・フィリップスはジェネシスの初代ギタリスト。プログレバンドとして有名になる前に脱退しちゃいますが、その後音楽理論や作曲を学んだ後にソロに転向。中世的でアコースティックな響きを生かした作品や、独特のオーケストレーションの妙を発揮したインスト作品、それらを消化したこれもまた妙なポップ作品を多数発表、ギタリストだけではないオールラウンドなアーティストとして活動しています。 TR-808を素直にリズムマシーンとして使っていたり(メチャチープ→妙に宅録っぽく聴こえるのがまたイイ味)シンセの使い方が平坦だったりするんだけど、そのせいか、サウンドの異様なポップさが抜群でアルバムのトーンが妙に明るく聴こえます。またさらに、彼のメロディの特徴である親しみやすさが明るさ、ポップさに拍車をかけています。そんなに異端視する程の作品かなぁ、レコード会社にのせられた割には本人もしっかり作ってます。 で、裏の主人公がリチャード・スコットなる人物。この方が又、詳細不明でプログラミングとヴォーカルをちょっととっているだけでなんですよ(笑)。解説には「WHAM!のアンドリューみたいな存在だ」と酷い事を書かれていますが、それはアンドリューに対しても彼に対しても失礼でしょう。せめて坂本龍一の「左うでの夢」でのロビン・スコット位の働きはあるだろうと僕は言いたい!(ってそれ解りずらい?) |